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映画感想のブログ!!
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『ネットストーカー』何でも遠隔操作できます!

2015-04-29 21:59:49 | サスペンス
ネットストーカー
OFFLINE(2012年カナダ)
 監督          カーティス・クロフォード
 脚本          クレイグ・ウェンマン
 原案          クリス・ランセイ
 出演          ミーシャ・バートン
              ロン・レア
              マルコ・グラッツィーニ
              ダニエル・リーヴァイ

 ■ストーリー■
 1999年謎のストーカーにつきまとわれていたエイデン・アシュリーは、ある晩、自宅に侵入してきたそのストーカーに両親を殺され自分も間一髪のところを、通報でやってきた刑事ペイジによって保護されるのだった。
 13年後、エイデンはネットとかけ離れた生活を送り名前を変え画家となっていた。刑事のペイジは、ネットの専門家を雇い、エイデンの行方を探し始めるのだった。そんなある日、画廊にやってきたポールと親密になっていくのだが…。

 ■感想■
 ミーシャ・バートン主演のカナダ製のテレビムービー。
 テレビの枠があるためかランニングタイムは92分と短めで観やすい長さになっています。
 でも、テレビムービーなので、大してストーリーにヒネリもなく、どう見ても怪しそうな人物が犯人という、脚本的に、ちょちょいのちょい映画に!!
 それもテレビムービー的な意味で、1番怪しい人物という何の工夫もない感じです!!

 「刑事コロンボ」のクリエイター、リチャード・レヴィンソンやウィリアム・リンクのような本格的な作品を見せてくれとは言いませんが、今作のノリは1980年代の日本の2時間サスペンスくらいのデキ!!
 はっきり言ってミステリーとしては「ジェシカおばさんの事件簿」の方が良くできています!!

 でも、テレビムービーとか思って観ていると『解剖室殺人事件』(ビデオ題:『キルジョイ』)(1982年)みたいな大傑作ミステリーもあるので油断できないですよねぇ。

 今作の場合、製作者たちは、ジャンルとしては「ミステリー」というよりは、「サスペンス」を狙って作ったんでしょう!!

 今作は、何も観るものがなくて、観るならまだ良いですが、他に何かみたいのがあって、そっちを犠牲にしてまで観るのはっちょっと…。って感じですが、ミーシャ・バートンのファンなら観ても面白いかも??(ちょっと俳優のファンになったことないんで良く分からないですが)

 2012年の作品ですが、犯人がいかにネットに強いと言っても、パソコンから家の電気とかいろいろ遠隔操作までしちゃうのはやりすぎでは??
 すべてパソコンで操作できてしまうような家なんでしょうかね??

 それにヒロインの名前ですが、姿を隠しているくせにエイデンという名前を使って個展って、不用心すぎ!!ネットの絵から居場所がばれるという設定ですが、こんなんだったら、名前でばれちゃいそう!!

 まぁ、最後はテレビムービーらしく、ちゃんと解決するので普通に楽しめるって感じでしょうか??  50点

ネットストーカー [DVD]
ミーシャ・バートン,マルコ・グラッツィーニ,ダニー・レヴィ,ロン・レア,ピーター・マイケル・ディロン
アメイジングD.C.
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『デッドハング』上司に相談するときは、良く考えてから…

2015-04-07 01:52:44 | サスペンス

デッドハング
FREE FALL(2014年アメリカ)
 監督          マレク・アッカド
 脚本          ドウェイン・アレクサンダー・スミス
 出演          セーラ・バトラー
              マルカム・マクダウェル
              D・B・スィーニー       


 ■ストーリー■
 大手証券会社ゴールトキャピタルに勤めるジェーンは、出勤後、上司が自殺をしたことを知るのだった。社長から彼の後任にならないかと言われたジェーンだったが、上司の自殺を納得できない彼女は返事を保留するのだった。
 家族も知っていたジェーンは、自殺したと思われた上司の机周り整理をしている最中に、机の下からUSBメモリーを発見するのだった。メモリーには、会社の誰かが会社の資金を流用している事実を表すデータが入っていた。ジェーンは早速、上司に相談するのだが…。

 ■感想■
 ビルに閉じ込められた主人公が、殺人鬼に狙われる会社スリラー。
 
 『高層の死角』(TV題:『恐怖の超高層ビル 真夜中の連続殺人鬼』)(1989年)、『処刑ハンター』(1990年)、『NSFW絶対消去』(2014年)等々、このジャンルの作品もいくつかあります。

 限られた空間の中で、主人公が殺人鬼に襲われるという設定は単純ですが、結構面白い作品がいくつも!! 

 冒頭、ヒロインがキックボクササイズか、キックボクシングをやっているシーンがあり、ヒロインが運動能力(特に格闘系)が高いことがわかります。
 このシーンがあるかないかで、後半のクライマックスの殺し屋との対決シーンが、こういうエンターテイメント映画としてリアルな設定かどうかが変わってきますからね。

 実際は、こんなコトムリでも、「そういえばヒロインはキックボクシングやってたしな」って観客は少しは思いますからね。

 ところで、こういう作品の定番の展開ですが、ヒロインのジェーンは、1番怪しい上司に、会社のヤバいデータがあることを相談しちゃいます。実際、見つけたら直属の上司に相談しなくちゃいけないんでしょうけど、この行動はまずすぎ!!
 
 でも、こうしないと、映画にならない!!

 あと雇われた殺し屋もつぎつぎに殺しまくって、いくら殺人事件の多いアメリカとはいえ、やりすぎ感が強いですね。
 ワイドショー、大喜びの事件で、連日報道で会社のイメージが悪くなっちゃいますよね。警備員、エレベーター修理の人、ヒロイン、どうするつもりだったんでしょう??

 ランニングタイムが90分と短めなこともあって、最後までだれることなく、面白く観れました!! 60点

デッドハング [DVD]
ドウェイン・アレクサンダー・スミス
アルバトロス

 

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『テリトリー8』感染ムービーZ級

2015-03-16 01:32:19 | サスペンス

テリトリー8
TERRITORY 8(2013年アメリカ)
 監督          ケリー・シュワルツ
 脚本          ケリー・シュワルツ
 出演          マイケル・A・タスハウス
              ヒュン・ウォン
              スチュー・チェイケン

 ■ストーリー■
 アメリカ、ネバダ州の化学工場で事故が発生し、工場が爆発、化学薬品が漏れ一帯は避難地区になる。工場の会社は、漏れた薬品の被害を抑えるため植物学者のイーライ・ドルトンを派遣し対策を講じるのだった。研究の末、土壌の草木は回復に成功するが、ドルトンと働いている化学者シンは中国からのスパイで、その新種の薬品を使うために中国から指示されていたのだった。
 また、工場から112キロも離れたテリトリー8地区にある地方の町では、住民たちが、化学薬品が含まれた飲料水を飲んで死んでいく症状が発生していたのだった。

 ■感想■
 新種の化学薬品による被害を描いたディザスタームービー。
 と、思っていたら、工場の緊急避難シーンはすぐに終わり、数か月後、化学薬品の被害を抑えるためにやってきた科学者のドラマに急展開!
 あれ、ずいぶん、思っていた印象と違う…。

 中国のスパイも絡むと思ったら、冒頭シーンだけで、その後は全然ストーリーに絡まない!!
 
 ならば、このスパイの要素は全然必要ないのでは??
 
 「どうなった??スパイ話??」

 とにかく工場内の部屋と、田舎町がちょこっと出てくるだけの超低予算のサスペンス映画でした。それも全然盛り上がらないサスペンスドラマ。
 いっそのこと、”サスペンス”を取っちゃって、「普通のドラマ」に分類した方が良いかも??と思うくらいの作品でした。

 登場人物も少なく、ストーリーもダラダラした感じで、超低予算!!
 久々に観ちゃいましたZ級映画。

 娘が感染して、研究所(工場?)に潜入してくるオヤジが、暴走しすぎ!
 関係者を殺そうって、逆恨みしすぎでしょ。
 もし、娘が元気になったら、町に戻って何ていうつもりだったんでしょう??
 普通は、化学者に治療薬作らせるとかするでしょう!!

 今作に比べたら、同じく感染をテーマにした作品で、ブライアン・ボズワース主演のB級アクション映画『スピル最終汚染』(1996年)が、A級のアクション映画に思えちゃいます。


 今作のオリジナルのランニングタイムは96分みたいですが、日本でリリースされたのは81分版です。確かにカット版をリリースしたい気持ちは良く分かります!!
 今作の96分版って、もっとゆっくり展開しているってことですよね。どんなシーンが日本リリース版より足されているんでしょうねぇ??  20点


テリトリー8 [DVD]
マイケル・A・トゥースハウス,ヒュン・ウォン,ストゥ・チェイケン,ジャスティ・ハッチンス,コリン・ワード
アメイジングD.C.
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『殺しのロザリオ』エルモア・レナード脚本、フレッド・ウォルトン監督スリラー

2015-02-22 21:25:57 | サスペンス

殺しのロザリオ
THE ROSARY MURDERS(1987年アメリカ)
 監督:フレッド・ウォルトン
 脚本:エルモア・レナード
    フレッド・ウォルトン
 原作:ウィリアム・X・キンツル
 出演:ドナルド・サザーランド
    チャールズ・ダーニング
    ジョセフ・ソマー

 ■ストーリー■
  デトロイトでは、聖職者が殺される連続殺人事件が発生していた。被害者の手にはロザリオが遺されていた。ロバート・ケスラー神父の知り合いのシスターも被害者となるのだった。そんなある日、教会でケスラーは犯人から懺悔をされるのだった。懺悔された内容を口外できない彼は、独自に調査を始めるのだが…。

 ■感想■
 犯人から、殺しの懺悔をされた神父を描くサスペンス映画。
 

 監督、脚本は『夕暮れにベルが鳴る』(1979年)『超高層の死角』(1989年)『新・夕暮れにベルが鳴る』(1993年)のフレッド・ウォルトン。
 共同脚本は数多くの映画の脚本を書いて、自らの小説も原作として、数多くの作品が映画化された作家エルモア・レナード。
 エンターテイメント映画ファンには『バート・レイノルズのスティック』(1985年)、『ジャッキー・ブラウン』(1997年)、『3時10分、決断のとき』(2007年)の原作者で有名。

 フレッド・ウォルトン監督も『夕暮れにベルが鳴る』をリアルタイムで観たときは、

「これは、すごい才能がある監督の登場だぁー!」

 と思って、その次の作品以降の作品に期待したんですが、その後、撮った作品は、、、、。
 つまらなくないけど、大傑作でもないみたいなどれもこれも”平均以上だけど大傑作でない”みたいな作品ばかりでちょっとだけガッカリした思いが、、、。


 今作も脚本にも関わっていますが、特に記憶に残るような作品でもないです。

 
 共同でエルモア・レナードが脚本を書いていますが、、、。
 
 今作の原作は、ウィリアム・X・キンツル(WILLIAM X.KIENZLE)の書いた作品で、どうやらケスラー神父を主人公にしたシリーズの1作目のようです。
 日本ではまるっきり知られていない作家ですが、シリーズはかなりあるようで、それなりに人気があったんでしょうね。
 カソリックの司祭からミステリー作家に転向したらしいです。



 犯人から殺人の告白を懺悔のときにされた神父が主人公という設定が、ヒッチコック監督のある作品ぽくて少し興味がそそられますが、映画全体は少しダレ気味な感じで、ごくごく普通のサスペンス映画でした。

 フランスの【コニャック国際映画祭】では評判が良かったらしく、観客賞(フレッド・ウォルトン)、特別脚本賞(フレッド・ウォルトン、エルモア・レナード)を受賞しています。
 フランス人は、こういうの好きなんですね、多分。


 でも、何も期待しないで、それこそ1990年代以降の日本の2時間ドラマを観るつもりで観れば、かなり面白く観れるはず!!   

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『ヘブンズ・プリズナー』114分版?

2015-02-20 00:57:21 | サスペンス

ヘブンズ・プリズナー
HEAVEN’S PRISONERS(1996年アメリカ)
 監督          フィル・ジョアノー
 脚本          ハーリー・ペイトン
              スコット・フランク
 原作          ジェイムズ・リー・バーク
 出演          アレック・ボールドウィン
              ケリー・リンチ
              メアリー・スチャート・マスターソン
              エリック・ロバーツ
              テリー・ハッチャー

 ■ストーリー■
 元ニューオーリンズ警察の刑事デイヴ・ロビショーは退職し、今では貸しボート屋をして生計をたてていた。ある日、妻のアニーと湖にいるときに飛行機が湖に墜落する事故に遭遇するのだった。デイヴは湖中に潜り飛行機の中から少女を救出するのだった。
 この事件に首を突っ込むなという麻薬取締官の忠告を無視して事件の捜査を始めるのだった。この飛行機の事故には麻薬がからみ、デイヴの昔からの知り合いでギャングのボス、ババが関わっていそうなことを知るのだった。

 ■感想■
 ジェイムズ・リー・バーグ原作「天国の囚人」(角川文庫)の映画化作品。
 
 フィル・ジョアノー監督は『愛という名の疑惑』(1992年)を観たときに、けっこう面白かったので、「もしかしたら、サスペンス、スリラー映画が得意な新しい監督か??」と思っていたんで、前から観たいと思っていたんですがノビノビになって観ていませんでした。

 その後、フィル・ジョアノー監督作をチェックしていたら、ドラマ系の作品やら、スポーツ系の作品とか撮っているので、特にスリラー映画に興味がある監督で無いんだなと思ってちょっとガッカリした気持ちに。

 
 今作は原作は未読なので良く分からないんですが、映画の主人公としては行動が意味不明!!
 ハードボイルド作品の主人公としては、事件の捜査を始めてしまうのがサガなんでしょうが、映画の主人公としてはバカにしか見えない!!
 
 麻薬取締官が、宝を失いたくないなら「首を突っ込むな」と忠告しているのに、ワザワザ首を突っ込んでいくんですからね!!

 アレック・ボールドウィンが捜査を始めるから、次から次へと事件が起きている状態!!

 「お前が原因だ!!」

 と思わず突っ込んじゃいました!!ジェイムズ・リー・バークのデイヴ・ロビショーシリーズも、今作が映画化されたときでもかなりあったのに、なぜこの「天国の囚人」を映画化しちゃったんでしょうか??

 それとも今作が1番、映画化しやすい作品だったんでしょうか??

 フィル・ジョアノー監督の演出は普通で、可もなく不可もなくって感じでした!!
 ストーリーも可もなく不可もなくって感じだったんで、本当に観終わった瞬間、観たことしか記憶に残らないような作品になっちゃいました。
 



 ところで、今作のラニングタイムは、ネットで調べてみたら132分(133分)らしいのですが、VHS版は114分なんですよね~。日本で劇場公開されたのは132分版だったんでしょうか??

 114分版でもかなり長く感じたので、132分版はどんな感じなんでしょう??

 今作のDVDは、廉価版が字幕のみで発売されていますが、ランニングタイム126分のようです。これはPAL早回し版ってことなんでしょうか??それとも6分カット版??  60点
 

ヘブンズ・プリズナー EMD-10014 [DVD]
アレック・ボールドウィン,ケリー・リンチ,メアリー・スチュアート・マスターソン,エリック・ロバーツ
キープ株式会社



「エレクトリックミスト」では、トミー・リー・ジョーンズがデイヴ・ロビショーを演じていました。

エレクトリック・ミスト -霧の捜査線- [DVD]
トミー・リー・ジョーンズ,ジョン・グッドマン,ピーター・サースガード,メアリー・スティーンバージェン
アメイジングD.C.



原作です。

ネオン・レイン (角川文庫)
大久保 寛
角川書店
天国の囚人 (角川文庫)
大久保 寛
角川書店
ブラック・チェリー・ブルース (角川文庫)
佐和 誠
角川書店
フラミンゴたちの朝 (角川文庫)
James Lee Burke,大久保 寛
角川書店
過去が我らを呪う (角川文庫)
James Lee Burke,鈴木 恵
角川書店
エレクトリック・ミスト (角川文庫)
James Lee Burke,大久保 寛
角川書店
ディキシー・シティ・ジャム (角川文庫)
James Lee Burke,大久保 寛
角川書店
燃える天使 (角川文庫)
James Lee Burke,鈴木 恵
角川書店





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『ダーク・ラビリンス』ブライアン・キーン原作グール

2015-01-08 02:02:13 | サスペンス

ダーク・ラビリンス
BRAIAN KEENE'S GHOUL(2011年アメリカ)
 監督          グレゴリー・ウィルソン
 脚本          ウィリアム・M・ミラー
 原作          ブライアン・キーン
 出演          ノーラン・グールド
              キャサリン・メアリー・スチュアート
              キャサリン・カーティン
              キャロル・ジョーン・ウェルズ
              ランディ・グラコ  

 ■ストーリー■
 1984年ティミーは友人たちダグとバリーの3人で、墓地に秘密基地を作って遊んでいた。ある日、ティミーたちと仲の良くないロニーたちが墓地の地下に降りていきティミーたちの基地を探ろうとして怪物に襲われてしまうのだった。一方、墓地でデートしていたカップルが行方不明になり男のパットの死体が発見される事件が発生するのだった。

 □■□ネタバレあり!■□■

 ■感想■
 子どもたちが主人公の冒険もの!
 と思って観たら、な、な、なんと普通のサスペンス映画でした!
 
 このタイトルで、このパッケージ!どう見たってホラーか冒険ファンタジーだと思っちゃうはず!!
 原題だって”GHOUL”ですからね。
 まぁ、ありもしない爆発シーンをパッケージに載せちゃう作品もたくさんあるから、そんなコト言っていたらキリがないんで、全然OKなんですけどね!!
 
 子どもたちが主人公なのに、ストーリーのキモになるところとか、キャラクターの設定とかが大人向けって、今作は一体、誰がターゲットなんでしょう??ハッキリ言って、子どもと一緒に観てワイワイ楽しむ作品では無いです!!

 大体、グールが出てこないって、作品の存在そのもので観ている人を驚かせたかったんでしょうか??

 本国ではTVムービーだったから、ファミリー向けのホラー映画だと思ってチャンネル合わせた人は、今作のストーリーに絶対驚くはず!!
 DVDとかレンタルショップで借りてきたら、ちょこっとムっとする映画ファンがいるかもしれないですけど、TVムービーだったら許しちゃいますよね~。

 とか言っていますが、実は今作はタイトルに”BRIAN KEEN'S”とあるように、ちゃんと原作がある作品です!!
 「ホラー映画じゃなくて、だまされた~」
 とかじゃなくて、原作があるんで、原作自体こういうストーリーなんでしょうねぇ、多分。原作が、映画と同じストーリーかどうか分かりませんけどね!!

 とか言って喜ぶ映画ファンもいるかもしれないですね。

 自分的には、このだまし方は、けっこう好きかも!!

 ただ、映画としては今作は普通のサスペンス映画なので、辛目に。50点

ダーク・ラビリンス [DVD]
キャサリン・メアリー・スチュワート,キャサリン・カーティン,ノーラン・グールド,バリー・コービン,アンドレア・フランクル
アメイジングD.C.

 

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『殺人の告白』犯人は誰だ?

2014-01-10 00:56:10 | サスペンス

殺人の告白
CONFESSION OF MURDER(2012年韓国)
 監督          チョン・ピョンギル
 脚本          チョン・ピョンギル
 出演          チョン・ジェヨン
              パク・シフ
              キム・ヨンエ

 ■ストーリー■
 1990年代、女性を狙った猟奇連続殺人事件が起き、刑事のチェ班長は図らずも犯人の広告塔となってしまっていた。最後の事件後、チェ班長は犯人に襲われ、あと一歩のところで犯人を捕りおさえようとするが、結局はとり逃し、顔に傷を負わされてしまうのだった。
 事件から15年後、時効が成立するが、犯人を名乗るイ・ドゥソクという男が現れ、事件のことを書いた告白本を出版するのだった。連続殺人鬼に見えないそのさっそうとした外見から、人気者となり告白本は売れていくのだった。チェ班長は、犯人に復讐心を燃やすが、イ・ドゥソクが本当に犯人かどうか怪しむのだった。
 一方、犯人に復讐しようと被害者の遺族たちが、ドゥソクの命を狙い始めていた・・・。

 ■感想■
 韓国で実際に起きた連続殺人事件をモチーフにしたサスペンス映画。

 「時効が成立したあとに、もし犯人が名乗り出てきたら??」ということがテーマになっています。
 そして、その犯人が、若くてカッコ良い男だったら??というオマケつきです!
 
  果たして、名乗り出てきた若者は犯人なのか??というサスペンスで盛り上げていく作品になっています!!



 でも、でも、映画の最初の方で、少しネタが割れ気味でストーリーが進んでいきます。
 チェ班長に、小声で耳打ちして、「食べかけのジャージャー麺を投げつけろ」っていうシーンで、勘の良いエンターテイメント映画ファンは、ピーんときちゃいますよね。
 後から考えても、この耳打ちのシーンは要らないです!!
 何も無いシーンから、ジャージャー麺を投げつけないとッ!!

 ランニングタイム119分は長すぎ!長すぎ!
 
 冒頭のチェ刑事と犯人の対決シーンも、ちょっと長くて、無意味なシーンでは??とは思いましたが、ストーリーに絡んでくるんで、あれはあれでOKでした!
 でも、中盤の遺族が犯人をさらうシーンや、クライマックスの犯人と刑事、遺族たちの追跡、対決シーンはいくら何でも、無意味に長すぎ!!
 この2つのシーンから15分くらいカットして100分くらいの作品にすれば、すごくテンポが良くて面白い作品になったのに・・・。

 遺族が犯人をさらうシーンや、クライマックスのシーンですが、チェ刑事も、ドゥソクも、遺族も犯人も絶対に生きていられないはずです!チャック・ノリスや、スティーヴン・セガールじゃないんだから、あんなコト起きたら絶対に大事故で、みんな重体です!!
 ミステリー映画なのか、アクション映画なのか、しつこいアクションシーンが浮きまくりで、どっちつかずな感じの作品になっちゃてます。ミステリー度が高いだけによけい残念です!  60点

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ワーナー・ホーム・ビデオ

 

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『殺意の夏』アジャーニ、アジャーニ、

2013-08-12 00:02:13 | サスペンス

殺意の夏
L'ETE MEURTRIER(1983年フランス)
 監督          ジャン・ベッケル
 脚本          セバスチャン・ジャプリゾ
 原作          セバスチャン・ジャプリゾ
 出演          イザベル・アジャーニ
              アラン・スーション
              シュザンヌ・フロン
              ジャン・ガヴァン
              ミシェル・ガラブリュ
        


 ■ストーリー■
 南フランスに田舎町にエルという若い娘が家族とともに引っ越してくる。修理工のパンポンは、魅力的な彼女に惹かれ、ある日、エルを家に誘い入れるのだった。エルはパンポンの家の納屋でピアノを見つけるのだった。そのピアノは1950年にこの家に運びこまれたもので、エルはこのピアノを運んだドライバーたちを探していたのだった。

 ■感想■
 『さらば友よ』(1968年)(原作)、『狼は天使の匂い』(1970年)(脚本)、『ロング・エンゲージメント』(2004年)(原作)のセバスチャン・ジャプリゾ原作、脚本のミステリー映画。
 【第9回セザール賞】で主演女優賞、イザベル・アジャーニ。脚色賞、シュザンヌ・フロンが助演女優賞、編集賞を受賞しました。

 もう全編、イザベル・アジャーニを見るためだけに作られたような作品になっています。
 イザベル・アジャーニ!
 イザベル・アジャーニ!
 もう脱ぎまくりのヌードで、歩きまくり!
 あんなにキレイな少女(役柄では20歳)が部屋の中で裸で歩き回っていたら、目のやり場に困っちゃいますね。
 撮影当時、イザベル・アジャーニは、1955年生まれなので27、8歳てところですが、不安定な何も考えていなさそうな(実は企みを持った)20歳くらいの少女の役をうまく演じています。

 ミステリーの要素は低めで、こういう作品が好きな映画ファンが歓びそうな肝心な復讐シーンも回想で語られるだけ。犯人たちも、すぐに判明するし・・・。
 原作者自ら脚本を書いて、ランニングタイム134分も使っているんだから、文句のつけようは無いですけどね。原作は未読ですが、多分、映画版に雰囲気が近い作品なんでしょうね。

 ヒロインの演技や、登場人物たちの心理描写がメインすぎて、普通のミステリー映画ファンには、ランニングタイム134分は少し長すぎかも??今作のファンは良いかもしれないですけどね。フランス映画ファンにしかオススメできない感じの作品でした。【セザール賞】も受賞したってコトは、フランスの映画人は、こういう作品が好きなんでしょうね。
 観ている間も、観終わった後も、どんよりと暗い気持ちになるので、今作を観る映画ファンは、ちょっと注意!  50点

殺意の夏 [DVD]
イザベル・アジャーニ,アラン・スーション,シュザンヌ・フロン,フランソワ・クリュゼ,マニュエル・ジェラン
ポニーキャニオン

 

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『悪魔の涙』ジェフリー・ディーヴァー原作

2013-03-22 08:32:24 | サスペンス

悪魔の涙
THE DEVIL'S TEARDROP(2010年アメリカ、カナダ)
 監督          ノーマ・ベイリー
 脚本          ロン・ハッチンソン
 原作          ジェフリー・ディーヴァー
 出演          トム・エヴェレット・スコット
              ナターシャ・ヘンストリッジ
              レナ・ソファー
              ガブリエル・ホーガン
              ジョナサン・ヒギンズ

 ■ストーリー■
 昼の12時に、人々でにぎわう駅で銃の乱射があり、7人の犠牲者が死亡し、14人が負傷する事件が発生するのだった。その後、犯人グループの1人から市長あてに脅迫メッセージが届き、2000万ドルを払わなければ、毎日12時に殺人事件を起こすというものだった。2000万ドルを広大な畑の真ん中に置くよう指示してきたのだった。
 しかし、市長あてのメッセージを持った犯人と思われる男がひき逃げされ死亡してしまうのだった。犯人が死亡したため、殺戮を引き続き起こすであろう実行犯を捕らえるため引退した筆跡鑑定人パーカー・キンケイドに捜査の依頼をするのだった。キンケイドは、3年前の港に死体を捨てる連続殺人鬼ボートマンの事件がもとで、幼い息子と娘と過ごすため引退していたのだった。

 ■感想■
 ジェフリー・ディーヴァー原作「悪魔の涙」(文春文庫)の映像化したTVムービー。
 ジェフリー・ディーヴァー原作って、日本では劇場公開されたアメリカ、カナダのTVムービー『デッド・サイレンス』(1996年)と、アンジェリーナ・ジョリー、デンゼル・ワシントン出演の『』(1999年)と今作の3本くらいしかないんですよね。

 ジェフリー・ディーヴァーの作品って映像化しにくいんでしょうかね?
 アイデア不足で、外国映画のリメイクや、少し前の自国の映画でもリブートとか言って映画化しちゃうハリウッドなのにねぇ。
 映画化には向かない作品が多いんでしょうか?
 もちろん、原作の映画化権が高いとか、映像化を許可してもらえないのかもしれないですね。

 今作は、普通に良く出来たTVムービーって感じです。普通に観る分には十分楽しく観れますけど。
 主人公は、文字の分析官で、分析するのが仕事なので、地味といえば地味です。現場で活躍するナターシャ・ヘンストリッジも、普通の刑事って感じでインパクトが弱いといえば弱いです。

 でも、TVムービーだと思って、普通に日本語吹替えで地上波で放送されていたら、それなりに楽しく観れちゃうデキにはなっています。やっぱり、アメリカ、カナダはTVムービーでも手を抜かないですね。
 分析している主人公に、最後、犯人が襲ってくるあたり、うまくストーリーが練ってあり、さすが原作がある作品は、良く出来ていると思っちゃいます。
 原作の無いオリジナル脚本の映画で、ここまで面白かったら、合格点なのに。

 主人公が子どもたちと過ごすためになった事件をさらりと描いて、キャラクターを掘り下げていたり、別れた奥さんと子どもの親権を争っていたり、ちょこちょこエピソードが事件と平行して出てきて、しっかり主人公の生活も出てきて、感情移入しやすくなっていたりしています。ランニングタイムも89分と短いのも良い感じです!  65点


DVD化はされていません!原作は文春文庫

悪魔の涙 (文春文庫)
Jeffry Deaver,土屋 晃
文藝春秋

 

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『パニック・ゾーン 制御不能』ストーリーがパニック!

2013-03-09 09:08:29 | サスペンス

パニック・ゾーン 制御不能
AIRBORNE(2012年イギリス)
 監督          ドミニク・バーンズ
 脚本          ポール・クロネル
 出演          クレイグ・コンウェイ
              マーク・ハミル
              サイモン・フィリップス
              ジェマ・アトキンソン
              セバスチャン・ストリート

 ■ストーリー■
 嵐が近づき欠航する便が多い中、旅客機686便がニューヨークを目指し空港を飛び立った。しばらくして乗客の1人がいなくなったことに隣の客が気づくのだった。また、乗客の1人が686便がニューヨークとは違う方向に飛んでいることに気づくのだった。また、トイレでHをしているであろうカップルも消えて・・・。
 
 ■感想■
 嵐が近づく中で飛び立った旅客機の中で起きる行方不明者が発生する事件を描くミステリー!
 と、思わせておいて、その他にも事件が発生!
 ニューヨークを目指しているはずの旅客機はなぜか違う目的地に!
 ハイジャックされ、テロの可能性があるため撃墜命令が出るなど、緊迫した展開に!

 でも、でも、、事件の顛末は、とてつもない展開に!!

 ミステリーでも、サスペンスでもなく、なんと、なんと!!

 こんなに内容を盛り込んで、ランニングタイム78分って、どういうこと??
 かつて、地上波であった90分枠の映画劇場で放映しても実質、本編5分くらいのカットですんでしまう長さ!TBSの金曜23:30ころからの「金曜ロードショー」とかなら、本編ノーカットで入っちゃいます!

 映画が始まって、20分くらいしたところで、「あれ、これはいつもの禁断のオチ系の"全員死んでいました”なの??」
 とタカをくくっていたら、思わぬ展開にビックリ!
 
 「本当に事件が起きていたのね??」

 その後の展開も、誰も想像できない展開が待っています!マヤ文明の予言まで出てきたときには、開いた口が閉まらなかったです(少しネタバレすいません)

 こういうミスリードしながら、クライマックスに向けて驚かせるようなアイデアで勝負の低予算映画、大好きです!
 真剣なサスペンス映画好きやミステリー映画好きな映画ファンは怒っちゃうしれませんけど、エンターテイメント映画ファンは観た方が良いと思います!!

 「スターウォーズ」シリーズのマーク・ハミルも引退する管制官役で出演しています。
 「うわぁ~、誰か分からない・・・」
 
 監督は、3月公開予定の『U.F.O.侵略』(2011年)のドミニク・バーンズ。『U.F.O.侵略』も、今作のようにぶっ飛んだ内容なんでしょうか??今から楽しみですね!!

 こういう作品こそ、ランニングタイムも短いんだし、日本語吹替えで地上波の映画枠で放映して欲しかったですね!!そんな映画枠自体が無いのが現実なんですけどね。
 バラエティ&お笑い番組を、垂れ流しているなら、深夜にでも、こういう映画を放送してくれれば良いのに・・・。    80点


パニック・ゾーン 制御不能 [DVD]
クレイグ・コンウェイ,マーク・ハミル,セバスチャン・ストリート,アラン・フォード,ジュリアン・クローバー
アメイジングD.C.

 

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『暗殺者を撃て』オリバー・リードを撃て

2012-08-20 00:27:21 | サスペンス

暗殺者を撃て
THE SELLOUT(1975年イスラエル、イギリス、イタリア)
 監督:ピーター・コリンソン
 脚本:マレー・スミス
    ジャドソン・キンバーグ
 出演:リチャード・ウィドマーク
    オリヴァー・リード
    ゲイル・ハニカット
    サム・ワナメイカー
    ヴラデク・シェイバル
    オリー・リーヴァイ

 ■ストーリー■
 CIAのシクルスとKGBのカシアン将軍は、両情報部に邪魔になったスパイたちを次々と消していた。今度の標的は2重スパイのガブリエル・リーだった。エルサレムに住むガブリエルの上司だった元CIAのサム・ルーカスをえさに、ガブリエルをおびき出すのだった。
 サムは、今は現役を退き、かつてガブリエルの恋人のデボラと骨董屋を営み暮らしていた。CIAとKGBは殺し屋のダッチマンを使いガブリエルを殺そうとしていた。自国で殺しのゲームが行われることに不満を持つイスラエル国防省のベンジャミン少佐は、サムを通じてガブリエルを逃そうとするのだが・・・。

 ■感想■ 
 ピーター・コリンソン監督の描くイスラエル、イギリス製のスパイ映画。
 脚本はマレー・スミスとジャドソン・キンバーグ。

 ストーリーは、まさに1970年代のイギリス製のエスピオナージュのストーリーなので、観終わったあとにイヤ~な気分に!イギリス、イスラエル製なので、ノーテンキな展開にはならないですよね。
 ハデな銃撃シーンや、無意味なカーチェイスシーンまで用意して見せ場を用意しているのに、ラストはいつものイギリス映画のスパイ映画的ラスト!このラストなら、クライマックスのカーチェイスシーンは不要だった気もしちゃいます。
 ハリウッド製の2000年代の作品だったら、万人受けするようにハッピーエンディングになるんでしょうけど、1970年代のイギリス映画ですから。関係者や一般人が死にまくり!

 まるでスパイ小説を読むような面白さ!!
 
 メインな登場人物も全員死んじゃう展開な上に、上司たちは生き残るという今のエンターテイメント映画ファンが観たらストレス溜まっちゃうような展開だから、リチャード・ウィドマークも最初から何もしなければ良かったという気も。

 スパイ映画で、スーパーヒーローが活躍する作品も好きですけど、今作のようなイギリスのスパイ映画的な作品も好きです。
 
 TVの地上波の映画劇場でも、DVD化されている作品ばかりじゃなく、こういう1970年代のエンターテイメント作品を放映して欲しいですね。
 ゴールデンタイムでなくて良いですから、深夜とか日曜のお昼とかにこういう作品を放映して欲しいです。
 確か、今作は、1990年代中盤に、TV東京の「午後のロードショー」で放映していました。1990年代までは、TV東京以外でも映画枠がけっこうありましたもんね。
 地上波の映画枠なんて、今は数えるほどしかないですもんね。

  こんなに映画枠が無くなるってわかっていたら、当時の映画劇場の作品をエアチェックしまくりだったのに。 

 ところで、今作はDVD化はもちろんのこと、ビデオバブル時代にVHSにもなっていないです。まぁ、ストーリーが地味な上に、後味の悪い作品ですからね。セールスを考えると厳しいかもしれないですね。
 でも、今作のような作品がTV放映時の日本語吹替え音声つきでDVD化とかされるとウレシイんですけどね。 

 

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『TRICK トリック』ポーランド製サスペンス

2012-08-11 08:56:48 | サスペンス

TRICK トリック
TRICK(2010年ポーランド)
 監督          ヤン・フリニャック
 脚本          ミハウ・ザブウォッキ
 原案          ミハウ・ザブウォッキー
 出演          ピョートル・アダムチク
              マリアン・ジエドジェル
              カロリーナ・グルシュカ

 ■ストーリー■
 ポーランドでニセ札の偽造グループが捕らえられる。偽造の鋳型を製造したコバレフスキーは刑務所に送られるのだった。そんなとき、アフガニスタンでポーランドのシェブチク議員がテロリストに捕らえられ600万ドルが要求されるのだった。NATO加盟国としては、テロリストの要求を呑まないため、ポーランド政府はコバレフスキーに、減刑を条件に身代金のニセ札を刷らせることにするのだった。

 ■感想■
 ポーランド製のサスペンス映画。
 内容は、犯罪系です。面白さは、1980年代の日本の2時間サスペンスプラスαってところでしょうか??
 ほめるほど面白くなく、わざわざ否定するほどつまらなくも無いって感じです。

 ただ、この内容で、ランニングタイム95分は長すぎ!あと15分くらい短ければ、テンポも良かったのに。
 かつて、地上波で放送枠のあった90分枠の映画枠で放映するんだったら、ちょうど良い感じの作品かも。90分枠、正確には85分枠が多かったですけど、その枠だったら実質本編68分~75分くらいだから、カットして、今作も面白くなったでしょう。
 でも、こういう未公開作品が深夜とかに90分枠で放送されるような時代はもう来ないんでしょうね。寂しいですけど、映画を観たければレンタルするか、購入して観ろっていうのが流れなんでしょうねぇ。
 ドラマや、お笑い番組だけじゃなく、映画も地上波でもっと放映して欲しいですね。



 最初はハデなシーンから始まるので、これはアクション系なのかな?と思っていると、あとは地味なシーンばかりで、最後は、ちょっとしたヒネリも入れてそれなりにハッピーエンディングに。
 でも、全体の印象は、「なんか、地味な内容の犯罪物だったな」ってことに落ち着いちゃいます。
 まぁ、今作の特徴は、珍しいポーランド映画のサスペンス映画ってことが1番の特徴でしょうかね。


 
 日本語吹替えで観たんですけど、ちょっと違和感が・・・。
 う~ん、日本語吹替えが合っていない・・・。
 大メジャーで無いからかもしれませんが、今作の日本語吹替えはさすがにヒドイかも。

 なんか、日本語吹替えが気になって画面に集中できない・・。作品そのものを破壊しちゃう『ウォンテッド』(2008年)のDAIGOの吹替えよりはマシですけどね。
 
 まぁ、だからといって、字幕で観ようとは思わないんですけどね。 50点

TRICK [DVD]
ピョートル・アダムチク,マリアン・ジエドジェル,アンジェイ・ヒラ,イェジー・トレラ
アメイジングD.C.

<声の出演>
コバレフスキー 阿部 晋一
ブコレフスキー 佐藤 宇
エラ        鳥飼 愛美
ロベルト     出月 勝彦
教授       かとうかおる
刑事       児玉 進吾
カロル      新藤 涼平
モーリー     静 弦太郎
スカル      睦月 さや
所長       加藤 優季
TVレポーター 木村 ゆめこ

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『4デイズ』タイムリミットor人権

2012-04-18 22:05:27 | サスペンス

4デイズ
UNTHINKABLE(2010年アメリカ)
 監督          グレゴール・ジョーダン
 脚本          ピーター・ウッドウォード
 出演          サミュエル・L・ジャクソン
              キャリー=アン・モス              ミラ・クニス
              マイケル・シーン
              

 ■ストーリー■
 アメリカ国内の3つの都市に核爆弾を仕掛けたというテロ予告が送られる。爆弾が爆発するタイムリミットは4日後!犯人のイスラム系アメリカ人スティーブン・アーサー・ヤンガーは逮捕されるものの、爆弾が仕掛けられた都市の場所は分からないままだった。FBIのテロ対策チームの捜査官ヘレン・ブロディは尋問にあたるが、進展はなかった。
 そんなとき、CIAコンサルタントで尋問の専門家“H”が尋問するために現れるのだった。“H”の尋問は、まさに拷問といえるものだった。その非人道的な行為にヘレンは反発するのだが・・・。
  
 ■感想■
 サミュエル・L・ジャクソン主演の尋問スリラー!
 
 面白い!いや~、本当に面白い!
 ランニングタイム97分は短すぎ!あと10~15分くらい長くても良いのに!!
 この内容で97分は、テンポが良いというより、短かすぎな感じです!
 
 監督のグレゴール・ジョーダンも『戦争のはじめかた』(2001年)を監督したときは、こんな傑作を撮るとは思わなかったです!!
 『戦争のはじめかた』は風刺の効かせた笑えないコメディ調のドラマでした。が、今作は、正統派のサスペンス映画の傑作になっています。まぁ、『戦争のはじめかた』は原作がありましたから、どうしようもなかったんでしょうけどね。

 ヒロインのキャリー=アン・モスは、容疑者の人権を守ろうとしますが、タイムリミットが、だんだんせまってきて、サミュエル・L・ジャクソンのペースにはまっていきます。確実に犯人なんだから、サミュエル・L・ジャクソンの行動は、見て見ぬふりをするしかないですよね~。
大量殺戮者に人権がどうのこうのって、いってらんないですよね。
 でも、そんなときでも、人権とか言っちゃうんでしょうねぇ、アメリカ合衆国では。

 映画を観始めて、すぐにサミュエル・L・ジャクソン側にたって観るか、キャリー=アン・モス側で観るか、自然とどちらかの立場になって鑑賞してしまうんでしょうが、人権!人権!って訴えるキャリー=アン・モスが正しいのに、その考えや行動では、とうてい爆弾の場所は分からないという展開!多数の人間の命を守るためとはいえ、サミュエル・L・ジャクソンの行動は、かなり危険ですよね。今作のように、犯人が確実に本当に犯人なら良いですけどね。

 観終わったあと色々と考えさせてくれる作品と思いきや、なんと、日本劇場公開版のラストで、すべてがひっくり返ってしまうような展開がまっています。
 ラストも、もちろん、すごいことになっています!
 DVD、Blu-rayともに、オリジナル版と、日本劇場公開版の両方が観れるので、ここはぜひ、日本劇場公開版で観て下さい!!
 こういうエンターテイメント作品で、日本劇場公開版のこのラスト!!

 制作費1500万ドルでも、アイデア勝負で、こんなに素晴らしい作品が出来ることを証明してくれています。主要な登場人物は、サミュエル・L・ジャクソンと、キャリー=アン・モスと犯人のマイケル・シーンの3人。主な舞台は政府の尋問室と、低予算なのが、良く分かるのに、ストーリーのあまりの面白さに、そんなコト全然感じさせないです!!

 サスペンス映画ファン、エンターテイメント映画ファン必見!! 85点


4デイズ [DVD]
サミュエル・L・ジャクソン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
4デイズ [Blu-ray]
サミュエル・L・ジャクソン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

 

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『パッセンジャーズ』恐怖のサバイバー

2012-04-12 22:09:24 | サスペンス

パッセンジャーズ
PASSENGERS(2008年アメリカ)
 
 監督:ロドリゴ・ガルシア
 脚本:ロニー・クリステンセン
 出演:アン・ハサウェイ
    パトリック・ウィルソン
    デヴィッド・モース
    クレア・デュバル
    ダイアン・ウィースト

 ■ストーリー■
 
 飛行機事故で生き残った5人の乗客の心理的なカウンセリングをすることになった女医のクレアだったが、5人のうちの1人エリックに惹かれていくのだった。また、事故の起きた様子から、事故の原因に対し、航空会社の発表に疑問を感じるのだった。そんな中、生き残った乗客が1人、また1人と行方不明になっていくのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 
 アン・ハサウェイ主演のサスペンス映画。
 
 飛行機の事故で生き残った5人の乗客をカウンセリングする女医の遭遇するサスペンス。
 
 しかし、その後、彼女の周りに不審な人物たちが現れ、事故の原因を隠蔽しようとする航空会社の影がちらつくんですが・・・。
 
 「実は、何と!何と!」
 
 誰でも思いつくけど、決してやらないあのオチ!!

 事故で生き残った人々が、行方不明になっていく展開で、何かイヤ~な予感が・・・。
 
 「もしかしたら、あのオチ??」
 
 と思っていたら、やっぱり、あのオチ!!

 『恐怖の足跡』(1961年)系のオチはやめて欲しいです・・・。
 

 ミステリー要素たっぷりでそれなりに面白い『墜落大空港』(DVD題:『ザ・サバイバー ジャンボ墜落』)(1981年)くらいオリジナリティーを感じさせる作品なら、こういうオチもOKですけど、今作くらいのストーリーで、このオチはダメ!ダメ!
 

 アン・ハサウェイ主演で、共演者もそれなりに豪華なキャストの作品で、このオチ!!

  制作費2500万ドルも使って、このストーリー!!
 
「なぜ??なぜ??こんな企画が通ってしまうんでしょうか??」

 5人は、超能力者で生き残ったとか、生き残ったのはエイリアンの実験だったとか、みんなが驚けるオチにして欲しかったです!今どき、こんなオチで驚く映画ファンは、そんなに多くないですよね!!

 定番のこのオチを使う理由が分からないです!!
 「主人公は双子だった」
 「主人公は双子じゃなかった」
 「夢だった」
 「主人公たちは死んでいた」
 「死ぬ前に見た一瞬の幻だった」
 もう、こういうオチはやめて!やめて!

 禁断のオチの“夢オチ”でも、ブライアン・デ・パルマ監督の『ファム・ファタール』(2002年)くらい面白ければ、全然OKですけど!夢オチをやって良いのは、ブライアン・デ・パルマ監督くらい面白い作品を撮れる監督じゃないとね!

 脚本家もダメなら、プロデューサーもダメ!!
 こんな作品に2500万ドルも制作費をかけるなんてッ!そんなお金があるなら、ジョン・カーペンター監督に作品を撮らせてあげて下さい!! 
 『ザ・ウォード 監禁病棟』(2010年)みたいな、脚本家が違う作品でなく、脚本も監督もジョン・カペンターの作品を撮って欲しいですね~。 

 

パッセンジャーズ [Blu-ray]
アン・ハサウェイ,パトリック・ウィルソン,デヴィッド・モース,ダイアン・ウィースト,クレア・デュヴァル
ワーナー・ホーム・ビデオ
パッセンジャーズ 特別版 [DVD]
アン・ハサウェイ,パトリック・ウィルソン,デヴィッド・モース,ダイアン・ウィースト,クレア・デュヴァル
ワーナー・ホーム・ビデオ

『ザ・サバイバー』日本語吹替えつきでDVD発売して下さい! 
そのときは、99分版のオーストラリア版での発売お願いします。

ジャンボ・墜落 ザ・サバイバー [DVD]
ロバート・パウエル,ジョセフ・コットン,ジェニー・アガター
オルスタックソフト販売
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『シャッターラビリンス』ホラー?サスペンス?ミステリー?

2011-12-23 08:23:01 | サスペンス

シャッターラビリンス
HIERRO(2009年スペイン)
 監督          ガベ・イバニェス
 脚本          ハビエル・グエン
 出演          エレナ・アナヤ
              マール・ソデューブ
              ベア・セグラ

 ■ストーリー■
 水族館で働くシングルマザーのマリアは息子ディエゴを連れ、イエロ島へ向かう。フェリーで居眠りをしている間に息子が失踪してしまうのだった。息子の行方が分からぬまま、6ヵ月後のある日、身元不明の遺体が上がったので身元を確認して欲しいと連絡がくるのだった。マリアはイエロ島へ行くが、その遺体はディエゴのものではなかった。
 そんなとき、同じく、子どもの行方が分からぬ母親が島に住んでいることを知ったマリアは、独自に調査を始めるのだった。


 ■感想■
 スペイン製のサスペンス映画。
 DVDのパッケージと、あらすじの最初の方だけ観て、レンタルしてきたので、今作が、ホラー映画なのか?オカルト映画なのか?サスペンス映画なのか?はたまた、ミステリー映画なのか?終盤まで全然分からなかったので、それなりに面白く観ることができました!


 最初から、「今作は、ミステリー映画ですよ」なんて紹介されて観たら、良くありがちなトリックに、そんなに楽しく観れなかったかも・・・。
 あ、でも、この記事を読んじゃったら、「この作品はサスペンス映画なのね・・・」ってバレバレですね。すいませんです。

 謎の島、同じく行方の分からない子どもの存在、怪しそうな島の住人、これって、絶対にオカルト映画に違いない!っていうキーワードですよね。親切な警官も、なんか怪しそうだし・・・。なぜ、そんなにヨソ者に親切なの??
 いつも観る映画が、そんな作品ばかりだから、親切な登場人物が出てきても、悪いクセで、つい疑っちゃいます。

 それなりに面白く観れましたけど、やはり、この内容でランニングタイム94分は、ちょっとだけ長すぎですね。あと、15分くらい短くて80分くらいだったら良かったのに。

 今作のDVDは、松竹さんから発売されていますけど、なんと、スペイン映画の未公開作のこんな低予算な作品にも、日本語吹替え音声つきでの発売です!
 日本語吹替え音声つき!
 すごいですよね!!最近は不景気のせいなのか、日本語吹替え音声がつかないDVDも少なくない中で、うれしくなっちゃいます!!
 でも、松竹さんの3月に発売する未公開作『装甲兵機メタルハンター』『スピーク』『CAGED監禁』とかは、日本語吹替え音声がつかないんですよね。どういう基準で吹替え音声をつけるか、つけないのか決めているんでしょうね??
 3作品とも、観るか観ないか分からないですけど、自分的には日本語吹替え音声がついただけで、観なきゃって気になるんですけどね。

 ところで、今作の教訓!小さな子からは目を離さないように!というより眠らないように!飛行機でも!フェリーでも! 20点

シャッターラビリンス [DVD]
エレナ・アナヤ,マール・ソデュープ,ベア・セグラ
SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
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