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『ゴーン・ベイビー・ゴーン』愛しき映画はサスペンス

2011-07-28 23:58:16 | サスペンス

ゴーン・ベイビー・ゴーン
GONE BABY GONE(2007年アメリカ)
 監督          ベン・アフレック
 脚本          ベン・アフレック
              アーロン・ストッカード
 原作          デニス・レヘイン
 出演          ケイシー・アフレック
              ミッシェル・モナハン
              エイミー・ライアン
              モーガン・フリーマン
              エド・ハリス
              ジョン・アシュトン

 ■ストーリー■
 ボストンで、幼い子どもアマンダの行方が分からなく事件が発生する。警察の動きが頼りなく思ったアマンダのおばとおじが人探しを得意とする探偵パトリックとアンジーのところへやってくるのだった。しかし、アマンダの母親ヘリーンは、麻薬の運び屋もやっているあばずれだった。


 ■感想■
 ベン・アフレックが脚本、監督のサスペンス映画。
 原作は、デニス・レヘインの「愛しき者はすべて去りゆく」。
 パトリック&アンジーシリーズの4作目です!
 俳優のベン・アフレックが監督したことで、話題になり批評家たちに絶賛され、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされました。また、その他の色んな映画祭で話題になり、賞を受賞しました。ちょっとあげるだけでも、
 
 【ニューヨーク映画批評家協会賞】
   助演女優賞
 【ロサンゼルス映画批評家賞】
   助演女優賞
 【フェニックス映画批評家協会賞】
   助演女優賞
 【ボストン映画批評家協会賞】
   新人監督賞、助演女優賞

 等々、他にも色んな映画賞で受賞しています。
 今作のあと、ベン・アフレックは、チャック・ホーガンの「強盗こそ、我が宿命」を『ザ・タウン』(2010年)として映画化しています。ベン・アフレックは、今作といい、『ザ・タウン』といい、ハードボイルド系の作品が好きなんでしょうねぇ!!
 

 今作は、評判が高かったにも関わらず、日本では劇場未公開、DVDでの公開になっちゃいました!!デニス・レヘインの原作があるからですけど、しっかりとしたストーリーで安心して観ることができます。
 真実を明かすことを正義と信じて行動する主人公パトリックですが、最後は「これで良かったの??」って思うこと必至です!彼女のアンジーが言う通り!最後の決断は、ダメでしょう!!自分だったら、考えるまでもなくアンジーのアドバイスにしたがっちゃいますね。
 どんな決断??何がダメなの??
 ネタバレになってしまうから、書きませんが、パトリックの行動、若すぎ!
 原作知っている人には、特に驚くストーリーでは無いんですけど、原作未読の映画ファンには二転三転するストーリーに、引き込まれていくでしょう!!

 パトリックが捜査を続けていくうちに、死体がゴロゴロと増えていきます!まるで、捜査を進めると死体が増えていく金田一耕助シリーズのようです。原作無しのオリジナル脚本で、今作くらいの作品があったら、その年のベスト5に入っちゃうのにねぇ。

 エンターテイメント作品としては、けっこう複雑なストーリーをうまく処理して、ランニングタイム114分にうまくまとめあげています。
 確かに、ベン・アフレックの演出力は、ヘタな監督たちより、よっぽど素晴らしいです!!
 
 ベン・アフレックは、今作ではデニス・レヘインの原作を映画化!次作『ザ・タウン』ではチャック・ホーガンの原作を映画化していますが、いつかオリジナル脚本(もちろん脚本も書いてね)のミステリー、犯罪物を監督して欲しいですね!! 70点

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ケイシー・アフレック,ミシェル・モナハン,モーガン・フリーマン,エド・ハリス,エイミー・ライアン
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『完全なる報復』キング・オブ報復、狼よさらば

2011-07-13 23:19:34 | サスペンス

完全なる報復
LAW ABIDING CITIZEN(2009年アメリカ)
 監督          F・ゲイリー・グレイ
 脚本          カート・ウィマー
 出演          ジェラルド・バトラー
              ジェイミー・フォックス
              レスリー・ビブ
              ブルース・マッギル

 ■ストーリー■
 フィラデルフィア、ある日、クライドが暮らす平和な家庭に2人組みの強盗が押し入り、妻と子どもが殺されてしまうのだった。2人組みの犯人はすぐに捕らえられるが、証拠が十分でなかったため、有罪率にこだわる検事のニックは、主犯のダービーと司法取引をし、共犯のエイムスは死刑の判決になるものの、ダービーは3年の服役という軽い刑罰になるのだった。
 そして、10年後、エイムスの死刑執行日に無痛で行われるはずの死刑にも関わらず、エイムスは苦しみながら死ぬのだった。死刑のために使われる薬物に、ダービーが発言した言葉が書かれていたため、警察はダービーの元へと向かうが、ダービーはクライドの罠にかかり、今は使われていない工場へと誘いこまれていたのだった。

 ■感想■
 カート・ウイマー脚本、F・ゲイリー・グレイ監督、ジェラルド・バトラー主演のサスペンス映画。
 今作は、観る前から脚本がカート・ウィマーだって言うんで
  期待度★★★★★でした!
 
 カート・ウィマーが脚本や監督で関わった作品の主だった作品を挙げると
 『リベリオン』(2002年)(監督、脚本)
 『リクルート』(2003年)(脚本)
 『ウルトラヴァイオレット』(2006年)(監督、脚本)
 『フェイクシティ ある男のルール』(2008年)(脚本)
 『ソルト』(2010年)(脚本)
 この傑作、佳作ばかりのラインナップ!エンターテイメント映画ファンが大喜びのラインナップ!!

 そのカート・ウィマーが脚本&製作した作品というので、これは期待しないワケにはいかないですよね!!
 司法取引をして罪を逃れた犯罪者、担当事件の検事、判事に復讐するジェラルド・バトラーの姿を描いたサスペンス映画なんですけど、ジェラルド・バトラーをサイコ野郎みたいに描きすぎていませんか??
 ジェラルド・バトラーは復讐で世間が見えなくなってガイキチになってしまったので、観客はジェイミー・フォックスに感情移入して観ましょう!!ってコトなんでしょうか??
 エンターテイメント映画ファンから観ると、どうしたって、ジェラルド・バトラー側にたって感情移入して観ちゃいますよね!!
 
 チャールズ・ブロンソン演じるポール・カージーに感情移入してきた映画ファンだったら、絶対にジェラルド・バトラーの側に立って映画を観ちゃいますよね!!
 今作のジェラルド・バトラーの演じるキャラクター、クライドの設定がすご過ぎ!
 政府のために汚い仕事をしてきた元工作員で、発明家でいくつもの特許を持っていて金持ち!
 そんなコミックの登場人物のようなキャラって、どういうコト??
 10年の歳月をかけたとはいえ、復讐をちゃっちゃか計画通りに進めちゃって!!
 人を殺すことにもなんにも躊躇することも無い、元工作員なのに、家に押し入ってきたチンピラ2人にやられちゃうってどういうコトなんでしょうね??チャールズ・ブロンソンや、チャック・ノリスやスティーヴン・セガールだったら、チンピラ2人なんて、簡単に返り討ちにしちゃうのに…。

 せっかく、「頑張れ!ジェラルド・バトラー!!」
 と思って盛り上がって観ているのに、後味の悪いラスト!!
 爆弾を簡単に移動しても爆発しないという設定って、いかにも映画を終わらせるためって感じがしちゃってイヤですよね~!!後味の悪いラストにマイナス10点で、 70点

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ジェラルド・バトラー,ジェイミー・フォックス,コルム・ミーニイ,ブルース・マッギル
ポニーキャニオン
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『アントニー・ジマー』『ツーリスト』リメイク元

2011-05-09 22:13:04 | サスペンス

アントニー・ジマー
ANTHONY ZIMMER(2005年フランス)
 監督      ジェローム・サル
 脚本      ジェローム・サル
 出演      イヴァン・アタル
          ソフィー・マルソー
          サミー・フレイ
          ダニエル・オルブリフスキー
          ジル・ルルーシュ

 ■ストーリー■
 資金洗浄の罪に問われるアントニー・ジマーはフランス税関のみならずロシア政府からも追われる大物犯罪者だった。アントニー・ジマーは整形したため、その顔を知る者は誰もいなかった。フランス税関は、彼の唯一の弱点である恋人キアラを追跡していた。キアラが待ち合わせ場所へ、ジマーから伝言が届くのだった。適当な男を誘ってジマーに仕立てあげろというものだった。キアラはジマーの指示通り、TGVの中で、ジマーと背格好の似た男フランソワ・タイヤンディエをナンパするのだった。

 ■感想■
 イヴァン・アタル、ソフィー・マルソー主演のサスペンス映画。
 【2006年セザール賞】で、最優秀新人作品賞を受賞しました。
 ランニングタイムが89分と短いので、あっという間にテンポ良く観れました!
 実質、本編80分強!短すぎかも…。
 
 今作は、セザール賞も獲っているってことで気になっていた作品でした!!
 アメリカ映画のアカデミー賞、受賞とか言われても全然気にならないんですけど、
 フランスのセザール賞
 香港電影金像賞
 台湾金馬賞
 で、何かの賞を受賞とか言われると、ジャンルにもよりますけど、エンターテイメント作品だったら絶対に観たくなっちゃうんですよね!!
 
 あと、今作は、アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ主演のハリウッドの大作『ツーリスト』のリメイク元ということで、観ましたけど…。
 「うわ~、このオリジナル版を観たあとじゃ、リメイクを観る気になれない」
 ストーリーも、多分、同じオチなんですよね。
 このストーリーで、オチが分かっていたら、“面白さ半減”って感じですよね。
 
 ラストの方で、アントニー・ジマーがなかなか現れないので、てっきりアントニー・ジマーという犯罪者はフランス政府が作り上げた架空の人物なのかな??とも思ったんですけど、そういうオチではありませんでした。
 
 今作を観ていて、中盤あたりで、今作の映画通りのオチも、フッと頭をよぎったんですけど、
 「まさか、そんなコト無いよなぁ」
 と、勝手にその考えを消去しちゃいました!!

 ランニングタイム80分強の作品で、これくらいダマしてくれた感の印象を、与えてくれれば十分及第点です!!
 ジャン・デュジャルダン、ジャン・レノ、アリス・タリオーニ出演の犯罪物『ライヤーゲーム LIAR GAME』(2008年)と言い、今作と言い、フランス映画って、こういう観ている観客を、観終わったあとにニタリとさせるようなドラマを作るのがウマイですよね!!
 『ツーリスト』を観てない人で、また、今後も観るつもりもない人は、このオリジナル版を鑑賞して、楽しんで下さい!!65

アントニー・ジマー [DVD]
ソフィー・マルソー,サミー・フレイ,イヴァン・アタル
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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『あのバスを止めろ』深夜バスはとまらない

2011-04-10 20:01:21 | サスペンス

あのバスを止めろ
NOTTURNO BUS(2007年イタリア)
 監督      ダヴィデ・マレンゴ
 脚本      ジャンピエロ・リゴシ
          ファビオ・ボニファッチ
 原案      マウラ・ヴェスピーニ
          イソッタ・トソ
          ジャンピエロ・リゴシ
          セザール・シカルディーニ
           マリア・グラジア・ペリア
 原作      ジャンピエロ・リゴシ
 出演      ジョヴァンナ・メッツォジョルノ
          ヴァレリオ・マスタンドレア
          エンニオ・ファンティスキーニ
          アナ・ロマントウスカ

 ■ストーリー■
 詐欺師レイラは、バーで引っ掛けた男を部屋に誘い、薬を飲ませその男からパスポートを盗むのだった。しかし、そのパスポートには、取引に使われる重要なマイクロチップが入っていたのだった。レイラはマクロチップを追う2人組みに追われ、気の弱いバスの運転手フランツの元にやってくるのだった。そんなフランツは、ポーカーで作った借金があり返済が迫っていた。
 レイラは、マイクロチップを狙う2人組み、捜査官に追われ、フランツは借金取りに追われるのだった。

 ■感想■
 イタリア製の犯罪物。
 犯罪物と言っても、ちょっとだけコメディチックな感じで、軽い、軽い、軽い作品です!
 
 「軽い」と言っても、コメディタッチでなく、あくまでも内容はマジメな犯罪物です!!
 ここまで軽い雰囲気の作品なら、いっそのコト、コメディの方が観やすかったのにネ!
 でも、けっこう簡単に人が死んでいくので、コメディにしたら、かなりブラックな作品にしなければいけないです。
 
 映画が始まって、すぐにバーテンがマイクロチップで脅迫しようとしている男を撃ち殺します!その後、謎の2人組みが現れ、また次にもう1人の謎の男マテーラが現れ、主人公のバス運転手フランツとヒロインのレイラ以外に、どんどん登場人物が増えていくので、
 「えーっ、登場人物多すぎ」
 とか思っていると、あっという間に、バーテンが退場!!
 
 一体、何が起きているの??
 とか思っていると、中盤すぎから、だんだんと、ストーリーも分かってきて面白くなってきます!!
 序盤の分かりづらさがウソのように面白くなっていきます!!
 冒頭から、中盤までも、面白かったら大傑作になったのに・・・。

 マイクロチップをめぐるラストのオチも、今までの努力がすべてムダになる皮肉が効いているようなオチで良い展開です!!さすが犯罪物が得意なイタリア映画!!今作の場合、原作があるから、ストーリーは原作通りなのかもしれないですけどね~。
 
 やっぱりイタリアのエンターテイメント映画は面白い!!
 軽いノリの犯罪物を観るには、本当に最適な作品です!!
 こういう作品が、テレビの映画劇場で放映されるようだと良いんですけどね!!
 土曜の昼とか、日曜の昼にでも吹替えで放映されると映画ファンももっと増えると思うんですけどね。その日の番組のハイライトや、バラエティ番組の再放送を放映してるなら、映画でも放映してくれれば良いのに・・・。

 本当に、テレビの映画枠が減りましたよね~。
 1970年代、1980年代は劇場観公開のエンターテイメント作品が、土曜や日曜の昼間や平日の深夜でも、放送しまくりだったのに…。
 知能指数が減りそうなバラエティ番組ばっかり放送していて、映画を放送しないのは悲しい!!
 テレビをつけたら、今作のような作品が放映されているような映画枠がたくさん出来ると良いのに!! 65点
 

あのバスを止めろ [DVD]
ジョヴァンナ・メッツォジョルノ,ヴァレリオ・マスタンドレア,エンニオ・ファンタスティキーニ,フランチェスコ・パンノフィーノ,ロベルト・シトラン
オンリー・ハーツ

 

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『アフターライフ』サイキックorサイコ??

2011-02-20 00:15:38 | サスペンス

アフターライフ
AFTER.LIFE(2009年アメリカ)
 監督      アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー
 脚本      アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー
          ポール・ヴォスルー
          ヤクブ・コロルチュク
 出演      クリスティーナ・リッチ
          ジャスティン・ロング
          リーアム・ニーソン

 ■ストーリー■
 学校の教師アンナは交際している彼氏ポールと、勘違いからレストランでケンカをして車で飛び出していくのだった。しかし、次の瞬間、アンナが目覚めると葬儀屋で、自分が死んでいるのを告げられるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 クリスチーナ・リッチ、ジャスティン・ロング、リーアム・ニーソン出演のスリラー映画。
 こんな有名な俳優が出演していても劇場未公開になってしまうんですね。

 ところで、今作は、死んだのに、それを信じられないで、現世をウロウロ彷徨うクリスティーナ・リッチを描くホラー映画系の作品かと思いきや、実は、サイコ葬儀屋の映画でした…。

 てっきり、禁断のオチ系の香りがプンプン香る作品で心配していたんですが、
 実は、主人公は死んでいた!
 実は、夢だった!
 実は、主人公の死ぬ前に見た一瞬の出来事だった!
 とかいう禁断のオチでは、無かったです!!

 が、しかし、禁断のオチ系の作品でない点は、評価できますけど、ただ、そのオチでないことにだけしか点数をあげられないですね!!

 リーアム・ニーソンが演じる葬儀屋が、死者の言葉が交わせるサイキックなのか、殺人鬼のサイコなのか、分からないのが映画の大事なポイントなんですが、観ている間にいくつもの疑問が!!
 
 
 実は、リーアム・ニーソンが殺人鬼で、クリスティーナ・リッチは薬を打たれて死んだようになっていた!っていうのがオチなんですけど、オカシイ!
 絶対にオカシイ!!
 3日後に葬儀が行われる間、クリスティーナ・リッチは、トイレに行ったり、食事をとりたくなったりしなかったんでしょうか??
 3日の間に、トイレにも行くだろうし、お腹も減るはず!!
 オナラだってするでしょうしね~!!
 汗もかくはず!!
 設定にムリがありすぎ!!
 
 鏡に白い息がかからなくても、絶対に、「自分は生きている」ってわかるはず!!

 それに、リーアム・ニーソンは、事故を起こした被害者に薬を打って仮死状態にするっていうことは、事故現場に、救急車より早くたどり着いて、被害者に注射してるってコトですよね!!
 ありえないッ!!
 偶然、事故現場に居合わせる確率ってどれくらいなんでしょうね??
 葬儀屋だって、自分のところを使うか分からないのに…。町に1軒の葬儀屋なんでしょうかね??
 救急車の無線を常に聞いているんでしょうか??

 絶対にオカシイ!
 ジョディ・フォスター主演の『フライトプラン』(2005年)よりもオカシイ設定です!!

 こんなストーリーに、ランニングタイム104分は長すぎ!!あと20分以上はカットしてくれないと…。 10点

アフターライフ [DVD]
クリスティーナ・リッチ,リーアム・ニーソン,ジャスティン・ロング,チャンドラー・カンタベリー
東宝

 

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『ダウト 偽りの代償』密殺検事

2010-11-27 19:23:12 | サスペンス

ダウト 偽りの代償
BEYOND A REASONABLE DOUBT(2009年アメリカ)
 監督     ピーター・ハイアムズ 
 脚本     ピーター・ハイアムズ 
 オリジナル脚本     ダグラス・モロー 
 撮影     ピーター・ハイアムズ
 出演     マイケル・ダグラス        
         アンバー・タンブリン
         ジェシー・メカトーフ        
         ジョエル・デヴィッド・ムーア
         ローレンス・P・ベロン
         セウェル・ホイットニー
         デヴィッド・ジェンセン
         

 ■ストーリー■
 連戦連勝で17もの連続勝訴を勝ち取っている元刑事の検事のハンターは、今や知事候補だった。TVリポーターのC.J.は、勝訴している事件の捜査をマーチャント警部補がしていることから、証拠を捏造しているのでは無いかと疑うのだった。ハンターとマーチャントは昔、相棒だったのだ。この意見は、取調べが現場写真を撮った3日後だったため、上司はこの意見を無視するのだった。なんとしてでもハンターがニセの証拠を作っていることを証明しようとして、C.J.は、本物の殺人事件が起きたときに、状況証拠を揃えてC.J.が犯人であるようにさし示し、事件に興味を持ったハンターが、事件後に証拠を捏造したことを証明しようというのだった。                                                                                                                                                                      
 
 
 ■感想■
 マイケル・ダグラス主演のサスペンス。
 監督はエンターテイメント派の職人監督ピーター・ハイアムズ!
 今作は、RKO映画の『条理ある疑いの彼方に』(1956年)のリメイクです!ピーター・ハイアムズ監督は、同じくRKO映画の『その女を殺せ』(1952年)も『カナディアン・エクスプレス』(1990年)としてリメイクしていました!
 多分、こういったクラシック映画が好きなんでしょうね!
 本国アメリカではそうでは無いんでしょうけど、海外では余り観る事の出来ない、こういうクラシック映画のリメイクを2作も撮るなんて、やっぱりエンターテイメント映画が好きなんでしょうねぇ!

 『カナディアン・エクスプレス』のリメイク元であるリチャード・フライシャー監督の『その女を殺せ』は、傑作っていう話なんで、観てみたいんですけど、観れていないんですよね!日本語吹替えつきでどこかのメーカーさんがDVD化してくれないですかね??
 ランニングタイムが70分なんで、85分枠の映画枠でもほとんどノーカットで観れるんで、どこかの放送局で放映してくれないですかね??観ている知能指数を低下させるようなバラエティ番組の再放送を土日の昼間に放映している時間枠があるんなら、こういう映画を放映して欲しいもんですね!

 ところで、今作『ダウト偽りの代償』ですけど、エンターテイメント作品としては、カーチェイスシーンとかがあるのは正しいですけど、ストーリー的には、かなり疑問符がついちゃいます!真昼間に、カーチェイスしたりするのは目立ちすぎでしょ!しかも覆面パトカーで!!
 しかも、漏れたガソリンに向かって、タバコを投げるなんてありえない!!
 目撃者が絶対にいるはず!
 マイケル・ダグラスがどうのこうのよりも、まず、マーチャント警部補が、すぐに逮捕されちゃうでしょ!!あの一連のシーンは、どう考えても納得できないです! 
 でも、ピーター・ハイアムズ監督のエンターテイメント作品だから、許しちゃいます!
 ピーター・ハイアムズ監督は、自分の最も好きな映画監督の1人なんですよね!
 監督した作品は、好きな作品!好きでもない作品!色々ありますけど、どれもこれもエンターテイメントで、観てる映画ファンを楽しませようとする姿勢が作品から感じられる監督です!
 誰もが引き受けたくないような『2010年』(1984年)を監督して、無事、普通のSF映画とて成功させたり、マーカス・ニスペル監督が降板したあと、引き受けた『エンド・オブ・デイズ』(1999年)を、エンターテイメント作品として作りあげたり、会社が倒産したため製作続行できなくなった『サウンド・オブ・サンダー』(2004年)を何とか完成させたり、とにかく普通のエンターテイメント監督だったら出来ないようなコトを普通にやってのけるから、好きなんですよね!

 ストーリー的には、マーチャント警部補が暴走しすぎちゃたり、説明的なシーンのようにCJが賞を獲ったビデオのシーンが何回も出てくるので、ラストのオチが想像できちゃったり、ちょっと疑問に思うようなところがありますけど、エンターテイメント作品としては、1970年代のアメリカの良質なTVムービーなみに楽しめる作品になっています!
 サスペンス映画ファン必見!! 75点

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『72時間』デンマークサスペンス劇場

2010-11-05 00:00:45 | サスペンス
72時間
KANDIDATEN(2008年デンマーク)
 監督    カスパー・バーフォード
 脚本    ステファン・ジャウォースキー
 出演    ニコライ・リー・コス、ウルフ・ピルガード
        ラウラ・エリザベット・クリステンセン
        ツヴァ・ノヴォトニー

 ■ストーリー■
 父親の弁護士が何者かに殺されたヨナスは、酔った勢いでクラブで知り合った女性とホテルで過ごすが、翌朝、目覚めるとその女性の死体がころがっているのだった。家に帰ると、ホテルの部屋に入るヨナスの姿が映ったビデオが送られているのだった。ビデオの最後に500万クローネの金額と受け渡しの場所が指示されていたのだった。

 ■感想■
 デンマークのサスペンス映画。 
 デンマーク製ということを抜きにしたら、何の特徴も無い普通のサスペンス映画です。
 可も無く不可も無く、まるで、脚本も監督も一生懸命作った「ちゃんとしたTVの2時間サスペンス」っていうレベルの内容です。

 エンターテイメント作品としては、ちょうど良いランニングタイム92分なのに、ダラダラした展開で長く感じちゃいます!
 長すぎ!長すぎ!
 あと、20分くらいは刈り込んでくれないと…。
 主人公のヨナスが、敵の罠に落ちて、ホテルの部屋で目覚めて、女性の死体を見つけるまでに21分!
 そこまでも、ダラダラ…。ダラダラ…。
 映画の冒頭、林の中でランニングする主人公のシーンとか、意味の無いシーンが多すぎ!
 
 ヨーロッパ映画の雰囲気を味わえればOKみたいな映画ファンには、良いでしょうけど、ストーリーの大したこと無いし、今一、今二、今三な感じです。こういう映画を観慣れている映画ファンなら、犯人はすぐに分かっちゃいます。登場人物が少なすぎ!

 ところで、犯人側に刑事がいるんですけど、どういうコトなんでしょうか??
 いくらなんでも、刑事が悪人の側についているのはおかしいでしょ!悪徳警官ってことなんでしょうかね??
 説明不足すぎ!!
 
 ハリウッド製のバカなサスペンス映画が、まともに思えてくるような作品です。

 でも、デンマーク製のこんな地味な内容のサスペンス映画が観れるのは、幸せと思わなきゃいけないですよね。でも、でも、でも、イタリアやフランスやヨーロッパのエンターテイメント映画の方を先にソフト化して欲しいです!!
 
 ちょっと、思いつくだけでも、
 ・『ミラノ・コネクション』(2007年)の前編“Palermo Milano solo andata”(1995年)
 ・A・J・クイネル「燃える男」のイタリア、フランスでの映画化“Man on Fire”(1987年)
 ・フランス製の犯罪ドラマ“Le choix des armes”(1981年)
 ・アンソニー・クイン・フランコ・ネロ出演の犯罪ドラマ“THE SALAMANDER”(1981年)
 ・アラン・コルノー監督のスリラー“Crime d’amour”(2010年)
 ・フランコ・ネロ出演のドイツ製のスリラー映画“Die 8. Todsunde Das Toskana-Karussell”(2002年)
 ・スウェーデン製のアクション映画で『ゼロ・トレランス』(1999年)、『エグゼクティブ・プロテクション』(2001年)のユーアン・ファルクが主人公のシリーズ3作目“DEN TREDJE VAGEN”(2003年)
 ・同じく4作目“Johan Falk GSI-Gruppen for sarskilda insatser”(2009年)
 
 等々、メジャーな作品から海外でもあまり評判の良くない作品もありますけど、どこかのメーカーさんから発売してくれないでしょうかね??
 
 こういうC級系な内容のサスペンス映画より、早くソフト化して欲しい作品がいくつもあるのに…。 30点

72時間 [DVD]
ニコライ・リー・カース
ビデオメーカー
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『ロスト・コード』J・M・ジンメル「シーザーの暗号」映像化

2010-10-15 23:45:23 | サスペンス
ロスト・コード
UND JIMMY GING ZUM REGENBOGEN(2008年ドイツ)
 監督    カルロ・ローラ
 脚本    ユーゲン・ブッシャー
 原作    J・M・ジンメル
 出演    ハノイ・フェルヒ、デネンシュ・ゾウデ
        ウォルフ=デートリッヒ・スプレンガー、ジュディ・ウィンター
        エリザベス・ラース

 ■ストーリー■
 マヌエルの父親が、ベルリンの街で見知らぬ老婆に毒殺される事件が起きる。老婆はマヌエルの父親を殺したあと服毒自殺するのだった。死体を引き取りに、やってきたマヌエルは、老婆の孫で刑事のイレーネとともに事件の調査を始めるのだった。

 ■感想■
 オーストリア生まれのドイツのスパイ小説家J・M・ジンメル「シーザーの暗号」の映画化作品。
 今作は、ドイツ製のTVムービーです。

 「シーザーの暗号」は1971年に、同タイトル“UND JIMMY GING ZUM REGENBORGEN”、アライン・ヌーリー主演で映画化されているのでリメイクということになります。1971年版はランニングタイムが133分と長めの作品ですが、TVムービーの今作は、1971年版と比べると、長さだけですけど90分とかなり刈り込んだ長さの作品になっています。

 登場人物が多く、映像化されたシーンでなくセリフだけの説明のシーンもあるので、一生懸命観ていないと、物語においていかれることになるので注意!
 ドイツでは、こんな作品を、堂々とTVでオンエアしているんですか??日本の2時間サスペンスとは大違い!
 今作と日本の2時間サスペンスを比べたら
 月とスッポン!
 “ゾンビ”と“世界の中心で、愛をさけぶ”
 “若山富三郎版子連れ狼”と“水戸黄門第42部”
 “ハネムーンクライシス新妻蒸発”と“シャッターアイランド”
 
 TVムービーということもあり、90分ということもあって、テンポ良くストーリーが進んでいって、あっという間に終わっちゃいます。逆に、物足りないくらいかも??もう少し、あと20分くらい長くても良かったかも!!

 監督のカルロ・ローラは、ドイツのTV界を中心に活躍している監督さんのようですね!
 今作以外にも、犯罪物やスリラー系の作品としては
 “Gefahrliche Traume-Das Geheimnis einer Frau”(2000年)
 “SASS”(2001年)
 “Die schone Braut in Schwarz”(2004年)
 等々を監督しています。
 
 どうもドイツ映画って、テンポが悪くて、面白いシーンも特に無いって印象があって、今一、イメージが悪いんですけど、今作を観るかぎり、そんなコト無いです!
 TVムービーだからなのか、テンポも良いし、最後まで楽しく観れます!

 謎の殺人事件が、世界を揺るがす陰謀につながっていく、サスペンス物の王道のストーリーです。

 ところで、主人公は父親の作ったノートを燃やしちゃいますけど、あれで、もう主人公は狙われないと思うんですけど、そうはいかないんでしょうかね??何か、秘密を知っていると思われて、各国のスパイ組織に狙われちゃうんですかね??
 大長編の映画化なんで、かなりストーリーを、はしょっているんでしょうけど、とにかく面白く観れます! 65点


シーザーの暗号〈上〉 (1977年) (イフ・ノベルズ)
J.M.ジンメル
番町書房
シーザーの暗号〈下〉 (1977年) (イフ・ノベルズ)
J.M.ジンメル
番町書房

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『サベイランス』藪の外の殺人鬼

2010-10-09 22:34:26 | サスペンス
サベイランス
SURVEILANCE(2008年アメリカ、カナダ、ドイツ)
 監督    ジェニファー・リンチ
 脚本    ケント・ハーパー
        ジェニファー・リンチ
 出演    ジュリア・オーモンド、ビル・プルマン
        フレンチ・スチュアート、ベル・ジェームス
        ライアン・シンプキンス、マイケル・アイアンサイド
        ギル・ゲイル

 ■ストーリー■
 猟奇的な連続殺人事件の起きているサンタ・フェの田舎町にFBI捜査官のサムとエリザベスがやって来る。殺人鬼が起こした事件で生き残った者たちから証言を得るためだった。生き残ったのは、田舎道で恐喝を行う悪徳警官ジャック、恋人のジャンキーを殺された麻薬中毒の患者ボビー、家族を殺された少女ステファニーたちだった。
 3人の証言から、犯人を割り出そうとする2人だったが、3人の証言は微妙に食い違っているのだった。

□■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 ジェニファー・リンチの描くサスペンス映画。
 いわゆる“藪の中”系のスリラー映画かと思いきや、内容は以外にも、ごくごく普通のストレートなサスペンス映画でした!

 謎が謎を呼ぶような展開になりそうなのに、そうはならずに、中盤で、あっという間にネタをばらしちゃいます。
 まぁ、ネタがばれたあとも、ストーリーが続くんで、ネタバレは大して重要な要素では無いってコトなんでしょうね。

 それでも、犯人たちが分かったときは、けっこうビックリしました!
 全然、想像もしていなかったので、このトリックには驚いちゃいました!
 驚き度★★★
 でも、クライマックスの前に、このトリックが明かされちゃうのは、ちょっと残念な感じがしちゃいます!!

 デヴィッド・リンチ監督の娘のジェニファー・リンチが監督したサスペンス映画と思わなければ、かなり楽しく観れる作品になっています。
 ジェニファー・リンチは、『ボクシング・ヘレナ』(1993年)以来の長編作品が、ごく普通のサスペンス映画の今作ってどういう風の吹き回しなんでしょうねぇ??
 多くの作品を監督しているんなら、こういう作品や色んな作品を撮っても不思議でも何でも無いですけど、あんまり作品を撮らない監督が、こんな普通のエンターテイメント作品を撮ると、「どうしちゃったの??」って思っちゃいます!!

 ジェニファー・リンチは、父親のデヴィッド・リンチ監督から、思わせぶりなミステリ映画的演出の才能は受け継がなかったようですけど、エンターテイメント作品の演出力は、及第点は軽く超えています!
 こんな普通のサスペンス映画が監督出来るなら、もっと前からたくさんたくさん映画を撮って欲しかったですね!
 
 今作の最大のトリックは、ジュリア・オーモンドとビル・プルマンのFBI捜査官2人組みのキャスティングです!いかにも主人公然とした2人が、連続殺人鬼だというのが効いています! 
 
 ジェニファー・リンチ監督も、今後は、どんな作品を監督していくのか、ちょっとだけ興味が湧きますね!もう、こういうサスペンス映画を次から次へと撮っていって欲しいです!!65点

サベイランス [DVD]
ぺル・ジェームズ,ビル・プルマン,ライアン・シンプキンス,ジュリア・オーモンド,マイケル・アイアンサンド
Happinet(SB)(D)
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『ウディ・アレンの夢と犯罪』ロンドン3部作最終作

2010-09-19 00:15:34 | サスペンス
ウディ・アレンの夢と犯罪
(DVD題:『カサンドラズ・ドリーム 夢と犯罪』)
CSSANDRA’S DREAM(2007年イギリス)
 監督    ウディ・アレン
 脚本    ウディ・アレン
 出演    ユアン・マクレガー、コリン・ファレル
        ヘイリー・アトウェル、サリー・ホーキンス
        トム・ウィルキンソン、フィル・デイヴィス
        ジョン・ベンフィールド

 ■ストーリー■
 労働者階級のイアンとテリーの兄弟は、なけなしの金を使い小型ヨットを買い、「カサンドラズ・ドリーム」と名づけるのだった。レストランで働くイアンは、金持ちの伯父のハワードに憧れ、投資で設けることに夢中になり、ホテル事業に乗り出そうとしていた。一方、自動車修理工のテリーは、堅実に恋人ケイトと暮らそうとしていた。そんなある日、テリーは大金が動くポーカーの誘いに乗り、参加し30000ポンド儲けるのだった。ポーカーで勝ったことに味をしめ、もう1回参加して、今度は90000ポンドもの借金を作ってしまうのだった。

 ■感想■
 ウディ・アレン監督がイギリス、ロンドンを舞台にした「ロンドン3部作」の3作目。
 1作目が『マッチポイント』(2005年)、2作目が『タロットカード殺人事件』(2006年)で、3作目が今作です。

 ニューヨークを離れ、イギリスで監督した3作品ですが、それぞれタッチの違う作品になりました!
 ・正統派サスペンス映画の『マッチポイント』
 ・コメディタッチの『タロットカード殺人事件』
 ・犯罪・ドラマの今作
 3作品の中では、1番重いドラマになっています。

 軽~い気持ちで観ると、少しだけ重たい気分に…。
 ユアン・マクレガー、コリン・ファレルと有名俳優が2名出演した、ウディ・アレンのコメディ調のドラマだと勝手に思いこんで観ちゃいました。
 でも、ウディ・アレン映画のファンだったら、大丈夫!
 いつものノリで展開していきますから!!
 でも、ウディ・アレンには、やっぱりコメディ調の作品が似合うような気がするんですけどね。
 自分的には、ウディ・アレン監督作品ならコメディが好きですね。

 でも、マジメなドラマ風な今作でも、“笑い”の要素は健在!
 トム・ウィルキンソン演じる金持ちのハワードが、甥のイアンとテリーに殺しを依頼するシーンなんて最高です!
 伯父さんに金をもらおうと思っていた2人は、逆に殺しを依頼されて、大慌てするシーンなんて、今作ってコメディだっけ?って思っちゃうくらいおかしかったです!
 イアン  「金をもらってそういうコトを行うプロを雇ったら?」
 ハワード 「捜し方が分からないし、弱みを握られたくない」
 ごもっともです!
 “ゴルゴ13”を雇いたくても、普通の人は、雇い方が分からないですもんね。
 

 ストーリー的には、良くありがちな2時間サスペンスなみのストーリーなんですが、そんなストーリーを面白おかしく描きながらも、だんだんとがんじがらめな感じのラストに向かっていきます。
 やっぱり、ウディ・アレンはウマイですね。
 ウマイですけど、テーマとしては、あまり自分の好みで無かったかも??

 ところで、今作のDVDには、日本語吹替えがついていないんですが、ウディ・アレンの映画のDVDって、日本語吹替えがついていない作品が多いんですよね。
 ウディ・アレンの作品を観る映画ファンは、吹替えが無くても大丈夫って思っちゃっているんでしょうかね??

 『マンハッタン』(1979年)
 『カイロの紫のバラ』(1985年)
 とかは、TV放映音源で日本語吹替え音声をつけてDVD再発して欲しいですね!

 また、最近の作品とかも、なぜか日本語吹替え音声無しのままソフト化されちゃうのはなぜなんでしょうか??
 『マンハッタン殺人ミステリー』(1993年)とかも日本語吹替えをつけて欲しかったです!!

 ウディ・アレンには、犯罪物でも、コメディタッチの映画、監督して欲しいですね! 60点

ウディ・アレンの夢と犯罪 [DVD]
ウディ・アレン,ヴァンサン・マラヴァル,プライム・チュウア,ダニエル・ピューマン
アルバトロス
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『トレイター 大国の敵』傑作未公開

2010-08-14 10:14:36 | サスペンス

トレイター大国の敵』    
TRAITOR(2008年アメリカ)
 監督          ジェフリー・ナックマノフ
 脚本          ジェフリー・ナックマノフ 
 
原案          ジェフリー・ナックマノフ
              スティーヴ・マーティン
 出演          ドン・チードル
              ガイ・ピアース

              ジェフ・ダニエルズ
              サイード・タグマウイ

              ニール・マクドノウ
              アーチー・パンジャビ
              アルイ・カーン


 ■ストーリー■
 中東イエメンで、武器証人サミールは爆弾の起爆装置の取引の商談中に捜査班が突入され、逮捕されるのだった。FBIの捜査官クレイトンから尋問され情報を流すようもちかけられるが断り刑務所へと送られるのだった。 
 刑務所の中で、テログループのオマールと知り合い、親交を深めていくのだった。オマールの信頼を得たサミールは、脱獄する計画だったオマールとともに刑務所から脱出し、テログループへ合流するのだった。 

 
 
 ■感想■
 ドン・チードル、ガイ・ピアース主演の中東とアメリカのテロを描いたサスペンス映画。

 
 ドン・チードル、ガイ・ピアース主演でも劇場未公開になってしまうんですね…。

 内容も、ものすごく面白い“犯罪・アクション”になっているのにッ!

 一言で感想を言えば

 「面白すぎ!
 「超面白い!
 「未公開とは思えない面白さ



 “全米興行収益、初登場5位に飛び込んだ”というのも納得できる面白さ!!


 これだから、未公開映画を観るのを止められないんですよねぇ~!!

 劇場未公開なのが残念!!
 こんなに面白い作品が劇場未公開だなんて!

 2008年の作品がやっと、DVD化されました!
 知能指数を100下げるような日本映画を劇場公開するんなら、こういうマジメで面白いエンターテイメント作品を劇場公開して欲しいです!!
 
 「インターフィルム、2010年度の“一押し”作品」の謳い文句の通りの、面白さ!
 本当に面白い!面白い!面白い!
 
  監督、脚本のジェフリー・ナックマノフは、ローランド・エメリッヒ監督『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年)の脚本家です。
 『デイ・アフター・トゥモロー』のときの、知能指数0みたいな作品の脚本を書いた反動からか、ハリウッド作品とは思えないほど地味で重みのあるマジメな作品になっています!
 イギリス映画って言ってもいいくらいの地味さ!

 
 爆発シーン!銃撃シーン!とかもそれなりに用意されているんですけど。


 FBI捜査官が中東に行って、勝手に捜査をしちゃう『キングダム見えざる敵』(2007年)を観たときに
 
 「なんでFBIが海外で捜査しちゃうの??」

 
 って思ったんですけど、今作でも同じようなことを描いているんで、FBIが海外で活躍っていうあるんですね!

 
 映画の冒頭、ドン・チードルの父親がテロか何かで殺されてしまうシーンが描かれているので、その後の展開も自然な感じで受け入れられるようになっています!
 
 この冒頭のシーンが、“ある”or”無し”で、そのあとの展開の印象が変わってきちゃいますからね。このドン・チードルが武器商人になったことに影響を及ぼしたと想像させる冒頭シーンは良く出来ていますね!


 でも、こういう作品を良く観る映画ファンには、この冒頭シーンのせいで、ドン・チードルがどういう人物なのか想像がついちゃうんですよね~。
 
 特に映画全体でも、テロの仲間になるドン・チードルと、FBI捜査官ガイ・ピアースのシーンのバランスが悪いかも??

 ドン・チードルとガイ・ピアースで映画の中での重きは、8:2って印象なので、より一層、ドン・チードルは「もしかするとテロの仲間では無い」のでは??って思わせてしまいます。

 ドン・チードルの正体が分かるまでは、ガイ・ピアースの登場シーンのバランスは6:4くらいの方が、追いつめられる者と、追いつめる者をバランス良く描いた捜査物みたいで良かったかもしれないですね

 まぁ、でもなんだかんだ言っても、映画の中盤で、ドン・チードルの正体は、観客にはバレちゃうんですけどね。ドンデン返しがメインの作品じゃないですから、これはこれでOKなんでしょうね。

 今作は、いかにも、普通の市民のような役が多いドン・チードルが主人公を演じているコトが重要なポイントですね。
 

 アクション映画ファン、サスペンス映画ファン披見の1本!! 80点

<声の出演>
ドン・チードル(サミール)            かとうかおる
ガイ・ピアース(クレイトン)           斉藤 亮太
ニール・マクドノウ(アーチャー)        静 玄太郎
サイード・タグマウイ(オマール)        阿部 晋一
アルィ・カーン(ファリード)            佐藤 宇
アイズーン・アブデルカデール(アハメッド) 加藤 優季

ラーマン    田中 光陽
ワディ     出月 勝彦
サミール母   大垣 理香
サミール妻   東堂 みふね
FBI捜査官   鳥飼 愛美
キャスター   渋谷 美貴

トレイター [DVD]
ドン・チードル,ガイ・ピアース,ジェフ・ダニエルズ,サイード・タグマウイ,ニール・マクドノー
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『スティーブン・キング ドランのキャデラック』C・スレイターギャング

2010-07-31 12:41:13 | サスペンス
スティーブン・キング ドランのキャデラック
DOLAN’S CADILLAC(2009年アメリカ、イギリス)
 監督   ジェフ・ビーズリー
 脚本   リチャード・ドーリング
 原作   スティーヴン・キング
 出演   ウェス・ベントリー、クリスチャン・スレイター、エマニュエル・ヴォージェ
       グレッグ・ブリック、エイダン・ディヴァイン

 ■ストーリー■
 トムとエリザベスの教師の夫婦はごく普通の暮らしを送っていた。しかし、ある日、荒野を馬で散策中に妻のエリザベスが、ギャングのドランの人身売買現場に出くわしてしまうのだった。メキシコ人がしくじったため、ドランはメキシコ人の運び屋を殺していくのだった。殺しの現場を目撃したエリザベスは逃げ出すが、携帯電話を落としたために身元が割れてしまうのだった。ドランは口止めのため、トムとエリザベスの自宅のベッドの上に、閉めた口を縫合した死体を置き脅してくるのだった。正義感からエリザベスはドランを裁判での証人になることを決意するのだった。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 
 ■感想■
 スティーヴン・キングの短編の映画化作品。
 
 短編の映画化ということで短めのランニングタイム88分と映画としても短めの作品になっています。
 でも、ヨーロピアンフィルムマーケットでは、105分版があるそうです!
 
 この短編の映画化作品に“105分!”15分も長いなんて!
 
 「観てみたい!」

 妻を殺された主人公が、復讐するために、特別に大型の拳銃を銃砲店で買いますけど、あんな大型拳銃持ち歩いたら目立っちゃいますよね!
 それに、ギャングの用心棒たちも拳銃の腕前がすごくて、30メートルくらい離れた相手や、7~8メートル離れた、突撃銃を撃ってきているギャング相手に額の真ん中に銃弾を 撃ち込んでますけど、普通は拳銃じゃ、当らないでしょ!
 素人の主人公じゃ、それこそ拳銃なんて使いこなせないでしょ!!
 拳銃でなく、ライフルを購入した方がよっぽど、良いと思うんですけどね。

 中国マフィアとの取引を裏切ったドランが襲われるシーンがありますけど、中国マフィアって、3人しかいないんですか??なんかそういうところは、こういう真剣なスリラー映画としてチグハグな感じがしちゃいますね。

 まぁ、お金があって、連絡方法が分かるなら、“ゴルゴ13”を雇うのが1番手っ取り早いんですけどね!
 いかにも短編の映画化って感じの作品で、すぐにクライマックスになって、あっという間に終わったっていう印象の作品になっています。

 でも、でも、でも、あの道路の仕掛け!あれは問題あり!
 あのまま放っておいたら、すぐに掘り出されて、車ごと出てきて事件が明るみに出ちゃいそうですよね!
 いくら田舎の荒野の幹線道路でも、交通量があるから、あんなコマギレな道はすぐに歪みが出てきちゃいますよね!
 
 最後の方のシーンで見てると、キャデラックのサンルーフのすぐ上に道路のコマギレを置いていましたもんね。あれじゃ、すぐに道路が凹んで、事件がバレちゃうでしょ!
 
 あと、ドランが、道の穴に落っこちたあと途中から携帯電話が通じるようになったのに、どこにも連絡しないのも不思議!!普通は組織のメンバーか警察にでも連絡するでしょう!!
 突っ込みどころ満載!! 60点
 
 
 
スティーブン・キング ドランのキャデラック [DVD]
クリスチャン・スレイター,ウェス・ベントリー,エマニュエル・ヴォージエ,グレッグ・ブリック,アル・サビエンツァ
SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)

 
原作も発売中!
ドランのキャデラック (文春文庫)
Stephen King,小尾 芙佐
文藝春秋

 
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『レッド・ドラゴン』

2010-06-05 20:27:02 | サスペンス
レッド・ドラゴン
RED DRAGON(2002年アメリカ)
 監督   ブレット・ラトナー
 脚本   テッド・タリー
 出演   エドワード・ノートン、アンソニー・ホプキンス、レイフ・ファインズ
       ハーヴェイ・カイテル、エミリー・ワトソン、フィリップ・シーモア・ホフマン
 
 ■ストーリー■
 FBIの捜査官ウィル・グレアムは、連続殺人事件の捜査中、捜査協力を依頼していたレクター博士が犯人であることに気づき、逮捕に成功する。しかし、逮捕するときにケガを負い、肉体的、精神的に傷つきFBIを退職するのだった。
 グレアムはフロリダのマラソンに引越し、ボートの修理をする生活を送っていた。そんなとき、、FBIの元上司のジャック・クロフォードが現れ、現在起きている連続殺人事件の捜査に加わってくれないかと依頼してくるのだった。犯行現場での惨状を見たグレアムは、捜査を進めるが一向に進まないままでいた。クロフォードは、捕らえられているレクター博士に捜査協力を依頼してはどうかと、グレアムに提案するのだった。


 ■感想■
 『羊たちの沈黙』(1990年)、『ハンニバル』(2001年)に続くハンニバル・レクター博士シリーズの1作目。
 マイケル・マン監督『刑事グラハム凍りついた欲望』(『レッド・ドラゴンレクター博士の沈黙』)(1986年)のリメイクになります!

 リメイクの今作がどうなっているのか、期待しながら、ワクワクしながら、観たんですけど、ハッキリ言って、
 
 “ごくごく普通ののサイコスリラー物!”
 
 でした!

 監督が、「ラッシュアワー」シリーズや、『X-MENファイナル・ディシジョン』(2006年)のブレット・ラトナー監督だったんで、ついつい期待しすぎちゃいました!
 『X-MENファイナルディシジョン』も、本当は、普通のデキのアメリカンコミックの映画化作品なんですけど、前々作『X-メン』(2000年)、前作『X-MEN2』が、あまりにもヒドかったんで、比較で、超面白く感じちゃっただけなんですよね!
 『X-メン』、『X-MEN2』は、最もコミックの映画化作品を撮って欲しくない監督の1人、ブライアン・シンガーが監督の作品だから、その比較で面白く思っちゃったんですよね!

 ブレット・ラトナー監督は、今作のあと、ピアース・ブロスナン主演の、“ごくごく普通のコメディタッチのサスペンス”映画『ダイヤモンド・イン・パラダイス』(2004年)を撮っているんですよね。
 『X-MENファイナル・ディシジョン』の印象が強いんで、どちらかといえば、自分的には好評価のブレット・ラトナー監督ですけど、今作『レッド・ドラゴン』を観ると、そんなに特長がある監督ではないのかも??

 脚本が、『ぼくの美しい人だから』(1990年)、『羊たちの沈黙』(1990年)、『陪審員』(1996年)のテッド・タリーだから、エンターテイメント系のスリラー映画よりも、どちらかといえば、マジメな映画ファン向きに、脚本が書かれているんですかね??
 監督の演出どうこうよりも、脚本が悪いのかもしれませんけどね!!あんまりスリラー映画を観ないような映画ファンには、十分面白く観れる作品にはなっているんでしょうね!

 原作の持ち味なのか、今作の主人公ウィル・グレアムって何もしてないですよね!
 レクター博士に捜査協力して得た情報も、犯人逮捕に役立っていないです!
 それどころか、フィリップ・シーモア・ホフマンって、捜査に協力したから殺されたんですから、グレアムのせいで死んだようなもんですよね!捜査を進めたせいで被害者が出るって、まるで日本の2時間サスペンスみたい!

 犯人が勝手に暴走して、自滅した!って印象!

 主人公のウィル・グレアムも、犯行現場を見たときに、プロファイルしたときこそ、
 「おぉ~、天才!!」
 って、感じですけど、その後は、何をやっても全然捜査が進まない!ダメダメ刑事状態!

 
 リメイク版よりも、自分的には、マイケル・マン監督版『刑事グラハム凍りついた欲望』の方が好きです!しばらくぶりに観なおしてみたくなりました! 50点
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エミリー・ワトソン,ハーヴェイ・カイテル,アンソニー・ホプキンス,レイフ・ファインズ,エドワード・ノートン
ジェネオン・ユニバーサル
『刑事グラハム凍りついた欲望』と観比べるのも、楽しいかも??
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『マリオネット・ゲーム』ジェラルド・バトラー版“身代金”

2010-05-27 00:49:03 | サスペンス
マリオネット・ゲーム
BUTTERFLY ON A WHEEL(2007年カナダ、イギリス) 
 監督   マイク・バーカー 
 脚本   ウィリアム・モリッシー 
 出演   ピアース・ブロスナン、ジェラルド・バトラー、マリア・ベロ
       クローデット・ミンク、エマ・カーワンディ  

 ■ストーリー■  
 ニール・ランドールは妻のアビー、娘のソフィーと3人で幸せな家庭を築くビジネスマン。ある日、妻アビーと出かけるためベビーシッターを雇い車を出すが、その後、後部座席から謎の男が現れ拳銃を向けるのだった。その男はベビーシッターとグルとなって娘のソフィーを人質にとり金を要求してくるのだった。 銀行でおろした預金を手に入れた、その男は、金に火をつけ、銀行でおろした預金すべてを川に捨ててしまうのだった!
 そして、その後も、次々とワケの分からない指示を出し、ニールとアビーを翻弄していくのだった。  

 □■□ネタバレあり!□■□


 ■感想■  
 出演のピアース・ブロスナンが製作したスリラー映画。 
 娘を人質に取られた夫婦が、謎の男の指示に従わざるを得なくなる恐怖を描いています。 

 ピアース・ブロスナン、ジェラルド・バトラー、マリア・ベロという豪華キャスティングの作品ですけど、テーマが地味なためか日本では劇場未公開になっています。 
 他にも未公開の理由は、ハリウッド製でなく、イギリス、カナダ製っていうのもあるかもしれないですけどね。  
 
 でも、劇場未公開の作品としては、豪華な出演者たちと、ランニングタイム95分と短めのもエンターテイメント作品としてはちょうど良い長さもあり、楽しく観れる作品になっています!!
 短いランニングタイムですけど“EUROPEAN FILM MARKET”では98分版だったようなんで、どこが違うのか観てみたい気もしまうけどね。  
 
 でも、やっぱり地味ですよね~!!
 地味!地味!地味!
 
 でも、この作品が、本当に楽しめないのは、映画が始まって20分弱でネタが割れちゃうから!!
 銀行に身代金をおろしに行ったニールが、物陰に隠れて、携帯電話で警察を呼ぼうとしているのを、奥さんのマリア・ベロが止めるシーンでネタが割れちゃいます!!
 このシーンは、いかにも不自然すぎ!!
 
 また、銀行でおろした全財産を車の後部座席で燃やすシーンも、映さないところも、ネタ割れ!!

 ダメ!ダメ!

 もう、前半から、ネタがある程度、想像できましたけど、まさに、その通りの展開になってしまったんで、ちょっとマイナスです!
 上司の家のネタは、わかりませんでしたけど、そこだけ、ちょこっとビックリしましたけど、そこだけで、あとは、想像の域を出ない感じでした!
 でも、延々と、延々と引っ張っといて、このラストの脱力感は、なかなかのもの!!
 こういうラストはけっこう好きですよ!!

 邦画を上映するなら、こういう作品こそ劇場公開して欲しいですけど、絶対に劇場公開した方が良いのか??って聞かれたら、それほどでも無いかも。
 
 でも、でも、サスペンス映画やミステリー映画をあまり観たコトない映画ファンだったら、けっこう驚けるはず。日本版タイトルの「マリオネット・ゲーム」っていうタイトルもけっこう良いですしね!!
 少なくとも、中学生向けみたいな、ユルユルなミステリー性のカケラも感じさせない『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年)や『天使と悪魔』(2009年)よりかは、ミステリー的には、1000000000倍面白く観れます! 40点

 <声の出演>
 ピアース・ブロスナン(トム)  横島 亘 
 ジェラルド・バトラー(ニール) 宮本 充 
 マリア・ベロ(アビー)      安藤 麻吹  
マリオネット・ゲーム <特別編> [DVD]

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『ホワイトアウト』グレッグ・ルッカサスペンス劇場

2010-05-18 00:07:22 | サスペンス
ホワイトアウト
WHITEOUT(2009年アメリカ)
 監督  ドミニク・セナ
 脚本  ジョン・ホーバー
      エリック・ホーバー
      チャド・ヘイズ
 原作  グレッグ・ルッカ
      スティーヴ・リーバー
 出演  ケイト・ベッキンセール、トム・スケリット、ガブリエル・マクト
          コロンバス・ショート、アレックス・オロックリン

 ■ストーリー■
 南極の観測所アムンゼン・スコット基地に駐在する連邦保安官キャリー・ステッコは、マイアミで起きた事件のトラウマを抱えながら、事件の無い観測所で日々過ごしていた。冬が訪れ帰国する予定だったときに、他殺された死体が発見されるという事件が発生するのだった。南極で起きた最初の殺人事件だったが、帰国する便のタイムリミットが迫ってくるのだった。また、猛吹雪“ホワイトアウト”も起きていたが、第2の殺人事件が発生してしまうのだった。
 
 ■感想■
 ミステリー、冒険小説作家グレッグ・ルッカ、スティーヴ・リーバー原作のグラフィック・ノベル原作の映画化作品。
 監督は『ソードフィッシュ』(2002年)のドミニク・セナ。
 原作者グレッグ・ルッカ自ら製作総指揮にあたっています。

 原作がグレッグ・ルッカ、監督がドミニク・セナなんで、
 「軽い感じのサスペンス映画なんだろうなぁ…」
 と、思っていたら、想像以上の軽い仕上がりのサスペンス映画でした!

 南極が舞台というところは斬新な設定ですけど、あとは、ごくごくありがちな「何とかサスペンス劇場」みたいなノリの映画になっています!
 
 まぁ、日本の2時間サスペンスと比べちゃ、はるかに良くできていますけど、アメリカの1970~1980年代のTVムービーを超豪華にした感じくらいのデキです!
 
 つまらなかったら、チャンネルを変えられてしまうTVムービーの方が、少なくとも1970~1980年代のTVムービーの方が、今作より良く出来ているかも??

 事件も大した事件じゃないですしね??
 映画の冒頭で、ソビエトの輸送機でのトラブルが描かれますけど、映画的には、ヒロインのケイト・ベッキンセールのマイアミでの事件を描いた方が、よっぽどすんなりハードボイルド的な感じになるのに・・・。
 マイアミでの出来事が、ケイト・ベッキンセールのトラウマになる出来事として何度も、何度も描かれますけど、“しつこい”です!

 大体、事件の元になる輸送機の墜落事故が最初に描かれちゃうんで、ストーリーがすごく分かりやすくなって、今作って“中学生向けジュヴナイルミステリー??”って思っちゃいます。
 輸送機の事故のシーンは、ヒロインたちが地下に埋まった輸送機を発見したときに、挿入した方が良かったかも??ヒロインと国連のロバート・プライスが事故現場から何が起きたか想像して、輸送機での争いのシーンを入れた方がスンナリ観れたかもしれないですよね。
 なんか、親切すぎて、本当にTVドラマみたいです!何の驚きもない展開!!

 連続殺人鬼が出てきても、中盤で、顔が現れて正体が分かっちゃいますけど、犯人はそれまで登場してきていない人物という、ミステリー映画としては、失格的な展開!!
 最後に1ヒネリありますけど、それも、想像の範囲内で全然驚けない展開!!
 
 ヒロインがマイアミで起きた事件のトラウマを乗り切るのも、「連続殺人事件を解決したから」という単純さ。この薄っぺらさが今作の魅力といえば魅力ですけどね。
 ランニングタイム101分、実質93分くらいの作品なんで、TVの映画劇場で観るなら丁度良い感じですかね??少なくとも、同じくヒネリがありそうで、結局ヒネリのない『テイキング・ライブス』(2004年)や『ツイステッド』(2004年)よりは軽く観れる分、TVの映画劇場向きですかね??

 でも、DVDは吹替えが付いているんで、TVの映画劇場で放映しなくて良いですからね。もっと面白くてめったに放映されない映画を放映して下さい!!45点
ホワイトアウト [DVD]
ケイト・ベッキンセイル,ガブリエル・マクト,コロンバス・ショート,トム・スケリット
ワーナー・ホーム・ビデオ

 
コメント
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