指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

米穀通帳

2021年01月19日 | その他
長く市役所にいたが、一度も関係しなかったのが、米穀通帳事務である。
若い人は、知らないかもしれないが、封筒くらいの大きさで、実家の茶の間にも吊されてあったと思う。

       
戦後の映画を見ると、この「米穀通帳・・・」が出てくるが、これは食糧管理制度の一環だった。ちなみに、食管制度ができたのは、1918年の米騒動の結果である。
このとき、できたのが食管制度、中央市場と意外にも、同和事業なのだ。
それは、米騒動の打ち壊し等に、被差別の人が多数参加していたとのことで、為政者は恐怖した。ロシア革命も、フランス革命も、基は食い物の問題だから、日本の為政者が恐怖したのも無理はない。

その食管制度も、改良はなかなか進まなかったが、戦時中の米不足で可能になっやのが、米穀通帳だった。
1970年代に横浜市役所に入ったときにも、区役所総務課の事務分掌に「米穀通帳に関すること」があった。
具体的には、 なにをしたのか知らないが、元々は新規の転入の歳に発行していたのだと思う。
『ゴジラ』の大作曲家の伊福部昭先生も、戦後東京に転入するのに苦労したというのだから、戦後の日本の食糧事情は悪かったのだ。




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