指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

国際交流の本質は、国際誤解の始まり

2023年10月26日 | 音楽

昨日、池袋の東京芸術劇場で見たフランスの太陽劇団の公演は、

「彼らの日本理解は、この程度なの」というものだった。

もちろん、歌舞伎、文楽、お能等を理解し、稽古して自己の作品に取り入れようとするのは、よいことで、素晴らしいとは思う。

だが、少し違うのではないかと思う表現もある。

いちいち言ったら切りがないが、まあこんなものとは言えるだろう。

                           

昔、1960年代にジャズのアートブレイキーが『UGETSU』という曲を作り、演奏したことがあった。

もちろん、溝口健二の名作『雨月物語』から作ったものだが、彼らがどの程度、溝口健二の映画を理解したのか、と高校生ながら思ったものだ。

今では、きちんと理解していなくて、国際誤解でも良いではないかと思うようになっているが。


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