指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『花の降る午後』

2015年04月13日 | 映画

1989年、神戸のフランス料理レストランの女主人の古手川祐子と謎のギャングの女桜田淳子との対立から始まり、いろいろお洒落な事物が出てくるので、私が一番嫌いな映画だなと思う。

「大森一樹もこんな軟弱な映画を作っているから、2年後に大震災が来たのだ」と言いたくなった。

だが、神戸の中華街の元ヤクザの男で、古手川祐子の味方になる高品格が出てくるあたりから面白くなる。

 

                                           

レストラン・アヴィニヨンの隣家の外人が、なんと東銀之助さんである。

この人は、渡辺えり子が主宰していた劇団300の方で、本当に外人のような風貌で、白髪の美しい方だったが、大部前に亡くなられていて、これは極めて少ない映画出演作品だろう。

また、シェフが梅宮辰夫というのは、一種の洒落だが、さらに貧乏画家として出てくる高島政宏も非常に良い。

後半は、レストランをめぐっての桜田と古手川の戦いになり、もちろん正義の古手川が勝つ。

そして、桜田がなぜ古手川の店を敵視したかも、最後に明かされる。

大森監督は、桜田と古手川の二人を美しく撮っているのはさすがである。

それにしても、桜田淳子はもったいなかったなと思う、その統一教会への活動によっての引退は。

本当に、この時期にすべて完成されていたのだから。

ただ、音楽が軽すぎて、あまり感心できなかった。

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結果は、明快なもの

2015年04月13日 | 政治

昨夜の8時前に、南区共進町の神奈川県議会の三橋候補の事務所の前を通ると、電気工事屋が来て工事をしていて、部屋の中はガランとしていた。

「これは落ちたな」と思うと、自民党の新人の新堀候補が当選し、自民の現職の三橋候補が落選し,民主党の岸辺候補と2人の当選だった。

市会議員選挙では、前回議席を失った民主党が伊藤純一候補で当選し、前回当選した維新の党の木下勝祐候補が落選した。

これは、勿論40%代と投票率が低かったことと、維新系の元議員の片桐紀子候補が出て、維新系の票が二分されたからである。

横浜の場合は、維新系というよりも中田宏前市長系のと言うべきかもしれないが。

県会で、三橋候補が、新人の新堀候補に負けたのも、低投票率の結果とも言える。

三橋候補は、横浜市北部出身の方で、南区とは本来は関係がない。

逆に新堀候補は、叔父の世代の新堀豊彦、新堀典彦ら、さらに元をたどれば祖父になる新堀源兵衛氏も議員だったと言う政治一家の出であるからだ。

一部には、南区の県議会議員は、新堀家のものではないという声もあったようだが、低投票率では、地元の方が強かったようだ。

総じてみれば、現状維持と言うことになったのだろう。

また、公明党と共産党が強かったのも低投票率の結果であるのは言うまでもない。

民主党などの野党側は、特に掲げる争点がなかったのだから、負けるのは当然だとも言える。