『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 スズメバチの記憶思考回路について考える・・・③ 』

2012-11-02 20:34:15 | Weblog
             


朝、非常に寒かったが日中は穏やかに晴れ上がった! 明朝は、もっと冷え込むという・・・
松の木に吊るした烏賊の切れ端に常時10数匹のヘボちゃんが来て餌取りをしていた。 どうやら、ここが第3の昆虫酒場になりそうだ?
朝、与えた大切りの烏賊リングは、夕方にはスッカラカンになっていた。 慌ててウグイを引っ張り出し、明朝用に与える・・・
今日は、「蟲の眼レンズ」を引っ張り出しこれで外部環境を入れてのクローズアップ撮影を・・・
思うに、マイクロシステムより、この方が生き生きした画像になるから不思議だ!!! 要は用途用途の使い方が必要という事だろう・・・ 

さて、 
昆虫の中の昆虫!「スズメバチ」族は、社会生活といい、組織力・統制力といい、また、役割分担という面でかなり高度に進化した蟲だ!と、言っても過言ではない。
昆虫の中でも最右翼に位置し、この世を横臥している人間族に優るとも劣らない英知を持っている。
蜂狂が、「スガレ追ひ」が出来るのもこの英知を逆利用してのモノと言えよう・・・
昨日、「擂り粉木運動:記憶飛行」の序ノ口をを縷々述べたが、そこには、「スズメバチ」族の恐るべき脳の力:小さな微小脳の存在があるからだ!!!
最近、学者先生達の研究で、小さな「微小脳」の働きが明らかになって来た。
昆虫の脳は、実に、効率的に構成されていて16節からなる「梯子状神経節」で構成されている。
頭部に2個:脳と食道下神経節、胸部に3個の神経節、腹部に11個の神経節、計16個の神経節がある。これ等は、何れも夫々の器官を動かす事が出来る脳の働きをする。 そして、驚く事に、頭部にある脳は、キノコ体と呼ばれる、丁度、キノコの形をした神経節(脳)で、総ての神経節の上位に位する神経節で、各々の神経節を統括コントロールするという、実に、優れた働きをし、全体の統制を計っている。
例を挙げよう!
首や胴をチョン切られたスズメバチの腹部を持ち、よく刺される!!!という失態をする事があるが、腹部には、毒針で刺す!という機能が独立してあるので、個体が死していても、腹部に、まだ、生がある限りこの刺すという殺傷能力は維持されている・・・

そして、スズメバチ:ヘボちゃんの微小脳は、そのマスは体が小さい分小さいものの、質的には、人間の脳細胞と何ら変わらない!!!という、事が明らかになり、これが為に彼女等には、想像を絶する学習能力が潜んでいる!!!
脳の絶対量が小さい為人間程の応用動作は出来ないが、基本能力はチャンと備わっている。。。 即ち、スズメバチ:ヘボちゃんには、猿に等しい位の知恵があり、それを使いコナシテいる。
在る角度から見方を替えて切り込むと猿以上の知恵を持っていると言っても過言ではあるまい!

この知恵の発動は、実に巧妙に組み立てられて居る!!!
脳に近い個所に最も大事なセンサーが集中している!!!
触覚であり、複眼であり、単眼である!
そして、翅の幹部に飛翔筋があり、自在に飛び捲るという離れ業を持っている。
言うなれば、これ等の神経節のトータルコンビネーションで昆虫界食物連鎖の頂点に君臨しているのだ!

これ等個々の働きについて、これから、逐次、解説を加えて見たいと思っている。 

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