今日は、一寸変わったネタを・・・!!!
老い耄れ爺は、悪餓鬼の頃から機械モノ弄りが好きだった。
暇さえあれば家の置時計や親父の懐中時計:Longinを弄り回し、壊していた。 そして、ブリキを刻んでコイルを巻きモーター等造っていた・・・
そうそう、糸巻きにギザを付け、糸ゴムを動力源にしたタンク?を造り、餓鬼共と倒しゴッコをして良く遊んだものだ!
また、「ゴム燗」といい、二股の枝を山から採って来て、これに糸ゴムを付け、小石を飛ばす言うなれば餓鬼共の鉄砲?を造り、これで雀や小鳥を圦落とす遊びも良くやって遊んだ事を¥も思い出す。
戦時中、何も無かった時代の餓鬼共の知恵の結集だった!
こんな素養?があったのか、機械工学を専攻、エンジニーヤーを夢見る・・・
駅弁大学を出る頃、モノ造りに燃えていた!!!
そして、先生の勧めもあり、某社に入り腕時計造りで飯を食う事となった。
技術課の組立技術係と言う所に配属され、毎日毎日、腕時計と顔を合わせる事になった。 当時、日本国の経済発展と共の、スサマシイ勢いで製品開発が進行し、何処のメーカーも新製品ラッシュで業容を拡大して行った。
腕時計も同様、2カ月に1機種という勢いで新製品が産声を上げていた。。。
手巻き時計から自動撒き時計、ベル時計、クロノグラフ時計、これ等に防水ケースを付けアウトドアー時計等が人気を博した。
毎日、このような高水準技術と付き合っていたので、会社に行くのが楽しくて楽しくて!!! 今でも、この頃の仲間を思い出す事がある。。。 皆、どうしているだろう?
血気盛んな時代にこのような技術を身につて来たので、今でも複雑なメカ製品を見ると胸が騒ぐ!!! 取り分け「メカ・ウォッチ」となると、関心度は高い!!!
先日、地元の新聞で「SEIKO」の「ミニッツリピーター」の記事を読んだ。
「ミニッツリーたー」と言えば、「ツールビヨン」等と共に、世界3大超複雑時計の最高峰で、メカ好きな老い耄れ爺にとって胸が騒ぐ・・・
「SEIKO」の技術人が、この超複雑時計に挑戦し、滔々、モノにし、バーゼル・フェアーに展示すると同時に、市販に踏み切ったというのである。
あのチンマイ腕時計にも拘らず、640点の部品をケースの中に組み込み、分単位で時を刻み、「リンリン・・・リン」時を鳴らすと言うのだ! そして、鐘の音は日本古来の鍛冶師「明珍火箸風鈴」明珍宗理氏に依頼し特製の音色を出しているという・・・
数年前、この情報は聞いていたが、市販となり、愈々、日の目を見た!
思わず を送った!
凄い技術で、超精密な時計に時打ちが付いているという事に意味がある!!!
機械好きな老い耄れ、ついつい、欲しくなったが、@3465万円もするというから断念した! そして、生産量は、タッタ3個/年と言うから呆れ返った・・・・・・
インターネットより、
http://www.youtube.com/watch?v=qQYF_DU72vw&feature=channel&list=UL
これを曳き出した。
興味のある方は、突いて見ると驚くよ!
見るからに興味が湧くが、待てよ? こんな商品、会社の技術威厳は保てる?が、企業戦略上どのような意義があるのだろう?と、ついつい、昔採った商品企画戦略発想を思い出してしまった。
思い返せば、「ベル自動巻時計」は、格安で、必要な時にベルを鳴らせる機構を備えていた銘品だった。 今の超精密時計にこの機構を備えると時流に合った時計になるのでは?と、余分な事を考え出していた・・・
老い耄れ爺の基本的な考え方は、「この世の中に誕生した銘品、人の役に立ってナンボ!!!」、幾ら優れた銘品でも年3個では?人の役に立てよう筈もない!!! 惜しまれてならない!
世界中で何処にも出来ない商品造りを!!!これこそが、今、日本に課せられて居る戦略ではなかろうか? 日本の技術は飛び抜けて高い!!! ここに日本人の生き伸びて行く道が秘められていると、思う。。。
カメラにしても時計にしても、また、パソコンにしても昨今の技術革新はスサマジイ!!! そして、日本のトップ企業はそのような世界で生き永らえる潜在能力を持っている。
こういう戦略商品を如何に企業発展の武器にして行くかが、今の日本企業に必要なのではないか?
円高の事ばかり嘆いていてもどうしようもない!!!
政府の要人は、消費税アップの事ばかり唱っていて、一番大事な心構えを曳き出す旗振りが出来ていない!!! 日本からモノ造りが喪失されようとしている・・・
国や企業の指導者は、本質論とは何か?を真剣に考えるべきはないだろうか? フラットな人間が多過ぎるのが惜しまれる・・・