『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 “光周性”について考える②・・・ 』

2011-08-25 23:51:30 | Weblog
             


実によく降り続く秋雨だ!!!
朝の内雨が上がっていたので一位の刈り込み作業に入った。
我家で一番の大木。 推定150年以上の古木だ!!! 
元々は垣根だったらしいが?、作者は、実に、奇妙な仕立てを考えてくれた。 勿論、玉作りだが、天枝は畳2畳程もあるアンチャン刈りだ!!! アンチャン刈り?即ち、平に刈ってあるから、まるで緑のテーブルだ! この畳2畳が問題、勿論、下枝もあるので、畳2畳に接近して刈り込むのに知恵を縛らなければならない!!! 脚立の入れようが無いのである。 四方八方から騙し騙し入れ天枝の畳2畳分を刈り込む・・・
半分程刈り込んだ所で強い雨になった。 でも、雨の中、刈り込みは進む・・・ ズブ濡れだ!
雨の中は危ないので途中で止めた。

「光周性」について概要を書いて見た。
何となく理解出来たであろうか?
結構厄介な分野で、まだまだ、研究途上・・・ 十分に解明されていないらしい・・・
でも、動・植物は、日長の長さを確実にキャッチして四季の変化を掴みとって夫々の生態に合わせた生命維持を図っている・・・
“ヘボ”ちゃんに絞って考察を加えた見よう・・・
光の明暗は、三ツ星様:単眼でキャッチしている。 言うなれば、単眼は、照度計見たいなものである。
今年の冬場、昆虫の軆の働きについて縷々述べたが、その時、「単眼」についても詳しく書いて来た。
「単眼」は、1ルックスの明るさを悠々感知出来る程の性能だ。 1ルックスと言えば、人間の腹の中の明るさがこの程度らしい・・・ その昔、悪餓鬼の頃、我々餓鬼共は腹の中に寄生虫を飼っていた・・・ と、言うより、肥料として下肥を使っていたので、知らず知らずのうちに生野菜等の食料を通して、誰もが寄生虫を持っていた。学校で、臭い臭い匂いのするカイジンソウ等飲んで寄生虫を排泄した記憶が生々しい!
寄生虫は、丁度、腹の中で1ルックスの明るさを頼りに生存していた…と、言う・・・
今でもそうだが、東の空が白け出す頃、1ルックス前後だと言う・・・ 
“ヘボ”ちゃんは、東の空が白け出すと十分な光量なのだろう?もう、ビンビンと外役に出出す!!! 草木に居る蟲等を探せるのだ! 単眼は、飛行中のバランス取りにも使う旨以前、冬場説明したが、この他に明るさ取りとしても機能している・・・
依って、土中、土倉の真っ暗闇でも僅かな光をキャッチして巣造り育児が出来るのである。
そして、この単眼は、日長をも、勿論、読み取れるので、季節の変化を確実にキャッチしている。。。
「光周性」は、日長の他に、温度変化、食べ物の変化、環境の変化等にも関与されているが、ここの程度の程は判らない?
然らば、“ヘボ”ちゃんは、何で季節の代わりを掴んでいるのだろうか? 
日長の変化が第一義的で、これに温度、摂取食物の変化それに眼から入る風景の変化?等も当然考えられ得る。 が、主は、日長温度変化だろうと推測する・・・
“ヘボ”ちゃんの中でも種によって、季節感のキャッチ具合は異なるが、先ずは、温度変化日長の変化を掴み取り、交尾蜂生産開始時期を決めて居ると思われる。
最も早生種は「キイジス」、「ピンコロ」、「軍」と続く・・・
「キイジス」>「ピンコロ」>「軍」 という序列になる・・・
標高1300~1500m地点に生息する「キイジス」は、8/10前後ともなると雄蜂、女王蜂の生産を開始する。 そして、9/20前後ともなると交尾蜂を生産仕出し、10月に入ると暖かい日溜まりで交尾活動が盛んに見られる・・・
「ピンコロ」がこれに続き、「軍」は、約1カ月遅れの晩生だ!
「軍」の場合、老い耄れが住む当地では、11月5日前後から交尾蜂を生産仕出し、大間か11月一杯交尾活動が続く・・・

「光周性」の一番の役割は、“ヘボ”ちゃんの場合、この交尾蜂生産活動にあると考えて居る。。。 勿論、女王蜂の休眠行動にも関与している!!! 休眠の目覚めにも関与しているように思える・・・ これ等は、日長の他温度にも敏感の関わっているので、その程度がどうか?と言う所は定かではない! 両者微妙に交絡している・・・
面白い事に、「光周性」は、夫々の動植物によってどの部分に関与しているか夫々異なる所が面白い!!!!!
「アゲハチョウ」の場合、幼虫の生活期間の日長が13時間半と生活最盛期の受光時間に深く関って繭から羽化する大事な生態に関与しているし、植物の「麦」は、寒い冬を越さないと実を付けないという妙な現象を生み出している!!!
夫々種によって生態系を使い分けて居るからこの世は不思議でもあり、神秘だ!


夕方、雨が上がった。 そして、一位の刈り込みに入った。
古木の床屋さんが終わった! 刈り込むと見違える容姿を現すから遣り甲斐を感じる・・・     こんな作業が、これから10日近く続く・・・ が、こんな作業、後、何年出来るのだろう? 段々、老いを感じて来た・・・
そして、秋の訪れを感じた! 
早くも、10年ほど前植え込んだ「ツリバナ」が、赤い実を爆ぜらせている・・・ 念願の「ツリバナ」庭園が実現した・・・ 今年は湿り年だったので、実を一杯ブラ提げ、何とも言えない雰囲気を醸し出している・・・