『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 井伏鱒二の事・・・ 』

2010-01-03 22:06:28 | Weblog
              


ガッタ孫娘が2人も居ると大変な騒ぎだ!!! 朝、一番先に起きる孫娘! 起きると起こしに来る!!! そして、「花札」を!!!とセガム・・・ 2年前、花札を教えたのが運の付き、今では大分上達し、下手をすると大人以上の打ち方をする。 それに釣られ、4歳になる孫娘まで打てるようになった。
二人にセガまれてはどうする事も出来ない!

元旦から、毎日、吹雪いている・・・勢い、外に出るのが億劫になる・・・ どうしても花札で付き合わされてしまう・・・
午後、何とか誤魔化して、駄洒落本書きをした。
今日の件(くだり)には思いで深い「井伏鱒二」の事を書いたので、若干、触れたい。 
井伏鱒二は、文豪中の文豪!!! 後で判った事だが、yが現役の頃生まれ故郷、八ヶ岳山麓の高森に庵を構えそこで文筆活動をした。 ここでの著書に随筆「スガレ追ひ」がある!!! この事は、残念ながら、全く、知らなかったが、井伏鱒二の大ファン、下の弟が、この事を調べ上げ、紹介してくれた。 既に「スガレ追ひ」は、絶版で、色々な図書館や全集を当たったが、見付け出す事が出来なかった。
或る時、運よくAmazon で中古本を7冊見付けた。 友人に紹介すると同時に、5冊は、yが買い占めた。 これから先、手に入るかどうか?判らなったからだ・・・

井伏は、高森の庵を改築中に、お大工さまから「ジスガリ」の法螺(ほら)話を聞き、これにノメリ込んでいく・・・
「ジスガリ」をどんなに飼いたかったか!切々と書かれている・・・
そして、富士見町の蜂狂達、果ては伊那辺りまで遠征し、情報収集をしている・・・ 皆、蜂狂から聞き及んだ耳学問を随筆にしたものだ。 成程!と、肯ける点もあるが、法螺吹き蜂狂達の言い伝えなので、随分と怪しい部分もあるが、ニヤニヤしながら読み流せる…

面白い個所が2つあった。
①、
井伏鱒二は、大酒飲みではないが、こよなく冷酒を愛し、チビチビやったようだ・・・ 酒の肴には、信濃境駅前の「カツレツ屋」のカツをこよなく愛し、これを齧りながらチビチビ飲んだらしい! この「カツレツ屋」は、yの実家の隣で、ここの主人や女将をよく知っている。 この話を持ち掛けると、女将は、「よく来ていたよ!!!」と・・・ ここの「ヒレカツ」を好んで食べたらしい・・・冷酒は、本当にチビチビだったという・・・
この証拠写真が「新潮文学アルバム 井伏鱒二」に載っている・・・ 我が家がチョビっと映っていたのには驚かされた・・・
②、
井伏鱒二のお抱え運転手は、yの幼友達:悪餓鬼ののIida君だった。 家業衣料品店の傍ら、タクシーの運転手を長年やり、娑婆に顔の利く存在だった。 10年前、心筋梗塞で急逝したが、惜しい情報源をなくした!と、地団駄踏む事シキリ・・・
生きていたら、更に更に、詳しい情報を手に入れられたであろうに!と、悔やむ。
こんな件(くだり)が折に触れて出てくるが、実に、奇遇だと思った!!!

それにしても日本を代表する文豪が、「ジスガリ」に興味を持ち、「スガレ追ひ」なる随筆を書き遺した事に愛着を覚えると同時に、蜂狂にとって有難い貴重文学を残してくれた!と、感謝の気持ちでイッパイである。
 
関心のある方は、何らかの形で手に入れるか?借りて読まれるといいだろう・・・
当に、世の「蜂狂」!、お天狗様達の自慢話が面白可笑しく書かれている・・・

今日は、これに関する一件を書き認めた・・・