寒い1日だった。 こういう日は家の中に居るに限る。
早昼を食べ庭に出た。
まだ、やり残している交尾蜂捕獲後の飼育箱のカタズケである。 11巣ともなるとその処理に時間が掛る。 ただ開けて捨てるだけならどうこういう程の作業でもないが、内検査業をしなければならない。 巣盤の展開状況、王台の枚数、記憶に残る通いと王台の対応、それに写真撮影・・・ 結構、手間の掛るものである。
山から持ち込んだ飼育箱が3巣ある。 先ず、これから開き出した。
Oさんの城からの物2巣、それに地元の山の物1巣。 何れも予想通りの巣だった。 王台6~7枚。
引き続き家での飼い蜂の箱を開ける。 比較が難しいが、山の巣と同サイズの盤面の物は5枚が標準!!! 中に箱一杯に拡張したコロニーが2巣あった。 これは盤面サイズが桁違いに大きい!!! しかし、4.5~5枚止まりだった。 通いは我が家で1~2を競うものだっただけに少々ガックリきた。 でも盤面サイズが桁違いに大きい(何れも盤面が30cm角)ので、これで良しとし、諦めるより仕方ない? もう少し時間的な余裕が出来たら育房数を計算してみたい。 ドクちゃんの「コバナッチ数列」を使えば、意図も簡単に計算出来る。。。
1巣、王台7枚というのがあった。 丁度、山のサイズと同等だ。 実は、檜丸太の刳り抜き、内径が、ペール缶と同径。 だから比較し易い。 面白い事に、下の4枚が螺旋状に展開していた。 自重で、幾分、傾いた為、螺旋状態を形成したと思われる? これは、yの女王蜂放蜂の物で、1~2を競う通いだったから当然と言えば当然かも知れない?
小振りで、王台3枚という「軍・ピン」が2巣あった。これも1人前に考えていたので、交尾蜂20000匹を大幅に超える事にはならなかったのだ・・・
兎も角、夕刻までに総て暴き、全貌が掴めた。
家で、かなりの餌(鶏肝と赤魚・烏賊)と砂糖水をくれ、育てたが、どう見ても山の無給餌の箱の方に軍配を上げざるを得ない!!!!!
少々、愕然とした。 餌代も10万円近く使ったであろうか? それが、無給餌に負けるとは!!!!!
機(はた)と考えた。
飛び出す働き蜂、餌に付くのもいるが、見ていると餌には目も呉れず空高く飛び出す働き蜂の方が遥かに多い! コイツ等飛び出しては見たもののこの片田舎のお町では餌に有り付けなく、唯唯、時間を費やしているのでは? それに、真夏、お町は、樹の下に巣箱があるとはいえ、暑い! 働く時間も限られる?
ここで差が生じているのでは?と・・・
山の闊葉樹林には予想を遥かに超える餌が存在している事も頷けた!!!
自然界 人工給餌、軍配は、山の巣に上げざるを得なかった。
この現象は、以前からも掴めていたが、このように系統だって調べた事はなかったので、これからの飼育方法に大きな光明が射したと自信を深めた。
奴田舎の涼しい山中で給餌をフンダンにすると奴豪いコロニーを形成することが明らかになった。
yの山の飼育場は、かなり離れている。 毎日の給餌、それは不可能に近い!!!
然らば、何か上手い方法があれば試してみたいのだが・・・ 山中に住んで居る蜂狂が羨ましい・・・
アッ!!!、そうそう、飼育箱の耐用年数はガタ落ちになるが、飼育箱の土を入れた方が巣内温度が上がらなく巨大巣作りには効果覿面だね!!!
(注)
『 コバナッチ数列 』 とは???
“ヘボ”ちゃんのコロニーの育房数を知りたい場合、各盤面の平均半径の育房数(n)を数え、これを次の式に当て嵌め計算すればよい。
コロニーの育房数 = Σ ( n三乗 - (n-1)三乗 )
これは、ドクちゃん:安藤博士が発見、生み出した算式で、実に、正確な育房数を算出出来る計算式である。 そして、どういう訳か? y の名を取って『 コバナッチ数列 』と呼ぶようになった・・・
詳しくは、「 shy・・・、 the Vespula 」を読まれるといい・・・詳しく解説してある。