『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

『 “ヘボ”の体:触覚(続き) -極楽紋- 』

2007-01-31 21:53:32 | Weblog
         

“ヘボ”の触覚は、見た所、ノッペリとした黒いゴム状の棒のように見えるが、顕微鏡的には、ここに10,000個を越える感覚毛や感覚孔が存在する。物凄く感度のいい感覚子で、複眼や翅と併せ、“ヘボ”の生命線を担っている。
感覚毛や感覚孔については後に説明したいと思っているが、兎に角、奴豪いセンサーだ。
昨日、♂の第1節:柄節の“極楽紋”について触れたが、ピント来ない方もいるだろうか?今日の画像を見て頂くと一目瞭然である。
触覚の第1節に見事な斑が入っている!!! これを、仮に、こう呼ぶ事にする。
これが為に、雄蜂の顔は、働き蜂や女王蜂より、幾分、白く見える・・・

それにしても、見事な斑ですネェーーー
植物の世界では、こういうの、『斑入り』と呼んでいる。
序に、第1節と2節の間に“ジョンストン管”が存在する。これは、丁度、速度計のような働きをしている・・・ジョンストン管から流動空気を取り入れ飛行スピードのコントロールをしているのだ。最近、判った事であるが、単眼の働きもこれに加わってあの高速飛行を可能にしているのだろう・・・
よく知られているジョンストン管に、♂の“蚊”のジョンストン管は、格別発達していて、顕微鏡的に見ると空恐ろしい形状をしている。

また、昨日の『蟲の目の世界』で“蚊”の画像を案内したが、茲に、♂の“蚊”の恐ろしいまでの感覚毛:アンテナが映し出されている・・・
昆虫の種によって、夫々、形状、働きに若干の相違は見られるものの、“ヘボ”にとって、触覚は、極めて重要な器官である。