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日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 あまり気の進まない話題なんですけど……。

 あれは広東料理の範疇に入るのかどうか、ともあれ広東独特の料理として、

「野味」

 なるものがあります。ゲテモノ料理というべきなのかどうか、主として「精がつく」「病気に効く」などと民間では広く信じられています。

 何を食べるのかといえば、犬とか蛇とか猿とか、それに中国肺炎(SARS)の原因ではないかとされているハクビシン(果子狸)とか。中国には何と嬰児食い(あるいは胎児食い)もありますけど、あれは広東独特のものかどうかはわかりません。

 その広東人が大半を占める香港では、犬を食べるのは御法度。蛇はモーマンタイです。香港人の実家はたいてい広東省にありますから、帰省するような気分で大陸に入って、香港では口にすることのできない「野味」を楽しむ人も多いようです。

 ――――

 ずいぶん前に書いたことがありますけど、私がかつて香港で漢方医をしていた時代(笑)、その漢方薬を売る店をオープンするに当たり、その一帯を仕切るヤクザの人と会食しました。当方は社長夫妻と、店長と、副店長の私。

 相手は当人だけでしたが、これが黄秋生(アンソニー・ウォン)そっくりで、それだけでも威圧感十分なのに、さらに隻腕。片腕が肩から先はないのです。香港はクーラーをギンギンに効かせます。その風で腕がない方のポロシャツの袖がひらひら揺れていたのを今でも覚えています。

 そのときは鍋料理だったのですが、「狸子」の肉が使われていました。辞書をひもとくとタヌキだったりヤマネコだったりハクビシンだったりしますけど、結局何だったのかは未だにわかりません。

 広州に仕事で行ったとき、夜に街をブラブラしていたら犬市に出くわしました。もちろん食用です。いずれもまだ可愛い子犬で、写真を撮らせろと言ったら「犬の目に毒だ」とNG。何百匹という規模で売られていましたから、犬鍋は相当需要がある様子でした。

 「中国人は飛行機と机以外、四つ足のものは何でも食べる」といわれますけど、厳密には中国人ではなく広東人というべきで、東北部や北京、上海あたりだと「ああいう連中(広東人)と一緒にされるのは迷惑だ」という気分があるようです。

 あれは中国肺炎が猖獗を極めていたころだと思いますが、中国のある掲示板をのぞいたところ、広東人と確か東北部の人間が喧嘩していました。

「お前ら広東人がゲテモノ食いするから奇病が蔓延するんだ」

 という東北人に対し、

「お前らは広東省が稼いだカネのおこぼれで暮らしているくせに勝手なことを言うな。もう広東省からカネを回してやらないぞ」

 などとやり合っていて面白かったです。

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 さて本題。ディズニーからハローキティーから何からパクりまくって営業していた遊園地が北京郊外だかにあって日本のテレビでも報道されていましたが、ミッキーかどうかは別として本物のマウス、野ネズミが湖南省の洞庭湖で大量発生して現地では頭を抱えています。

 ということになると大方の予想を裏切ることなく、予定調和的な事態が発生します。「野味」のネズミ料理に供給されるというものです。ネズミも食べるんですねえ。とりあえず深センの卸売市場で売られているのが確認されました。

 これをすっぱ抜いたのは「硫黄ショウガ」のスクープをものにした地元紙『晶報』。なかなか足まめな記者を揃えているようです。

 同紙の報道を引用した香港各紙によると、野ネズミが販売されていたのは東門湖貝市場。湖南省で大発生した野ネズミを食べることは禁止されているので、こっそりと売られています。バイヤーを装った記者が野ネズミは売っているかと尋ねると、業者は小声で「ある」との返事。違法行為なんだからあまり大きな声で話してくれるな、とのことです。

 食用に供されるのは生きた野ネズミに限られており、湖南省から輸送してくる途中で死ぬ野ネズミも結構いるため、需要に追いつかない状態とのこと。……ということは、野ネズミ捕獲係と輸送係、といった組織が成立していることになります。むろん闇組織。ちなみに価格は1kgで100元と、価格高騰が問題になっている豚肉よりも高価です。

 この野ネズミを売る業者によると、深センではかなりのレストランが野ネズミを仕入れに日参してくるそうです。ただ違法行為ですからブツは店内に置かず、バイヤーと価格と分量について商談成立後、別の場所で荷渡しが行われるとのこと。

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 記者は広州にも出向いて取材してみると、こちらは監督が強化されていて扱いたくても扱えない商材になっているそうです(発覚すれば販売免許取消)。深センはこの点、当局による管理はまだまだ甘いのでしょうか。市場でこっそり売られているくらいですから、闇市場が機能している可能性もあるでしょう。

 深セン市動物防疫監督署の責任者は、

「野ネズミは色々な病原菌や寄生虫を抱えているから食用などはもってのほかだ」

 と警鐘を鳴らしています。現地在住の皆さんは「珍味珍味」と中国人に勧められてもそれに乗らない方が身のためのようです。

 ●『蘋果日報』(2007/07/23)
 http://www1.appledaily.atnext.com/

 ●『明報』(2007/07/23)
 http://www.mingpaonews.com/20070723/cca1h.htm

 ●『明報』電子版(2007/07/23/09:11)
 http://www.mpinews.com/htm/INews/20070723/ca10911w.htm

 ●『香港文匯報』(2007/07/23)
 http://paper.wenweipo.com/2007/07/23/CH0707230029.htm

 ――――

 それから猫ですね。野ネズミの大量発生というニュースを耳にして、果たしていまどきの猫はネズミを食うだろうか……などとぼんやり考えていたのですが、その猫もまた「野味」として犬や野ネズミ同様、食用に供されているようです。これは今朝の香港紙『東方日報』(2007/07/25)が特集しています。

 いや、「野味」のメニューに猫料理があることは私も知っていました。大学時代、郭沫若という中国の作家の息子でピアニストの先生と一献汲んだときに教えてもらったのですが、「龍虎闘」という一品があるそうで。龍は蛇で虎は猫、要するに蛇と猫の肉を使った料理です(この『東方日報』の記事にも同じことが書かれています)。

 猫料理は喘息に効くといわれていて食事療法として珍重されているそうです。香港人もそのくらいのことは当然知っている筈ですが、その調理の仕方が残忍だということが『東方日報』の主題かと思われます。元ネタは広州市の地元紙『新快報』の取材。記者が猫料理の老舗で調理される過程を全て目にしたとのことです。

 それによると、猫料理店の多くは猫を入れている小屋から好みの一匹を選ばせ、コックがそれを厨房に運んで調理するそうです。コックは慣れたもので、まず大型の鉄製ハサミで猫の手足を切り落とすと、今度は長さ50cmほどの鉄製の棍棒で猫の頭を殴打。猫はギャーギャー鳴きわめくそうですが、コックは構わずに殴打、殴打、殴打。

 コックに言わせると、ここで殺してしまっては駄目で、もはや気息奄々の猫を石川五右衛門よろしく沸騰したお湯の入った大鍋に放り込んで煮上げることになります。煮ているときは棍棒で煮立った大鍋の中をかき回しつつ、猫の頭と身体を再び殴打、殴打、殴打。「こうすると肉の食感がよくなる」のだそうです。

 だいたい5分ばかり煮てから絶命している猫を取り出して毛抜きをし、あとは肉を一口サイズに切っていくのみ。猫料理は喘息だけでなく滋養強壮にも験があるとのことで、広東人には珍重されているようです。

 ――――

 このニュースが流れるなり、ネット上では「動物虐待ではないか」「また奇病を生むことになるのでは」といった非難の声が相次いでいるようですが、広東人にとってはどこ吹く風でしょう。そもそも最近は北京や上海などでも「野味」レストランが増えており、広東人に限られた嗜好ではなくなりつつあります。

 やはり広州市の地元紙である『羊城晩報』によると、猫の市場といえば広州市西郊を走る増槎路の両側に並ぶ家禽類卸売市場が最も有名で、当局による監督の緩む夜間にこっそりと取引が行われているとのこと。「こっそり」といっても1日平均で1万匹を超える猫が売買されているそうです。

 これらの猫は湖南省や湖北省から主に出荷されるとのことで、民家で飼われている猫を2~3元で買い取り、広州に輸送すると最高で1kg当たり40元もの値でレストランなどに販売する、というのですからボロ儲けです。

 特に湖南省は野ネズミが大量発生しているため、民家ではその対策に複数の猫を飼っている場合が多く、有力な供給源となっている模様。これまた「猫捕獲班」と「猫輸送班」などといった組織的な役割分担が行われているようです。

 言わずもがなではありますが、専門家によると野ネズミ同様、猫にも病原菌や寄生虫を抱えている場合が多く、調理師はこの点で相当危険な作業を行っていることになるそうです。また、しっかり火の通っていない猫肉を口にすれば様々な寄生虫を体内に取り込むこととなるため、これまた「食べてはいけないもの」に分類される料理とのこと。

 料理として出てくると何の肉かわからないことも多いですから、安全を考えるなら「野味」にはハマらないのが得策、ということになります。

 ●『東方日報』(2007/07/25)
 http://orientaldaily.on.cc/new/new_c01cnt.html
 http://orientaldaily.on.cc/new/new_c02cnt.html
 http://orientaldaily.on.cc/new/new_c03cnt.html
 http://orientaldaily.on.cc/new/new_c04cnt.html

 ――――

 かくいう私も「話の種に」と広州で犬鍋に蛇炒飯と蛇スープ、また上海で鳩のフライ、重慶でウサギ肉の煮込みなどを口にしておりますので大きな顔はできません。……と書くと、

「いや私はもっと色々食べている」

 といった経験談がコメント欄に並びそうな悪寒。皆さんどうか正直に白状して下さい。




コメント ( 21 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
新米なもんで (tondekita)
2007-07-25 15:38:59
まだ中国に来て1年にしかなりませんし、蘇州あたりから出歩いた事がないので変なものは食べた事がありません。
まあ、犬肉、鳩、雀、蛇、おとなしいもんです。

まあこの辺りでは日本で絶対食べないようなアメリカザリガニを沢山売っています。小竜蝦と言っていますが、四川味で食べるとまあまあいけます。
でもこの前、田鰻の5cm位のぶっといのを(普通2,3cm)食べましたが、なんとホルモン剤で太らしたものだとか、こっちのほうが気味悪かった。
後、南京の染料で赤く色付けした豚肉、あれも知らずに食べてしまいました。
こんな方がよほどゲテモノです。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2007-07-25 16:03:18
広東じゃこの程度日常茶飯事だぜ。と予定調和に書きますが、やっぱり素直に毒入り?ロブスターを食った方がマシです。
 
 
 
Unknown (piyo)
2007-07-25 16:48:37
杭州では”名物の胎盤スープ”を勧められ、”なんのだ?”と聞くと間髪いれずに”人のだ”と。

医者はよく胎盤のお土産を知り合いに頼まれるようです。

鳩は旨いものです。広東風に焼いたのは最高です。
香港に行く楽しみの一つでもあります。
 
 
 
中国人のイカモノ食いは (曙機関)
2007-07-25 17:25:23
 以前に広州に滞在していた時、鳳龍虎大膳とかいう名前の料理を勧められたことがあります。

 もちろん鳳や龍などと伝説の動物が料理されて食卓に並ぶ訳ではなく、鳳凰はニワトリ、龍はヘビで代用するのですね。
 となると虎は……、当然ネコ肉です。


 宴席に龍、鳳、虎を揃えたい……、という彼等の情熱はなんだか可愛らしく見えます。


 中国人のイカモノ喰いも、衛生面と野生動物の保護さえ考えてくれれば、文化的にそんな悪いものではない……、のではないかと。

 少なくとも韓国のように、狗喰いの文化が従事者に対する酷い差別とセットになっているようなことは無さそうですから。
 
 
 
イカモノではないのですが (うぃんだむ)
2007-07-25 18:47:46
かつて中国に駐在していたことがありました。
吉林省と北京がメインでしたが、そんなにイカモノには巡り会いませんでしたね。

特に吉林省では、どこに行っても基本は油炒めだけでして、三日で嫌になったものです。
メニューには山のような品数があるのですが、どれもこれも要するに炒める順番を変えただけ、って感じでした。

北京で「最高に旨い飯を食わせてやる!」と現地人に接待された時には「満漢全席!?」と期待したのですが、連れて行かれたのは韓国風焼き肉の店と和食の店でしたな(苦笑)。
四川省出身の同僚が「北部に美味い物なんてないよ」と薄ら笑っていたのが記憶に残っております。

あ、そういえば、韓国焼き肉店でも和食店でも共通して出てきた奇食?がありました。
サソリの素揚げ。
ポリポリとして素朴な味でした。
でもどう考えても韓食でも日本食でもないよなぁ(笑い)。
 
 
 
猫は家族なのでとても無理です。 (中華好き(台湾・香港限定))
2007-07-25 19:10:41
美味しいものは大好きですが、食傾向はいたって保守的なので、私の経験ではなく友人の経験ばかりですが。

ハクビシンは臭かった、とか猫は骨が多くて食べるとこがなかった、とか。

そう言えば黄秋生繋がりで15年程前の映画のことを思い出しました。
周潤發が新界の村長で秋生がその子分という映画に英国帰りの鄭裕玲が連れてきたダックスフンドがその晩の夕ご飯に出てくる、とのシーンがありましたわ。
その頃は法律上は禁止されているが新界あたりに行けば食べられる、と聞きましたがほんとうだったんでしょうかね。
 
 
 
犬肉 (tondekita)
2007-07-25 19:22:07
中華好き(台湾・香港限定))様

私は上海に隣接した江蘇省の町に住んでいますが、堂々と犬肉料理の看板が出ています。上海でも外国人の多いところはもう売ってい無いのでは?

でも少し辺鄙なところに行くとありそうですよ。

猫ね~~~。出されたらどうしよう。
私なら一口ぐらいは食ってしまいそうです。
 
 
 
Unknown (ながさと)
2007-07-25 20:12:53
上司が10年位前に、確か河南辺りで生のサソリを食ったとか。
味がどうだったか覚えてませんが・・・

自分は、20年以上前に広州で猫と蛇と鳥(”鳳”って何の鳥でしょうか?)の入ったスープを飲んだのと、各地の汚い駅前の飯屋では色々食いました。今となっては何を食ったか覚えていません。

あと、思わず後悔したのが、8年前に何と景徳鎮で生魚を食ってしまったこと。その後別に何ともありませんが。


 
 
 
白状します (ショッカー)
2007-07-25 20:38:20
私はこれまで度々、蟲獄人から「欧州や台湾や東南アジアへ行かずに蟲獄へ行くよう」に「強要」に近い形で言われた事が主原因で(勿論大半の連中に「限りなく犯罪に近い」形で報復しましたが)嫌中になりました。しかし天安門事件やその後のソ連東欧圏崩壊以前は、蟲獄のほうが資本主義を取り入れてまだましと考えてました。その頃二度蟲獄へ行ったことがあり、広東省と湖南省で犬鍋と犬肉の炒め物を食べました。犬はその後カンボジアとベトナム、最近ある理由で嫌々行った姦酷でも食べました。ちなみに姦酷では朝鮮族街で彼らと、ブルース・リーの影響で独学した下手くその北京語で会話しました。



あとは台湾で蛇とカエル、ホルモン系統、鹿、うさぎと鳩、うさぎはスペインでも、スペインとフランスではカタツムリも。





ところで私は御家人様より半年程後に出生しております。「ショッカー」という名前から大体推測されたと思いますが
 
 
 
熱狗くらいなら(ry (Unknown)
2007-07-25 21:02:24
ネズミの開き丼ってのは、何かで見たですよ。
 
 
 
ついでにおいらも。 (毛熊)
2007-07-25 21:59:07
その昔広州の蛇王満でハクビシンと蛇をいただきました。「蛇を食いたい」というとたくさんの蛇籠の前に連れて行かれ「どれがいい?」と聞かれたのは事前に仕入れた話どおりでした。
どちらの肉も存外あっさりしたものです。
鎮江の駅前の飯屋の「狗肉鍋」と達筆で書かれた張り紙は今でも覚えています。(同時にあの時体験しておけばよかったとも悔やんでいます。)
成都の同仁堂で薬膳料理を食べたときはタツノオトシゴとか鹿のペニスとか食べさせられました。日本人から見れはあれこそゲテモノですな。それからそのときの旅行で道端のおっさんが猿の頭のミイラと一緒に虎の手を売っていたのには腰を抜かしました。
蛙は今でも中国へ行ったときはメニューにあれば一度は食べます。ウシガエルの肉は食べがいがあるものです。肉の部分だけならすっぽんと変わりありません。
最後にザリガニですか、あれは中国では見たことはありますが食べたことはありません。
アメリカはニューオリンズの名物で、スパイスで煮込んだザリガニは美味しいものでした。
 
 
 
一応こんなものを (90)
2007-07-25 23:15:57
シナに行った際は普通の食事でしたが、日本で雀とエスカルゴとすっぽん、エジプトで鳩を食べました。皆様ほどの驚きの食材はめぐり合えませんでした。

以前旅行マンガで広東の市場で猫の皮を剥いているのを作者が目撃する場面を読みましたが、本当に食べるんですね。

うちの会社の上司はさそりや蛇を食べたそうですが、蛇は結構いけたそうです。さそりは取り立てて言うほどの味もなかったようです。

大阪にある中華食材店には冷凍犬肉がありましたが、結構置いてあったので人気の食材かもしれません。ただ、何年も前に見たウォン・フェイフォンシリーズで犬肉を食べた女性が気分が悪くする場面があり、好き嫌いが分かれるのでしょうか。
 
 
 
コウモリなど (NANASHI)
2007-07-26 01:07:20
ミャンマーのヤンゴンでは焼鳥はコウモリでした。インド人の屋台でカレー風味。長い骨の先の小さな手に気づかなければ鶏と信じてしまうでしょう。

コウモリとネズミはよく似ていますからネズミ肉もおいしいかもしれません。ペルーで食べた大ネズミも美味しかったし。衛生的に繁殖させればいい商売になると思います。

マレーシアの中国人食堂では壁際をネズミがちょろちょろ走り回っても誰一人気にしません。不思議に思い調べたら中国ではネズミはどんどん増えるから子沢山や繁栄につながるとする地域もあるとか。

鳩はマカオのレストランで丸焼きのカレーソース添えをいただきました。なかなか美味しかったです。アグネス・チャンが日本に来たころ、どうして公園の鳩を捕まえて食べないのだろうと思ったとテレビで言ってました。

サソリは中国・タイでは普通に食べますね。身が少なく尻尾の部分はスカスカ、エビの親戚と思えばどうということもありません。

ヘビは骨が多くて食べづらい。カンボジアでは小さなヘビの干物が蚊取り線香のように丸めて売ってます。

タイの虫料理はたいてい大丈夫ですがメンダーというタガメの親戚のような虫は時々ものすごく臭いやつがいるので要注意ですね。
 
 
 
皆色々食べてますな (五香粉)
2007-07-26 05:32:59
僕は何でも食べたことがあるぞ!と自慢したかったのですが、他の方々が述べているものと同様なので少々残念。中国で食べて、病み付きになったのが、駱駝の肉です。コリコリとした歯ざわりで、焼き鳥のハツのような食感があります。
 
 
 
料理文化が断絶している中国 (曙機関)
2007-07-26 07:42:09
 レスがたくさん続いているところをみると、皆さんこの話題お好きなんですよね、きっと。


 
 テーマからはちょっと外れるんですけど、中国を旅行されたことのある皆さんは『本場の中華料理って、あんまり美味くないな……』と感じられた経験、多いんじゃないでしょうか。
『でも日本で食べるのに比べたら、料金が安い分、良いか……』とか、別のところで自分を納得させたりして。

 私はあれ、歴史的に料理文化の断絶があったんだ、と理解していますね。

 大きかったのは、大躍進と文化大革命時代。

 飢餓が蔓延して何千万人も餓死した、という時代、伝統料理を残そうとしても、その材料になる食材が払底しているのですから、親方から徒弟の間で調理方法が伝承される訳がありません。

 私達は中朝国境で、国境を越えて逃げてきた北朝鮮女性が地元の朝鮮族中国人に嫁いでいる家庭というのを取材した事がありましたが、そういった家のご主人の悩みはたいてい、奥さん達が実に料理下手だということ。
 たいていの北朝鮮女性は、味噌汁くらいしか料理の作り方を知らず、キムチもろくに漬けられないのです。
 食料不足の北朝鮮で育っているため、食材の基本的な加工の仕方を知らないのですね。


 これと同じ事が、50~60年代の中国で起こっていたのだと思います。

 それに追い討ちをかけたのが文化大革命だったでしょうね。
 あの時代、『伝統の宮廷料理を食わせる店』なんていうのがあれば、真っ先に三角帽子を被せられて、料理人が全員、人民裁判にかけられていた事でしょう。

 こうして中国の伝統料理は、香港や台湾、あるいは横浜の中華街に逃げ出すか、さもなければ中国国内で、文字通り絶滅させられてしまった。


 また、広東省など南方地域における悪食の習慣も、同じ理由で盛んになったのです。なにせ、配給される食糧だけでは生きていけない、満足できない訳ですから。
 餓えた南方人は、ヘビでもタヌキでも、身近な野生動物を喰らって腹を満たさざるを得ません。

 そうした行為はむしろ『革命的である』として賞賛されたのです。


 ですから現代の日本人は、“本場の中華料理”に過大な期待をするべきではありません。
 あんな油でグチャグチャにしたような食い物(しかも、何が混入しているかわからない)よりは、日本近海で獲れる新鮮なサンマのたたきの方が、よっぽど美味いし安心ですよ。
 
 
 
Unknown (中華好き(台湾・香港限定))
2007-07-26 11:06:10
御家人さんの予想通りコメント欄延びてますね。(笑)

>>tondekitaさま。
狗肉は特定の地方ではごく普通の食材ですから、その地方の人にとっては堂々と看板を出していないほうが不思議でしょうね。
香港は植民地時代に禁止されているのでこっそり(もしくは食べたくなったら大陸へ)なんでしょうけど。
私自身は食べませんが、その地方の人が食べることに関しては非難するつもりはないです。単なる食文化の違い、というだけですから。

にしても、鳩や蛙はゲテモノになるんでしょうかね?
鳩は初めて食べた時に切り分けられた肉がうつぶせの形に綺麗に再構築されて出てきたときはぎょっとしましたが。(笑)

>>曙機関さま。
文化大革命の時代に腕のある料理人はこぞって逃げたので、ある時期から急に東京・台湾・香港の料理のレベルが上がった、と聞きました。
確かに台湾・香港は美味しいところが多いような気がします。元々豊な土地であったことも関係しているのでしょうね。
 
 
 
Unknown (古雑巾)
2007-07-26 12:32:52
やぁ、盛上がっていますね。
お邪魔します。

私が自慢できるのはパラオのコウモリスープと
北欧直輸入の例の鰯の缶詰くらいでございます。

しかし広東人の「野味」ですか。美味しいんでしょうねぇ、、、美味しいと「野味ぃ」って言うのかしら。



 
 
 
虫づくし (りーまん)
2007-07-28 01:31:58
これは中国の話ではなくて、私が日本で小さい頃食べていたものの話なのですが。

カイコのさなぎを甘辛煮したものは、毎日ご飯にふりかけて食べてました。飽きない味で、これは今でも売ってるのではないかと思います。

蜂の子。やっぱり甘辛く味付けしてご飯にかけて食べてました。羽が生えて明らかに蜂の形をしたものもいました。

ゴトウムシ。これはカミキリムシの幼虫で、桑の木の切り株の中にいたりするので、掘り出して、フライパンなどで焼いて味付けして食べます。香ばしくて美味しかったことを覚えています。

マムシ。蛇の仲間ですが、古来日本ではムシに分類されていました。串焼きや蒲焼にして食べます。鰻より少しあっさりした感じで、生臭さはありません。特に毒にあたったという話は聞いたことがありません。

私の生まれたところは海に面していなかったので、こういうゲテモノも伝統的に食べているわけです。広東には海があるからそんな必要はなさそうですが。

ただ私の父親は、戦時中には赤犬を鍋で食ったとか、サンショウウオやヒキガエルはなかなかうまかったとかいう話をしていましたから、タンパク質がとれない状況に追い込まれると、人はどこからかタンパク質を調達しようとするもののようです。
 
 
 
Unknown (tondekita)
2007-07-28 17:09:42
りーまん様は伊那谷のご出身のようですね。ここは日本有数の悪食(失礼)で有名ですね。確かセミのから揚げもあって、何でも梨の木に止っているのが美味しいとか。私の経験したのは蜂の子だけ。私の育ったのは瀬戸内海の漁村なので、りーまん様のような物は縁遠いです。
同じ中国地方でも島根のほうはバッタの佃煮を食べますし、岡山の奥は昔は大山椒魚を食べていました。子供の頃は、食べてはいけないと言うラジオ放送を良く聞いたものです。
漁村と言えば日本人から見たら当たり前の海鼠も外国人が見たら気味悪いでしょうね。中国人ははるか昔から日本から輸入してこれの乾燥品を食べていますが、彼らは実物を知っているのですかね?
そう言えば上海で未だ海鼠料理を食べた事が無い。どこに行けば食べられるのだろう? 研究してみよう。
 
 
 
中国ネズミ料理 (blackhawk01)
2007-07-28 20:00:55
外出でこちらを覗けない間に、こんな話題が出ていたとは!
中国で私自身が食べたイカ物と言えば、カエルとヘビだけです。といっても、最近では日本の中華街でも普通にカエルは食せるとの事ですので(友人談)、蛇だけと言った方が正確でしょうか?
ちなみに蛇はシンセンの蛇口からシンセン大学へ行く途中の通り沿いにある市場のようなだだっ広いレストランでケージに山のようになっている蛇玉の中から選ばされました。まあ味はなんというか、普通の感じでした。(台湾で喰った海蛇の方がはるかに美味しかった)

それよりも怖ろしいのは、仕事で出会った中国人と食事をしている時に聞かされた「中華式鼠の食べ方」!
その名も「三鳴鼠」!!
何でも、「目を開ける前の生まれたばかりの子鼠」を「盛られた皿から箸で捕まえ」(一鳴)、「目の前の煮え立つ鍋で死なない程度に軽く茹で」(二鳴)、「薬味を付けてそのまま戴く」(三鳴)のだとか。

”こってりとした脳ミソが美味しいのです”とか笑顔で言われた時は反応に非常に困りました。しかも、今度連れて行きますとか言われちゃうし。(死なない程度にレアで食べる事で、「素材の新鮮さを味わう」のが通だとか)

耐えられなくなった課長が、さすがにそれは付き合えないと婉曲に断ったところ、「日本の白魚の踊り食いは野蛮です! やはり火を通さなければダメです!」とトンチンカン且つ侮日的な反論をされ、口論になる始末。
通訳の中国人に止められてその場は収束しましたが、その後は順調(?)に日中対立が激化し、仕事は吹っ飛びました(苦笑)。
 
 
 
ウサギや鳩は ()
2007-08-02 10:01:51
 う~ん、ウサギや鳩は普通にヨーロッパで食しますし、エジプト、トルコなんかもそうですよね?
 それは、危険という感じは全然しませんね。

 あと、僕東京ですけど死んだ祖父がいますが、
彼が言っていたのは、蛇は普通に食べる世でしたけど? 犬も地域によっては戦前食べていましたし。

 それ以外が、野味なんじゃないかなぁ?
 
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