ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者虐待 半年で12件…札幌市

2013年12月15日 01時09分11秒 | 障害者の自立
 昨年10月から今年3月までの半年間で札幌市に寄せられた障害者に対する虐待についての相談、通報計65件のうち、12件で虐待があったことが12日、同市障がい福祉課への取材で分かった。このうち10件は同居する家族など養護者の虐待となっており、同課では「介護や介助の疲れとストレスから虐待が生じている可能性が高い」と分析している。

 虐待した人の内訳は、養護者が10人と大半を占め、福祉施設の従業員1人、障害者を雇用している企業の同僚1人となっている。虐待内容は、殴る・蹴るなどの身体的な虐待や、どなったり無視したりする心理的な虐待、さらには性的虐待、世話や介助をしない「ネグレクト」もあった。性的虐待では障害者の母親の交際相手が逮捕される刑事事件に発展している。

 昨年10月に虐待の通報を義務づける障害者虐待防止法が施行されたことに合わせ、市では市障がい者虐待防止センターを設置。相談、通報の統計を取り始め、緊急性が高いと判断した案件については、職員が訪問や電話で事実確認を行っている。養護者には福祉サービスの活用を勧め、介護などの疲れやストレスが虐待につながらないように働きかけている。

 同課は「虐待を受けた障害者のその後についても定期的に状況を確認し、再発防止につなげていきたい」としている。

(2013年12月13日 読売新聞)

カフェ:あいるbee開店 障害者の就労サポート /長崎

2013年12月15日 01時06分35秒 | 障害者の自立
 障害者が働くカフェ「cafe あいる・bee」が長崎市大井手町に今秋オープンした。NPO法人「ウィキャン・サポート」が運営しており、20〜50代の知的障害者ら男女6人が働いている。

 6人は店内の掃除や盛りつけ、みそ汁作りなどを分担し、支援員と共に働く。食器洗いをする知的障害者の男性(27)は「忙しい時は大変だが、仲間が仕事を助けてくれるのがうれしい。お客さんにいっぱい来てほしい」。一般企業への就労を目指し、訓練も兼ねて働いている。

 NPOの山崎智恵子さんは「障害がある人にとっては生活のリズムを作り、人と接する訓練になる。お客さんにとっても障害者の活動を理解してもらう場になれば」と話している。毎日訪れる常連さんもおり、順調な滑り出しという。

 営業は午前11時〜午後7時。日曜、祝日は定休。問い合わせは095・826・1034。

毎日新聞 2013年12月13日 地方版

障害者タクシー券:交付、高松市が所得制限導入へ 来春から、対象者7300人に縮小 /香川

2013年12月15日 01時03分07秒 | 障害者の自立
 高松市は18歳以上の障害者へ交付するタクシー券について、14年4月から所得制限を設ける方針を決めた。現在は制限を設けていないが、障害者本人と配偶者が市民税非課税世帯のみに縮小する。対象者は現在の約1万2000人から、約7300人になる。制度は12年8月に実施した「事業仕分け」などで所得制限を検討するよう指摘されていた。

 対象者を絞り込む一方で、交付枚数は増やす方針で、障害種別の「じん臓(透析)1級」は現在の年30枚から100枚に、「車椅子」は30枚から50枚にする。

 障害者に交付するタクシー券を巡っては、市が4月に交付を受けている障害者約3300人にアンケート調査したところ、回答した1698人のうち、666人が賛成したのに対し、反対は781人と上回った。ただ、反対意見の中には、「高所得者制限はあってもよいが、(境目の人の中には)ぎりぎりの人もいる」との意見もあったという。

 市によると、同様制度のある県内7市のうち、所得制限を設けることを決めたのは高松市が初めてという。

毎日新聞 2013年12月13日 地方版

「ひと・まち京都」展:障害者ら水墨画 「可能性の芸術」で豊かに−−15日まで /京都

2013年12月15日 01時00分13秒 | 障害者の自立
 「エイブル・アート近畿2013 ひと・アート・まち京都」展が、京都市中京区の元・立誠小学校など市内3カ所で開かれている。「可能性の芸術」と呼ばれる障害者の作品を通じ、まちを豊かな空間にすることを目指し、テーマは「京・まちの彩り」。人気書家と障害者が自由な感性でのびのびと大木を描いた水墨画の大作など、計約70点を展示している。15日まで。

 「エイブル・アート近畿」は、近畿労働金庫(本店・大阪市)が障害者支援プロジェクトとして2000年にスタートさせ、近畿6府県で毎年持ち回りで開催している。

 元・立誠小学校では、京都市在住の書家、川尾朋子さんと障害者16人が取り組んだ水墨画(縦10メートル、横6メートル)が、教室いっぱいに広がる。筆以外にも木の枝や葉など身近な素材を使って自由に表現する「ブラッシュアート」と呼ばれる手法で、大木を描いた。東山区の知恩院・和順会館など2カ所には、知的障害者らが色彩豊かに描いた絵画などが並ぶ。

 14日には、関連イベントとして、中京区の地下街「ゼスト御池」で、廃材や自然素材を使った楽器作り、京都造形芸術大こども芸術学科の学生らとのオブジェ作りなど、親子連れらに参加してもらえる体験コーナーが設けられる。

 エイブル・アート近畿事務局となっている財団法人「たんぽぽの家」の岡部太郎事務局長は「障害者の作品だから、という視点ではなく、人間の内から出てくるエネルギーが宿った作品を楽しんでほしい」と呼びかけている。

 展覧会、イベントのいずれも無料。問い合わせは「たんぽぽの家」(0742・43・7055)。

毎日新聞 2013年12月12日 地方版

スポーツを考える:大日方邦子・日本パラリンピアンズ協会副会長

2013年12月15日 00時48分57秒 | 障害者の自立
 ◇意味のある一本化を

 厚生労働省が現在所管しているパラリンピックの選手強化事業が来年度から文部科学省に移され、オリンピックの選手強化と一本化されることになった。日本のスポーツが一つになるその一歩として歓迎する向きもある。だが、果たして十分な議論がなされているのか不安も感じる。

 障害者スポーツは人口が少ない分、競技と普及がつながりやすい面がある。パラリンピアンの場合、リハビリテーションとしてスポーツを始めた人がとても多い。交通事故などで受傷して社会復帰を目指す人にとって、新しい人生を送るうえでスポーツとの出合いは重要な意味を持つ。この部分のケアまで文科省がするのか、今まで通り厚労省がするのか。所掌の範囲を明確にしてほしい。

 障害者スポーツは競技団体の組織構造にしても未成熟だと思う。健常者の競技団体と比べれば、ガバナンスという点でも大人と子どもほどの差がある。もちろん、我々も努力するが、スポーツ界には手を差し伸べてほしいし、文科省には導くような施策をしていただくとありがたい。

 私の経験から言わせてもらえば、障害者が障害者だけでまとまっていくのは無理があるし、発展性もない。選手強化が文科省に一元化され、将来のスポーツ庁設置につながっていくのであれば、障害者と健常者の競技団体が一つになっていくのは自然な流れだと思う。その場合でも障害者スポーツの課題は何なのか、何をどうしたいのかをしっかり伝えていかないと、埋没してしまう危険性がある。

 ハードの部分について言えば、公共の施設に関しては完璧ではないにしても整備は進んでいる。次の課題は運用面だ。施設を一緒に使ってスポーツを楽しむ人たちの理解をどうやって得ていくか。

 障害者と言っても、いろいろな障害があって多様なニーズがある。車椅子の人だけを意識すると、知的障害の人が見えなくなってしまう。障害者スポーツについて考えることは、世の中にはいろいろな人がいるという、当たり前だが忘れがちな視点を忘れないことにつながるだろう。

 スポーツが社会の中でどんな役割を果たし、スポーツを通してどんな社会にしていきたいのかを発信しなければならない。スポーツを接点にして社会との関わりを持っている障害者のスポーツは社会に発信しやすいイメージをたくさん持っている。

 2020年には、オリンピックとパラリンピックとをより強く結びつけられないかと考えている。現状は、それぞれの会期が離れていて一体感を出しにくいのも事実。新しい発想も取り入れ、東京から世界に向けてメッセージを発信していきたい。【構成・写真、落合博】=隔週土曜日掲載

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 ■人物略歴

 ◇おびなた・くにこ

 1972年生まれ。中大卒。高校時代にスキーと出合い、アルペンスキー日本代表として冬季パラリンピックに5大会連続出場して10個のメダルを獲得。電通PR勤務。



大日方邦子さん

毎日新聞 2013年12月14日 東京夕刊