”障がいがあるからできない” そんな風に諦めて欲しくない。
最低限のサポートがあれば、サーフィンだってできる!
皆さん初めまして、中谷正義と申します。海が大好きで、アマチュアのサーファーとして活動しながら、障がいを持つ方が海に入るためのサポートを行っています。
これまで、500名以上の障がい者の方と一緒に海に入り、彼らが自力で波に立ち向かうお手伝いをしてきました。サーフィンの醍醐味は、何と言っても自分の力で波に乗れた時の達成感。どんな障がいがあっても、その達成感を多くの人と共有したいという思いで、これまで活動を続けてきました。
今回は、この活動を本格的に継続していくためのNPO法人設立のための費用と、障害者の方が使うカスタムしたサーフボードの購入費用をご支援いただきたいと思います。
ほんのちょっとの勇気と前に踏み出す一歩があれば、障がいがあっても海に浮かぶことも波に乗ることさえ出来るんです。彼らへのサポートを続けていくため、どうかこの挑戦に応援をお願いいたします!
活動を始めたのは6年前。
きっかけは、東日本大震災でみた悲惨な海の光景でした。
私は普段、建設会社で仕事をしています。東日本大震災の際に、仙台や福島を中心に仮設住宅の建設に携わっていたのですが、そこに広がっていた海の光景は、一生忘れることの出来ないほど、荒れ狂った悲惨なものでした。
”このままでは、海から離れてしまう人が増えていく...”
”海を愛するものとして、何か自分に出来ることはないのか...”
自問の中でうまれたものが、この活動でした。海、そしてサーフィンが大好きだからこそ、愛する場所でできることを精一杯やろう!と、千葉を中心に共感してくれた仲間と、障がいを持つ方々に海の素晴らしさを感じてもらい、海を楽しんでもらう活動を始めました。
普段は義足や車椅子を使う方がほとんどですが、みんなサーフィンを楽しんでいます
これまで、FacebookやInstagramなどのSNSでの発信や、NHKのドキュメンタリー番組への出演もあり、たくさんの方から「一緒に海に入ってほしい」と問い合わせを頂きました。私たちが思っていた以上に、海が大好きな人、そして障がいを理由に海に入ることを諦めてしまった人が多くいることに気づいたのです。
サーフィンの経験や障がいの種類は皆さん違いますが、その人に合わせたやり方で、一緒に海を楽しみます。これまで一緒に海に入ってきた方は6年間で延べ500人以上。その人数の分だけ、たくさんの思い出があります。
耳から聞こえる波の音、身体で感じる波の揺れが与えてくれた一つの奇跡
これまで一緒に海に入ってきた方とは、本当にたくさんのストーリーがあります。そんな中でも、僕に海の力を改めて教えてくれた少年との出会いを紹介させてください。
彼の名前は就君(当時12歳)。重度の脳性麻痺で移動はベッドタイプの車イス。話すことも出来ず、目もほとんど見えません。耳だけが聞こえるんです。その日は、彼と彼のお父さんと、サポートカヌーに乗りました。
就君とお父さんと一緒にカヌーを乗っているところ
お父さんが就君を抱っこして前に座り、自分が後ろでパドルを漕いで沖にむかいます。波に揺られながら進んでいくと...就君が何かを言っている?
なんだろう?と耳を傾けても、実際は就君は話せません。でもカヌーに揺られてる20分くらいの間、「う〜」「あ〜」と声を出しているんです。それが自分には歌を歌っているように聞こえたのです。カヌーに乗ってる20分間、就君の心地よい声が続く、奇跡で本当に幸せな時間でした。
また、海から上がった時に、もう一つの奇跡が。
それはお母さんがカヌーから就君を抱きあげて自分の所へ連れてきてくれた時のこと。普段、彼は緊張すると手足の関節が棒のようになってしまうそうなのですが、その時お母さんが一言。
「緊張がなさすぎて、抱っこできなかった。こんなの生まれて初めてのことです」
耳から聞こえる波の音、身体で感じる波の揺れが彼に心地よい時間を与えたのかもしれません。これは、障がいを持っていてもいなくても関係ないのです。話せなくても、身体が動かなくても、海はたくさんのパワーを与えてくれるんです。就君とのこの経験が、私に改めて海の力を教えてくれました。
資金の使い道について
今回皆様にご支援いただきたいのは、
●NPO法人設立の費用:30万
●カスタムしたサーフボード1台(障害者の方が使う):20万円
合計50万円になります。
これまでは道具の用意やその他かかる費用は自分と仲間でなんとか賄ってきました。しかし、NPO法人として活動することで、公的な支援を申請できることになります。これまで以上にたくさんの方のサポートができるようになるのです。
サーフボードは障害者の方が使いやすいように、ストラップを付けたりカスタムしたボードを作ることで、より安全に海を楽しんでもらえることができます。
大切にしていることは、”本当に出来ないこと以外は手伝わない”
時間がかかってもいいから、彼らができるようになるまで待ち続ける
私がサポートを行う上で一番大切にしていること。それは、一人一人と話をして、彼らができること、できないことをちゃんと理解することです。そうすると、最低限のサポートでも、海に入り、波に乗れることができるんです。
障がいがあるから優しくしよう、なんでもやってあげよう、ではなく、できるところは彼らを信じて手伝わない。できるまで彼らを信じて待ちます。
「全ての人になにかは出来ないけど、誰かに何かは出来る」自分が好きな言葉です。
私は日々、障がい者の方たちのチャレンジに背中を押してもらっています。彼らをみていると、「まだまだ自分も出来る」と思えるのです。今はまだ自分の住んでいる千葉を中心にした活動ですが、今回のご支援で、全国で活動すること、様々な状態の障がい者の方を入れられるようになります。
海を愛するものとして、今後もできることを精一杯やり続けていきたい。そしてたくさんの方の笑顔をみたい。この想いを持ってクラウドファンディングに挑戦します。どうかみなさまの温かい応援・ご支援をよろしくお願いいたします。
一緒に活動する仲間たちと。どうかこの応援をお願いします!
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