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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

NHK、パラリンピック見据え障害者キャスターを募集

2017年07月05日 04時00分47秒 | 障害者の自立

 2020年の東京パラリンピックを見据え、NHKは、障害者スポーツを取材する障害者のキャスターとリポーターを募集している。自らの経験を踏まえて取材することで、選手の活躍をより生き生きと伝えるのが目的。NHK初の取り組みという。

 NHKによると、1年の有期雇用で契約更新の可能性もある。応募資格は、障害者手帳を持つ人や、専門医から障害を認定されている人などで、競技経験の有無は問わない。募集は21日まで。NHKのサイトなどから応募する。

 採用は今秋からで、来年の平昌冬季五輪の関連番組出演も検討している。

2017.7.4    産経ニュース


障害者が農業担う「農福連携」でカシス収穫 黒石

2017年07月05日 03時55分42秒 | 障害者の自立

 障害者が農業の担い手となる「農福連携」事業を進める青森県黒石市と黒石市社会福祉協議会(鳴海勝文会長)は3日、黒石市バイオ技術センター(田舎館村堂野前)敷地内に昨年植えたカシスの収穫作業を行った。今年は10日ごろまでに20キロを収穫する予定で、今後販路開拓を進める。

 事業は昨年度から始まり、バイオ技術センター敷地内の遊休地約4千平方メートルを活用。隣接する同社協運営の障害者福祉施設「せせらぎの園」(小山内勝治園長)の利用者が市内農家の指導を受け、昨年5月からカシス200本、ブルーベリー20本を育ててきた。

 同日は雨のため、施設利用者14人や園の職員、ボランティアスタッフら計25人ほどが同センターに集まり、事前に切り取った枝からカシスの実を取り外す作業を室内で行った。

 高樋憲市長は「農福連携による作物(づくり)は世界的な流れ。これからますます大切な事業になっていく。希望や夢を抱きながら収穫してほしい」とあいさつ。利用者らは手作業で実を一粒一粒収穫していた。

 市農林課によると、カシスの販売先は決まっていないが、県内の菓子店など数店舗から問い合わせがあるという。収穫したカシスは冷凍保存する。

 同課の中田憲人課長は「ゆくゆくは園の自主事業としてカシス栽培を行ってもらい、障害者の自立につなげてほしい」と話した。

2017年07月05日   北海道新聞


「障害児は授業の妨げになるから特殊学級に行け」の是非

2017年07月05日 03時49分22秒 | 障害者の自立

タイトルの言葉は、オーストラリアの連邦上院議員の議会での発言です。

http://nichigopress.jp/ausnews/politics/145006/#QNJXX4G.twitter_tweet_count_no_l

「障害児は教師、学校のお荷物になり、教師が障害児に時間を取られるため、他の子供の授業が進まない。そういう子供にも教育を受ける権利はある。だから、特殊学級に入れて特別な世話をすべきだ」と発言した
 
 

と記事にあります。

衝撃的な発言で、もちろん障害者団体等から抗議の声があがっているんですが、私はふと考えたんです。

「こういう本音を言い出せないまま我慢している子供や親や先生が実際にいるんじゃないかな?」と。

では、教室とは誰の為の場所なのでしょうか?

「障害のある子も特別に同じ教室で過ごせるようにしてあげようよ」という考え方。

「障害のある子たちは、そもそも本来そこにいるべき子」という風に捉える考え方。

後者の視点がまず大切なんじゃないかなって私は思うんですよね。

そして

  • 障害のない子が邪魔されることなく学ぶ権利は、障害のある子が同じ教室で学ぶ権利を奪っていいのか?優先されていいのか?
  • 他の子供の授業が進まないほど手がかかる障害のある子の「同じ場所で学ぶ権利」を優先する為に、他の子の学びを妨げてもいいのか?
 
 

の問いには、私はどちらもNOだと思うんですよね。

一番大切なのは「子供ひとりひとりのニーズや能力に適した環境」で学ぶ事が保障され、そこに参加する為に必要な支援を受けられる事だ思うんですよね。

例えば、「数字の概念を理解していない子が掛け算の授業中に別教材で勉強しているがゆえに、担任の先生がその子に付きっ切りで他の子が放置されている」場合、その子のニーズや能力に適した環境とは言えないですよね。

このケースの場合、他の子に迷惑をかけない為に支援学級で学ぶのではなく、その子に「個別」の支援が必要だからこそ支援級で学ぶのが大切なんですよね。

また、「集団生活における社会性を身に着ける」ことが課題の生徒が、障害があるからという理由だけで特別支援級で個別支援を受けていても何も学べない。

こういうケースは、支援員さんのサポートや担任の先生からの意識的なちょっとした声掛け等の工夫でその子に必要な環境で学びを得る事ができますよね。そして、こういう取り組みの延長で、障害がない子供でも一斉授業では理解できないケースでその子にわかるようなサポートを得られやすくなりますよね。

その子に必要な支援を、子供に障害があろうがなかろうが一緒に考えようとしたり、障害のある子にもない子にも「必要な支援が、その子に必要な時、必要なだけ行き届く環境」を提供するのは大人の責任だと思うんですよね。

障害のない子供に我慢を強いている環境があるのなら、それは障害のある子の責任ではなく、大人の責任だと私は思います。

学校・教室というのは社会の縮図です。

ここ数日、バニラ・エアの件で障害のある人のアクセシビリティ等の議論が起こっていますよね。

そこにも先程述べたように「障害のある人も参加させてあげよう」ではなく「障害のある人は本来そもそもそこにいて当たり前」の前提がもっと広がっていってくれたらなと思います。


24時間対応「心強い」と評価

2017年07月05日 03時36分00秒 | 障害者の自立

栃木市の障害者支援事業 運用3カ月、周知に課題も

 障害者が急に支援が必要になった場合に24時間体制で相談を受ける「栃木市くらしだいじネット緊急時支援事業」が、昨年11月の試行運用から8カ月、4月の本格運用から3カ月を迎えた。県内の自治体で初めてとなる国と県のモデル事業で、7月3日現在の相談件数は16件。障害者側からは「心強い」と好評を博す一方で、登録者が少ないなど周知と啓発が課題にもなっている。

 同事業は、介護を行う人が病気になるなどして障害者が在宅での生活が困難になった場合に支援することを目的にスタートした。市障がい福祉課の職員4人と同課に常駐する民間専門相談員6人でつくる「市障がい児者相談支援センター」が、24時間365日体制で相談に応じている。

 相談を受けた職員は電話や訪問により状況を確認、緊急的な支援が必要かを判断し、必要に応じて短期入所が可能な施設やホームヘルパーに連絡し支援する。支援期間は最長7日間。それ以上の対応が必要な場合は通常の福祉サービスに切り替えて対応する。

 昨年11月の試行運用後に相談があった16件は「親が緊急搬送され介護者がいなくなった」「親に用事ができ通院の手段がなくなった」などといったケースのほか、家庭内のトラブルなどに起因。このうち5件が短期入所施設の利用で難を逃れた。

 

役所内に設置された「市障がい児者相談支援センター」
 
7月4日  下野新聞

『おとなの恋の測り方』が描く、障害への差別や偏見とは何か?

2017年07月05日 03時22分45秒 | 障害者の自立

今回は、フランスのラブコメ映画『おとなの恋の測り方』を、公開2週目の日曜日に鑑賞して来た。
予告編やポスタービジュアルなどから、ラブコメの王道路線である、男女の「逆身長差カップル」の話だと思って鑑賞に臨んだ本作。

公開規模こそ確かに小さいが、自分が鑑賞した回は公開2週目の午後にも関わらず、場内はチケット完売の満席状態。その後の上映も全てチケットは完売の表示が出る程の人気振り!

観客にも人気が高い本作だが、果たしてその内容と出来はどうだったのか?

ストーリー

浮気性な夫と離婚して3年が経過したものの、いまだ仕事上のパートナーである彼と衝突を繰り返す弁護士のディアーヌ(ヴィルジニー・エフィラ)。ある日、アレクサンドル(ジャン・デュジャルダン)と名乗る男から、彼女がレストランに置き忘れた携帯電話を拾ったという連絡が入る。
優しげな声と知的でユーモラスな話し方に、ディアーヌは新たな恋への期待を抱いて携帯電話を受け取りにいく。だが、現れたアレクサンドルはハンサムだったが自分より身長が低く……。

逆身長差カップルのラブコメと思わせて、実は重い題材を描いた作品!

実は鑑賞前、てっきり男性の方が女性よりも背の低い、単純な逆身長差カップルのラブコメだと思っていた。

だが、その予想は全く違っていた!

本作の主人公アレクサンドルの身長は、136cm。そう、彼は単に背の低い男ではなく、脳下垂体の異常による障害者であり、更に、本作のヒロインであるディアーヌの父親も、実は聴覚に障害がある人物として描かれている。

日本での宣伝展開においては、この重要な要素が巧妙に隠されているので、実際自分も全く気付かずにいた。

恐らく多くの観客は、自身の想像よりも遥かに重いその内容に、一瞬戸惑われたと思う。だがきっとすぐに、「このカップルを応援したい!」そう思ったはずだ。その理由は間違いなく、アレクサンドルを演じたジャン・デュジャルダンの笑顔とユーモアにあると言っていい。

おとなの恋の測り方 サブ6

障害を抱えながら、いつもにこやかで知性とユーモアを忘れないアレクサンドルと、自身の恋心と世間的体裁との間で揺れ動くディアーヌ。

果たしてこの魅力的な二人の恋の行方はどうなるのか?

その過程で描かれるのは、自分と違う外見の者への恐怖や嫌悪、そして遠慮の無い好奇の目をアレクサンドルに向ける、社会の人々のあさましい姿だ。

実は、劇中で非常に印象的なセリフがある。自身も聴覚障害を持つ男性と結婚していながら、アレクサンドルと娘の交際に激しく動揺し、反対するディアーヌの母に対して、彼女の夫が言ったセリフ、「障害は君の心の中にある」がそれだ。

そう、本作のテーマは、まさにこのセリフに象徴されていると言っていいだろう。果たしてディアーヌの素直な感情は、子供の頃から植えつけられて来た価値観や固定観念を越えられるのか?ラストで取った彼女の勇気ある行動は、是非劇場でご確認を!

おとなの恋の測り方 サブ4

最後に前述した様に、劇場で鑑賞して初めて、本作が伝えようとする重いテーマに気付かれた方が多いと思う。だが、優れた脚本と監督の抜群の演出により、本作は充分にラブコメ映画としても楽しめる様に作られている。

下手な監督や役者の演技だと、普通なら観客がドン引きしそうなこの設定だが、アレクサンドルが登場した瞬間から観客はこの男に魅了され、二人の恋の行方を応援したくなってしまうのは、上手い!

しかも単なる好人物として描かれるのでは無く、アレクサンドルの笑顔と、どんな時もユーモアを忘れない社交的な態度の裏には、これまでどれだけ人々の好奇の目と偏見・差別に傷ついた過去があったかが語られることで、彼の人間的魅力は更に増すことになる。

「人は見た目が100%」とは、最近放送されたTVドラマのタイトルにもある通りだが、恋愛においての「見た目」とは、あくまでも他人が見た「外見」では無く、恋に落ちた本人達がお互いに見て判断する「見た目」のこと。そこには世間一般の価値観や常識に捉われない、自由な判断基準が存在するはずだ。

やがて貴女にも訪れる素晴らしい出逢い、素敵な恋への予習のためにも、ここは是非劇場でご鑑賞頂ければと思う。

2017.07.04    シネマズby松竹