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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「民意」議会でどう生かす? 県議会発議条例を点検

2015年09月02日 01時45分55秒 | 障害者の自立

 県議ってどんな人? 県議会って何をしているの―。住民生活に身近な市町村議会や、ニュースによく出る国会に比べ、いまひとつ影が薄い県議会。だが、県議会は達増知事とともに県民を代表し、自ら条例を提案(発議)することもできる。本県では2003年度以降だけで条例13件を議員発議で制定し、県民生活や地域づくりの指針となっている。28日告示、9月6日投開票の県議選を機に、議員発議条例の成果と課題を点検し、二元代表の一翼を担う県議会の在り方を考える。(この連載は31日紙面から5回続き)

 障がいのある人もない人も共に学び共に生きる県づくり条例。通称「共生(ともい)き条例」は、本県が目指す地域社会の姿を名称そのものに凝縮している。

 11年7月の施行から4年余。当時条例制定を求めて請願を提出した住民団体代表で、自身も車いす生活の大信田康統(おおしだやすのり)さん(73)=矢巾町・社会福祉法人いちご会理事=は「思いのある県議が『議員提案が筋』として作った条例だ。先日のコンサートで自閉症らしい人が大声を上げても変に見たりする人がおらず、なんだか感動した。多くの障害者が施設でなく地域で暮らすことで社会は変わってくる」と話し、条例に込められた願いが県民に着実に広がりつつあるのを実感する。

 ただ、条例に基づく制度運用では問題も浮き彫りになっている。5件、3件、1件―。県が条例施行に合わせて始めた障害者への不利益な取り扱い(不利な区別や排除、権利制限など)に関する相談の12、13、14年度の受付件数だ。

 県議会は立案、決定の当事者として条例を実際に機能させる責務を負う。大信田さんは望む。「議員は机上でなく地域に出て多くの人と関わり、何が欠けているか考え、県政に生かしてほしい」

【写真=障害者施設利用者らとかるたを楽しむ大信田康統さん(右から2人目)。「差別は今もあるが、障害者が外に出ることで理解は進む」と語る】

(2015/08/31)   岩手日報


「レースでなら皆と一緒に走れる」車いすドライバー、初参戦に笑顔

2015年09月02日 01時36分28秒 | 障害者の自立

2015年8月30日に開催された「2015もてぎKART耐久フェスティバル“K-TAI”」の「エンジョイクラス7時間耐久」に、ひとりの車いすドライバーが参戦した。

彼の名前は長屋宏和。1979年生まれの35歳だ。14歳からレーシングカートに乗り始め、フォーミュラードリームやF3に参戦。将来を嘱望されるレーシングドライバーであったが、2002年10月の鈴鹿サーキットのレースでクラッシュ。頸椎損傷四肢麻痺の重度障害者となった。足が動かないだけでなく指も動かない。現在は、車いす用ファッションブランド「ピロ・レーシング(Piro Racing)」を立ち上げている。

そんな長屋氏だが、「レースをするのは当たり前のことですから」と、事故の後も再びモータースポーツに挑戦しようとする。しかし、ステアリングを握ることもできないため、「カートをやるのは無理だよ」と言われたという。諦めきれない長屋氏は、ステアリングに両手を固定し、右手を押せばアクセルON、左手を押せばブレーキという機構を仲間と作り出す。そして、2004年には、自身のカートでレースに復帰したのだ。

その長屋氏が、初めて「K-TAI」に参戦した。参加したのは、「クラブレーシング」というメディア関係の人間が主体となっているチーム。3台のマシンが参戦し、1台につきドライバーは4人。そのうちの1台に長屋氏が乗ることになったのだ。

そこで問題となったのはマシンだ。長屋氏用に作ったステアリング/アクセル/ブレーキ機構は、他のドライバーが使えない。また、転倒時の安全を確保するための改造も必要であった。そこで、チームは長屋氏の乗る1台にロールバーと牽引フック、4点式シートベルトをセット。そして、ステアリング機構は取り外し可能とした。他のドライバーが乗車するときは、ステアリング機構をごっそりと入れ替えるのだ。

そして本戦の約1か月前に行われた練習会に、初めてチームに合流しての走行を行う。「他の人と一緒に走れるのを証明するために、コースアウトしないことが、僕のやるべきことでした」と長屋氏。ここで長屋氏はドライバーとしての非凡さを見せつけた。無事に走るだけでなく、チーム内でもトップレベルのタイムで走ってしまったのだ。「ストレートが遅いなあと思いました(笑)」と長屋氏。考えてもみれば、彼はF3も経験している人間。思い通りにマシンが動けば、プロの走りを披露するのは、ごく当然のことなのだろう。

そして、耐久本番の8月30日。今にも雨の降りそうな中、長屋氏はトップドライバーとしてスタートを切った。約20分の最初の走行を終えて帰ってきた長屋氏は、開口一番に「もっと走っていたいね」とニッコリ。「これなら100周くらいできそう。もう終わっちゃうの?」とも。

「普段の生活は、みなさんの手を借りないといけないことが多いんですけれど、サーキットはまったく別。誰も僕を障害者とは気にせずに一緒に走っています。それが嬉しいですね。もちろん、レースは誰もが安全というわけではありませんが、僕ができるのなら、他の人もできるはず。カートに乗れる人が増えるといいですね」と長屋氏。

終日ニコニコと楽しそうな様子の長屋氏は、最終ドライバーとして、午後4時に再びコースへ。そして30分の走行を終えて、無事にゴールを迎えた。


2015年9月1日    レスポンス


職紹介、親身な自治体…施設数10年で5倍に

2015年09月02日 01時29分04秒 | 障害者の自立

 地方自治体が地域ごとの課題に応じて「無料職業紹介所」を開設する動きが広がっている。最新データとなる2013年度は、全国185の自治体が373の紹介所を運営し、制度が導入された04年度から10年間で5倍以上に増加。ひきこもりなどで就職が困難な人の支援や、人手不足の保育士の確保に役立っている例のほか、Uターン促進にも成果を上げており、専門家は「各地で工夫を凝らし、積極的な就労支援をさらに広げてほしい」としている。

◆地元の課題

 職業紹介は、主に国の公共職業安定所(ハローワーク)が担ってきたが、地方分権の流れを受け職業安定法が改正、04年から自治体が独自に無料職業紹介所を設けられるようになった。

 厚生労働省によると、同紹介所はほぼ毎年度増加し、13年度は04年度(69か所)の5・4倍にあたる373か所になった。13年度の新規求職申込件数は計2万7803件あり、就職につながったのは6532件。ハローワークでは就職が難しいケースを中心に、地元に密着したきめ細かな支援で就労に結びつけている。

 大阪府豊中市は06年に無料職業紹介所を開設。17人の職員が、ひきこもりやニート、シングルマザー、高齢者、障害者らの就労に絞って、人材確保に悩む地元中小企業との間をつないでいる。働き始めた後も「労働者、企業双方の相談に応じていく」ことなどを伝えて就職先を開拓。現在、約900社に、毎年度100~200人が就職している。

 13年の生活困窮者自立支援法の成立により同様の紹介所は増え、今年も兵庫県姫路市などが新設している。

◆相談を継続

 人材不足の職種を対象とした紹介所もある。待機児童の解消のため、同府高槻市は昨年5月、「保育士・保育所支援センター」を開設。元保育所長の女性職員が求職者と面談した上で、求人情報を提供。採用が決まらなかった場合も継続して相談に乗り、昨年度は123人の求人に対し、43人(35%)が就職に成功した。

 市の担当者は「元保育所長が経験を生かして対応することで、子育てとの両立に悩んだり、長期間のブランクに不安を感じたりして二の足を踏んでいた人も、安心して就職活動をしやすくなる」と手応えを話す。

◆移住対策に

 紹介所を移住対策に活用する過疎の自治体も多い。高知県は07年から、県外在住者が対象の「U・Iターン無料職業紹介所」を東京、大阪、名古屋と、高知市内に開設。昨年度は51人(前年度比13人増)が就職を決め、県内に移住した。

 自治体運営などに詳しい沢井勝・奈良女子大名誉教授は「ハローワークで対応しきれない就職困難なケースでも就労に結びついており、自治体が紹介所を設ける動きは今後も広がりが期待される。地域の企業を発掘し、信頼関係を築くには中長期的な粘り強い取り組みが求められるが、各地で工夫してほしい」とする。

2015年09月01日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

2015年09月01日      読売新聞

 


彼らの「君が代」にあなたは何を感じるだろう

2015年09月02日 01時21分28秒 | 障害者の自立

第5回<「ブラインドサッカーアジア選手権2015」スタンド満員化プロジェクト>

 明日、ついに決戦の火蓋が切られる。9月2日から7日まで、国立代々木競技場フットサルコートで開催されるブラインドサッカーアジア選手権2015。8月26日から合宿に入った日本代表チームは、2日の初戦で当たる中国対策に練習時間の多くを割いてきた。昨年の世界選手権を見た人は、中国の強さをよくご存じだろう。ブラジルと準決勝で死闘を演じ、世界王者をあわやのところまで追い詰めたチームだ。

 しかし実は、あのときの中国代表は万全のメンバーではなかった。エース級のアタッカーが、2人も故障で離脱していたのだ。そのうちの1人は5月の国際大会で代表に復帰。日本は彼に2ゴールを決められて2-2で引き分け、惜しくも対中国初勝利を逃した。さらに今回のアジア選手権では、もう1人のストライカーも復帰する予定だ。日本代表は現在のチームが史上最強だが、中国の破壊力も過去最大級だと思われる。

 それを跳ね返すには、スタンドの観客も含めた「総力戦」の強度を最大限に高めなければならぬ。1人でも多くの方々に、代々木まで足を運んでいただきたい※1。どうしても、どうしても、どーーーーしても会場に来られない人は、BSスカパー!の生中継※2を見ながら会場に念力を送ってください。2日の中国戦と6日のマレーシア戦は無料放送だ。中国戦、韓国戦、決勝戦は、私が解説いたします。

 それにしても、と、開幕を直前にして思う。

 9年前に取材を始めたときは、ブラインドサッカーがこんなことになるとは想像もしていなかった。「こんなこと」というのは、特設スタンドを建てて有料の国際大会を開催したり、テレビで試合が生中継されたり(自分がその解説者席に座ったり)、監督や選手の記者会見に何十人ものメディアが殺到したり、といったことだ。信じられないほど華やかである。なにしろ私が最初に見た日本代表の試合は、サイドフェンスさえなかった。タッチライン際に並んだボランティアたちが口々に「カベ! カベ!」と連呼しながら、来たボールを蹴り返していた。

 とはいえ、現在も日常的な練習環境は昔と大差ない。代表チームの環境は飛躍的に向上したけれど、サイドフェンスを使って本格的な練習をできる機会は限られている。テニスでいえば、ふだんは「ネットなし」での練習を強いられているようなものだ。それどころか、肝心のボールが使えなくなることさえある。金属製の音源を仕込んだ特殊な専用ボールは、ふつうのサッカーボールよりもはるかに壊れやすい。現代の日本に「道具」で苦労させられるサッカー選手はあまり多くないだろう。

 しかしそれでも――いや、プレー環境が厳しいからこそ、ブラインドサッカーの選手たちはピッチでものすごく楽しそうだ。「サッカーをプレーできることのありがたみ」が、全身から湯気のように発散している。

 私は、彼らのそんな姿がいちばん好きだ。それが見たくて、取材を続けているような気がする。いまどき、サッカーに対する飢餓感を漂わせる者などほとんど見かけない。少年少女からプロにいたるまで、自分がそこでサッカーをプレーできることを当たり前だと思っていることだろう。無論、それはたしかに当たり前のことなのだ。サッカーぐらい当たり前にできない国でどうする。でも、そうじゃない人たちが、そこにいるのだった。

 スポーツに限らず、多くの人にとって当たり前のことが、障害者にとっては当たり前ではない。残念ながら世の中はそういうふうにできている。さまざまな福祉政策はあるものの、国力に見合った十分なものと言えるかどうかは疑問だ。

 たとえば駅のホームドアの整備はなかなか進まず、白杖使用者への周囲の配慮も足りないため、線路に転落する視覚障害者は後を絶たない。報道されるのは人身事故になったケースだけだが、線路から這い上がった経験のあるブラインドサッカー選手を私は何人も知っている。黄色い点状ブロックも、せっかく整備されているのに、しばしば障害物があって役に立たない。その上に立ちふさがって選挙演説をし、福祉の充実を全力で訴える候補者もいるそうだから、ほとんどギャグの世界だ。もし私が視覚障害者だったら、毎日毎日「こんな国! こんな国!」と呪詛の言葉ばかり吐き散らかしているだろう。障害がなくたって、いつも文句ばかり言っているのだ。

 だが私は、ブラインドサッカーの国際試合でキックオフ前のセレモニーに立ち会うたびに、文句の多い自分を反省する。そうさせるのは、選手たちの歌う「君が代」だ。

 あれほど真摯に歌われる国歌を、私はほかで聴いたことがない。ピッチに整列した選手たちも、ベンチで控える選手たちも、いつだって彼らの「君が代」は本気だ。そこに込められた気持ちは、選手によってそれぞれだろう。日の丸を背負って世界を目指せることの喜び。思い切り自由にプレーできることへの感謝の気持ち。オレたちだってサッカーの日本代表なんだぜ、という意地。選手たちに聞いたことはないけれど、勝手にそんなものを感じて、聴くたびに必ず泣きそうになる。

 明日から、アジアを乗り越えてリオデジャネイロへ旅立つための激闘が始まる。切符はたった2枚。日本という国を代表して、死に物狂いで戦う彼らの「君が代」を、あなたはどんなふうに聴くだろうか。何を感じてもいい。とにかく1人でも多くの人々に、会場でそれを聴いてもらいたいと思っている。

2015年09月01日      BLOGOS


障害児支援センターで個人情報入りUSBメモリが所在不明 - 広島

2015年09月02日 01時18分54秒 | 障害者の自立

広島県福祉事業団は、東広島市の障害者療育支援センターにおいて、個人情報を保存したUSBメモリの紛失事故が発生したことを明らかにした。

同センターの職員が8月19日に外出先でなくしたもの。立ち寄り先に鞄ごと置き忘れ、紛失した。同職員は、自宅で資料整理するため、USBメモリを持ち帰っていたという。

所在不明のUSBメモリには、施設の利用者114人の個人情報が保存されていた。紛失した情報の不正利用などは確認されていないとしている。

(Security NEXT - 2015/08/31 )