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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

「障害者のリアルに迫るゼミ」は東京大学で学生…

2015年07月29日 02時31分20秒 | 障害者の自立

 「障害者のリアルに迫るゼミ」は東京大学で学生たちが自主的に企画運営するゼミの一つだ。障害者を教室に招いて議論する。美談に終わらせず、若い感性と知性で障害者のリアルに迫ろうという趣旨である▲筋萎縮性側索硬化症(ALS)の岡部宏生(おかべ・ひろき)さん(57)が招かれたのは6月末だった。人工呼吸器と経管栄養がなければ生きられない。唇とまぶたのわずかな動きで母音と子音を表し、それを介助者が読み取って伝える▲ALSは運動ニューロンが侵される難病で、発症後3〜5年で自力呼吸ができなくなる場合が多い。24時間365日の介護が必要で多額の費用がかかり、家族の負担も重い。人工呼吸器を着けられずに亡くなる人が7割を占める▲岡部さん自身、何度も迷った。「本気で死のうと思ったこともありました。でも、その時は(すでに身体が動かなくなり)自分で死ぬこともできず、まさに、手遅れでした」。しかし、人工呼吸器を着けて明るく生きている先輩の患者を見て考えが変わったという▲現在、岡部さんは毎月半分以上は外出している。国際会議でシドニーへ飛び、札幌へ日帰りで行く。海外の人気ロックバンドと記念写真を撮り、「アイス・バケット・チャレンジ」という企画では氷水を頭からかぶった。次第に教室の空気が変わった▲「僕は生きる意味がよくわかりません。無目的に生きている僕らと岡部さんとどちらが幸せなのでしょうか」。学生の質問に岡部さんは答えた。「身体の動かない不幸よりも、心の動かない不幸の方が私には耐えられません」。学生たちは黙って岡部さんを見つめていた。

毎日新聞 2015年07月28日


障害者給付金詐取容疑で女2人逮捕、中核派か

2015年07月29日 02時24分01秒 | 障害者の自立

 障害者の就労訓練の給付金およそ16万円を不正に受給したとして、NPO法人職員の女2人が警視庁に逮捕されました。警視庁は、中核派の活動家とみて、金の使いみちなどを詳しく調べています。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、東京・練馬区のNPO法人「オープンスペース街」の職員・赤羽則子容疑者(62)と水戸由紀子容疑者(60)の2人です。赤羽容疑者らは、おととし12月から去年6月にかけて、障害者に就労訓練を行った際に受け取ることができる給付金を練馬区に対し28日分水増し請求し、およそ16万円をだまし取った疑いが持たれています。

 取り調べに対し、赤羽容疑者らは黙秘していますが、警視庁は、中核派の活動家とみて、金の使いみちなどを詳しく調べています。

(27日23:49)  TBS News


知的障害者への情報提供――わかりやすい情報提供の実現に向けて

2015年07月29日 02時16分52秒 | 障害者の自立

知的障害者への情報提供の必要性

 区役所・病院・銀行・法律関係などで手続きをする際、書類や説明のわかりにくさに頭を悩ませた経験はないでしょうか。また、何かの会議や話し合いに参加する時、資料が外国語や専門用語だらけだったらどうでしょうか。そんな場面に遭遇した時、「誰か、わかるように説明してください」と言いたくなるでしょう。

 知的障害者は日常生活において、そのような言葉の難しさと、その場からの疎外を常々感じています。情報認知や理解、意思疎通やコミュニケーションに難しさを抱える知的障害者にとって、一般的な文章表現や表記はわかりやすいものではありません。

 しかし、それは単に文章や内容が難しいからなのでしょうか。私たちでも難しさを感じる例を冒頭に出したように、大抵の場合は「読み手に適したかたち」になっていないことがほとんどです。これまで、知的障害者がさまざまな情報に「直接」アクセスすることは、日本の社会においてほとんど想定されてこなかったと言えます。

 実際、情報機器を使用する際や日常生活における情報伝達において、知的障害者自身が情報アクセスの主体であるということは、本人にも支援者や家族にも意識されにくい状況にありました。情報伝達やコミュニケーションが難しければ家族や支援者が代読・代筆や意思伝達をすればよいという考えが主流であったからです。

 ですが、知的障害者がいつでも家族や支援者から援助を得られる状況にあるわけではありません。また、時には家族や支援者こそが意識的・無意識的に情報伝達やコミュニケーションを妨げてしまう場合もあります。

 「自分たちは かんがえても うまくひょうげん することが むずかしい。

どこが 人と ちがうのか あいてに つたえることが むずかしい。

おや まわりの人の つごうで ふりまわされている。

自分たちが どうやって わかりやすい じょうほうを もらい けいけんをし、たっせいかんを えていくかです。

そのために じょうほうの バリアを なくして ほしい。

それが ごうりてき はいりょ です」(原文ママ)

(土本秋夫(2011)「バリア(かべ)とおもうこと」『ノーマライゼーション』31(12),31-33.)

 上記の文章は、知的障害のある方によるものです。

 時事情報等の公共性の高い情報だけでなく、障害者の生活に具体的に影響のある政治や社会の動き・福祉サービスの変化・個別支援計画や契約書類の詳細・成年後見制度など、知的障害者の生活に必要な情報は多いはずです。しかし、その人の人生や生活に大きく関わる話題であっても、時に「難しいから」という理由で当事者を飛び越えて説明が行われることもあります。

 そうした現状に対して上記のように、知的障害のある本人や支援者からわかりやすい情報提供を求める声が上がりはじめています。

知的障害者に対する情報提供の現状

 諸外国には知的障害者に対する情報提供の実践があります。例えば福祉先進国と言われるスウェーデンでは、1960年代後半から、司書や障害者団体によって本を読むことが難しい人々が読めて理解できる文学が必要であることが主張され、「LLブック」(やさしく読める本)の作成が始まりました。(注1)

 (注1)原語(スウェーデン語)ではLL-bokと称されます。LLは「読みやすい」ことを意味する単語であるLättlästの略です。日本国内でも「LLブック」と称される本もあります。なおLLは英語圏ではeasy-to-read,plain text,accessible writingなどと表現されます。

 さらに、知的障害者や言語的困難を抱える人々の読書活動が推進されており、読みやすさに配慮された『8SIDOR』という代表的な新聞及びウェブサイトもあります(注2)。

 (注2) 「8SIDOR」は現在では知的障害や発達障害のある読者だけでなく、移民などの言語的な困難を有する人々も読者となっています。

 しかし、日本では知的障害者向けのわかりやすい情報提供はそれほど浸透していません。

1990年代より、知的障害児・者の親の会である(福)全日本手をつなぐ育成会を中心とした出版社や有志によって、知的障害者が読むことを前提とした生活や権利に関する「わかりやすい」ブックレット等が作成されてきましたが(注3)、この他には国内の実践が少ないのが現状です。

 (注3) 近畿視覚障害者情報サービス研究協議会LL ブック特別研究グループが、2008年に国内のLLブックをまとめたリストを作成していますが、決して総数は多くありません。「LL ブック・マルチメディアDAISYデイジー資料リスト」

 公共性の高い時事情報等に関しても例が少なく、普段から様々な事を知りたいと思っている知的障害者の中には、かつてテレビで放送されていた「週刊こどもニュース」や、字幕にふりがながついている「手話ニュース」などを活用している人もいます(注4)。

 (注4) 「週刊こどもニュース」は2010年までNHKによって放送されていたものです。また、こうした実態は以下の文献で行った聞き取り調査の結果から記したものです。打浪文子(2014)「知的障害者の社会生活における文字情報との接点と課題―軽度及び中度の当事者への聞き取り調査から―」『社会言語学』14, 103-120.

 政府関係の広報においては、わかりやすい資料の作成とウェブサイトへの掲載が少しずつ見られるようになってきましたが、障害者に関連の深い法律の整備や政策提示に関する内容に限られています。

 また、各自治体や支援・サービスの提供者が個別に本人向けの支援やサービスに関するわかりやすい資料を作成していることもありますが、社会全体を見た時、未だ知的障害のある人にとってわかりやすい情報提供は普及しているとは言えないのが現状です。

 知的障害者への情報提供の実践例

 ところで、知的障害者にとってわかりやすい表現とはどのようなものでしょうか。単にふりがなをつければいいと考える人もいますが、それだけでは文章の内容がわかりやすくなったとは言えません。漢字が読めたとしても言葉の意味自体が難しい場合や、文の構造が複雑で理解しにくい場合などがあるからです(注5)

 (注5)6大和大学の藤澤和子教授らによって、知的障害のある人に対してわかりやすい情報提供を行う際のガイドラインが作成されています(文末に付記としてリライトの要点を抜粋します)

 ここで、国内での少ない実践の中で、情報提供やコミュニケーションの「わかりやすさ」に配慮のある例をご紹介しましょう。

 一つは、「みんなが読める新聞『ステージ』」(注6)というものです。1996年から2014年まで(福)全日本手をつなぐ育成会から発行されていた、新聞の体裁をとる知的障害者向けの季刊誌です。前項で述べたスウェーデンの『8SIDOR』を模して創刊されました。

障害のある本人の生活や権利に関わる話題に加え、時事情報・エンターティンメント・スポーツなどのより公共性が高く幅広い話題を総合的に扱っています。

 (注6)「ステージ」についての詳細は、以下の文献でまとめています。打浪文子(2014)「知的障害者への『わかりやすい』情報提供に関する検討―『ステージ』の実践と調査を中心に―」『社会言語科学』17(1),85-97.

 例えば、以下のニュースをわかりやすく伝えるとしたら、どうなるでしょうか。

 一騎打ちとなった市長選は、大阪維新の会代表で前府知事の橋下徹氏(42)が民主、自民両党府連が推す現職の平松邦夫氏(63)に圧勝し、初当選した。

府知事選は,維新の会幹事長 の松井一郎氏(47)が、民・自両党府連の支援を受けた前大阪府池田市長の倉薫氏(63)、共産推薦の梅田章二氏(61)ら6人を大差で破り初当選。

(引用 :朝日新聞刊 2011.11 .28)


精神障害者が働くために必要な合理的配慮とは

2015年07月29日 02時06分51秒 | 障害者の自立

 厚生労働省は2015年3月、障害者が働く際に事業主が提供すべき合理的配慮の指針と差別禁止の指針を公表しました。改正障害者雇用促進法により、16年度から事業主が障害者に合理的配慮を提供する義務が課せられることになり、具体的に現場でどう進めるかが問われています。

  そうした中、私たち「リカバリーキャラバン隊」は精神障害者が働くために必要な配慮について実態を調査し、このほど報告書「精神疾患を持つ方が働くための合理的配慮の会話帳でっかい輪!」をまとめました。

  調査によると、職場では認知機能に関する配慮が最も多い結果になりました。配慮の求め方は、具体的に、「働いている途中に」「自分で」「職場の上司に」「口頭で」行うケースが、それぞれ最も多いことが分かりました。つまり、自ら配慮を申し出る方法を援助するツールを普及させるか、支援機関が定着を支援することで、さらに精神障害者の雇用が促進できると考えています。

  これまで福祉的色彩が強かった障害者雇用は、権利主体へと大きく変わろうとしています。働くための合理的配慮は、基本的な考え方として、障害者からの申し出により、障害者と事業主との相互のコミュニケーションのプロセスで決めるべきとされています。

  このことを精神疾患のある人、支援者、企業の皆様に知ってもらいたいと考えています。

  報告書は現在、1冊300円で有償配布していますが、おかげさまで「内容が濃い」「ぜひ活用したい」など心温まる感想も届いています。

  我々リカバリーキャラバン隊は08年から、就労支援サービスの支援者と利用者、家族が中心になり、精神疾患があっても充実した人生を過ごすというリカバリー経験の魅力を伝える活動をしてきました。今後も精神疾患がありながらも充実した人生が過ごせる社会づくりに貢献したいと考えています。

 〈問い合わせ〉

★リカバリーキャラバン隊(recoverycaravan@gmail.com

 中原さとみ・リカバリーキャラバン隊事務局長

(中原さとみ・リカバリーキャラバン隊事務局長・精神保健福祉士)

2015年0728日    リカバリーキャラバン隊事務局長


3.11に「祈りの創作菓子」 県内7障害者施設 来年発売

2015年07月29日 01時59分42秒 | 障害者の自立

 県内7カ所の障害者施設が東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から丸5年となる来年3月11日に、県産エゴマを使った創作菓子「祈りのプレッツェル」を発売する。24日、福島市で菓子作りを学ぶプロジェクト「神戸スウィーツ・コンソーシアム」が開かれた。

■パティシエから技術学ぶ
 神戸市を拠点にする社会福祉法人プロップ・ステーションと製粉業界大手の日清製粉による菓子作りを通し、障害者の就労を支援するプロジェクトの一環。一流パティシエが菓子職人を目指す人たちに技術を指導し、菓子作りのレベルアップを図る。
 講習会には福島、会津若松、白河各市などの7施設から14人が参加した。オーストリア国家公認マイスターの八木淳司さんが講師を務めた。
 参加者は八木さんからアドバイスを受けながら、祈りの形を表現したドイツ発祥の焼き菓子作りに挑戦した。今後、来年3月の発売に向け、各施設は商品の製造、販売体制を整える。

八木さん(左)から「祈りのプレッツェル」作りを学ぶ参加者

2015年729日     福島民報