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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

奈良)障害者と地域住民の「縁側」の家 奈良で構想

2014年10月09日 01時58分24秒 | 障害者の自立

 ケアの仕組みが整った環境で、障害のある人が地域の人と支えあいながら暮らす。子どももお年寄りも、寝転んで本を読んだり、おしゃべりしたり。そんな、まちの「縁側」のような住まいをつくろうと、市民団体「たんぽぽの家」(奈良市)が準備を進めている。

 「有縁(うえん)のすみか」と名付けた住宅は木造2階建て。重度の身体障害者も知的障害者も暮らせる福祉ホーム(定員12人)と、短期間滞在できるショートステイ・ルーム(定員2人)、カフェをつくる。奈良市六条西3丁目に2016年春のオープンを目指している。

 カフェや中庭などの共有スペースは出入り自由で、地域の人たちもベンチで読書をしたり、絵を描いたりできる。地元の野菜を売る朝市や芸術・文化を語るイベント、料理教室なども構想。人々が集い、交わる空間を描く。災害時には、介護の必要な人のための福祉避難所にもなる。

 かつて施設入所が障害者福祉の中心だった。しかし、「誰もが地域の中で、自分の意思で暮らせる社会に」という考え方が広がり、2000年代になって国は脱施設に方針転換した。

 有縁のすみかの準備を進める一人、村上良雄さんはしかし、「障害者にとっては地域に受け皿が少なく、本当に自分が望む住まいや自由な暮らしを選べる人は多くない」と話す。

 村上さんらは1998年、ケア付き集合住宅をつくった。障害の種別を問わず、地域に溶け込んで暮らせる住宅として注目されたが、運営費の補助を受けられたのは重度の身体障害者だけ。知的障害者は認められなかったという。

 村上さんは「補助金を得るには国の制度に合わせざるをえないが、様々な制約を受けることにもなる」と話す。「地域での生活を促すなら、障害の種別で分離するのはおかしい」との思いが、縁側の家の構想につながった。

 参考にするのが、昨年、鹿児島市にできた共同住宅「NAGAYA TOWER」(6階建て、37世帯)だ。江戸時代の長屋のように、住人が助け合いながら共同体を築くことを目指し、医師の堂園晴彦さんが建てた。台所や大浴場、空中庭園といった共有スペースを備え、平日の日中は社会福祉士が常駐して住民の相談に乗るほか、必要に応じて医療サービスを受けることもできる。

■先進事例を紹介 12日講演会

 「NAGAYA TOWER」の取り組みを学び、より多くの人に構想を伝えようと、有縁のすみか実行委員会は12日、講演会を開く。堂園さんが「命に寄り添う医療から、支えあいの住まいづくりへ」の題で講演し、大和高田市で障害者支援にあたるNPO法人「生活支援センターもちつもたれつ」の大竹美知世さん、天理市で子どもたちの自立支援に取り組むNPO法人「おかえり」の枡田ふみさんらと話し合う。

 午後1~4時、奈良市東寺林町のならまちセンター。参加費1千円。申し込みは「たんぽぽ生活支援センター」(0742・40・1030)へ。

2014年10月8日03時00分    朝日新聞

写真・図版 

「有縁のすみか」を解説したイラスト=たんぽぽの家提供


障害者輝くレストラン 石巻中心部

2014年10月09日 01時53分55秒 | 障害者の自立

 石巻市中心部に、障害者と健常者が働くレストラン「いち」が開店した。震災で一時働く場を失った障害者たちの雇用確保や、地域住民との交流の場にと、同市の社会福祉法人「石巻祥心会」が運営し、障害者らが育てた有機野菜や手作りピザなどを提供している。マネジャーの黒田龍夫さん(62)は「働く障害者もお客様も心地良く過ごせる店にしたい」と話している。

 配膳を担当する佐藤久子さんが客に声をかける。知的障害のある佐藤さんは、他の従業員から指導を受けながら、厨房(ちゅうぼう)で皿洗いを担当する障害者の女性とともに元気に働く。

 店はJR石巻駅から東に徒歩約10分で、約50種類の樹木やハーブなどに囲まれた落ち着いた雰囲気。9月20日から営業を始めた。日替わりのピザや10種類以上の野菜を使ったサラダ、パスタなどが90分間食べ放題のビュッフェ形式で、中学生以上は1500円、小学生は800円(いずれも税込み)。小学生未満は無料だ。

 祥心会は市内12か所で障害者入所施設や就労支援事業所を運営し、様々な野菜を有機栽培するほか、パンの製造も手がける。地域住民と交流しながら障害者の自立を目指すため、震災後は自らの製品を販売する店舗を開店させてきた。

 「いち」もその一つで、復興に向けて一歩ずつ進む決意を店名に込めた。震災後、農作業の仕事を失った佐藤さんは、レストランと同じ敷地内に約2年半前に完成し、自家製パンやバームクーヘンなどの菓子を販売する店で接客の経験を積んできた。「緊張するけど、知ってる人が来るとうれしい」と笑顔で語る。

 現在の従業員は障害者2人と健常者4人。近く新たに障害者を採用する予定といい、黒田さんは「少しずつ成長していく障害者たちを温かく見守ってほしい」と話している。

 営業時間は午前11時~午後3時。水、木曜定休。問い合わせは同店(0225・25・7260)。

2014年10月08日     読売新聞

障害者権利条例:来年4月施行 差別事例収集へ、18日に意見交換会 /茨城

2014年10月09日 01時50分26秒 | 障害者の自立

 「茨城に障害のある人の権利条例をつくる会」は18日、鹿嶋市宮中の鹿嶋勤労文化会館で、来年4月に施行される県障害者権利条例のタウンミーティングを開催する。来場者と意見交換しながら条例の周知を図るとともに、身近な差別事例を収集する。

 タウンミーティングでは、障害者や関係団体が身近な差別事例を報告し、条例の役割や期待などを説明する。また、来場者からも「差別ではないかと思うこと」「良かった配慮例」などを聞き、差別撤廃に向けて活用していく。

 同会は今後、11月につくば市、12月に水戸市でタウンミーティングを開くほか、来年1〜3月には県西、県北、県南各地区で開催する予定。問い合わせは同会(029・252・8486、電子メールibajourei@gmail.com)。

毎日新聞 2014年10月08日 地方版


障がい者を戦力に変える!ジョブライフサポーター養成講座

2014年10月09日 01時46分06秒 | 障害者の自立
大阪府独自のジョブコーチ事業

豊中市では、今年度の「ジョブライフサポーター養成講座」の開催を発表し、参加者を募集している。

ジョブライフサポーターとは、大阪府独自の支援事業で、企業などで働く障がい者を現場でサポートしたり、職場の体制づくりを応援したりなどの活動を行う。

2日間の受講で「修了証」を交付

11月13日(木)と20日(木)の2日にわたって行われ、両日とも参加した人には修了証を交付するとしている。

内容は、1日目(13日)に、「障害者の就労支援(総論)」や「障害者雇用~制度と支援サービス~」、「精神障害者の取り組み」などについて講義を聴講したあと、「うつとコミュニケーション」についてワークショップを行う。

2日目(20日)は、午前中に「精神障害者の就労~発達障害者の戦略化には~」をテーマに講義とワークショップを行い、午後から「障害者雇用の取り組み」について事例発表を行ったあと、グループディスカッションが予定されている。

会場は、豊中市立生活情報センターくらしかん(豊中市北桜塚)3階のイベントホール。

戦力になる人材養成の機会に

参加は無料で、募集定員は30名。定員に達ししだい締め切るとしている。

申し込みは、とよなか障害者就業・生活支援センター(TEL:06-4866-7100)まで。FAX(06-4866-7755)やEメール(shien-c@yacht.ocn.ne.jp)でも受け付けている。

豊中市では、「企業が、障がいのある人の能力を引き出し、戦力となる人材に養成するノウハウを得る機会に。」と参加を呼びかけている。

2014年10月7日 17:00     障害者雇用インフォメーション


知ってください 盲導犬の役割

2014年10月09日 01時40分22秒 | 障害者の自立

 盲導犬をフォークで刺す、ペンでいたずらがきをするなどの事件が相次ぎました。盲導犬に誘導されて歩行・移動をする視覚障害者は「盲導犬の役割や重要性について理解を」と訴えています。

 「盲導犬は私の体の一部。盲導犬を傷つけることは、私を傷つけることです。人権を傷つけることと同じです」。全日本視覚障害者協議会代表理事の田中章治さん(69)はこう話します。

 田中さんは1976年から盲導犬と暮らしています。現在のパートナー「ニコラス」は5頭目。

 えさを与える、ブラッシングや排せつなど盲導犬の世話はすべて、田中さんだけが行います。家族も手を出しません。「その中で信頼関係が築けます。自宅では、あおむけになりごろごろ甘えてくることもよくあるんですよ」。一方、盲導犬はハーネス(胴輪)装着時には、仕事に専念します。

信頼

 ひとを信頼するからこそ盲導犬は、視覚障害者はもちろんのこと、社会一般の人たちが危害を加えることはないと信じています。

 これに対し「盲導犬は何があっても声を上げないよう訓練されている」「盲導犬は抑圧されて生活している」など誤った認識が広がることを、田中さんは危惧します。

 「ペットと大きく違うのは、歩行・移動のパートナーであり体の一部だということ。10歳前後で引退すると育成団体に返す。つらいけれど労をねぎらって別れます」。そして、新たなパートナーとの訓練に入ります。

安全

 盲導犬との歩行は、白杖(はくじょう)を使う場合と比較して安全性に優れています。

 盲導犬はこれらの白杖を使う山城完治さん(58)は「杖(つえ)の触る一歩さきの状況しかわからない。杖で感じた障害物を避けてもその先にある別の物にぶつかることもあります。頭上に何があるかわからないから、頭をぶつけることもしばしばです」と話します。

障害物にまで注意を払い誘導します。白杖を利用する視覚障害者の多くは駅ホームからの転落を経験していますが、盲導犬との歩行ではほとんどありません。

  「視覚障害者が街を歩いていたら、温かく見守ってもらえるとうれしい」と田中さんは話しています。

盲導犬の一生

 生まれた子犬たちは約50日間、母犬やきょうだいと多くの時間を過ごします。この時期に「犬社会のルール」を勉強します。

 その後約1年間里親ボランティアの家庭に預けられ、人間社会での基本的なしつけを受け、愛情を注がれます。散歩や旅行などの経験を通して「人間社会のルール」を学び、人に対する信頼感を持つようになります。

 生後1年前後で訓練所に戻り、適正評価を受けます。適正と判断された候補犬は、約6~8カ月にわたり訓練を受けます。

 訓練終了直前には、盲導犬を希望する視覚障害者が訓練所に宿泊し約4週間、候補犬と共同生活を送ります。候補犬は希望者のニーズに応えられるようマッチングを行います。

 施設での訓練後ユーザーの自宅周辺などで訓練し、正式に「盲導犬ユーザーと盲導犬」が誕生。健康な犬でも10~12歳程度で引退し、ボランティアの家庭に引き取られます。

 (日本ライトハウス盲導犬訓練所ホームページから作成)


 身体障害者補助犬法(2002年10月施行)は、良質な補助犬を育成し、身体障害者の自立と社会参加の促進に貢献することを目的とします。補助犬は、盲導犬や介助犬、聴導犬。国や地方公共団体は、補助犬が果たす役割について国民の理解を深めるよう努めなければなりません。

2014年10月8日(水)    しんぶん赤旗