ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

=現場を行く= 視覚障害者への理解いまだ

2014年10月21日 01時57分17秒 | 障害者の自立

 埼玉県で7月に盲導犬が刺されけがを負い、9月には全盲の女子高生が蹴られてけがをする事件が起き、佐賀県内にも波紋が広がっている。視覚障害者や支援者は、盲導犬やバリアフリーへの理解が深まってきた中での事件の発生と、それに付随し誤った情報の拡散に落胆する。県内で暮らす視覚障害者と佐賀市内の道を歩きながら、今の思いに触れた。

 「かわいそうに。盲導犬は長く生きられんてよ」。3歳の盲導犬と歩いていた蓮尾和敏さん(64)=佐賀市神園=の耳に、皮肉交じりの声が聞こえてきた。刺された盲導犬が声を上げなかった-そんな報道があった直後だった。まるで視覚障害者が犬をいじめているような響き。蓮尾さんは「違うのになあ…って悲しくなりました」と表情を曇らせた。

 九州盲導犬協会の事務局によると、盲導犬の平均寿命は約15年。盲導犬は候補犬の時から、バランスの取れた食事管理をしている。盲導犬となった後もユーザーが原則、月1回病院で健康チェックをしている。そのため、家庭で一般に飼われている犬と変わらないか、むしろ長生きという。

 ところが、盲導犬が何者かによって傷つけられたニュースをめぐり、著名人が「盲導犬は短命」と誤ったコメントを口にしたため、その情報があっという間に広がった。

 蓮尾さんらは、無理強いしストレスをかけているとの誤解にも胸を痛める。候補となる子犬の段階から、成犬となり、実際に盲導犬として活躍できるのは10頭のうち3頭ほど。「人と楽しく歩く犬」と適性が認められた犬だけが、盲導犬となる。「少しずつ盲導犬の認知度が高くなってきたのに、今回の事件で後退してしまったのが悔しい。多くの人に本当のことを知ってほしい」。蓮尾さんは静かに言葉を加えた。

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 佐賀市天神の「どん3の森」東側を通る国道264号。土曜日の午後、自転車専用道路と歩行者道路までまたぐ形で自転車4~6列に広がった学生が、佐賀県視覚障害者団体連合会の森きみ子会長=杵島郡江北町=を追い越していった。点字図書館前から続いていた点字ブロックも、不自然な形で100メートルほど途切れたままになっている。

 「佐賀市や江北町など自治体によっては、点字を敷設する時、当事者に使い勝手を尋ねてもらえるなど対応が進んだ面もあるんですが…」。点字ブロックを頼りに道を歩く森さんは言う。

 だが最近、新たな怖さも感じている。周辺の状況把握能力を著しく落としてしまうスマートフォンの普及だ。「スマホに気を取られているんでしょうね。白杖を使っていることを気づいてもらえないことが増え、ぶつかってしまうんです」。すれ違いざま、イヤホンから漏れ聞こえる音の大きさにも驚く。注意という。白杖を振っても荷台の下は何もぶつからない。「安全」と判断し直進したところ、体ごとぶつかった。下水道工事現場で通行人を誘導する担当者がいたにもかかわらず、注意喚起はなかった。

 「ハード面の改善だけでは十分ではない。道路を歩く人、自転車で通る人、工事関係者、いろんな立場の人に『理解しよう』と思ってもらえたら」。

 点字ブロックの真上に自転車が置かれることは減ってきたものの、点字ブロックそばに自転車や車があるケースは多い。中でも、荷台つきトラックは要注意という。白杖を振っても荷台の下は何もぶつからない。「安全」と判断し直進したところ、体ごとぶつかった。下水道工事現場で通行人を誘導する担当者がいたにもかかわらず、注意喚起はなかった。

 「ハード面の改善だけでは十分ではない。道路を歩く人、自転車で通る人、工事関係者、いろんな立場の人に『理解しよう』と思ってもらえたら」。

盲導犬と一緒に歩く蓮尾さん。「速く歩けるようになった。盲導犬は大切なパートナー」と話す=佐賀市唐人

2014年10月20日 10時01分   佐賀新聞


ありのままde 津で障害者と健常者が音楽交流

2014年10月21日 01時51分48秒 | 障害者の自立

 障害者と健常者が音楽を通じて交流するイベント「ひろばdeありのままコンサート」が19日、津市大門の津センターパレスビル隣の市まん中広場であった。

 障害の有無にかかわらず、音楽が好きな人同士で交流を深めようとNPO法人「津市NPOサポートセンター」が主催。広場のステージで、精神障害などがあるメンバーによる県内外のアマチュアバンドのほか、ゲストのプロミュージシャンら計十組が出演した。

 トリを務めたバンド「ヒューマリズム」は、市内のNPO法人「ピアサポートみえ」が運営する障害者の交流施設「地域活動支援センターStudio Peer(スタジオピア)」(同市丸之内)の利用者やスタッフで構成。サザンオールスターズの名曲「いとしのエリー」などのポップソングを力強く歌った。

 メンバーの鈴木久美子さんは「障害の有無に関係なく、音楽を通じてみんながつながることで、偏見を取り払うきっかけにしたい」と話した。

ポップソングを力強く歌う障害者のバンド「ヒューマリズム」=津市大門で

2014年10月20日      中日新聞


盲導犬オスカー事件契機「障害者に優しく」徹底 警察庁、全国に指示

2014年10月21日 01時45分29秒 | 障害者の自立

 盲導犬「オスカー」が刺されたとみられる事件など障害者に対する犯罪が注目を集める中、警察庁が障害のある犯罪被害者に対して配慮ある対応をするよう全国の都道府県警に指示したことが19日、分かった。同事件後、視覚障害者の団体から「警察に被害届を受け取ってもらえなかったことがある」と指摘されたことを受け、同庁は障害者に対してより適切な対応を取るよう警察全体に指導する必要性を認識。全国の現場レベルまで「障害者に優しい警察」が徹底されることになった。

 同庁によると、指示は9月下旬以降、全国の都道府県警の代表が集まる会議などで行われ、同庁の松岡亮介・捜査1課長などが「障害者の被害者が置かれている状況に配慮した対応をとるように」と伝えている。

 指示の内容は、各都道府県警の警察署や交番などの現場まで下ろすようにしているという。

 オスカー事件を受け、超党派の議員連盟「身体障害者補助犬を推進する議員の会」(会長・尾辻秀久元厚労相)が9月10日、国会内で関係省庁から行ったヒアリングの席で、「全日本盲導犬使用者の会」の深谷佳寿副会長が「犯罪に遭って警察に届けようとしたところ『目が見えないから被害を確認できない』といわれ、被害届を出せなかったという声がある」などと話し、適切な対応を求めていた。

 これに対し、出席した松岡課長が「申し訳ない。持ち帰って現場に徹底するよう指示したい。(オスカー事件では)被害届を出してもらい、捜査している」と応じていた。

 同庁はこれまで、政府が定めた第3次障害者基本計画に基づき、障害者への理解を深める警察職員研修の実施や手話ができる警察職員の交番への配置、犯罪被害のイラストを集めた「コミュニケーション支援ボード」の活用などを行ってきた。

 同庁捜査1課は「障害のある被害者にはハンディキャップがあることを考慮して相談を受ける必要がある。支援機関と連携し、補助者の立ち会いを求めるなどで対応できる」と説明。特に、視覚障害者の犯罪被害については「目が見えないと犯罪に関する情報量が減ってしまうが、だからといって捜査できないわけではない。監視カメラや目撃者を捜すなどして期待に応えていきたい」と話し、より積極的に対応していく意向を示した。

 ■オスカー事件

 今年7月、埼玉県内で盲導犬のラブラドルレトリバー「オスカー」が何者かに先端が鋭くとがったもので刺され、けがをしたとされる事件。全盲の男性が通勤時に連れていた。埼玉県警が器物損壊容疑で捜査している。

何者かに刺されけがをした盲導犬の「オスカー」=8月14日、さいたま市(内村コースケ/THE PAGE提供)

2014.10.20 05:07     産経ニュース


岡山県、「障害者ワークフェア・インおかやま」の開催を発表

2014年10月21日 01時41分59秒 | 障害者の自立
表彰や好事例の紹介、助成制度の説明などを実施

岡山県は、障がい者雇用を検討している企業の事業主や人事担当者を主な対象として、「障害者ワークフェア・インおかやま」を開催することを発表した。開催は11月5日の13:30~16:00(受付は12:30から開始)となっている。

会場は岡山市北区下石井の「ピュアリティまきび 2階 千鳥」。このフェアは、障がい者の雇用を促進することを目的に、岡山県と独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 岡山障害者職業センターが主催するもので、障がい者雇用についての理解を深め、疑問や悩みを解消する機会として活かしてもらうことを目指している。

フェア当日は、「優秀勤労障害者」と「障害者雇用優良事業所」の表彰が行われるほか、『障がい者雇用の取り組みについて』をテーマとした雇用好事例の講演、雇用を行った場合に受けられる助成制度の説明などがなされる予定となっている。

先進的で継続的な取り組みが実践されている企業の事例を参考に

講演では、株式会社キョウセイの代表取締役である藤井拓哉氏をスピーカーに迎える。株式会社キョウセイは、産業用防振ゴムなどの製造を手がける企業。障がい者スタッフが全体の60%を占める。こうした環境でも、公的助成に頼ることなく、純粋に事業収入で30年にわたって経営を継続できているという。

障がい者ひとりひとりの特性に応じたサポートや対応策を施すことで、生産性を改善していく先進的な取り組みが評価され、経済産業省により「平成25年度ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれた実績ももっている。

参加を希望する場合は、10月27日までに申込書に必要事項を記入し、Faxで送信すればよい。詳細は案内チラシなどで確認を。

2014年10月20日 13:00   障害者雇用インフォメーション


シエラレオネ 接触感染懸念で視覚障害者孤立

2014年10月21日 01時38分49秒 | 障害者の自立

 エボラ出血熱の感染拡大に見舞われているシエラレオネでは、この病気が予期せぬ形で多くの人々に支障をもたらしている。その中には目の不自由な人々も含まれる。

 慈善団体ビジョン・オブ・ザ・ブラインドのディレクター、ジョナサン・コンテ氏は、人に触れてはいけないといった感染拡大抑制への政府の取り組みが目の不自由な人々を孤立させていると指摘する。道路の横断のほか職場や病院への自動車送迎で、目の不自由な人々を手助けしようとする人はほとんどいなくなったという。シエラレオネには目の不自由な人々が4万人以上おり、大半は、はしかのほか昆虫のブユが媒介するオンコセルカ症が原因となっている。

(ブルームバーグ Pauline Bax)2014.10.20 05:00