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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者の製品一堂 左京 9施設が工芸や食品を販売

2013年04月09日 02時19分09秒 | 障害者の自立
 障害のある人たちによる製品の展示販売会「ユイ・ハート福祉まつり」が7日、京都市左京区の市国際交流会館であった。手織りのバッグや加工食品など多様な商品が並び、来場者たちが買い物を楽しんだ。

 障害者の自立支援のため、NPO法人京彩都(伏見区)が昨年11月に続いて開いた。左京、東山、山科の3行政区から九つの就労支援施設が参加した。

 会館前庭のテントで、さをり織りのバッグやステンドグラスと同じガラスを使ったピアスやイヤリング、着物の生地に刺しゅうを施したポーチ、コースターといった工芸品やクッキーなど食品も販売された。

 午前中は雨に見舞われた。来場者は傘を差しながら出店者の説明を聞き、気に入った製品を買い求めた。会場にはボランティアによる茶席もあり、参加施設の通所者が作った茶碗や和菓子も楽しんだ。

 会館内では、通所者による絵画展も催された。


障害のある人たちが手掛けた製品を手にする来場者(京都市左京区・市国際交流会館)

京都新聞-【 2013年04月08日 08時41分 】

障害者雇用:県厚生農協連、促進へ子会社「三厚連ウイズ」−−設立式 /三重

2013年04月09日 02時15分03秒 | 障害者の自立
 障害者雇用の促進を目指し、県厚生農業協同組合連合会(JA三重厚生連)は7日、100%出資の特例子会社「三厚連ウイズ」(鈴鹿市安塚町山之花)の設立式を行った。8日から運営を始める。

 計画から厚生労働省の認可を受けるまでにかかる経費の半分(上限300万円)を県が補助する制度を初めて利用した。特別支援学校の卒業生など6人を正社員、1人を短時間労働者として採用、鈴鹿中央総合病院で清掃業務などを行う。

 式には、鈴木英敬知事、三重労働局の藤井礼一局長らが出席。従業員代表の山本正勝さん(18)が「一生懸命働くことを誓います」と述べた。

 労働局によると、県内民間企業の障害者の実雇用率は1・57%(全国45位)と、法定雇用率(1・8%)を下回っている。雇用率達成企業の割合は50・2%で全国29位。

 丹羽英行社長は「ウイズの設立をきっかけに、雇用情勢の改善につながれば」と話した。

毎日新聞 2013年04月08日〔三重版〕

障害者の願い施策へ

2013年04月09日 02時12分34秒 | 障害者の自立
 障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会(障全協・中内福成会長)は7日、東京都内で第47回総会を開き、他団体と共同・連帯し、国連の障害者権利条約の実効性ある批准を求めるなど障害者・児や家族の要求実現に全力をあげるとした2013年度の運動方針を採択しました。

 中内会長はあいさつで、「かつて障害者自立支援法をつくった自公政権はいま、社会保障を『自己責任』『受益者負担』にしようとしている上、憲法改悪をねらっている」と強調。「障全協は権利としての福祉を長年、運動の柱としてきた。いまこそ、障害者・家族の要求を国・地方の施策に反映させるときだ」と述べました。

 討議の場では、「子ども子育て支援法では、障害があることが保育を必要とする要件に入っていない」「65歳を過ぎると介護保険制度を優先して利用しなければならない問題で、訴訟も考えている」「精神障害者は一部のバス会社では運賃割引の対象とするようになったが、まだ、全面解決していない」など障害者・児をめぐる問題が提起されました。

 障全協の事務局次長で障害者自立支援法違憲訴訟の元原告、家平悟さんは、自立支援法から名前だけを変更して1日、施行された障害者総合支援法の問題点にふれ、「訴訟団として、国と和解時に結んだ基本合意を守る内容となっていないと確認した。『国は、基本合意に盛り込まれた総合的な福祉法を作る義務がある』と訴えてより良い制度を求め運動をすすめよう」と呼びかけました。

 障害者・家族の生活と権利を守る政治の実現をめざして参院選に取り組むことも運動方針として、決定しました。

しんぶん赤旗-2013年4月8日(月)

障害者アスリートが少年院で伝えたかったこと  視覚障害者柔道 初瀬勇輔選手の講話 

2013年04月09日 00時59分43秒 | 障害者の自立
「目」の前に拳を作って顔の前に持ってきてください。真ん中が見えなくて周辺が少し見えるくらいです。みんながいるのはわかっても、どんな表情をしているのかはわかりません。これが僕の視界です」

 視覚障害者柔道選手であり、障害者就労支援コンサルタントの初瀬勇輔は少年たちを前に自らの半生を語った。

 母子家庭で育ったことや大学生の時に緑内障で視力を失ったこと。人生に絶望し、母に「死にたい」と訴えたところ、「代われるものなら私が代わってあげたい。一人では死なせない。死にたいなら、いっしょに死のう」と返してくれた優しさ。留年してまで介助してくれた友人、視覚障害者柔道との出合いと全日本視覚障害者柔道大会での優勝、困難を極めた障害者としての就職、そして障害者就労支援の㈱ユニバーサルスタイル設立など、初瀬は淡々とした口調で少年たちと向き合った。

 その雰囲気は静かで穏やかながらも、視力を失ったあとの人生は壮絶だ。

社会と正面から向き合えない少年たちに伝えたいこと

 2013年2月20日茨城農芸学院(約130名)、3月11日水府学院(約60名)で、視覚障害者柔道選手として北京パラリンピックに出場し、全日本視覚障害者柔道大会で8連覇中の初瀬勇輔が講師に招聘された。茨城農芸学院、水府学院ともに茨城県の初等・中等少年院である。

 (初瀬については「障害者アスリート~乗り越えてきた壁の数だけ強くなれた」の初回で取り上げています。詳細はこちら)

 どちらの少年院でも年間10回程度外部の講師を招いて、様々な講座を矯正教育に取り入れている。たとえば水府学院では、自然科学に関心を高め、学ぶことの楽しさを教える「おもしろ理科実験」や自分の思いを表す「絵手紙」。地元企業の経営者による「働く喜びと企業が求める人材」や、水辺の安全を守るライフセーバーの「心肺蘇生法」、筆者も講師の一員として携わっている「ラグビー」などが行われている。



 そしてどちらの少年院でも今年度初めて障害者アスリートの講話が取り入れられた
「一般的に障害者とは支援を受ける側という弱いだけのイメージがあります。しかし、本当にそうでしょうか? それぞれに人格があり、それぞれに能力があります。もちろん健常者に比べ制約はありますが、能力を活かせるところはたくさんあるんです。社会はそれを理解し、もっと積極的に障害者を活用すべきだ」

 筆者と初瀬が初めて会ったときの彼の言葉である。

 私もそう思っている。精神的な面だけでも、真摯に障害と人生に向き合っている姿勢が、様々な形で人を励ましたり、結び付けたり、気づきをくれる。それは社会という器の中では誰もが助け合い、支え合い、生かし、生かされているということだ。

 視覚に障害を負っていたり、車いすの生活を余儀なくされていたりするアスリートたちが、真正面から障害と闘いながらも世界一を目指している。

 それが「どうせ俺なんか……」と社会と正面から向き合えない少年たちに良い刺激を与えることはできないだろうか? 目に見える身体的なハンデは、少年たちに障害を乗り越え、夢や希望を持って前向きに生きることの大切さを教えてくれるのではないだろうか。

 障害者は支援を受けるばかりではない。夢だって、希望だって、勇気だって与えられる存在なのではないかという筆者に「ぜひチャレンジさせてほしい」と初瀬は応えた。それが茨城県水戸生涯学習センターを経由して今回の少年院の講話に繋がった。

「健康なのに死にたいなんてダサい」

 「全員立って、目を閉じなさい」「左に一歩!」「前に二歩!」。水府学院の磯辺裕行法務教官は、声だけを頼りに動くよう指示を出し、目が見えないことがいかに不安を感じることなのか体験させた。

 「みんなにも、それぞれの不安があったと思います。でもそこで別の道を選んでしまった。諦めずにそこで頑張れば、また違った道があったはずなんです。自分を活かせる道があるんです。それを今日は初瀬先生から教わったのです」と講話を終了した。

 初瀬の講話を聴いた少年たちの声を一部拾ってみよう。

「初瀬さんと同じように僕も強くなりたくて柔道を始めた……。好成績も収めた……、しかし怪我が原因で挫折し柔道を離れた。その後、柔道で育んだ力を悪い方向に使ってしまった。ここを出たらもう一度柔道を始め、初瀬さんに乱取りや打ち込みをさせてもらうのを目標にしたい……」

 「自分は親に死にたい、殺してくれと言っていました。でも、目が見えなくても頑張っている初瀬さんを見て本当にカッコいい大人だと思った。自分は健康なのに死にたいなんてダサいです」

 「何も障害がなく生活していたのに、一生懸命生活している障害を持った人をいじめていた自分が恥ずかしいと思います」

半数以上は就職先がないまま出院

 以前の「ルポ・少年院の子どもたち」でも触れているが、少年たちの中には過去にいじめやネグレクト、虐待を受けて育った子が少なくない。彼らの育った環境と犯罪の背景には当然ながら密接な関係がある。

 「僕は何年もいじめられた。友達もなく、誰も支えてくれなかった……」「家族に捨てられた……」。人間の基礎を築く段階に歪があったということだ。

 もちろん犯罪を容認しているわけではない。少年といえども犯罪は犯罪である。ただ、誰しも初めから人を傷つけたい、迷惑をかけたいと思って生まれてきてはいないはずだ。

 彼らは基礎を築く時期に階段を踏み外している。それを正常に戻すための教育機関が少年院ということだ。しかし、ここでの生活が終わったからといって、年齢相応の生活に戻れるわけではない。

 出院時に就職先が決まっている割合は30%弱。入試を経て高校に入り直したい、もしくは高卒認定試験を受けて大学に進学したいという割合は20%弱。そして半数以上が就職希望でありながらも、就職先がない子たちである。

 実はここが矯正教育一番の問題点なのではないかと考えている。

 出院後、成人も含めると仕事に就いている場合と、仕事に就いていない場合では再犯率が約5倍も違ってくると、関係者から聞いたことがある。もちろん職に就いている方が低いことは言うまでもない。また、現在の法務省のHPにも、同様の趣旨の文言が記載されている。

 そこで水府学院の就職担当である福谷海法務教官に話を聞いた。

 「うちの子で就職が決まるのは2~3割で保護者からの紹介です。就職先は自営業であったり、知り合いなどですね、それがほとんどです。なかにはこちらで就労支援を行う場合があって、ハローワークから会社を紹介してもらって採用に至るケースです。でもそれは少なく、とても難しいのが現状です」

 少年院から会社に「こういう子がいるんだけど」と当たることは、少年のプライバシー保護との関係からいろいろ難しい問題がある。

 そこで窓口となるのがハローワークなのだ。

 また、犯罪・非行の前歴等のために定職に就くことが容易でない保護観察又は更生緊急保護の対象者の事情を理解した上で雇用する民間の「協力雇用主」という制度がある。しかし、これも仮退院の時期と企業の募集時期が合わずに採用に至らない場合が多いと聞いている。

 また、少年たちは父親の仕事以外は知らなかったり、テレビで見る情報しか持たないため職業を知らない。そのため、希望する職種が極めて狭いという問題もあるという。

帰るところのない子は更生保護施設へ

 それでもまだ帰る家庭があればいい。就職先もなければ親が引き取りを拒み、帰るところのない子もいる。

 「親が引き取らない場合は更生保護施設*に入ります。ですが、そこはあくまでも一時的に保護するための施設ですから、未成年でも入所後一定期間が過ぎると出ていかなければなりません」

 「その間に自分が生活できるように、住み込みで働けるところを見つけたり、自分でアパートを借りられるように自立しなさいと指導を受けます」

*更生保護施設とは
保護観察中の人で,身寄りがないことや,現在住んでいるところでは更生が妨げられるおそれがあるなどの理由で,直ちに自立更生することが困難な人たちに対して,一定期間,宿泊場所や食事を提供する民間の施設です。宿泊場所や食事の提供を行うだけでなく,保護している期間,生活指導,職業補導などを行い,自立を援助することで,その再犯,再非行の防止に貢献しています。


 少年院という特殊性から情報は閉ざされているが、2009年春以降、毎年ラグビー講座とライフセービング講座を通じて水府学院に関わってきた。そして今年度新たに障害者アスリートの講話が加わり、茨城農芸学院にも縁が生まれ3回ほど訪問させていただいた。

 制約はあるものの、この「ルポ・少年院の子どもたち」を通して情報を発信し、一人でも多くの理解者を増やし少年たちの社会復帰を促したいと願っている。

 再犯は新たに加害者と被害者を生むということであり、誰にもメリットはない。

 新たな不幸は社会の力で防ごうではないか。

茨城農芸学院では、初瀬の講話終了後、少年院の職員を対象に勉強会が開かれ、その講師を本稿著者の大元よしき氏が務めた。「私は外部の人間の代表のつもりで話をさせていただいている」と前置きし、「少年たちの矯正教育にも関わりたいし、就職の支援をしたいと思っている人は多い。しかし、少年院は情報が閉ざされている。それでは協力したくてもできない」と指摘し、地元企業の経営者や商店主等外部の人間が、少年や保護者とスポーツで交流する場を創ろうという『絆プロジェクト』の提案を行った。その主旨は一人でも多くの「協力雇用主」を増やすことであり、スポーツを通じてモデルとなる健全な社会人と交流することにある。これと同じ提案を昨年末に水府学院にも行っている。はたしてこの提案、モデルケースとなるか否か!?

WEDGE Infinity-2013年04月08日(Mon)