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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

地域の継続的支援、必要 障害者が求める自立生活

2013年01月06日 01時32分32秒 | 障害者の自立
高山市内に住む20代後半の車椅子の青年に会った。原発の存続や消費税増税の是非など国の行く末を左右する大論議をよそに、彼のたっての望みは、「自分の行きたいところに行ける自由が欲しい」だった。彼は仕事に就き、自立生活を送りたいと考えている。

 高山市は「福祉観光都市」を標榜(ひょうぼう)。中心部は歩道と車道に段差がなく、障害者が使えるトイレもあちこちに置かれている。道路の傷みやカラー舗装のでこぼこはあるものの、普通の町に比べればバリアフリー度は高い。

 車椅子のまま乗れるノンステップバスは定期運行していないが、予約すればその人のために車両を代えてくれる。福祉タクシーなどの割引制度もある。

 車椅子でもときどき出向いて買い物をしたりするには至極便利な町なのだ。だが、毎日通勤するとなると厳しい。

 公共交通の問題だけでなく、大都市と違って、同じような障害のある人たちや、ボランティアに加わり共生を志す若者や学生の絶対数が地方には少ないことも自立生活の「障害」だろう。単発ではなく継続を可能にする、町や人、モノなどの「地域の厚み」が必要だ。その厚みが足りなければ、当事者や地域が主体となった「運動」が必要となる。

 バリアフリー法が整備され、公共施設にエレベーターが備えられるようになったのは平成12年以降。それほど古い話ではない。それも、障害者や支援者の粘り強い活動があってこそだ。障害者20+ 件が普通に生きる=ノーマライゼーションの実現は、豊かで成熟した社会の義務であるべきだが、残念ながらまだ当事者の努力によって何とか行使できる権利でしかない。

 30年ほど前、岐阜や大垣で重度障害者の公的介助を求める運動が始まった。その結果、自立生活を始めるその運動のメンバーが少しずつだが生まれている。

岐阜新聞-2012年12月14日(金)

県産豆に手作り麹でみそ造り 盛岡の障害者支援施設

2013年01月06日 01時27分42秒 | 障害者の自立
 盛岡市上太田の障害者支援施設「太田の園」(中村純夫園長、利用者56人)は、利用者の就労支援の一環としてみそ造りに取り組んでいる。地元産の大豆や利用者が栽培した豆を用い、みその製造に欠かせない麹(こうじ)も手作りするなど細部までこだわった。来年1月ごろから地元の産直などで販売し、利用者の社会参画につなげていきたい考えだ。

 みそは、県産大豆「南部白目」、利用者が栽培した「黒豆」と「えんれい」を使用する全部で3種類。

 職人から指導を受け、施設で農作物栽培に取り組む利用者3人が職員と一緒に4月から製造に励む。農繁期は施設の畑で大豆や野菜の栽培に専念し、空いた時間にみそ造りを行う。

 作業場所は、同施設に併設するプレハブ小屋を改修し3月に開設した「みそ工房」。4月に仕込んだ南部白目のみそは、大豆120キロを使用し8カ月ほど熟成させた。口に入れた瞬間に鼻から抜ける、豆本来の豊かな香りが特長だ。


【写真=蒸し上がった米を冷まし、麹づくりに励む施設利用者と職員】

岩手日報-(2012/12/12)