「立ちくらみで朝起きられない」。そんな症状を訴える小中学生のお孫さんやお子さんを持つご家庭はありませんか。思春期特有の自律神経機能不全症「起立性調節障害」(OD)かもしれません。
小中学生の約1割がODと言われています。午後になってから回復する子供が多く、外見上は元気なことから「怠け病」 「仮病」と受け取られる場合も少なくありません。私も診察の際、母親に怒られて困っている子どもを何人も見ています。
ODはれっきとした身体疾患で、私が理事長を務める日本小児心身医学会は、起立試験(寝ている状態から立ち上がる)などからなる診療ガイドラインを設けています。
ガイドラインでは、朝起きた後に、血圧が急激に低下したり、血圧回復に25秒以上要する「起立直後性低血圧」などの4タイプに分類するなどし、身体的な重症度を判定します。心身症かどうかを判断する質問も行い、最終的な診断を下します。運動療法などの非薬物療法から重症者への薬物療法まで六つの治療法を提案します。
主な原因はストレスや遺伝的な体質です。ODの子供にはきまじめなタイプが多く、ストレスがたまりやすいのかもしれません。
起床時に立ちくらみのほか頭痛などを訴えることが多ければ、専門医の受診を考えてみて下さい。
読売新聞
小中学生の約1割がODと言われています。午後になってから回復する子供が多く、外見上は元気なことから「怠け病」 「仮病」と受け取られる場合も少なくありません。私も診察の際、母親に怒られて困っている子どもを何人も見ています。
ODはれっきとした身体疾患で、私が理事長を務める日本小児心身医学会は、起立試験(寝ている状態から立ち上がる)などからなる診療ガイドラインを設けています。
ガイドラインでは、朝起きた後に、血圧が急激に低下したり、血圧回復に25秒以上要する「起立直後性低血圧」などの4タイプに分類するなどし、身体的な重症度を判定します。心身症かどうかを判断する質問も行い、最終的な診断を下します。運動療法などの非薬物療法から重症者への薬物療法まで六つの治療法を提案します。
主な原因はストレスや遺伝的な体質です。ODの子供にはきまじめなタイプが多く、ストレスがたまりやすいのかもしれません。
起床時に立ちくらみのほか頭痛などを訴えることが多ければ、専門医の受診を考えてみて下さい。
読売新聞