ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

【神奈川】 《連載・焦点 再訪》 精神障害 家族の孤独

2011年09月28日 01時12分47秒 | 障害者の自立
 統合失調症の娘(当時39)の顔に父(67)が座布団を押し当て、窒息死させる殺人事件が4月、川崎市で起きた。精神障害者の世話に疲れ果て、家族を手にかける事件が後を絶たない。その背景を探った。


 閑静な住宅街の一角の木造2階建てアパート。近くには田畑もあり、人通りはまばらだ。父が長女を殺害した現場は空き部屋のままだ。「この辺の人は他人に関わらないようにしている」。同じアパートの女性は、この家族とあいさつしたこともなかったという。


 検察側の冒頭陳述などによると、父は1983年に妻と離婚。建設会社に勤めながら男手一つで3人の子を育てた。だが、引っ込み思案の長女は中学で不登校になり、定時制高校も中退した。筋ジストロフィーの長男が95年に15歳で亡くなると一層引きこもりがちに。2000年代初めから過呼吸を起こし、07年には統合失調症と診断された。


 その前後に次女が家を出てからは、食事以外の時間は寝てばかりの長女の世話を父が続けてきたが、病状は悪化するばかりだった。


 今年4月16日夜。父はいつも通り、医者から処方を受けた薬を長女に飲ませた。薬を飲んだことを忘れて再度飲もうとする長女。必死で止めているとき、ふいに「死にたい」という気持ちが芽生え、取り残される長女がふびんで一緒に死のうと決めた。


 翌日夜、睡眠薬で眠らせた長女の顔にポリ袋で包んだ座布団を押しつけて殺害。長女の乱れた手足をそろえ、互いの額を合わせて泣いた。そして何度もささやいた。「ごめんな。ごめんな」。自らも家中の睡眠薬を飲んで自殺を図った。


 冒頭陳述が読み上げられている時、父は鼻をすすりながら涙を流していた。


 次女の供述調書によると、父は次女に「もうヤダよ」とこぼしたことがあった。だが、他人に長女の面倒を見てもらうのはプライドが許さず、近所の親戚にも相談しなかった。主治医にも「娘は落ち着いています」と繰り返し、1人で抱え込んでいたという。


 横浜地裁は今月、懲役3年保護観察付き執行猶予5年の判決を言い渡した。


 今回の事件は決して特別なケースとはいえない。


 昨年3月には、伊勢原市で、父が統合失調症の長男(当時35)の将来を悲観して、長男の首をネクタイで絞めて殺害。懲役3年6カ月の実刑判決を受けた。この父が役員をしていた自治会の元会長の減刑嘆願書によると、被告は家庭内の事情を話さず、黙々と地域活動をしていたという。


 名古屋工業大学大学院の粥川裕平教授(精神医学)によると、国内では統合失調症などに対する社会の理解不足やケアシステムの貧困さから、家族が患者を恥に思って問題を抱え込むことが多く、患者の将来を悲観して心中を図る場合もある。その意味では「この父親らも被害者としての側面がある」と指摘する。



■ 背景に社会の無理解・無関心 ■


 厚生労働省によると、統合失調症の発症者は未受診の人も含めれば100人に1人とみられる。誰でも発症する可能性があるが早期治療でかなりの回復が見込める。精神科の治療や投薬とともに、社会生活を営む力を保つため、地域で暮らしながら治療することも重要だという。


 NPO法人「横浜市精神障害者家族連合会」=横浜市港北区=では、家族らが体験や知識を共有する「家族学習会」を開催。苦しみや悩みを語り合い、治療に役立つ医療や福祉の勉強会も行う。石井紀男理事長は「誰かとつながれば、家族の気持ちに余裕が生まれる。やがてそれが患者にも伝わり、前向きに生きようとする気持ちに変わる」と参加を呼びかけている。


 記者は普段、県警の捜査1課を担当し、悲惨な殺人事件を多く取材してきた。その中で、執行猶予が付けられる殺人事件の背景を探るために取材を始めた。


 どんな理由があろうと、人の命を奪う行為は許されるものではない。しかし、その背景には、記者も含めて、精神障害に対する社会の「無理解」と「無関心」があると強く感じた。明日、自分が診断されてもおかしくない病気だからこそ、正確な知識を身につけ、地域の一員として何ができるのかを考えたい。


DOスマイルミーティング:知的障害者らエンジョイ 城陽で来月2日 /京都

2011年09月28日 01時08分19秒 | 障害者の自立
 知的障害のある人たちがアートやスポーツで人生をエンジョイしようという体験イベント「DOスマイルミーティング2011」が10月2日、城陽市寺田今堀1、文化パルク城陽ふれあいホールで開かれる。

 午前10時、府スポーツチャンバラ協会による「スポチャン教室」▽午前11時、水彩画家のおかだ美保さんによるアート教室「わくわく色遊び~三つの色から広がる不思議」(先着20人)▽午後1時半、ザ・ヨガラウンジによるヨガ教室(先着20人)▽午後3時、木津川市のダンスグループによる「一緒に踊ろう! 関西京都今村組スペシャルステージ」など、盛りだくさんのイベントを予定。無料。だれでも参加自由だが、障害のある人が優先。いずれも開始10分前に集合。問い合わせは障害者支援施設「DO」(0774・55・8800)。

毎日新聞 2011年9月27日 地方版


触法精神障害者:入院施設計画 反対住民が請願書 2000人の署名も /滋賀

2011年09月28日 01時06分27秒 | 障害者の自立
 重大事件を起こし、心神喪失などの理由で刑事責任を問えない精神障害者が入院する施設を県立精神医療センター内(草津市笠山8)につくる計画について、反対する周辺住民が26日、嘉田由紀子知事宛てに請願書を提出した。

 施設は05年施行の「心神喪失者医療観察法」に基づき、専門的な治療によって、殺人や放火などの重大事件を起こした精神障害者の社会復帰を促進するのが狙い。裁判官と精神科医が合議して入院や通院の必要性を判断。13年度に開設予定で、事業費約12億円は国が負担する。

 請願書は、同センターに隣接する大津市青山学区などの住民が約2000人分の署名とともに提出した。住民らは「地元の理解がないまま建設は不可能」と訴えている。

 厚生労働省によると、同様の入院医療機関は既に東京や大阪など全国26カ所にあり、滋賀を含む6カ所で計画中。

毎日新聞 2011年9月27日 地方版

努力実り売り上げ上昇 障害者働くかまどや氷上店‎

2011年09月28日 01時01分18秒 | 障害者の自立
 障害者9人が働く弁当チェーン「本家かまどや氷上店」=丹波市氷上町市辺=の売り上げ上昇率が5~7月、前年同月比で最大75%に達し、3カ月連続して北近畿事業本部に加盟する35店舗の中で1位となった。同店は「みんなの努力が実った」と評価し、一緒に働く障害者100+ 件をさらに募っている。

 昨年5月の改装オープンを機に障害者雇用に乗り出した同店。今年8月末現在、9人の障害者が働き、店員の約7割を占める。障害の内容はさまざまだが、無遅刻無欠勤で熱心に仕事に取り組む姿勢が共通するという。

 3~5月にかけて6人を雇用した後、売り上げがぐんぐん伸び、5月に前年同期比33%増、6月に64%増、7月は75%増となった。弁当一つから気軽に宅配に応じるほか、お盆などの連休には人が集まる場所に特設店舗を開設。地道な営業努力が奏功し、常連客を増やしている。

 同店は現在、障害者が民間企業と直接雇用契約を結び、最低賃金以上の給与がもらえる「障害者就労継続支援A型事業所」の開設を目指している。必要な最低人数は既に満たしているが、11月末までにさらに5~10人の雇用を計画。最終的に20人まで増やすという。

 同店の十倉真美マネジャーは「就労と自立を目指す障害者の方は、ぜひ見学に来てほしい」と呼び掛けている。同店(十倉さん)TEL0795・82・5277


9人の障害者が働く本家かまどや氷上店=丹波市氷上町市辺

神戸新聞

障害者の祭典「国際アビリンピック」、ソウルで開幕

2011年09月28日 00時57分21秒 | 障害者の自立
【ソウル聯合ニュース】障害者が職業技能を競う大会「2011ソウル 国際アビリンピック」がこのほど開幕した。

 4年ごとに開催される同大会は政府の雇用労働部とソウル市の共催。「世界を目指す限りない挑戦」をテーマに、30日までオリンピック公園のオリンピックホールなどで開かれる。57カ国・地域から447人の選手が参加する。

 26日の開会式では、大会名誉委員長を務める金潤玉(キム・ユンオク)韓国大統領夫人らが出席。広報大使の4人組グループ・Secretの公演のほか、さまざまな催しが行われた。


大会名誉委員長を務める金潤玉(キム・ユンオク)韓国大統領夫人らが出席した開会式=26日、ソウル(聯合ニュース)

聯合ニュース