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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者施設放火3人死亡、懲役12年実刑判決

2010年01月29日 01時15分44秒 | 障害者の自立
 神奈川県綾瀬市で2008年6月、知的障害者施設「ハイムひまわり」が放火され、入居者3人が死亡した事件で、現住建造物等放火罪に問われた建物所有者の無職志村桂子被告(65)の判決が28日、横浜地裁であった。


 木口信之裁判長は「放火した動機は理不尽で身勝手。命を落とした3人の恐怖や苦痛、絶望は察するに余りある」と述べ、懲役12年(求刑・懲役16年)を言い渡した。

 志村被告が心療内科などに入院・通院していたことから、刑事責任能力の程度が問題となったが、判決では「病状が犯行に直接的に大きな影響を与えたものではなく、心神耗弱の状態にもなかった」として、完全な責任能力を認めた。

 判決によると、志村被告は職員や入居者とのあつれきなどが重なり、08年6月2日未明、施設1階の物置で七輪を使って放火。施設など2棟を全焼させ、入居者3人を死亡させたほか、1人にけがを負わせた。


手話通訳者手配ミス 県聴覚障害者協会、理由説明など求め要望書 /高知

2010年01月29日 01時13分56秒 | 障害者の自立
 ◇外されたのは職権かくじか
 県内初の裁判員裁判の裁判員選任手続きで、聴覚障害者を裁判員候補者として呼び出しながら手話通訳者を手配していなかった問題で、県聴覚障害者協会(山中睦子会長)は27日、聴覚障害者が選任されなかった理由の説明などを求める要望書を高知地裁に提出した。

 要望は、なぜ今回の問題が起こったのか、その経緯の説明▽同地裁職員に対して障害者への理解を深めるための研修会の開催▽受け付けの段階からの手話通訳の配置--など7項目。応対した同地裁の下田厚郎首席書記官(54)ら4人の地裁関係者は「ご迷惑おかけして申し訳ない。要望書は検討させていただく」と話した。

 要望書提出後、同協会の山中会長は記者会見し、「人権を一番守らなければいけない裁判所で、このような事が起こったのは本当に残念」と述べた。また、「くじで公平に外されたのではなく、裁判所の職権によって外されたと思う。強い憤りを感じる」と手話を交えながら答えた。そして「筆談でやればいいという問題ではない。もっと私たちの生の声を聴いてもらいたい。もっと裁判所は障害者を理解すべき」と訴えた。

 これまで同地裁の坂本倫城所長は「手配ミスで障害をお持ちの候補者に多大な迷惑をかけたことは誠に遺憾」と文章でコメントを出している。また原因については近藤英彰総務課長が「プライバシー保護の観点からお答えできない」との回答に終始している。


障害・高齢者に安心を 従業員が車椅子など--北淡震災記念公園 /兵庫

2010年01月29日 01時11分36秒 | 障害者の自立
 障害者や高齢者にも優しい施設にと、淡路市の「北淡震災記念公園」を運営する第三セクター「ほくだん」は27日、従業員を対象に車椅子などの福祉体験を行った。28日も行われ、30人が参加する。

 「野島断層」を保存・展示する同公園には年間約28万人が防災学習などに訪れる。施設はバリアフリー化しているが、従業員が車椅子などを体験することで、障害者や高齢者の接遇改善などホスピタリティーの向上を図ろうと企画した。

 この日は、凪保憲・市社会福祉協議会北淡支部長を講師に、従業員18人が車椅子に乗ったりアイマスクを着用して施設を回った。車椅子体験では1人ずつ操作して断層保存館やメモリアルハウス、物産館を回り、障害者の立場で使いやすさなどをチェックした。

 従業員からは「メモリアルハウスの展示室(ラボ)の入り口のスロープが急で入りずらい」「断層保存館内の模型が高くて見にくい」「神戸の壁まで行けない」などの声があった。米山正幸・野島断層保存館副館長は「容易に改修できるものは改善し、障害者や高齢者の方々が安心して見学できるよう、従業員のスキルアップも図りたい」と話した。

震災障害者に学ぶ/3=牧秀一 /兵庫

2010年01月29日 01時08分38秒 | 障害者の自立
 「僕が死なずに生かされた理由は、このように伝える役割があったからなんや……」。学生たちに自らの体験を語ったMさんが、学生の感想文を読み、発言を聞いた後、しみじみ語った。

 Mさんは、喫茶店のオーナーだった。震災で1階が店舗兼自宅だったが、ビルは倒壊。妻と娘は無事救出されたが、Mさんは60センチの狭い空間に閉じ込められた。身動き出来ぬ状態が長時間続き「8~9割あかんやろな」と死を覚悟した。

 偶然通りかかったレスキュー隊に18時間後、無事救出された。だが、急性心不全・腎不全となりクラッシュ症候群で8カ月の入院を余儀なくされた。今も右手、右足にほとんど力が入らない。しびれがとれず、テープをぐるぐる巻きにしないと歩けない。

 夢だった喫茶店経営、ビル管理会社の経営はあきらめざるを得なかった。現在、しんどいけれど夜、警備員の仕事に就いている。Mさんの胸にずっとつかえていたレスキュー隊への感謝は、震災から10年後にやっとかなえられた。

 また、「年末、放送されたドリフターズの番組を見て、初めて心の底からワッハッハと笑うことが出来ました。もう大丈夫です。これから笑えます」と語ったのは、震災から14年目の冬だった。

 Mさんが彼らに最も伝えたかったことは、行政が震災障害者の数さえも把握していないことだ。それは「行政から忘れられた存在」と同じ意味だった。Mさんの体験談を聞いた学生たちは、さまざま感想文を書き、自分の思いを語った。

 Aさんは「阪神大震災で神戸は防災に力を入れて教訓を生かしていてすごいと思っていたけど、障害者の人たちのことは一切触れられていないことや義援金などがなかったことを知って見方が変わりました」とつづった。

 「元気な体を失ってからの苦労を聞いて本当に辛かったことがよく伝わってきました。この辛さを支えてきたのが『人の温かさ』であったということは、私もうれしく思いました」と話したり、「就職先がなかなか決まらず、荒れていた自分が恥ずかしいです」と泣きながら話す学生もいた。

 私たちには、次代を担う若い世代に災害の後、置き忘れられている人々の姿や問題点を伝えていく責務があるのだとつくづく思う。震災が原因でクラッシュ症候群になった人は、95病院の調査によると372人。震災から7年後に50人が死亡した。

 神戸市は昨年11月、初めて「震災障害者が少なくとも、183人」と集計。Aさんは、夕刊1面トップで報じた毎日新聞の記事を見た日、さまざまな思いが走馬灯のように駆け巡り、朝まで眠れなかったという。(ボランティア団体「よろず相談室」主宰、神戸市立楠高校教諭)


最低賃金で暮らせるの?

2010年01月29日 01時05分01秒 | 障害者の自立
 ◆最低賃金で暮らせるの?

 ◇心身ともギリギリ 娯楽我慢・体調崩し、落ち込みも
 ◇労働側訴え「時給1000円は必要」
 パートなど非正規労働者の賃金に大きな影響を与える最低賃金。09年度の改定について話し合う中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)の審議が近く本格化する。中賃審議会が目安として示す額を基に各地方の審議会が検討し、8月中には各地の最賃が示される。厳しい経済状況が続く中、「引き上げゼロ」を懸念する労働側は、さまざまな取り組みで引き上げをアピールする。労働側の動きから最賃の現状を探った。

 「政府に政、労、使の円卓会議開催を要請した」。連合の高木剛会長は5月21日、最賃を巡る会議の開催を求めていることを明らかにした。円卓会議は昨年、最賃法が改正された際に開かれ、最賃を中長期的に引き上げていくことで合意した。連合は中賃審議会を前に、円卓会議で再度引き上げの言質を取る戦略。異例の呼びかけで、労働側の危機感をうかがわせる。

 昨年度の全国平均の引き上げ額(時給)は、前年を2円上回る16円。平均額は703円となり、初めて700円台に乗った。法改正で「生活保護費との整合性に配慮する」とされたため、引き上げ幅も大きくなった。昨年度時点で、生活保護費を下回る都道府県が12あり、乖離(かいり)額は9~89円だった。それらは今年を含め4年以内での解消を目指すとされているが、経営側からは「この不況で引き上げは論外」との意見も出始めている。

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 こうした状況に全労連はここ数年、組合員が最賃で暮らしてみる取り組みをしている。今年も15地方で322人が参加し、各地の最賃で計22日(1日8時間)働いたと仮定して、月11万~13万円で暮らす。本当に生活できるか検証するのが目的で、昨年までの経験をまとめた「最低賃金で1か月暮らしてみました。」(亜紀書房)が評判だ。

 食材の使い回しや、デザートや映画を我慢することなどで何とかやりくりする様子が紹介されている。空腹で体調を崩したり、精神的に落ち込む例も多く、ギリギリの生活の危うさがよく分かる。途中で脱落する人も少なくないという。

 本ではまた、自分の時給が最賃以上かを計算してみることを勧めている。月給から時間外手当や精勤手当、家族手当、通勤手当を引き、それを会社が定めた労働時間(所定労働時間)で割る。この額が最賃より低い場合は、最賃法違反の可能性がある。

 全労連の伊藤圭一調査局長は「パートなど時給計算の労働者だけでなく、正社員でも最賃法違反の賃金というケースがある」と話す。実際、神奈川県で月収14万円の男性労働者が計算したところ、時給740円となり、同県の最賃766円を下回ったという。厚労省の監督指導結果からの推計では、全事業所の約6・6%で最賃法違反があるとされている。

 伊藤局長は「最低賃金は、働き続けるための賃金になり得ていない。せめて時給1000円のまともな最低賃金が必要だと訴えたい」と話している。