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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

触法精神障害者 指定入院機関整備へ

2010年01月27日 00時33分12秒 | 障害者の自立
県立病院敷地内 社会復帰図る
 県は、殺人や放火などの重大な事件を起こしながら、精神障害などのため刑事責任を問えない人に対して治療を行い、社会復帰を促す県内初の「指定入院医療機関」を整備する方針を固めた。県立岡本台病院(宇都宮市下岡本町)敷地内の建設に向け、設計委託費など約6000万円を新年度予算案に盛り込む予定。開設は2012年度後半になる見込みだ。

 指定入院医療機関は、01年6月の大阪・池田小学校の児童殺傷事件をきっかけに、05年7月に施行された「心神喪失者等医療観察法」に基づく施設。刑事責任が問えないとして不起訴や無罪になった「触法精神障害者」について、検察官からの申し立てを受けて裁判官と精神科医が審判を行い、入院の決定を受けた人は同機関で1年半を目安に治療を受け、裁判所が認めれば退院して社会復帰する。

 県が設ける施設は18床で延床面積1920平方メートル。総事業費9億9000万円は、全額を国からの補助金で賄う。厚生労働省の基準に基づき、少なくとも医師3人や看護師28人、臨床心理士ら5人の計36人が配置され、治療にあたる。

 同省によると25日現在、指定入院医療機関は全国に18か所449床あるが、同省が目標とする約800床には届いていない。県障害福祉課によると、関東地方では本県以外のすべての都県で、すでに設置しているか、検討が始まっている。

 一方、他県では、設置予定地の周辺住民から安全確保など管理体制について不安の声があがり、玄関を二重構造にしたり、高いフェンスを設置したりした事例もある。県は、こうした他県の例を参考に検討を進める方針で、「今後、説明会などで周辺住民の理解を得ていきたい」としている。


要援護者避難17か所指定

2010年01月27日 00時31分15秒 | 障害者の自立
小松市、12福祉法人と協定
 小松市は25日、高齢者や障害者など災害時に支援が必要な市民の避難場所として、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、障害者施設など17か所を指定、施設を運営する12福祉法人と協定を締結した。

 昨年策定した「避難支援プラン」に基づき、大規模な地震や台風、豪雨で避難する際、指定避難所での生活が困難な高齢者、障害者、妊産婦、乳幼児、病弱者などの要援護者の福祉避難所として民間福祉施設の協力を得ようというもの。

 市防災安全室によると、市内には要援護者が約1400人おり、今後、被害の程度に応じた受け入れ人数など具体的な内容を詰めていきたいとしている。避難支援プランでは、平均年齢が70歳を超える山間地の過疎高齢化集落15か所のサポートマップを作製している。

(2010年1月26日 読売新聞)

障害者チームと交流

2010年01月27日 00時29分44秒 | 障害者の自立
千葉ロッテ・今江選手
千葉ロッテ今江選手障害者チームと交流 プロ野球千葉ロッテマリーンズの今江敏晃選手(26)が24日、身体障害者野球チーム「群馬アトム」の練習に参加した。様々な障害を抱えながらも明るくボールを追う選手の姿をテレビで知った今江選手が連絡を取って始まった交流で、今年で4年目という。

 練習は伊勢崎市内で行われた。今江選手は紅白戦に出場した車いすの選手にバットの振り方を丁寧にアドバイスするなど、コーチとして活躍。終盤には自ら代打で登場し、特大のホームランを放ち、場を盛り上げた。また、果敢な守備を見せた太田市の三田達也さん(24)に、MVP賞として着用していた上着をプレゼント。今年が初参加だった三田さんは「うれしかった。期待にそえるよう頑張りたい」と目を輝かせていた。



本塁打を放ち、アトムの選手の出迎えに笑顔を見せる今江選手(24日、伊勢崎市で)  ケガの影響で昨年は不本意なシーズンを送った今江選手だが、「今年こそは開幕から活躍して、みんなに勇気を与えたい」と、奮起を誓っていた。

「人工内耳」で音楽を 洗足学園音大講師ら、兵庫・赤穂で演奏会

2010年01月27日 00時28分16秒 | 障害者の自立
 「人工内耳」を使う聴覚障害者に音楽を楽しんでもらおうと、川崎市の洗足学園音楽大学の有志らが2月13日午後1時45分から、兵庫県赤穂市中広の市文化会館ハーモニーホールでコンサートを開く。関西初の試みで、「リンゴの唄(うた)」など13曲を披露。主催者は「音楽の素晴らしさを実感できる音楽会にしたい」と張り切っている。



コンサートを主催する洗足学園音楽大の松本室長(左から2人目)らメンバー 音は、空気振動を内耳の蝸牛(かぎゅう)が感じ、電気信号に変換し、神経を経て脳に伝わる。人工内耳は、正常に動かない蝸牛に代わり、神経に電気信号を伝える機器。体外の処理装置が音声を電気信号に変換、体内に無線送信し、蝸牛に挿入した電極で神経を刺激することで信号を脳に伝える。日本では約6000人が装着している。

 しかし、音声の細やかな聞き分けが難しく、一度に複数の音が聞こえる場所での会話や音階がわかりにくいのが課題。同大学の音楽感受研究室は2001年から打楽器を使ったり、メロディーを単純にしたりして、500曲以上を作り、2006年からは同大学や愛知県などでコンサートを開いてきた。

 今回は人工内耳の使用者が全国平均より多い兵庫、岡山両県の中間地の赤穂市で開催。大学講師や研究員ら8人のメンバーがピアノやトーンチャイム、南米ペルーの打楽器「カホン」などで演奏する。マリンバを3人が同時演奏したり、笛の一種「カズー」を参加者全員で吹くコーナーもある。

 松本祐二室長は「音楽を聴くことは無理と医者に宣告され、ショックを受ける人が少なくない。人によって聞こえ方に個人差はあるが、あきらめずに足を運んでほしい」と話している。

 入場料500円で小学3年以上を対象に300人を募集。申し込みは所定の用紙で2月5日までにメールやファクスなどで。午前11時~午後0時は、小学2年以下対象の無料コンサートもある。問い合わせはコンサート事務局(03・3817・0241)へ。


アウトサイダー・アート 芸術は障害を超える /滋賀

2010年01月27日 00時26分18秒 | 障害者の自立
 ◇作る喜び、体全体で表現 見る人の感性を刺激
 アール・ブリュット。聞き慣れないフランス語だが、米国ではアウトサイダー・アートと呼ぶ。日本では障害のある人の芸術作品のことを指すことが多い。パリ市立アル・サン・ピエール美術館で3月、全国の障害のある作家ら65人の作品展「アール・ブリュット ジャポネ展」が開かれる。国境を超えて発信される彼らの作品の魅力とは? 一般的な「芸術」と何が違うのか。陶芸作品を出品する澤田眞一さん(27)=栗東市=を訪ね、答えを探した。【安部拓輝】

 今月5日、栗東市小野の社会福祉法人「なかよし福祉会」。ドアを開けると、トゲトゲの生き物のオブジェが目に飛び込んだ。「これはオニ。タヌキ。フクロウ……」。奥のパン工房からエプロン姿で私を迎えた澤田さんが説明してくれた。ゴツゴツ。無数のトゲが体を覆う。作品に手を添えると、重い。手のひらに不思議な違和感が伝わる。どうしてトゲが生えているの? そう聞くと、澤田さんは首をかしげて工房に戻って行った。

 「それは、彼も分からないと思うよ」。施設の滝昭一所長(53)はほほ笑んだ。自閉症の澤田さんには知的障害もある。滝所長は言った。「私たちは自分の作品を理解してほしくて説明する。でも、彼は作り終えた作品に興味はない。ただ、作っていることが楽しいのです」

 対価を必要としたり評価を求めたりと理由はさまざまだが、私たちは作品に「意味」を込める。澤田さんは08年、県文化奨励賞を受賞した。近年は東京や京都などでの作品展を通じて美術関係者に評判が広がり、作品に値段も付くようになった。パリの作品展に出展する顔のオブジェはパンフレットの表紙を飾る。一見名誉のようだが、9年間陶芸を指導してきた池谷正晴さん(76)は「それは彼にはどうでもよいこと」と話す。「彼の中で作りたいものは時代と共に進化する。この作品はすごいからもう一度作ってと言っても絶対作らない。多くの芸術家が目指す境地に、彼は最初からいるのだと思う」

 障害者の芸術とは、「障害のある人の芸術も理解しよう」という意味合いで理解していたが、澤田さんと出会って気付いた。芸術は障害を超えるということだ。

 陶芸の工房と登り窯は施設から車で約15分の山中にある。陶芸ができるのは、通所する週5日のうち3日間だけだ。粘土が乾いてしまう夏と冬は休止し、他の利用者とパンを作る。あまり好きな仕事ではない。その分、陶芸の日には澤田さんの目の色が変わる。食事の時間以外はひたすら粘土をつまんでトゲを付け、縄文土器のような模様を作り続ける。好きなことができる喜びを体いっぱいに表現しながら、作品は一目見たら忘れない衝撃を帯びていく。

 障害者自立支援法の施行後、収益が上がらない陶芸などの不採算部門をやめる施設も増えている。だが、福祉も本来多様であるはずだ。政府で支援法の見直しが始まる中、見る人の感性をいろんな角度から刺激する澤田さんの陶芸は、福祉のあり方も問い掛けているように思う。

  ◇  ◇

 澤田さんらの作品は2月5~7日、大津市におの浜の大津プリンスホテルである「アメニティー・ネットワーク・フォーラム4」の中で開催される「アウトサイダーアート展」で紹介される。500円。問い合わせは県社会福祉事業団(0748・31・2481)。