Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

十四代 中取り純米吟醸 播州愛山 2009

2009年07月28日 | 日本酒
godanism、今期初めて買うことができたお酒です。

【十四代 中取り純米吟醸 播州愛山】




お店で飲んだり、買った友人に飲ませていただいたりしているので、このお酒のポテンシャルの高さは知っています。
でもだからこそ、一度は自分で買ってみたいものでした。
そして、じっくりと封開けから飲みきりまで楽しみたいものでした。
今期はそれが叶いました。

香りはさほど強くは立ちません。
ほんのりフルーツ、といった感じです。

口に含むと、落ち着いた、瑞々しさのある、甘味。
含み香がすうっと立ってきます。
なんでしょう?果物に例えるのは難しいですが、果実感たっぷりです。

口の中で転がしていても、甘酸のバランスが崩れないのは、流石の一言。

喉越しに強めの酸が顔を出し、若干の渋みを伴ってキレを演出します。
口当たりが甘く、喉越しは爽やか。

う~~ん、うまいね、うますぎる。

温度を若干戻すと、和のテイストを伴った香りがひょこっと顔を出しますが、それで輪郭が崩れるわけではありません。
こういうお酒は、本当にちびちび飲まないと、あっという間になくなってしまいますよ。

さて、お供は「鮭とブロッコリィのムニエル」。


飛露喜 純米吟醸 山田錦 2009

2009年07月24日 | 日本酒
さて、AUN の興奮冷めやらぬ godanism ですが、未開封パーティで開けたお酒たちがまだ紹介できていませんので、これからは急ピッチで感想を述べていきたいと思います。

今回はこのお酒。

【飛露喜 純米吟醸 山田錦】




このブログでは何度も書いてますが、【飛露喜】は常温に戻してからが勝負。
今回の山田錦も例に漏れません。
一度冷やで飲みましたが、冷えている状態だと角が立って酸が目立つ印象でした。
なので、ぐい飲みに移してからしばらく置いて常温に戻し、それから飲んでみます。

常温に戻すと、角が取れてずいぶん丸くなります。
香りも穏やかながらしっかりと吟醸香が感じられます。

口に含むと【飛露喜】らしい旨味と酸味が感じられる。
甘味はそれほど出てきません。

後口はキレよく収まって、余韻も長めです。
今期のは、去年までに比べるとバランスが良いように感じられます。

こういう酒質のお酒は熟成にも向いているように思いますね。

肴は、新潟からの帰り道に寄った新井の道の駅で買った帆立。
バター醤油で網焼きにしました。

AUN 再訪!

2009年07月21日 | 日本酒
三連休を利用して、新潟へ行ってきました。
目的はもちろんAUN!

夕方、まだ陽も沈む前からのれんをくぐる。
いざ出陣!


早速、料理を楽しみました。

・お通し(豚と鶏のパテと白レバー、サラダ仕立て)


早速うめぇ~!
くるみが入ったパテにもうご満悦。
白レバーもいい香り。

・鶏刺盛合(左から、ささみ、むね、もも。むね・ももに寄りかかるようにして砂肝)


初めてAUNさん行ったときも食べましたが、こんなに新鮮で味のある鶏刺は、東京では食べられないんじゃないだろうか。
各部位の味の差がしっかりわかる。
旨いねぇ~!

・もも炙り刺


これも前回いただきましたが再注文。
大好きです!

・バイ貝とトマトと胡瓜のサラダ仕立て


バイ貝の新鮮なこと。
貝の苦手な人でも、これなら絶対食べられる!

・新秋刀魚の塩焼き


斎藤さん、「godaさんに食べてもらいたいと思ってたんですよ。限定1尾です」って。
そんなん言われたら食べるしかない!

旬真っ盛りの秋刀魚と違って、どこか軽い脂の乗り方です。
身がしっとりしてて、たまりませんね~!
はらわたも、やたら美味しい!
糸魚川の人は、毎日こんなの食ってるんすか。笑

・白湯塩らーめん


次来るときは絶対頼もうと思っていたメニューの1つ。
「ぎりぎり1杯だな!」と言われました。滑り込みセーフ。

そしてこのスープが旨すぎる。
もう、言葉にするだけ無駄な旨さというか・・・。
とにかく、旨味が花咲いてるのに軽くて、ずっと飲めてしまう。
ラーメンにするには贅沢すぎる。

「ご飯にかけても美味しいよ」と、白飯を差し出されました。
スープをご飯にかけて食べる。
うっわ、旨すぎる。
お替わり欲しい!さんざん食べたのにー。

お酒はこんな感じで飲みました。

【あぶくま 純米吟醸 無濾過生】
(辛口なんだけど優しい味。柳の木のような。旨いねぇ~!)

【加賀の井 純米大吟醸】
(加賀の井は2度目。口当たりがフルーティで、余韻にぴりっと来る。冷やで飲んだけど、燗でもイケる感じ)

【謙信 純米吟醸 中垂れ直汲み】
(これは旨かった。前回の未開封パーティで飲んだものとは全然違って、軽くてフルーティ)

【豊賀 特別純米 無濾過生原酒】
(これもビックリ。優しい香りと爽やかな甘味。後口に余韻が残らないので次の杯が欲しくなる)

【越の白鳥 純米大吟醸 T7】

(山間が好きな人なら誰もが納得の味。ああ、山間だね!と。文句なしに旨いっす♪)

【飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 18BY】

(これはヤバかった。2年常温で寝かせるとこうなるの?丸みのある旨味がどこまでも膨らむ。老ね香一切なし。旨すぎる)

「泉屋さんの祝賀会で高木さんにお会いしたよ!」と、こんな瓶も。

飲むことはさすがにできませんでしたが(^_^;

いや~、さんざん飲んで食べていっぱい幸せをもらいました!
今回は自制するぞ、あまり飲まないぞ!と思ってたのに、気がつくと4合以上飲んでたし。
こんな店、東京にあったら通うのに~!と本気で思いましたね。

AUNさん、ごちそうさまでした!

2009年7月の未開封パーティ

2009年07月17日 | 日本酒
開催から5日も過ぎてしまいました。
7月12日に、未開封パーティを開催しました。

今回は、godanism含め5人での合戦。
愛山を使ったお酒がことのほか多かったので、別名「愛山パーティ」。
とは言っても、それほど多いわけではないけど。笑

写真は未開封のお酒と作った料理のみ。
一発目に【常盤松 にごり】を食前酒として飲んだけど、未開封ではないので写真はありません。

とりあえず、各々の感想は後日まとめていくとします。
二発目から未開封。

【房島屋 純米吟醸 おりがらみ生 兎心ラベル】


ここから愛山、三連発。

【来福 純米大吟醸 愛山 生原酒 斗瓶囲い】


【鳳凰美田 山廃純米吟醸 愛山】


【くどき上手 純米大吟醸 播州愛山】


【くどき】つながりで。

【くどき上手 純米大吟醸 羽州山田錦】


Aコレ謙信。

【謙信 特別本醸造 SUMMER TOUR】


ここからは入手困難酒。

【飛露喜 純米吟醸 山田錦】


【而今 特別純米 五百万石 火入れ】


【十四代 純米吟醸 酒未来】


【十四代 純米吟醸 播州愛山】


後半、途中で帰ってしまった方は飲めませんでしたね!
残っているうちに飲みに来ていただければと思います。笑

作ったおつまみはこんな感じでした。

・突き出し

プチトマト、水菜のお浸し、ひじきとさつま揚げの煮物、ガリです。

・豆腐の味噌漬け

友人に持って来ていただいたもの。

・鶏胸肉のたたき

おなじみ「とり農園」のたたき。手前の薬味は柚子胡椒と生七味です。

この他、持って来ていただいた茄子の漬け物(写真がぶれてしまって使えませんでした)、焼き茄子の胡麻びたし、各種刺身など。
楽しかったです~!

次回はいつになるかわかりませんが、今年中にもう一回くらいできればと思いますね。

今回開けたお酒は、次回以降のエントリでじわじわ感想を書いていこうと思っています。

裏・雅山流 楓華

2009年07月08日 | 日本酒
いよいよ「未開封パーティ」があと数日というところまで迫ってきました。
開けられないお酒たちを差し置いて、それまでの猶予に飲むために開けた先日の「香華」に引き続き、「楓華」の登場です。
だって、「香華」はほぼ飲みきってしまったんだもの。笑

【裏・雅山流 楓華】


コイツは、「香華」が特別本醸造なのに対し、特別純米。
美山錦100%、精米歩合65%、2700円です。

「香華」は名前の通り、非常にフルーティな香りが特徴的でした。
対して「楓華」はどうでしょうか。


嗅ぎ香は強くはありません。
吟醸香はありますが、優しい感じのふわっとした香りです。

口に含むと、フルーティな含み香と酸味。
この段階で、「あ、旨い酒だ」と感じることができます。
遅れて、濃い旨味がどしっと出てくる。

キレが非常に良いです。
余韻の残り香はほとんどありません。
次の杯が欲しくなります。

「香華」とは方向性がちょっと違う。
いや、【雅山流】としての方向性は同じなのでしょうけど、そもそも香りの構成が全然違いますね。
醸造アルコールを添加している以外、造りのスペックは同じなのに、これほど差が出るとは・・・。

おつまみは、「ひじきとちくわの煮物」。


最近、職場に“お弁当”を作って持っていっているので、その余り物が晩酌の肴です。

裏・雅山流 香華

2009年07月01日 | 日本酒
7月に入りました。

今月は、第二週くらいに「未開封パーティ」を予定しています。
その時のために、現在は買ったお酒を開けないで、開いてるやつを消費している状態なので、あまりブログに書けるお酒がありません。

でもそれだとあまりに寂しいので、つなぎとして買ったお酒がコレ。
【裏・雅山流 香華】です。


以前にも一度買ったことがありました。
ちゃんと書いてます。
【雅山流】の中で一番安いお酒ですが、コイツのコストパフォーマンスはかなり高いと思っています。
久しぶりに飲みますが、どんな感じでしょうか。

瓶口からはしっとりした、でもけっこうしっかり目の華やかな吟醸香が感じられます。
メロン系で、非常にフルーティ。
これだけで期待できそうですね~。

口に含むと、少しえぐみのきいた酸味。後でわかりますが、これは温度のせいです。
少し遅れてフルーティな酸味と甘味が出てきます。
キレは非常に良く、すぱっとキレますね。余韻はほんのり続きます。

少し温度を戻してやると、まったくえぐみがなくなりました。
代わりにバランスのいい甘味が引き出されてきます。
旨味もしっかりわかるようになってきます。

フルーティで膨らみのある味わいですが、単品で飲むよりは食中の方がいい感じ。
でも、非常に軽いので、こくこく飲めてしまいます。
度数も14~15と、日本酒にしては低めですね。

いや~、やはりこのお酒が2100円ってのは、破格です。