Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

豊賀 特別純米 中取り無濾過生原酒

2009年11月28日 | 日本酒
あー、新潟また行きたいなぁ。。。
早くも禁断症状が出始めていますが、そんなにひょいひょい行ける場所でもなく。
楽しかった思い出は、次回またお邪魔するまでの間の肥やしです。
大切に蒔きますよぉ~。

今日のお酒はこれです!
【豊賀 特別純米 中取り無濾過生原酒】


新潟の阿吽さんでもいただいた、「スペシャル豊賀」です!



裏ラベルを見ると、「しらかば錦」59%精米の特別純米酒、日本酒度±0、酸度1.9。
このスペックで中取りとなれば・・・、期待持っちゃうのは当然と言えます。

嗅ぎ香は穏やかで、吟醸香はありません。
口に含むと、フルーティな酸味とジューシィな旨味が広がります。
生っぽさを維持しつつ、バランスよくまとめあげていますね~。

ピリッとわずかに残るガス感のおかげか、godanism 好みの味わいです。
中取りのほうは、軽やかな口当たりが素晴らしいです。

後口に鼻に抜ける香りは洋梨のよう!
杯が進みますね~~。

おつまみはこんな感じ。

・ひじきと人参の煮物


・肉豆腐


新潟第一酒造

2009年11月25日 | 日本酒
前回の日記でかねせ商店・阿吽さんのコースを堪能し、新潟の1日目を終えた私たちは、2日目についに【山間】の醸造蔵である「新潟第一酒造」へ。

新潟第一酒造の蔵見学により、新潟三大聖地の巡礼は幕を下ろすことになるのです。



写真を撮っている私の背中には、田んぼが広がっています。
この田んぼの真ん中で、撮った写真が、「東京カレンダー」に載ったのです。



蔵に入ると、武田杜氏がいらっしゃいました。
ホースからは仕込み水が出ています。



まずは貯蔵庫に案内していただきました。
どれにどのお酒が入っていた、とか、丁寧に教えていただきます。



噂の角貯蔵タンク。
これが外に出せないため、新しいタンクを用意できないのだとか。
【山間】および【越の白鳥】の本数を絶対的に増やすためのネック。



60%精米の高嶺錦。

・・・この他にもけっこう写真を撮ったのですが、ぶれちゃってて使えませんでした(泣)。

でも、麹室での種付けや、酒母の味見など・・・、本当に貴重な体験をさせていただきました。

そして、最後には厚かましいお願いまでしてしまいました。
ここでは、そのお願いについては明かせませんが・・・。

今年は、godanism的には本当に【山間】三昧でした。
今期も、感動できる情熱の一滴がきっとここで生まれるはずです。

最後に、一緒に新潟旅行におつき合いいただいたみや君と、阿吽のご主人である斎藤さん、愛犬のゆずちゃんの写真を。


3度目の阿吽

2009年11月23日 | 日本酒
連休を利用して、新潟へ行って参りました。

今回のツアーは、以下の目的を含んでいます。

  1. 新装したかねせ商店に行く。ついでに山間Tシャツ(通称:ヤンT)を受け取る。
  2. 「地鶏と地酒 阿吽」へ行き、料理とお酒を楽しむ。主人・斎藤さんにご挨拶。
  3. 【山間】の醸造蔵である「新潟第一酒造」へ行き、蔵見学をさせてもらう。武田杜氏にご挨拶。


そして今回の行程は1泊2日。
まず、1日目にかねせ商店へ行き、夜は阿吽で夕食。
2日目は新潟第一酒造。

1日目、松本で一度高速を降りて田楽のお店「木曾屋」で昼食。

「鯉のうま煮定食」


道すがら長野と新潟の県境辺りで雪に降られたりと、なかなかエキサイティングでした。

でも、無事にかねせ商店に到着。


夏に不意打ちで訪れたときは、ピンポイントでお休みでした。
今回は、お店に入ることが出来ました。



前の雰囲気もお洒落でしたが、新装してますますお洒落に・・・。
お店というよりギャラリィです。

今回はお酒を2本とエチゴビール、酒器を買わせていただきました。
そして「ヤンT」も無事に受け取れました。

お店では、グッさんからお土産をいただきました。
阿吽さんとこで開けて!と言われました・・・。

その後ホテルでチェックイン。
急いで「ヤンT」を着込む!
この後、阿吽さんへお邪魔するのですから気合い十分です。

そして、阿吽へ・・・。

【国権 特別純米 山廃仕込み】とサービスのお通し。


こっちが普通のお通し。
「鴨ロース」と「卵焼き」


【房島屋 純米無濾過生原酒 袋吊り雫酒】


【飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 20BY】と【大正の鶴 特別純米 無濾過生原酒】


「むねの炙り刺」、「ももの炙り刺」


「大根とじゃこのサラダ」


【あぶくま 純米吟醸 山田錦 袋吊り】


「ハラミ葱塩焼き」


【姿 純米吟醸 無濾過原酒】


「鶏雑炊」


お酒は、ちょっと頼む順番を間違えましたね。
特に【姿】。これは最初に飲むべきだった。
どれも美味しかったけど、特に好みだったのは【あぶくま】でしたね。

料理は・・・。
3度目ともなると、感想とか言う必要がなくなります。
だって、「旨い」の一言で片付けられるから。
どんな味なの~?って方は、前回のエントリをご覧ください。
これ以上のことは、私には書けません。笑

あと17回通うとゴールドメンバーにしてくれるそうです。
どんな特典があるのかわかりませんが、今から楽しみです!←通う気満々

さて、閉店後には斎藤さんも加わってさらに飲みが加速。笑
楽しみにしていた「スペシャル豊賀」の正体が明らかに。

【豊賀 特別純米】


左から、

  1. 中取り無濾過生原酒 20BY

  2. 生原酒 ひやおろし 20BY

  3. 生原酒 19BY

  4. 生原酒 18BY


すげー。
これは確かに「スペシャル」!

20BYの【豊賀】はまとまりがとても良く、飲みやすい。
19BYは寝かせた分まるくなって、旨味が花咲いた。
18BYはいろいろな味がするけど、少しバランスの悪さを感じた。
こうして飲み比べると、【豊賀】というお酒が年々進化しているのがわかって、面白い。

こうして、夜は更けていくのであった。






え?
グッさんのお土産はだって?

じゃあ、写真だけご紹介しておきますか。

【ジャポニカス・テン】




さて、次の日は「新潟第一酒造」だ!!

酒は文化、酒は毒

2009年11月17日 | その他
えー。
今日のエントリでは、日本酒のご紹介はありません。
というのも、来月から始まる新酒ラッシュに備えて、買い控えをしているからです。

現在、我が家にある1升瓶はわずか8本。
8本でも十分多い、というお声が聞こえてきそうですが、通常のストックからすれば少ないです。
さらに、そのうちの3本は未開封で、まだ開けられないお酒。
つまりgodanism宅で飲める1升瓶のお酒はわずかに5種類ということになります。
そんなわけで、現在はブログに載せられるお酒はないのです。


さて、godanismが日頃から思っているお酒に対する姿勢について一言書かせていただこうと思っています。
とは言っても、ずいぶん昔に書いたことがある内容の焼き直しです。

まず、「お酒は毒である」ということ。
「酒は百薬の長」とかいいますが、酒飲みの言い訳にすぎません。
「毎日1合程度のお酒は、かえって体に良い」とかなんとか。
でも、私は体調が優れない日に、お酒を飲もうとは思いません。
美味しく感じないのが一番の理由ですが、体調が悪いときに美味しく感じないものが、体に良いものだとは思えません。

また、「飲酒」はいろいろな社会的問題を引き起こします。
飲み過ぎて体を壊したりする、という意味だけでなく、飲酒運転や未成年の飲酒が問題になっています。
これらの問題は、飲酒によって人の能力が損なわれることによって起きています。
お酒を飲むと、飲んでいる人は気分が良い反面、周りの人に迷惑をかけたり、時には損益を与えることがあるのです。

「酒は文化だ」といいます。
それは間違っていません、酒の歴史は古く、食事において重要なファクタの1つです。
しかし、文化には良い面もあり、悪い面もあります。
日本では紀元前から大麻を栽培していました。
600年前から、中東では奴隷売買が行われていました。
200年前、インドではアヘンが嗜好品でした。
大麻、奴隷売買、アヘン、どれもその時代における文化でした。
しかし、現代では、どれも社会的・倫理的に抹殺されています。
酒も、近い未来、「過去の文化」となってしまうかもしれません。

私は酒が大好きですし、禁酒したいと思ったことはありません。
これからも、特に社会的に禁止されない限り、酒を飲み続けるでしょう。

上記のように、酒には悪い面もある。
だからこそポリシィを1つ持っています。
それは、酒を飲まない、あるいは飲めない人に、たとえ自分の好きな酒であっても勧めることはしない、というもの。
飲みたくない人に飲ませることは、犯罪だとすら思っているのです。


今週末、新潟に行ってきます。
糸魚川「阿吽」の料理を堪能させていただくほか、新潟第一酒造の蔵見学を予定しています。
そんなわけで今からテンションがうなぎ上りなのです。
戻りましたら、こちらに報告させていただこうと思います。

大正の鶴 特別純米 無濾過生原酒 中取り

2009年11月15日 | 日本酒
今日のお酒はこれ。

【大正の鶴 特別純米 無濾過生原酒 中取り】


岡山のお酒です。
岡山県の人に、「岡山だとなんていう銘柄が旨いですかね?」と訊くと、この【大正の鶴】と答えられることが多いとかなんとか・・・。
岡山の地酒ってよく知らないんです。
ちょっと気になったので買ってみました。



原料米は「備前朝日」となっています。
朝日米といえば岡山。

香りはふわっと漂う程度の香り。
口に含むと、いくぶんとろみのある旨味が出てきます。

口の中で転がすと果実感のある酸味。
味わいはブドウで、マスカットというよりは巨峰ですね。
酸に引きずられて、甘みがちらりと顔を出す印象。

喉越しにぴりっと辛さがあって、食事に合いそうな感じです。
余韻は、含んだときの酸が引っ張られていて、キレが良い。

このとろみのある味わいは、生原酒ならではのものでしょう。
旨味がしっかりしているからか、日本酒度+6は全然感じません。

初めて飲んだけど、旨いですね~。
日本全国どこへ行っても、旨い日本酒ってのはあるもんなんですな。

おつまみは、「豚肉とキャベツの味噌煮」。


たまには作り方を。

調味料は、白みそ2・酒1・砂糖1・豆板醤1/3・醤油1/3をあらかじめ混ぜておく。
キャベツ・豚肉を食べやすい大きさに切って、ごま油で炒める。
キャベツから水分が出て、煮る状態になったら、合わせ調味料を加えてそのまま煮る。
煮えたら、器に移して小口ネギを散らす。
以上。簡単!そして安い!笑

寒くなってきたからか、煮物をよく作っています。

上喜元 特別純米 生もと造り 美郷錦

2009年11月11日 | 日本酒
あんまり更新をサボりすぎるのも良くないので、とりあえずまた新しいお酒を冷蔵庫から引っ張りだしてみました。

【上喜元 特別純米 生もと造り 美郷錦】


【上喜元】はgodanism大好きなお酒です。
かなり前のことになりますが、ざりがにさまにいただいた低精白の【上喜元】は、好みど真ん中でした。
コストパフォーマンスに優れた美味しいお酒を造る蔵だと思います。



今回は特別純米、生もと造り。
生もと造り、流行ってるんでしょうか。笑
酒米は「美郷錦」です。

で、これがgodanism的には大当たり!
穏やかな吟醸香、丸い口当たりとぴりっとフルーティな酸味。
遅れて出てくる甘みは、生もとによく感じられる含み香と一緒に広がって、すうっと消えていきます。
余韻は爽やか!

単体で飲んでも美味しいし、食事に合わせるのも楽。
この酒質で1升2600円はお手頃。

おつまみはこんな感じ。

・牛肉と白滝の煮物

godanismお得意の料理。笑

・しめじとアスパラのカキ油炒め

豆豉は必須!

旭興 生もと純米 磨き八割八分

2009年11月07日 | 日本酒
更新をしばらくサボってました。
というのも、これからの季節のために冷蔵庫のキャパを広げなくてはならず、あまり新しいお酒に手をつけられていなかったためです。
でも、久しぶりに新しいお酒を開封しましたのでご紹介します。

【旭興 生もと純米 磨き八割八分】


名前はかねてより知っていましたが、飲むのは初めてです。



生もと造りの精米歩合88%、それでいて日本酒度-2.0。
このスペックは面白いですね~。
どんな味なんでしょうか。

吟醸香はありません。
立ち香はうっすらと漂う程度で、それも生もとらしい香り。

口に含むと、非常にまろやかな旨味がふわっと広がります。
口当たりには甘み・酸味はあまり感じません。

口の中で転がすと、一転してフルーティな酸味が出てきます。
と同時に、口の奥のほうで酸とともに甘みが。

なんでしょう、熟した果物のような・・・。
なんにしても、非常に飲みやすい酒質。

今回は冷やでいただきましたが、次は燗でも試してみたいと思います。
燗が旨い季節になってきましたよね。

アテはこんな感じ。

・山椒しめじ

しめじを、醤油・味醂・粉山椒で含め煮にしたものです。

・つくね麩

先月、金沢に行ったときに買ってきたもの。
生麩って特産なんですね。