Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

而今 特別純米 神の穂 火入

2009年10月30日 | 日本酒
いろいろなところで噂になっていたお酒です。

【而今 特別純米 神の穂 火入】


今期ラストの【而今】、これは楽しみです。



スペックだけ見ると(見にくいですが)、【而今】らしい中庸のバランス。
さて、お味の方はどんな感じでしょうか。

特純にしては、やはり香りはやや強め。
この辺は【而今】ですね。

口に含むと、まず少し苦みを伴った酸がお出迎え。
甘みはあまり感じません。
ちょっと遅れて旨味と香りが口に広がります。

口の中で転がしても、あまり変化はありません。
後口には若干木香のような香りが鼻に抜けていきます。
キレの良さは流石ですね。

酸はフルーティなので、飲みやすさはありますが、「神の穂」という酒米の特徴なのか、かなりシャープな味わいです。
まだ固いのかな?
飲みやすいことには変わりありませんが、ちょっととっておいて、寝かせてみようかと思っています。

【而今】にしては、甘酸のバランスは酸に若干シフトしているかな。
食事に合わせやすそうな印象です。

一緒に食べたのはこんな感じ。

・貝割れ奴


・胡麻入り出し巻き玉子


どぶろくの季節 2009

2009年10月26日 | 日本酒
去年も同じ時期に同じようなことを書いて、同じものを飲んでいますが、懲りずに今年も購入です。

【みそのたけ 十二六】


どぶろくは、法律が変わって今や普通に売られるようになりました。
私も何種類か飲みましたが、この【みそのたけ 十二六】を超える旨さのどぶろくには出会っていません。



正確には「清酒」ではなく「濁酒」なので、日本酒の範囲から外れるのかもしれませんが・・・。
一応、カテゴリは「日本酒」としておきます。



素晴らしいにごりっぷりですね。
お米が形のまま残っています。

香りはまるでバナナと苺を合わせたような甘い香り。

口に含むと、ピリッとした炭酸ガスと、強い甘みが口いっぱいに広がります。
果物に例えるのは難しいですが、何かのジュースを飲んでいるかのよう。

後口に辛みが少し来るので、「ああ、アルコール飲料だった」とわかるものの・・・、このすっきりした味わいと甘酸のバランスは脱帽もの。
まさに【みそのたけ 十二六】が副題としている「甘酸泡楽」の文字そのままです。

やっぱり今年も旨い!!

どぶろくを飲まれたことがない方。
最初は【みそのたけ 十二六】を買って飲んでみてください。
初めて飲んだときのインパクト、私もしっかり覚えています。

どぶろくを飲んだことがあって、【みそのたけ 十二六】を飲んだことがない方。
【みそのたけ 十二六】、だまされたと思って飲んでみてください。
価値観が変わること請け合いです。

池尻「おわん」で飲み

2009年10月23日 | 日本酒
久しぶりの、外飲み記録です。
池尻大橋から徒歩10分ほどのところにある「おわん」に行ってみました。
このお店は、拙宅から近いところにありながら行ったことがなく、前から興味を持っていました。

お店の外観・雰囲気は撮っていないので載せられませんが、非常に良い感じです。
料理も期待できそう。

まずは最初ということで、きれい目のお酒をチョイス。

【東北泉 純米 山田錦】
【石鎚 辛口純米 槽搾り】


突き出しは、「かぶなのお浸し」「自家製豆腐」。


お浸しは上品な味わい、豆腐はしっかり豆腐自身に味があって美味しかった。

・刺盛合


左から馬肉、戻り鰹、黒鯛。
どれも仕事がしっかりしてあって、とても旨かった。

・出し巻き玉子


出し巻き玉子がおいしいお店に、偽りはないと思っているので注文。

・子持ち鮎の塩焼き


これは本当に旨かった。
形の良い子持ち鮎、塩加減、焼き加減ともにいいですね。

【貴 特別純米 ひやおろし】


鮎と一緒にいただく。
相性イイね!

・黒豚しゅうまい


「おわん」さんの定番メニューらしいです。
注文してから作ってました。
酢醤油を供していただいたが、芥子だけでバッチリです。

【貴 山廃純米】


どうも、【貴】がお気に入りらしい。
けっこうプッシュされたので、山廃もいただく。
「しゅうまい」との相性はバッチリです。
さすがのチョイス。

・大根と合鴨の炊き合わせ


しっかりした味の、とろみのついた煮汁でした。
大根の火の通し加減もいいですね。
うまーい。

【黒牛 純米】


最後にいただいたのがこのお酒。
しっかりしたボディの辛口酒。
味付けの濃い、最後の料理にはぴったりでしたね。

会計後、チョコレートのデザート。


いやいや、いいお店でした!
行かれる際はぜひ予約を。


<おわん>
東京都世田谷区池尻2-26-7
03-5486-3844

ブログもありますよ。
池尻おわんのブログ

十四代 純米大吟醸 七垂二十貫

2009年10月16日 | 日本酒
先月の「未開封パーティ」で封開けしたお酒の中で、一番の高級酒をご紹介します。

【十四代 純米大吟醸 七垂二十貫】


愛山40%精米の純米大吟醸。
定価は10,500円でした。



まず瓶口から香る、甘めフルーティな吟醸香。
この香りだけで旨いことが予想できてしまいます。

口に含むと、ふんわりとした甘さと、控えめな酸。
そのバランスが非常に良いですね~。

口の中で転がすと、酸が次第に顔を出してきますが、果実感を伴っているので非常に心地よいです。
甘みは消えないので、そのバランスは保たれたまま。
辛さは感じませんね。

そして後口が素晴らしい。
ふんわりとしていて、それほど表面に出て来なかった甘みがここへ来てぐいっと前に出てくるんです。
喉を過ぎた辺りで、熟れた苺のような甘みが出てきて、余韻を作ります。

雑味は一切感じません。
そして丸くまろやか。

文句なしに旨いです。


一緒に食べた料理。

・太刀魚のムニエル、トマトソースがけ


トマトは、甘みの強いプチトマトを使いました。

豊賀 特別純米 生原酒

2009年10月15日 | 日本酒
毎年、【飛露喜】は論争を呼ぶお酒なんですかね。

さて、今日のお酒はこれ。

【豊賀 特別純米 生原酒】


3ヶ月ほど前、糸魚川の「阿吽」さんで初めて頂いたのがきっかけで、このお酒のファンになりました。
ただ、「阿吽」さんでいただいたのは、これの「中取り」(のはず)なので、また違った味わいではあると思います。



しらかば錦59%精米の、特別純米生原酒です。

香りは穏やかな米の香り、吟醸造りではないので吟醸香はしません。
口に含むと、まず立ってくるのが酸で、遅れて甘みがふわっと出てきます。

転がしても味わいの変化がそんなになく、口当たりそのまま。
ただし、酸味はフルーティなものへと少しずつ変わる感じ。
要するに、「噛めば味が出る」タイプのお酒と言えましょう。

後口は一風変わっています。
酸は抑えられて、代わりに甘みが強く出てきます。
余韻も変わりません。

このとき鼻から抜ける香りは、スコッチに似ています。
カスク・ストレングスの甘みで、キャラメルかチョコレート。

うまいですね~。

当ては少し強めで。

・フライドポテト


揚げたてのフライドポテトは大好きです。

・鶏の味噌漬け焼き


鶏の味噌漬け焼きは、網で焼いてみました。
両面焼いたあとに、アルミホイルで包んで蒸し焼き。
鶏肉は中まで火が通りにくいのです。
網で焼くと、香ばしさが違います。

飛露喜 純米吟醸 黒ラベル 2009

2009年10月11日 | 日本酒
3連休はいかがお過ごしでしょうか?
godanismは特にどこかに行くという予定もなく、ただ日本酒と戯れる毎日を送っております。
理由は、既に手配済みのお酒を冷蔵庫に入れるため。
今日もこんなお酒を飲んでいました。

【飛露喜 純米吟醸 黒ラベル】


過去のエントリを振り返ると、2年前に飲んでいた記録がありました。
偉そうに、「次は買う必要はない」とか書いてます。。。
今年はたまたま機会があったので購入しましたが、確かに、自らウォッチして買うようなことはもうないですねぇ。



でも、今期の「黒ラベル」は個人的には非常に良かった。
というのも、冷え冷えの状態でも丸く、旨味が出ていたからです。

立ち香は酸強め。フルーティさもあり、いかにも【飛露喜】といった感じです。
口に含むと、すうっと旨味が出てきて、遅れて甘み。

酸はそんなに感じませんね。
転がすと酸味がピリッと出てきますが、甘みと一体化していて心地よいです。

そして、余韻が見事。
キレがよく後半に見せた甘酸のバランスがそのまま引き継がれます。

温度を戻してやると、口当たりの甘み・旨味が増幅して、とたんに「すぐなくなる酒」に豹変します。
燗もばっちりいけるでしょう。

いや~、【飛露喜】は旨いよ!

当ては、鰤カマの塩焼きで。

三芳菊 純米吟醸 雄町 生原酒

2009年10月10日 | 日本酒
日本酒の日も(とっくに)過ぎまして、これからの年末戦線、無事に乗り切るためには冷蔵庫のキャパが必要になってきます。
まだ先月の未開封パーティで開けたお酒が残っちゃってるので、これからは急ピッチで飲み干していかないと。笑
そのためにも、ブログでのご紹介も欠かせないということで、なるべく回転よくエントリしていこうと思っております。

今日のお酒はこれ。
【三芳菊 純米吟醸 雄町 生原酒】


四国は徳島のお酒ですね。
徳島のお酒は、全体的に特色があるように思っています。
その特色とは、「甘み」。



嗅ぎ香は甘めの吟醸香。
日本の果実感というよりは、トロピカルな香りです。

口に含むと、まず立ってくるのが酸。
すぐ後に、濃いめの甘味が出てきます。
なんでしょう?甘みを強くしたスターフルーツのような。
まるでジュースです。

転がすと旨味が出てきて、ジュースではないよ、と教えてくれますが、それにしてもこの甘みは圧巻です。
開けたときよりもさらに味が乗ってますね。

これに合わせる料理はなかなか難しい。
ちなみに、「鶏の柚子胡椒焼き」を合わせてみたけど、お酒が勝ってしまいました。


鶴齢 純米吟醸 活性にごり 番外品

2009年10月08日 | 日本酒
台風って、たまに来ると意外と楽しくありませんか。
godanism、今朝は電車が停まって出社が大変でした。
でも、たまにそういうことがあると、なんと言うか人生の潤いになるので、悪くありません。

さて、四方山話はこれくらいにします。
今日はこれ。

【鶴齢 純米吟醸 活性にごり 番外品】


「番外品」って書いてあります。
これ、普通は720mlでの販売であるようです。
ところが、写真のコイツは1.8L。
たぶんそういう意味で「番外品」なのでしょう。



【鶴齢】は新潟のお酒。
新潟らしくないお酒として有名なのは、この【鶴齢】と【村祐】でしょうか。

「未開封パーティ」で開けたお酒の1つです。
が、写真を見ていただくとわかるように、減りが速いです。

それもそのはず。
このお酒、godanismの好みど真ん中なんです。

瓶口からは華やかなんだけどしっとりした吟醸香。
口に含むと、炭酸ガスのぴりっとした酸と、苺のような甘味。
苦みは少し遅れて出てきますが、気にならない程度です。

後口にシャープな香りが余韻として残ります。
これが辛さを演出するんです。

つまり、口当たりは甘めなんだけど炭酸のために少しドライに感じる。
後口は辛みととろっとした甘味が残って、鼻に抜ける香りがすっきりしてるんです。

個人的には、来年も買いたいと思える酒質。
今年度飲んだお酒で、godanismベスト10に入るでしょう。

そんなわけで、かな~り減りが速いです・・・。

おつまみは、こんな感じ。

・あんかけ豆腐


本当は絹で作るんだけど、余ってた木綿でやっちゃいました。
それでも美味しいんだけどね。

陸奥八仙 特別純米 無濾過原酒 ひやおろし

2009年10月06日 | 日本酒
日が空いてしまいました。
その間、お酒はいろいろ飲んでいたのですが、宅飲みが減っておりまして。
外飲みもいいよね~。

さて、今日のお酒は宅飲み。
で、これです。

【陸奥八仙 特別純米 無濾過原酒 ひやおろし】


華吹雪とむつほまれという、青森の美味しい酒米で作られた、無濾過のひやおろしです。



【陸奥八仙】は好きな味なので、これも期待して買ってみました。

香りは【陸奥八仙】らしい、フレッシュなんだけど穏やかな果実香。
旨そうな香りです。

口に含むと、果実感のある酸味。
少し遅れて苦みがやってきます。
含み香もふわっと出てきます。
甘味はあまり感じませんが、辛く感じるわけでもありません。

とても丸い味わいで、飲み疲れしにくい酒質ですね~。
飲み込むときに出てくるピリピリ感が、いかにも心地よいです。

ただ、あまりちびちびやらない方が良さそうな気がします。
早めに飲みきってしまおうかな。