Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

五凛 純米 山田錦 火入れ

2011年04月29日 | 日本酒
郡山の「泉屋」さんの頒布会、3月分のお酒です。

【五凛 純米 山田錦 火入れ】


【五凛】といえば、超有名銘柄【天狗舞】を醸す車多(しゃた)酒造のお酒。



精米歩合50%の、実質純米大吟醸を名乗れる仕込みです。
それでいて値段が、1.8Lで2730円という破格の設定。

さっそくレビューにいきたいと思います。


香りはうっすらと香る吟醸香。
米の香りも混じった、艶のある香りです。

口に含むと、まず舌先に酸。
遅れて米の旨味がじんわり広がってきます。
含み香はほんのり甘く、酸を引っ張って広がっていく感じ。

口の中で転がすと、酸は影を潜めながら上顎へ。
しっとりした旨味がじわじわと立ってきます。

後口は酸。
丸みのある旨味は、余韻でたなびくように消えます。

非常にしっかりした芯。
その周囲にはしなやかな艶。
酸の出方は godanism が大好きな、それです。
旨いです。

今日は冷やで飲んでますが、お燗にしてもバッチリでしょう。
そしてつまみを選びません。

今日のアテは「鰤大根」。


先月、圧力鍋を入手したので、重宝しています(^^v

奈良萬 純米吟醸 中垂れ 無濾過生原酒

2011年04月25日 | 日本酒
カネセオールスターズの2本目です。

【奈良萬 純米吟醸 中垂れ 無濾過生原酒】


【奈良萬】を評して、ある酒屋のご主人が言っていた言葉です。

「この銘柄を飲んだ8割の人は、絶対悪い評価をしない」

私も、そう思います。



11年3月出荷。



精米歩合53%の純米吟醸です。

さっそくレビューに参ります。


上立ち香はほんのり香る程度。
青リンゴのような果実感のある香りです。

口に含むと、ピリッとしたガス感と、舌先に酸。
少し遅れてふわっと旨味が広がります。
甘みはほぼ感じられませんが、含み香がフルーティなので、ドライな印象ではありません。

口の中で転がすと、酸に伴って渋味が引き出されてきます。
渋は舌の裏から上顎へじわじわと移動。
旨味が口一杯に浸透していきます。

後口は酸と渋。
途中から出てきた渋味は、フィニッシュでけっこう強いものに。
鼻に抜ける香りは爽やかな吟醸香で、余韻も心地よいです。

うまいです!
さすが【奈良萬】、ぶれないですね~。
個人的は評価は、ものすごく高い1本です。
あっという間になくなること請け合い。笑

一白水成 特別純米 吟の精 生酒

2011年04月22日 | 日本酒
先日の新潟遠征でもお邪魔した、長岡の「かねせ商店」。
本当にお世話になっている酒屋さんです。

そのかねせさんが、「カネセオールスターズ」と題して、選りすぐりの銘柄から別仕込みをメインにしたセットを販売しています。
毎回、垂涎の内容なのですが、3月に発売した陣容は素晴らしく、私も1セット購入いたしました。

今回は、そのセットからの1本です。

【一白水成 特別純米 吟の精 生酒】


秋田県の福禄寿酒造のお酒。
当ブログでも何度も取り上げている銘柄です。



精米歩合55%。酒米は「吟の精」です。




上立ち香はフルーティな吟醸香。
穏やかでもなく、派手でもなく、丁度よい吟香です。

口に含むと、まず舌先に酸。
含み香がぱっと広がり、ジューシィな果実感です。
すうっと通るような、爽やかな香り。

遅れて旨味と甘みが感じられてきます。
口の中で転がすと、酸だけが舌先から上顎へ移動していきます。
酸の跡地にはピリッと辛味を残していきますね。

後口は酸で締め。
渋味も若干顔を出しますが、甘みで中和される感じです。
一白水成らしい残り香が特徴的。

どこにも「壁」はなく、すいすいと飲めてしまう酒質です。
アテはなくてもいいでしょうね。
旨いです。


・・・あっという間になくなりそう(笑)

2011春、新潟。

2011年04月19日 | 日本酒
4月16日・17日の土日を利用して、新潟へ行ってきました。
メインの目的は、糸魚川の「阿吽」さんです。

当ブログでは何度かご紹介していますので、知っている方も多いと思います。
なので、今回は写真だけ・・・笑

それにしても、お店に着いたら知った顔ぶれが大勢先にいらしていてかなりビックリしました(^^;





















他にも飲んだのですが撮れてません・・・

























あれ、最後の写真は違いますかね・・・笑
阿吽でご一緒した、dians さまです。

料理も、〆に頼んだお茶漬け・ラーメン・カレーは撮り忘れてました。
ダメだな~。


次の日は、高田公園で催されている観桜会へと足を運びました。



武田さんの凛々しい姿。


新潟、やっぱりいいですね!
心も体もリフレッシュできました。
次はいつ行けるかな~笑

萩の鶴 山廃純米 雄町 生原酒

2011年04月15日 | 日本酒
今回も、宮城のお酒!

【萩の鶴 山廃純米 雄町 生原酒】


宮城県栗原市にある、萩野酒造のお酒。
23年3月出荷です。



酒米は雄町、精米歩合65%。
山廃仕込みの純米生原酒です。

さっそくレビューと行きましょう。


上立ち香はうっすら香る米の香り。

口に含むと、まず舌先に酸、次いで舌を這うように広がる旨味。
鼻に抜ける香りは甘いもので、梨のようなフルーティさを持っています。

口の中で転がすと、酸は上顎へ移動。
這っていた旨味が立ち上がるように広がってきます。
舌の裏には甘みも感じられ、含み香と酸とベストマッチですね。

後口は爽やかで、酸と若干の渋味を伴ってフェードアウト。
山廃独特の香りはほとんど感じられず、キレよく収まります。

うまいなぁ~~。
生酒らしい濃醇な旨味と、ピンポイントの酸。
全体のバランスは食中向きで、アテがあれば際限なく飲める酒質だと思います。

といいつつ、今日はアテの写真ないんですけど。笑

栗駒山 特別純米 しぼりたて 生酒

2011年04月13日 | 日本酒
今日も宮城の酒。

【栗駒山 特別純米 しぼりたて生】


宮城県栗原市にある「千田酒造」のお酒です。
今年1月出荷。



精米歩合55%、アルコール17度。
特別純米酒と名乗るので、酒造好適米なのだとは思いますが、酒米はわかりません。



【栗駒山】を飲んだことが(たぶん)ないので、先入観無しのレビューとなります。


上立ち香はほとんど香りません。
米の香りがうっすらと漂う感じです。

口に含むと、まず凛とした酸、遅れて米の旨味。
酸は比較的強めで、舌先から舌の両脇をつたって全体にじわっと広がります。

口の中で転がすと、果実感を伴った甘みが少し出てきます。
同時に、酸は上顎へタッチ。
トロみのある酒質で、旨味は口全体に少しずつ広がってくる感じ。

後口でも、酸は大活躍。
余韻はピリッとした辛味と、上顎から喉奥を支配した酸で締めです。
キレが良いので、次の杯が欲しくなりますね。


辛口ですが旨味もしっかりある、淡麗旨口タイプの酒です。
食中にピッタリ。
生酒ですが、燗でも美味しいです。

というわけで、アテは「エビマヨ」。


流行のお酒ではないし、個性も強いお酒ではありません。
ですが、旨いわけです。
こういうお酒をずっっと造り続けている蔵は、今後も存続していただきたいですね。

夢幻 純米 生 トヨニシキ

2011年04月12日 | 日本酒
前回ご紹介した「天上夢幻」から1週間。
今回も、同じ中勇酒造店のお酒です。

【夢幻 純米 生 トヨニシキ】


ラベルも全然違いますね。



精米歩合55%。
お米は書いてませんが、トヨニシキです。

あれ?
ということは・・・、前回の「天上夢幻」と、スペック上は同じということになります。
出荷日だけが違い、前回は22.12、今回は23.3。

ともあれ飲んでみることにしましょう。


上立ち香はふわっと香る米の香り。
吟醸香ではありません。

口に含むと、舌先に酸、次いで広がるように米の旨味。

口の中で転がすと、酸が舌の脇を通るようにして上顎へ。
じわっじわっと、米の旨味が強く感じられてきます。
甘みもじっくりと出てきて、旨味とくっつきます。

喉を通るときに、甘みから渋味が離れて、そのまま余韻を作ります。
鼻に抜ける香りは甘く、舌に残る後口は渋め。
ピリッと最後に辛味で締め。


明らかに【天上夢幻】の同じ仕込みとは全く違う味。
なめらかで、「コク」の光る酒質となっています。

【天上夢幻】のピンッと張ったようなスッキリさも好きだけど、【夢幻】の骨太な旨口酒も好きですね。


アテは「鶏肉と茄子のトマト煮」。

天上夢幻 純米吟醸 トヨニシキ 生

2011年04月05日 | 日本酒
しばらくは、宮城県のお酒を中心にご紹介していこうと思っています。
今回はそのトップバッタ。

【天上夢幻 純米吟醸 トヨニシキ 生】


宮城県加美郡にある、中勇酒造店のお酒。



精米歩合55%の純米吟醸。
酒米は書いてありませんが、トヨニシキです。



さっそくレビューを!


上立ち香はすうっと透き通るような吟醸香。
凛とした香りです。

口に含むと、これまたすうっと通る旨味。
遅れて酸と渋が少しだけ顔をのぞかせます。

口の中で転がすと、とろみのある旨味がじわじわと出てくる。
渋味が少し強くなってきますが、酸はそこまで主張してきません。

後口はさっぱりした酸と渋味。
キレが非常に良いですね。
くすぐる程度の強さで鼻を抜ける香りがとても端正でキレイです。

どこまでも透き通った旨味と、少し置いたことによるものかわかりませんが艶のある喉越しです。
旨いですね~!

1.8Lで4200円は少し高い気がしますが、開けたらあっという間に飲みきってしまうことは間違いありません。

アテは出し巻き玉子。



godanismがお世話になっている酒屋が仙台にあります。
いづみや」さんという酒屋さんで、震災後に、今回ご紹介のお酒含め5種類ほど送っていただきました。
もちろん、応援できればという気持ちはありますが、godanismの今年の抱負として、「宮城の酒を見直す」というものがありました。
なので、今年はこれからも頻繁に飲んでいこうと思っています。

謙信 Aコレ 特別本醸造 HELLO 2011 BIN★KAN

2011年04月04日 | 日本酒
以前ご紹介した、【謙信】の瓶火入れバージョンです。

【謙信 Aコレ 特別本醸造 HELLO 2011 BIN★KAN】


仕込みは特別本醸造。
こちらは一回火入れのお酒になります。



ラベル上の違いは、「AUN COLLECTION」のハンコが押されてることぐらい。笑

さっそくレビューに参りたいと思います。


上立ち香は、しっとりした少しフルーティさを感じさせるもの。
リンゴ系の爽やかな香りですが、強いものではありません。

口に含むと、まずすうっと旨味が舌先に乗っかってきます。
遅れて酸が口の上側にタッチ。
ピリッとした辛味が感じられます。

口の中で転がすと、酸が上顎へ移動。
渋味が舌の上に感じられてきます。
米由来の甘みが喉奥にじわっと。
含み香はフルーティです。

後口は渋味で締めます。
鼻に抜ける香りはどことなく果実感漂います。
余韻にトロッとした旨味が残るイメージ。
キレはとても良いので、後を引きますね。

うーん、この味の乗り方!
旨いですね~。
どちらかと言えば食中向きの酒質ですが、単体でも十分楽しめます。

生もそうでしたが、このBIN★KANも定価2011円。
やはりお買い得過ぎる1本ですね。
今期の【謙信】は“買い”ですよ~!

アテは鶏ももの山椒焼き。


付け合わせはアスパラガスです。