Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

裏佐久乃花 純米吟醸 夏の直汲み

2010年06月29日 | 日本酒
1週間ぶりの更新となりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

最近は梅雨らしくじめじめした日々が続いておりまして、日本酒よりもビールに先に手が出てしまうことが多いです。
そんな中、日本酒業界も「夏でも美味しい日本酒」を出してきています。
前々回の【房島屋 兎心】もその1つですかね。

今日もそんなお酒です。

【裏佐久乃花 純米吟醸 夏の直汲み】


胴ラベルのレッテルが裏返しとなった【佐久乃花】。
今の時季、「裏佐久」はこの純米吟醸と特別本醸造の2種類が出ていますが、godanism は純米吟醸のほうを買ってみました。



ひとごこち100%、精米歩合55%の直汲みとなります。
アルコール度数は17度。
夏酒としては若干高い部類かもしれません。


嗅ぎ香は甘いフルーティな吟醸香。
強くはなく、漂う程度のものです。

口に含むと、まずふわっとした酸、すぐ追随するように甘み。
発泡感もありますが、強くはありません。
甘みは優しい舌触りで、すうっと溶け込みます。

口の中で転がすと、きゅっと締まった旨味と見え隠れする程度の渋みが顔を出します。
奥のほうには心地よい酸が甘みと一緒に待っています。

喉を通るときの甘みは、酸とのバランスの取れた心地の良いものです。
余韻は渋みを伴ってフェードアウト。
キレよく収まるので、すぐに次の杯が欲しくなりますね~。


夏場に飲んでも全然重くない。
こういう酒をこそ、夏は飲みたいものです!


アテは、新井の道の駅で買ってきた赤鰈。
夏ですが、煮付けにしていただきました。笑



豊賀 特別純米 直汲み 生原酒

2010年06月22日 | 日本酒
先だって新潟に行った折り、帰りに寄った「生坂屋」さんで購入したお酒です。

【豊賀 特別純米 直汲み 生原酒】


スペックは、通常の特別純米と基本的に同じ。



godanism恥ずかしながら「しらかば錦」というお米は、【豊賀】以外では聞いたことがありませんが・・・。
【豊賀】の完成度の高さを目の当たりにすると、そんなことどーでもよくなってしまいます。笑


嗅ぎ香は甘いフルーティなもの。
うっすらとメロン系の吟醸香です。

口に含むと、甘みと酸がくっきりと現れてきます。
少し遅れて、柔らかい米の旨味。
バランスいいですね~。

口の中で転がすと、とろっとした丸い質感の旨味が全開に。
ぴちぴちした酸が相まって、非常に心地よいです!

喉を通る直前に鼻に抜ける香りは、メロン香。
甘いながらも、ほろっと渋みが感じられます。
ですが喉越しには酸を伴い、キレのよさを感じさせてくれるんです。

うまいです!
「中取り無濾過生原酒」もうまかったですが、「直汲み」もやってくれますね。

ぴちぴちしたフレッシュな味わいながら、とろんとした旨味を感じさせてくれる、非常にお買い得な1本です。
減りも速い!笑

房島屋 純米吟醸 五百万石 生酒 兎心 21BY

2010年06月17日 | 日本酒
新潟往訪の興奮冷めやらず、と言ったところですが、更新しなければならないお酒がいくつかありますので、連投しようと思います。

【房島屋 兎心】


去年初めて飲んで、その美味しさにすっかり虜となった godanism。
今年も購入です。



全量「五百万石」使用、精米歩合50%の純米吟醸。
生酒、おりがらみです。


さっそく味を見たいと思います!


まずは上澄みから。

嗅ぎ香はうっすらと果実香です。
グレープフルーツ系の渋みを伴った香りですね。

口に含むと、シャープな酸。
ドライな味わいで、香りも甘くないのでちょっと硬く感じますね。

口の中で転がすと、ピチピチした発泡感が出てきます。
一緒にふわっとした米の旨味。
フルーティな要素はあまりありませんが、強いて言えばグレープフルーツです。

喉越しは、酸と渋み。
キレ良く、バランスとして悪くありませんが、今ひとつインパクトに欠けるところ。


さて、次はおりを絡めて。

嗅ぎ香はさっきより甘く感じます。

口に含むと、いきなり微かな発泡感。
瓶を混ぜたせいでしょうか。笑
でも、それが酸味と一緒になって、フルーティさを強く出しています。

口の中で転がすと、ピチピチした発泡感が持続して出てくる感じ。
一緒に旨味が感じられてきますが、上澄みのみよりも濃厚です。
甘さは舌にはそこまで感じませんが、含み香が甘いので全体のバランスが一気に良くなったように感じられました。

喉越しは、渋みと酸を伴った余韻のあるもの。
ふわっと緩やかにキレていきます。

後口は明らかにグレープフルーツ!
おりを絡めたほうが、godanism は好きですね。

【房島屋】、やはりうまいね!
ただ、去年のほうが美味しく感じた気がします。


アテは「鶏の唐揚げ」。
こういうのでもばっちり合っちゃうのはさすがですね。



そうそう、私の Twitter のつぶやきを、左メニューに表示するようにしてみました。
最新1件しか表示されませんけど・・・笑

新潟往訪 2010

2010年06月16日 | 日本酒
先日のエントリで、新潟県糸魚川市にある「阿吽」さんにお邪魔し、おおいに美味しい料理・お酒を堪能した顛末を記載しました。
今回のエントリは、お酒とはあまり関係ありませんが、「阿吽」さん以外の場所にお伺いした際の様子などを書いてみようかと思います。

今回の新潟往訪は、2010年初のものとなりました。
道程は以下の通りでした。

1. 長野・善光寺に寄り道。
2. 長野・戸隠にある「奥社の杜」に寄り道。
3. 新潟・糸魚川にある鮮魚店「魚幸」に行く。
4. 阿吽。ここまでが1日目。
5. 長野・北安曇野にある蕎麦屋「螢」に行く。
5. 長野・更埴にある酒屋「酒乃生坂屋」に寄り道。


善光寺では、有名(らしい)蕎麦屋の「元屋」で昼食。

・鴨せいろ



戸隠の「奥社の杜」に寄り、軽く散策。





空気のきれいなところで、素晴らしかったですね~!
熊笹ソフトが有名ということで、いただいてみたりしました。



その後は一気に新潟へ。
「魚幸」さんに立ちよりました。





魚幸さんの一夜干しを、先月稲毛屋さんであった「Aコレを楽しむ会」でいただき・・・、



素晴らしい味だったので、「これは家でも食べたい!」と・・・。

ハタハタの一夜干しを、20尾も買ってしまいました。笑


その夜は「阿吽」へ。
「阿吽」での様子は、前回のエントリをご覧くださいね。



次の日、まずは北安曇野にある「螢」へ。
この蕎麦屋さん、AUNさんに教えていただいたお店です。



山奥にあります。笑
素晴らしい立地で、雰囲気最高です。



お品書き。もちろん中にもありましたが。



ここで、読んでくださっている方に謝らなければならないことが・・・。

実は今回の旅で、痛恨のミスを2つほど致しました。
両方とも、「料理」に関わることなのですが・・・。

1つは、阿吽さんでのこと。千代幻豚のロースカツの写真を取り損ねました。
2つは、ここ「螢」でのこと。蕎麦、季節の天ぷらの写真を取り損ねました。。。

というわけで、「螢」での料理の写真はありません。
ごめんなさい。


その後は帰り道です。

途中、更埴で寄り道。
「酒乃生坂屋」さんにお伺いしました。




内観を撮影しても良いか、とお伺いしましたら、快く承知していただきました。
「売り物がわからない程度にお願いします」とのことでしたが、ちょおーーっと写っちゃってますね。汗
大丈夫かな。



こちらのお店で、godanism は、2本ほどお酒を購入しました。
そのうちご紹介したいと思います!


というわけで、2010年初の新潟往訪も充実したスケジュールでした!
お世話になったお店の方に感謝です。
とくに阿吽さん、魚幸さん、螢さん、生坂屋さん。
ありがとうございました。
また行きますので、その際は宜しくお願い申し上げます。


さーて、次からは従来通り日本酒ブログに戻りますよ!笑

一路、阿吽へ、初夏

2010年06月15日 | 日本酒
昨年からお世話になっている、糸魚川の「阿吽」さんへ行って参りました。



昨年は、4月・7月・11月にお邪魔し、「阿吽」さんの素晴らしい料理の数々に心を奪われるばかり。
今年も行こう行こうと思いつつ、6月になりました。

すでに「酒肴日和」では、私たちの参加した様子が載ってしまっておりますが、godanism のほうでもちゃんと紹介しておきます。



最初はビールということで、琥珀エビス。
お通しは旬野菜の焼き物と、千代幻豚のパテ。



もう一品、お通しを。
3種の海老のカルパッチョです。

今回は、かねてよりお願いして、千代幻豚をたっぷり。

千代幻豚の湯引きポン酢。


千代幻豚のロース串。



お酒も。

【豊賀 純米大吟醸 直汲み 生】と【旭興 滓酒】。


【旭興】の滓酒はねぇ、「酒肴日和」をご覧の方はご存知の通り・・・、「上澄み」だったので笑。
俄然やる気です!笑

次々行きますよぉー!

【鍋島 純米吟醸 雄町 火入】


【相模灘 特別本醸造 生】


料理も頼みます。

鶏ささみと胸のたたき。


新玉ねぎと大葉のサラダ。


満を持して。
太刀魚の塩焼き。



飲み比べしたかった、「イズミ~ル汲み」。
【山間 T8 イズミ~ル汲み】


【国権 純米吟醸 生】



最後に希望した、「角煮」。
千代幻豚の角煮。


相変わらずですが・・・、ハズしませんねー。
どれもバツグンに美味しかったです!!

最終的には、グッさん&フラワー王子さんも一緒になり、大盛り上がり!
楽しかった~~~!!



今回の旅でも例に漏れず「阿吽」さん以外にもいろいろ行きました。
次回のエントリでは、その辺りのご紹介をしていきたいと思います。

山間 T8 AUN汲み

2010年06月08日 | 日本酒
新潟・糸魚川にある阿吽さんの、5周年記念ボトルです。

【山間 T8 AUN汲み(亀口直汲み)】


「T8」は3月頃出荷されていますが、その時の商品は「亀口詰め」でした。
このAUN記念ボトルは「亀口汲み」になります。

銀のロゴがまぶしいですね~!
DSK141さんが仕事したおかげですね。笑



裏ラベルには書いていませんが、五百万石100%使用、55%精米の純米吟醸です。


さっそく開封してみます!


瓶口からふんわりと漂う吟醸香。

口に含むと、発泡によるピリピリがまず感じられます。
すぐにとろみのある旨味とフルーティな酸。

口の中で転がしても、その輪郭はぼやけず、【山間】に求めるところの「瑞々しさ」が感じられる。

後口のキレの良さは秀逸で、旨味を基調にしながらも、くどさを感じさせません。
甘酸のバランス、3ヶ月の熟成を経たからか丸みのある旨味。

実は封開けから1週間ほど経っているのですが、全体のまとまりが封開けより良くなっているように感じられました。

いやー、やっぱり【山間】は「直汲み」が旨いよ。

AUNさん、最高です!笑


それにしても、同梱の手紙も「godanismくん」になりました。



越の白鳥 T7 無濾過原酒 火入れ 21BY

2010年06月02日 | 日本酒
久しぶりの更新となりました。

godanism、左手の関節に炎症ができまして。
ブログ更新もできない有様。
ようやく炎症も引いたので、先日阿吽さんから届いたばかりのお酒を開封してみました。

【越の白鳥 T7 無濾過原酒 火入れ】


前回のエントリでご紹介した【越の白鳥 T7】の火入れバージョン。



スペックは全く同じ、ただ瓶火入れをしただけの違い。
これは生との飲み比べをするしかありません!

と、その前に、ちゃんと味わっておきましょう。


嗅ぎ香はほんの僅かに香る程度の吟醸香。
フルーティだった片鱗はありますが、かなり微かです。

口に含むと、、、。
ピリッとした発泡感と酸。
少し遅れて米の旨味。

転がすと、【山間 T7】にもあった瑞々しさがふわっと出てきて、重厚な旨味。
喉奥には旨味と重なるように酸が主張をしてきます。

後口はピリッとした辛みと酸。
余韻に甘みを感じますが、非常にスキッとキレます。


これは、生とは完全に別物。
もちろん片鱗は感じるんですが、こんなに辛口の味わいになるとは思っていませんでした。

生との飲み比べをするのももちろん楽しいですが、やってみたいのはむしろ

「燗」

ですね。

というわけで、やってみました(^^v


温度は50度くらい。

嗅ぎ香はまろやかな米の香り。
口に含むと、ピリッとガス感、同時に米の旨味。

口の中で転がすと、優しい酸と旨味が合わさります。
含み香もただただ優しく、まろやか。
ピリピリした発泡感はあるものの、とろみのある旨味がそれを包み込む感じです。

後口にもピリッとしたガス感はありますが、不思議と辛みのあるものではなくなりました。
酸も落ち着き、旨味を前面に押し出したようなフィニッシュです。

いやいや、これはやられるねぇ~。
冷やで飲んでも美味しいけど、燗も旨い。

生のときとはまた違った魅力。
【山間】の本筋とは違った味わいなれど、この味わい、好きですね!


おつまみは「鶏のポン酢照り焼き」。


1. 鶏もも肉は塩・胡椒で下味を付ける。
2. 醤油・味醂・ポン酢を等量足して作った浸けダレを作り、鶏肉を浸けて30分くらい置く。
3. フライパンに油を引いて鶏肉を入れ、両面が焦げ目が付くまで焼く。その間に、浸けダレに砂糖を足す。
4. 鶏肉は皮を下にして浸けダレを入れて蓋をし、蒸し焼きにして3分ほど焼く。
5. 火を止めて、余熱で中まで火を通す。
6. 適当な大きさに切り分けて皿に盛り、万能ネギの小口切りを散らして出来上がり。