Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

山間 仕込み8号 裏イヅミ~ル汲み 22BY

2011年05月30日 | 日本酒
長らくご紹介してきた、22BY【山間】の直汲み生も残すところあと2種類となりました。
今回のエントリは、「裏」の1本です。笑

【山間 仕込み8号 裏イヅミ~ル汲み】


肩ラベルが確かに裏文字。
なぜ「裏」なんでしょうか?

それは・・・、汲んだ方が「イヅミ~ル」さんではないから。笑
糸魚川「阿吽」のご主人の手詰めなんですね~。

・・・それを「裏」と言っちゃっていいのか?
いいんでしょう、多分。笑



スペックは、麹米「越淡麗」、掛米「五百万石」の純米吟醸です。

さっそくレビューといきましょう。


上立ち香はうっすらと甘い香り。
果実感を覗かせるようなジューシィさを伴った香りです。

口に含むと、すうっと通り抜けるような旨味がまず感じられます。
その後を追うように、舌先に辛味がぴりぴりと。
酸も感じられますが、口当たりではそこまで主張してきません。

口の中で転がすと、舌の上に這うようにガスと酸が出てきます。
含み香の甘みも相まって、フルーティな味わいです。

後口は渋締め。
余韻は辛味と甘みがじんわりと舌の上に残りますが、キレは良いです。

口の中の滞在時間を延ばしてやると、濃厚な旨味が感じられますね。
バランスもよく、旨いです。

これも封開けから1ヶ月経ちました。
若干落ちてきているので、早めに飲みきることにします。笑

山間 仕込み9号 直汲み 22BY

2011年05月28日 | 日本酒
引き続き【山間】のご紹介に戻ります。
今回は、大変お世話になっている糸魚川の「阿吽」さんの、6周年記念ボトル。

【山間 仕込み9号 直汲み AUN 6th Anniversary Version】


6周年を迎えた5月5日は、お店に行くことは叶いませんでしたが、東京で祝杯をあげました笑



裏ラベルも色をそろえて、凝った一本です笑



スペック的には、越淡麗100%の精米歩合50%。
純米大吟醸となります。

さっそくレビューに参りたいと思います。


上立ち香はフルーティな吟醸香。
苺系の果実感あふれる香りです。

口に含むと、まず酸と甘み。
ガス感も感じられます。
熟した果物のような味わい。

口の中で転がすと、甘みは舌に寝そべるように広がり、酸は上顎へ移動します。
奥のほうにほんの少し渋味も感じられますが、ほとんど気になりません。

そして非常にキレの良い後口。
鼻に抜ける香りが爽やかで、甘みを引きずった酸と辛味がパッと出て消えていきます。


非常にうまいです!
ビックリしました。

封開けから1ヶ月近く経っています。
今の印象は、封開けのときのものとは違いますね。
今が相当旨くなってるんじゃなかろうか。

【山間】に求める「瑞々しさ」は残念ながらほぼ感じられませんが、この到達点は別の形で実を成したと言えると思います。
・・・いや~、うめぇ~!

飛露喜 純米吟醸 雄町 本生 22BY

2011年05月22日 | 日本酒
前回のエントリで予告しました通り、今回は【山間】以外のお酒です。

【飛露喜 純米吟醸 雄町 本生】


通常、【飛露喜】の雄町は生詰で出荷されますが、これは本生。
郡山の泉屋さんの頒布会限定バージョンとなります。



相変わらず、「雄町94%」。笑
残りの6%は何を使っているんだ、と。笑

ともあれ、さっそくレビューといきましょう。


上立ち香は、米のふくらみのある吟醸香。
甘い香りですが、果実感があるわけではありません。

口に含むと、すうっと通るように旨味が広がっていきます。
口当たりでは酸は感じられません。
ワンテンポ遅れて甘みが感じられるようになってきますが、酒質自体は意外とドライです。

口の中で頃がすと、酸が奥のほうにじわっと出てきます。
爽やかな甘みと、ずしっとした旨味。
ここへ来て、甘みがしっかり顔を出してきます。

後口はピリッと辛味が感じられるや否や、酸と渋を伴った余韻。
さっぱりと口の中からいなくなってしまいますね。


旨いです!
開封してから、10日くらい経っています。
封開けに比べるとずいぶん落ち着きました。


アテは、手羽元と大根の味噌煮。

山間 仕込み11号 直汲み 22BY

2011年05月19日 | 日本酒
さて、今エントリも【山間】のご紹介です。
今回は「仕込み11号」。
と同時に、もう1本と飲み比べしてみました。
そのもう1本とは、「青鬼」です。

【仕込み11号 直汲み カネセ限定】&【青鬼】


なぜこの2本を飲み比べするのか?
その理由は、裏ラベルにも書いてありません。



実は、この2本は同じ仕込みなのです。

この2本はどちらも麹米「五百万石」、掛米「こしいぶき」。
ただし、カネセ限定は特別純米、青鬼は特別本醸造です。
どういうことかというと、酒母を作った段階でタンクを分け、片方は特別純米、もう片方は特別本醸造にしたのですね。
アル添は通常、上槽の手前でに行われるので、これで同じ仕込みで別規格のお酒が造れるわけです。
そんな流れで、この2本を飲み比べ!


まずは「カネセ限定」。

上立ち香はすうっと通るような吟醸香。
青リンゴのような爽やかな香り。

口に含むと、まずキリッとした酸と甘み。
含み香がぱっと広がってきて、果実感もたっぷりです。

ガス感は転がしたときに現れる感じ。
旨味の出方も好みで、フルーティですね。

後口は一転して渋味が出てきますが、酸とガスが大勢を占めるのであまり気になりません。
キレもよく、杯が進みます。

これはねぇ、個人的には今年の【山間】の中ではアタリですね。
うまいです。


続いて「青鬼」いきましょう。

上立ち香は「カネセ限定」に似ています。
ただ、少し弱いというか、立ちませんね。

口に含むと、ふわっとした旨味、続いて酸。
ガスは感じられず、しっとりした質感です。

口の中で転がすと、酸が出てきてとたんにジューシィになります。
ドライさが無い分、味は濃厚で、辛味もしっかり。

後口の、鼻に抜ける香りは果実感がありますね。
渋味もあり、ピリッとした辛味が余韻を作ります。

青鬼も、個人的には旨いです。
「もう少し寝かせたほうが・・・」という意見もいただいていたのですが、さすがに開封後2週間以上経てばまろやかになりますね。笑

「カネセ限定」の特別純米とは、同じ仕込みと感じさせる部分もありますが、飲み手からすればまったく違うお酒に感じます。
どちらがより旨い、とかではなく、シチュエーションによって飲むほうを変えるのが良いのでしょう。


次は【山間】ではないお酒をご紹介します(^^;

山間 仕込み5号 直汲み 生 22BY

2011年05月16日 | 日本酒
今回も【山間】。
しばらくは同銘柄のご紹介が続きます。

【山間 仕込み5号 直汲み】


前回と違い、茶色の瓶ですね。
また、これはイヅミ~ル汲みではありません。



裏ラベルを見てもスペックは書いてありませんが。
特別純米、全量「高嶺錦」です。

では、さっそくレビューと行きましょう。


上立ち香はほんのり甘い吟醸香。
フルーティ路線ではなく、朴訥とした香りです。

口に含むと、ふわっとした旨味がまず広がります。
酸は舌先に遅れて感じられてくる。

口の中で転がすと、ピリッとした辛味と甘み。
旨味はそのままですが、酸はふわふわ漂いながら奥のほうへ引っ込んでいく感じ。

後口の爽やかなこと!
口当たりに感じた甘みはどことなく不器用な印象ですが、飲み込んだ後に鼻に抜ける甘い香りは上品さを持っています。

艶のある丸い酒質は、封開けしてからしばらく経った所以でしょうか。
どちらにせよ、攻撃的な部分はまったくありません。
冷やでも旨いですが、少し温めたくらいが本領を発揮しそうです。

アテは「明太子入り卵焼き」。


山間 仕込み2号&仕込み4号 イヅミ~ル汲み 22BY

2011年05月15日 | 日本酒
えー、ご紹介がまだの【山間】がまだたくさんある関係で、2種類ずつのエントリを続けております。
今回は、「仕込み2号」と「仕込み4号」です。

【山間 仕込み2号&仕込み4号 イヅミ~ル汲み】


どちらも「直汲み」。
噂の「イヅミ~ル汲み」です。笑
表ラベルは全く同じなので、「2号」と「4号」の区別がつきません。



裏ラベルを見て、ようやく違いがわかります。

ちなみに、「2号」と「4号」はどちらも純米吟醸スペック。
「2号」は、麹米が越淡麗、掛米が五百万石ですが、「4号」は全量五百万石です。
出荷は1ヶ月違いで、「2号」が22.12、「4号」が23.1。

さっそくレビューにいきたいと思います。


まずは「2号」から。

香りはうっすらと広がる程度の吟醸香。
口当たりから少しのガスと酸、遅れて甘み・旨味が広がります。
全体のバランスは米の旨味を感じさせるもので、とろみのある酒質。
余韻は酸で締め、ピリッとした辛味を残してしんなりと消えていきます。


次は「4号」。

香りは同じく、少し広がる程度の吟醸香。
口当たりに感じるガス感は強めで、酸と絡んでフルーティな印象。
芯は細いがしっかりした旨味と、含み香に現れる甘みがいい感じです。
後半、若干の渋味を感じますが、開けてからしばらくするとどこかへ行ってしまいますね。
余韻は同じく酸締め、辛味は無く、ぽてっとした甘みを残して消えていきます。


「2号」、開けてから2週間くらい経ちました。
そのせいか、少し生老ね感が感じられるようになっています。
同じ日に開けた「4号」、その後の保存状況は同じなのですが、コンディションはずっと良いですね。
個人的な嗜好では、4号に軍配です。

そういえば、前回のエントリでご紹介した「ORI-ORI ROCK」でも、4号に白星を与えました。
今期の「仕込み4号」は、godanism的にはヒットなのでしょう笑


先日、東高円寺の「天★」さんで、著名な日本酒ブロガーさん達と酒を交える会に参加させていただきました。
酔って候」の酒呑親爺さま、「家呑み時々外飲み」のinoさま、それから日本酒ランナーさまと、私の4人でございました。
大変楽しい会にてご一緒させていただいたこと、この場を借りて感謝申し上げます。

その会の様子について・・・は・・・。
まぁ、どなたかがきっと、ブログにアップしてくださることでしょう。笑

山間 ORI-ORI ROCK 2011

2011年05月08日 | 日本酒
【山間】消化月間に入っています。
まずはこれ。

【山間 ORI-ORI ROCK '11】


2本同時にレビューしようと思います。
左が「仕込み4号」、右が「仕込み14号」です。



裏ラベルはまったく同じなので、どういう違いがあるのか、ここからだけではわかりません。

なので、軽く仕込みのスペックを記載すると。。。

・仕込み4号
 純米吟醸、酒米は全量「五百万石」。

・仕込み14号
 純米大吟醸、酒米は全量「越淡麗」。

となります。

前置きはこれくらいにして、さっそく飲んでみましょう。

まずは「仕込み4号」から。


上立ち香はフルーティな吟醸香。
苺を思わせるような、甘い香りです。

口に含むと、舌先にまずガス。
遅れて酸と甘みが広がります。
甘みは舌の上を寝そべるように広がっていき、その上に旨味が立つようです。

口の中で転がすと、ピリピリしたガスと酸がより強くなってきます。
ヨーグルトのような含み香があり、サイダーのようなジュース感があり。

後口のキレは非常に良く、パッと口の中からいなくなってしまいます。
余韻には若干渋味が残る印象ですが、その渋味もすぐ引けてしまいます。

うーん、旨いですね~。
旨味もしっかり感じられるし、甘酸のバランスも良いと思います。


続いて「仕込み14号」。


上立ち香はやはりフルーティな吟醸香。
ただ、甘い香りはほぼしません。

口に含むと、舌先にはガス。
遅れて酸と米の旨味。
甘味もありますが、ガスに隠れてあまり感じられません。

口の中で転がすと、ガス感が強くなります。
ここで甘みの片鱗が感じられてきます。
酸が上顎へ移動すると同時に渋味もちらっと。

後口はやはりキレよく、余韻は爽やか。
若干の渋味を残して、すぐいなくなってしまいます。

うむ、こちらも旨いです。
ただ、個人的な軍配は「仕込み4号」に挙がるかな。


ちなみに余談ですが、「未開封パーティ」で上記2本を開封するのには、各々30分くらいかかりました。
「仕込み4号」のほうが元気よかったですね。笑

房島屋 純米 無濾過生原酒 6号酵母

2011年05月05日 | 日本酒
前回のエントリでご紹介した通り、現在 godanism の家には開封済みの【山間】がずらりとある状態。
早くご紹介していかなくてはいけないのですが、その前にコチラのお酒をレビューさせてください。

【房島屋 純米 無濾過生原酒 6号酵母】


岐阜県は「所酒造」のお酒。
カネセオールスターズの1本でございます。



精米歩合65%、麹米:あけぼの、掛米:五百万石の純米酒です。
酒度+5、酸度1.9。
さっそく飲んでみましょう!


上立ち香は甘いフルーティな香り。
少し木香のようなものも感じます。

口に含むと、まず酸が一直線に飛び込んできます。
遅れて甘み、旨味と入ってくる。
酸は甘みと一緒になって、マスカットを思わせる果実感を演出します。

口の中で転がすと、酸と甘みの融和がよりいっそう際立ちますね。
艶のある瑞々しさで、とてもキレイな味わい。

後口は秀逸。
さっぱりと流れていって、余韻に辛味でアクセント。
スパッとキレて、鼻に抜けるふんわりした米の香りが、次の杯を誘います。

うまいですね~。
1.8L、2940円はお買い得。
しっかり味が出ているので、冷やから燗まで大活躍です。

アテは鶏胸肉のたたき。
柚子胡椒と生七味で!

未開封パーティ 山間直汲み編

2011年05月01日 | 日本酒
昨日4月30日。
godanism宅にて、2011年2度目の「未開封パーティ」を行いました。

今回は「山間直汲み編」と題して、22BY【山間】の直汲みバージョンをすべて揃え、次々と開封しようという趣向のもの。
私を含め総勢8人での開催となりました。


お酒のご紹介です。
すべて山間ですので、仕込み順号で記載します。
(お酒の写真は、前日にまとめて撮りました。忘れちゃうもんね~)

【仕込み2号 イヅミ~ル汲み】


【仕込み3号(鬼山間・赤)】


【仕込み4号 イヅミ~ル汲み】


【仕込み5号 直汲み】


【仕込み8号 イヅミ~ル汲み】


【仕込み9号 直汲み(阿吽 6th Anniversary Version)】


【仕込み11号(鬼山間・青)】


【仕込み11号 直汲み(カネセ限定)】


ついでに以下の2本も開けちゃいました。
【ORI-ORI ROCK '11 仕込み4号 にごり生原酒】


【ORI-ORI ROCK '11 仕込み14号 にごり生原酒】



料理は今回の参加者に一人一品ずつ持ってきていただきました。
だってそうしないと、godanismが飲めないんだもの笑















料理の写真、ぜんぜん撮れてません(:_;)
撮れててもブレブレのとか載せてません・・・。

今回開けた【山間】に関しては、今後しばらく時間をかけてレビューしていきたいと思っています。
どうかおつき合いくださいませ。

そして、「未開封パーティ 山間直汲み編」にご参加いただいた @blueslime3 さん、 @sake_daisuki さん、 @pingu_7 さん、 @310aya さん、 @takeo33 さん、 @master_ide さん、 @NoY_iDK さんに、感謝申し上げます。
ありがとうございました!
また遊んでね!笑