Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

而今 特別純米 にごりざけ 22BY

2010年12月31日 | 日本酒
大晦日です!
2010年も今日で終わり。

1年を締めるにふさわしいお酒をもって、今年の更新をラストにしたいと思います。

【而今 特別純米 にごりざけ】


【而今】22BY新酒第一弾。
例年、godanismが楽しみにしている「にごりざけ」です。

去年もこれで締めた記憶があります(^^v



すばらしいオリの量ですね。
去年度より明らかに多いです。


さっそく飲んでみようと思います。


嗅ぎ香は甘めフルーティ。
口に含むと、まず果実感のある酸、遅れてピリッとガスを感じます。
甘みはそこまで強くありません。

口の中で転がすと、舌先にピリピリした発泡感が持続的に感じられます。
旨味がふわっと口の中に広がって、酸は奥のほうへ。

鼻に抜ける、甘みを伴った爽やかな香りが心地よいですね。
オリの量が多く、米の粒がしっかり感じ取れます。

後口には渋みがひょいっと顔を出します。
【而今】らしい、バツグンのキレは健在。
全体を通して変わらず感じられる旨味が芯になっています。


旨いですね~~。

ただし、今回購入したのは1.8Lですが、先日720MLも飲ませていただく機会がありまして。
720MLのほうがガスが強く、そのせいかキレの良さやすっきり感は上だったと思います。


新年1発目の更新は、例年通り「2010年ベスト10」をアップしようと思います。
今年も当ブログを応援していただきありがとうございました。
良いお年をお迎えくださいませ!

浦霞 特別純米 生 トヨニシキ

2010年12月23日 | 日本酒
郡山「泉屋」頒布会の、12月の商品です。

【浦霞 特別純米 生 トヨニシキ】


頒布会に申し込むことのメリットの一つは、「新たな味に出会える」こと。
【浦霞】のような、超有名銘柄、自分では絶対買いませんもん。笑
そういうお酒を、頒布会を通してでも強引にじっくり飲む機会が得られると言うのは、貴重な経験だし、勉強になると思ってます。



トヨニシキ100%使用、精米歩合55%の生酒です。
さっそく飲んでみましょう!


嗅ぎ香はほんのり甘い吟醸香。
口に含むと、いくぶんシャープな酸と旨味。
すうっとした爽やかな含み香が、口当たりを柔らかくしています。

口の中で転がすと、ピリピリした辛みが出てきます。
濃厚な旨味がしっかり調和しますね。
酸は顎上のほうに引っ込んで変わりにふわっと甘みが感じられてきます。

後口は甘みがあり、鼻に抜ける香りもどこかフルーティ。
渋みも少しだけ、余韻で登場。
キレよくまとまります。

非常にバランスの良い組み立てですね~。
旨いです!
燗しても映える酒質ですね。

アテは「鶏と茸の炊き合わせ」。


好きなものしか入ってません(^^v

純米活性にごり どぶろっく 22BY

2010年12月19日 | 日本酒
毎年12月は、いろんな蔵から活性にごりが出荷されますね。
青森は八戸にある八戸酒造からも、トロットロのにごり酒が出ました。

【どぶろっく 純米活性にごり酒】


すばらしいおりの量です!
八戸酒造といえば、ご存知【陸奥八仙】の蔵。



「開栓注意!」マークが光りますね~。笑
「オンザロックでお楽しみください」と書いてありますね。


さっそく飲んでみましょう!


嗅ぎ香は甘い米の香り。
うっすらと、爽快感のある炭酸の香りが混じってます。

口に含むと、まずピリッとガス感。
とろみのある米の旨味と甘みが強く感じられてきます。
酸もあるのですが、活性が強く、隠れちゃってますね。

口の中で転がすと、ビリビリとガスが舌を刺激します。
でも、酒質はトロットロ。
これは面白い味わいですね~^^

後口になって、ようやく渋みが感じられてきました。
余韻はラムネのような酸と渋み。
鼻に抜ける香りも爽やか。
舌の上にトロみがのこって少しざらつく感がありますが、それほどのにごりっぷりです。笑

この質感、重厚感と、炭酸ガスの組み合わせ。
「ど」と双璧をなしますね。笑
旨いです!


(さて、いよいよ新年会のために「新規開栓控え」をしなければならなくなりました。今までもそんなに更新頻度は高くありませんでしたが、しばらくはさらに落ちるかも)

日高見 吟醸 仕込64号 泉屋別誂

2010年12月16日 | 日本酒
11月の「泉屋頒布会」の1本です。
もう1本は、先日ご紹介した【国権 俺の出番】でした。

【日高見 吟醸 仕込64号】


郡山「泉屋」さんのために仕込んだタンクなのでしょう。
「泉屋別誂」と明記されています。



精米歩合50%の吟醸酒。
瓶貯蔵です。

さっそく飲んでみましょう~。


嗅ぎ香は落ち着いた感じの吟醸香。
しっとりした中に、ほんの少し果実感のある香りです。

口に含むと、まずふわっとした甘み。
少し遅れてピリッとした酸が感じられてきます。
舌先に感じる辛みは特徴的で、【日高見】らしいものです。

口の中で転がすと、酸は顎奥のほうへ。
米の旨味がじわっと出てきます。
口当たりに会った甘みはそれほど強く出てきません。
含み香の甘みだったのだな、と気づきます。

後口のピリッとした辛みの〆は、清々しい演出。
鼻に抜ける香りは果実感を伴っています。
喉を通る直前に渋みと甘みが出てきて、甘みだけふわっと消えて、酸と渋みがくっついて流れる。
一瞬の間ですけど、なかなか感動的です。
そしてキレの素晴らしさ。


【日高見】はもともと好きな銘柄で、個人的ヨイショもあるかもしれません。
でも、これは旨いです。


アテは、少し奮発して。
「金目鯛の粕味噌漬け焼き」です。


付け合わせは長なすのソテー。

飛露喜 特別純米 かすみざけ 22BY

2010年12月12日 | 日本酒
さて、いよいよ22BYの新酒が出回っています。
これからの時期、日本酒業界はいよいよ繁忙期といえる時期なわけです。

godanism が22BYで最初に口にしたお酒はこれでした。

【飛露喜 特別純米 かすみざけ】


11月出荷。
精米歩合55%のおりがらみです。



今期の【飛露喜】を占う、と言ってしまうと大げさですが、「今期はどうかな~?」くらいはやっぱり思うところ。
さっそく飲んでみたいと思います。


香りはうっすらフルーティな吟醸香。
爽やかな果実感のある香りです。

口に含むと、まずピリッとしたガス感と、舌先に感じられてくる酸。
少し遅れて、舌の上に旨味が乗っかってきます。
甘味もありますが、全体のバランスからいえば強くありません。

口の中で転がすと、若干の渋みが出てきます。
酸はすうっと消えていく印象。
おりがからんでいるからか、旨味がしっかり感じられます。

後口は渋酸での〆。
鼻に抜ける香りは爽やかな米の甘み。
ほんの少し、ツンと来るアルコール感はありますが、新酒の持ち味ですね(笑)。
ピリピリした辛みが後口に残りますが、余韻は長くありません。


全体として、爽やかな口当たりからややピリッと〆る後口まで、【飛露喜】のかすみざけらしい、期待を裏切らない味わいだと感じました。
旨いです。


アテはとくにありません。

萩の鶴 純米吟醸 中取り原酒 雄町 20BY

2010年12月06日 | 日本酒
仙台旅行で買ったお酒です。

【萩の鶴 純米吟醸 中取り原酒 雄町】


仙台の「いづみや」さんで購入したお酒。
とあるご縁で、仲良くさせていただきました。
いろいろと試飲させていただき、ありがとうございました!



【萩の鶴】は、同じ造りの20BYと21BYを試飲させていただきました。
その結果、20BYを購入することに。

さっそく飲んでみます!


香りはうっすらと華やかに香る吟醸香です。
果実感はありますが、落ち着いた香り。

口に含むと、キュッと締まった酸と果実感のある旨味。
甘みは遅れてふわっと出てきます。
ピリッとした辛みが、全体の果実感をより膨らます感じ。

口の中で転がすと、酸は上あごのほうへ。
一本芯の通った旨味が全体を通して存在感を出しています。
艶のある旨味ですね。
徐々に甘みがしんなりと強くなりますが、酸とのバランスがそのまま移行するので、くどくは感じません。

後口は渋みがふわっと出て、鼻に抜ける華やかな香りと、口奥に居座る酸の力でずいぶんジューシィです。
余韻も渋酸ですが、非常にキレがよく、上品な後味。


旨い!
素晴らしい出来です。
【萩の鶴】を飲むなら、ちゃんとこういうお酒で語らないとダメですね。笑


アテは、「鶏もも肉の塩焼き」。


網焼きです(^^v
手間は若干かかりますが、網焼きのほうが断然旨いと思います。

龍神丸 吟醸 生原酒 2008

2010年12月02日 | 日本酒
えー、今週は精力的に更新しております。
先月29日(厳密には30日深夜)、から今日まで、連続4回更新。

それというのも、あまりにも紹介しないといけないお酒を溜めすぎてしまっているから・・・。
つまり、すべてはgodanism のずぼら加減から来ているのです!笑

さて、というわけで今日もしっかり味わっていきましょう。
今日のお酒はこれ!

【龍神丸 吟醸 生原酒】


「もやしもん」で有名になった【龍神丸】。
こちらは、私の引越祝いにと友人がプレゼントしてくださいました。
この場を借りて感謝!



2008年産、蔵出しは2008年5月。
19BYとなります。


さっそく飲んでみます。


嗅ぎ香は甘い吟醸香。
ビターキャラメルのような香りです。

口に含むと、フルーティな酸と濃厚な甘み。
含み香はキャラメル?ナッツ?のような、非常に特徴的な香りがふわっと漂います。

口の中で転がすと、舌の上にフルーティな酸が居座り、甘みは上あごのほうへ。
米の旨味がしっかりと出てきてます。

飲み込んだ際に鼻に抜ける香りは、コーヒーのようなビターと米の甘み。
渋酸で閉じられますが、ふわっとした余韻はずっと味わっていたくなるような素晴らしさです。


いや~、うまいです!
熟成による味のまとまりもあるのかもしれませんが、記憶にあった【龍神丸 吟醸】の評価が覆りましたね。
おつまみなしで、すいすい飲めてしまいます。



高垣酒造の淳一氏がお亡くなりになったのはまだまだ記憶に新しく、私としてもご冥福をお祈りするばかりであります。
【龍神丸】で一献傾けて、感謝の意をお伝えしたいです。
素晴らしい酒を、ありがとうございました。

而今 純米吟醸 美郷錦 火入れ

2010年12月01日 | 日本酒
12月になりました。
日本酒の一番アツい季節がやってきました。
これから来年3月くらいまでは、各蔵元が旬の酒を提供してくれます。

新酒の時期というわけですが、godanism が今日開けるのは、まだまだ新酒ではありません。
でも、期待大のお酒です。

【而今 純米吟醸 美郷錦】


大西杜氏の、21BYのトライ酒。
美郷錦の純米吟醸仕込みです。



20BYは「神の穂」を使ったトライ酒を醸していただきました。
それと同じような方向性なのでしょうか?
ともあれ、飲んでみることに致しましょう。


嗅ぎ香は甘い果実香。
フルーティで、godanism 的に【而今】に求める香り全開です。

口に含むと、フルーティな酸と甘み。
火入れとはいえガスも感じられます。
ちょっと遅れて、ふわっとした旨味と、果実感たっぷりの含み香。

口の中で転がすと、グレープフルーツのような渋みと酸が出てきます。
ガス感も消えず、甘みと合わさって非常に心地よいですね。

後口は、じんわりした渋みと酸が全体をキュッと引き締めます。
バックテイストが甘い香りなのに、酸がしっかり効いているので、全体としてはすっきりした印象。

驚くべきはキレの良さ。
しっかり主張する序盤・中盤に対し、余韻はビックリするくらいあっという間に消えてしまいます。
これは、杯が進む!


うーむ、旨いですね~。
21BYの【而今】の中では、個人的には一番【而今】らしい味わいだと感じました。


アテは「油揚げの葱包み焼き」。


油揚げの袋を開いて、中に葱の小口切りを入れて網焼きにするのですが、中に入れるものは何でもいいです。
他にはチーズや納豆なんかが好きですね。