Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

白瀑 純米吟醸 生原酒(スマイルラベル)

2010年02月22日 | 日本酒
今期は、郡山にある「泉屋」という酒屋さんの頒布会に参加させていただいています。
その頒布会限定商品の1つが、今日のお酒。

【白瀑 純米吟醸 生原酒】


【白瀑】といえば、なかなかゴツい字体のラベルが印象的ですが、こんなラベルのも今期は出しています。
お米は杜氏さんみずからが仕込んだ、名前も「山本米」!笑



ハッピーなスマイルラベルの所以は、裏ラベルに書いてありました。
なるほど、よくわかりました!
このお酒を飲んで、ハッピーな2010年を過ごしてしまいましょう!


さて、このお酒のお味のほうはというと。


嗅ぎ香はうっすら香る程度の吟醸香。
フルーティな路線ではなく、ふくらみのあるふくよかな香りです。

口に含むと、グレープフルーツ系のフルーティな酸がお出迎え。
遅れて米の旨味がふわっと出てきます。

甘みもありますが、口の中で転がしたときにすっと出てくる程度で、味の根幹を成しているのは酸です。

後口は、心地よい酸と追随する微かな甘みで閉められます。
鼻から抜ける香りにアルコール感がありますね。
余韻は短めで、キレの良い味わい。

爽快感たっぷりの、バランスの良い味わい。
食中でも単品でもスイスイ飲める酒質ですね!


とりあえず、godanismはこれと合わせてみました。

・小海老たっぷり出し巻き玉子


実はマヨラーだったりして!笑

村祐 常盤 亀口取り 21BY

2010年02月21日 | 日本酒
今日のお酒はこれ。

【村祐 常盤 亀口取り 無濾過生原酒】


毎年この時期に出荷される、限定品。
スペックは非公開ですが、一応「純米大吟醸」として仕込まれているもののようです。



「開栓注意」の封が施されています。



出荷は22年1月。
実は、年末に1回出たようですが、本数がかなり少なくあっという間に売り切れたとのこと・・・。
1月に入ってから、2回目の出荷があり、私はそちらで購入しました。

godanismは毎年楽しみにしていました。
今年の出来はどんな感じでしょうか・・・。


まず、「開栓注意」の封は要らないほどおとなしかったです。
とはいえ、多少のガス感はありました。


香りはややおとなしめの吟醸香。
フルーティではありますが、かなり控えめです。


口に含むと、舌先にピリッとした発泡感がまず感じられる。

甘みはありますが、酸味とともに控えめ。

口の中で転がすと、ようやく奥のほうにマスカット様の酸と含み香が出てきます。
と同時に、エグみも多少感じられてきます。

後口は、しっとりした果実感のある酸と甘みが、これまた控えめに余韻を作ります。


去年と比べると、非常に控えめ。
というか去年も、「昨年よりいくぶんおとなしい」って書いてるので、年々おとなしくなっている、ということでしょうか。

去年まであった顕著な甘みは、今年のには感じられません。
誤解を恐れずにいえば・・・、「ちょっと甘いだけのお酒」になってしまった。

この路線で今後も作っていくのであれば、godanismは来年は買わないかなあ。


さて、おつまみは要りません・・・、と言いたいところですが、ここまで控えめな【村祐 亀口】は初めてだったので、もしやと思い、いろいろ合わせてみました。



手前から、「豆腐ペペロンチーノ」「キャベツとえのき茸のオリーブ炒め」「カボチャのマッシュサラダ」。
この中で【村祐 亀口】と相性が一番良かったのは、「カボチャのマッシュサラダ」でした。

かめ口一番 Aコレ

2010年02月14日 | 日本酒
とある狭い世界で、【山間】という日本酒が人気急上昇中ですね。
【山間】に出会ったのは2年前の春。
拙宅に友人を呼んで、初飲みをし、「これは旨い!」と口を揃えて驚いた記憶があります。

その【山間】を醸す蔵「新潟第一酒造」、去年は蔵見学にもお邪魔しました。
新潟第一酒造が今期一番に出荷したお酒が【かめ口一番】であります。



なんで2本あるかといえば、この2本は別物だからです。

4合瓶のほうは仕込み2号の特別本醸造、タイトル通り「亀口取り」です。

翻って1升瓶のほうは仕込み3号の特別本醸造、同じ「かめ口」なのですが、こっちは「直詰め」。
亀口から手詰めでボトルに入れた、「亀口詰め」です。
この「亀口詰め」はAコレのみ、つまり「AUN COLLECTION」のみでの取り扱いでした。



1升瓶のほうは「ON MY BEAT」と書かれた封が施されておりました。笑



出荷のタイミングは同じです。


さて、味を見ていくことにします。
まずは仕込み2号から。


香りは穏やかに香る程度。
吟醸香というよりは米の香りです。

口当たりに、果実感のある酸味が、微かな発泡感とともに出てきます。
アルコール度数20度とはとても思えない、丸い口当たり。

口の中で転がすと、じわじわとしぼりたて特有の渋みが浮上してきますが、固さは一切無いので全然気になりません。

後口に、青リンゴのようなフレッシュな香りが鼻に抜けます。
辛めの味わいで、キレがよいですねー。

旨いですね!


では、仕込み3号のほうにいきましょう。


香りはふわっと香る程度。
香りには大差はありませんね。

口に入れると、しっかりした発泡感、そして酸味。
遅れて米の旨味と、奥に甘みが感じられます。

やはり尖ったところは一切無く、新酒とは思えない丸さがあります。

口の中で転がすと、多少の木香と甘みがふわっと出てきます。
芯となる米の旨味は、舌に寝そべったまま。


後口は仕込み2号と一番違うところかもしれません。
なぜか熟成された感のある旨味、甘みがしっかりと出てきて余韻をつくりますが、フレッシュな青リンゴ系の香りは無く、スパッとキレる。
この後口があるため、仕込み2号に比べ、猪口からなくなるのが早いです・・・笑

丸くて旨いのはどちらも一緒で、値段から考えてもパフォーマンスは非常に高い(1升2300円)ですが、あえて言えば、手詰めによる手間ひまがここまで味を変えることに驚き。


ちなみに、一言付け加えさせていただきます。

どちらも昨年12月出荷のラベルとなっていますが、手元に届いたのは今年の1月半ば(鬼山間と同梱で頼んだため・・・)。
そして開封は今月に入ってからでした。

その間の熟成は、味に大きな影響を与えていると考えられます。
なので、出荷直後に開けていたら、違う感想になっていたかもしれません。
それはご容赦いただきたく。笑


さて、この味わいに合わせるには、やはり暖かい鍋が最適(たんに、ちゃんと作るのがめんどくさいだけという噂もあるが・・・)。

というわけで、豚味噌鍋。


具材は豚バラ肉、白菜、ほうれん草、えのき茸、油揚げ、水菜。
味付けは、昆布だしの汁で豚バラをしばらく煮た後、信州白味噌・豆板醤・砂糖・醤油を酒で溶いた味噌ダレを投入して、その後は野菜入れて煮るだけ・・・。
味付けを多少濃いめにして溶き卵でいただくという、石川スタイルが好きです。笑

鬼山間 21BY

2010年02月10日 | 日本酒
連続更新週間、継続中です。笑

今日のお酒はこれ。

【鬼山間 21BY】


去年は「赤」鬼でした。
今年は「青」鬼として登場です。



スペック的には、特別本醸造の亀口取り。のはず。
去年はかなり骨太な味わいでしたが、今期のはどうなったでしょうか。

まず、香りはしっとり香る程度の吟醸香です。
けっこうフルーティな香りがします。

口に含むと、ガス感と酸味、それにフルーティな甘み。
アルコール度数19度、と書いてありましたが、かなり軽く感じます。
この段階で、去年の【鬼山間】とは全然違う味わい。

口の中で転がしても、味の方向性は変わること無く。
違うのは、ふくよかな米の旨味がじわじわと出てくること。

喉越しにはピリッとした辛みが出てきて、余韻は少し長め。
喉奥にピリピリ感が残ります。

アルコールの高さはありますが、それを感じさせない丸さとフレッシュ感が同居した、素晴らしい味わい。
もうね、ただ一言ですよ。
これは旨いです!

いやー、今年の【山間】はどうなるかとちょっと心配していたんですがなんのその、こういう酒をちゃんと造ってくれる。
流石としか言いようがありませんね。

今年も【山間】も、ヤマいです!(当店オリジナルw)

おつまみは、豚肉とキャベツの味噌炒め。


【鬼山間】とはいい相性でした!

根知男山 純米吟醸 生原酒 五百万石

2010年02月09日 | 日本酒
今年一発目の【根知男山】です。

【根知男山 純米吟醸 生原酒 五百万石】


今年追いかける気マンマンと書いた【根知男山】。
期待大です!



嗅ぎ香はしっとりした控えめな吟醸香。

口に含むと、ふわっと優しい酸味がお出迎え。
グレープフルーツのような渋みが後追いしてきますが、強いものではありません。

口の中で転がすと、米の旨味がジューシィに出てきます。
ピチピチした酸味と絡まって、至福の旨さですね。

喉越しに、フルーティな甘みが少し顔を出してフィニッシュ。
バランスが取れていて、godanismど真ん中のお味です!

いやいや、うまいです!

肴は、最近マイブームの「トマト鍋」!

山間 ORI-ORI ROCK '10

2010年02月08日 | 日本酒
えー、今日は、予定では【根知男山】のエントリの予定でしたが、急遽変更しまして、タイトルの通りとなります。

【山間 ORI-ORI ROCK】が出ました。
ただ、私は今回購入を見送っていまして、今回の内容はお店でいただいたものによるものになります。

【山間 ORI-ORI ROCK】


去年に比べ、ずいぶんと早い登場となった「ORI-ORI」。
今期は純米での仕込みを止め、代わりに純米吟醸を仕込むことにした経緯によるものだと思います。

去年に比べ、ずいぶんと発泡が落ち着き、キレよくまとまっています。
これを飲んでgodanism、今期の【山間】も安泰であろうと、確信できました・・・。
いやいや、旨いですね~!!


こちらのおお店、当ブログでは何度かご紹介していますが・・・。
【山間】が入荷するようになったのはここ最近です。
ご興味がありましたらぜひ。


ちなみに、他に頼んだものはこんな感じ。w

・お通し「ほうれん草のお浸し」


・ささみ一夜干し


【旭興 八割八分】


・アスパラとズッキーニのサラダ


【遊穂 純米 無濾過生原酒 初しぼり】


・むね明太、ももの串


・胃袋、脾臓の串


やはり、良いお店です!美味しかった!
都内でこのお店ほどの焼き鶏を出す店は、なかなかありません。

嘉山 特別純米 越淡麗 無濾過生原酒

2010年02月03日 | 日本酒
久しぶりの投稿となってしまいました。

お酒は飲んでいたのですが、更新のタイミングが無く・・・。
まぁつまり、忙しかったのですよ、なんとなく。笑

気を取り直して、お酒のご紹介をさせていただこうと思っています。
今日のお酒はこれ。

【嘉山 特別純米 越淡麗 無濾過生原酒】


先月の未開封パーティで開けたお酒です。
そう、まだご紹介しきれてないんですね。



このお酒は、多摩の小山商店と横浜の越後屋さんが、新潟の小黒酒造と協力して造ったもの。
味わいに関しては、おそらく小山さんの意向がふんだんに取り入れられていると思われます。


さて、このお酒ですが、非常に新潟らしくない造りになっています。

嗅ぎ香はストロベリィのような甘い吟醸香。
口に含むと、同じく苺系の含み香と甘み。

口当たりには酸味はあまり感じられませんが、転がしていると一定の渋みとともに酸味が出てきます。

後口はかなり甘め。
余韻もしっとりと甘さが残る感じです。

非常に華やかで、これが特別純米だとは考えられません。
越淡麗の持つ、華やかだけど芯のしっかりした旨味も出る特徴は、きっちり出ているように思います。

とはいえ、同じ越淡麗を使ったお酒で私が過去に飲んだもの・・・【山間】や【根知男山】と比べてしまうと、完成度としては一歩劣るように思います。


ちなみに・・・こちらのお酒のスペック、裏ラベルには書いていない情報が、越後屋さんのサイトで確認できました。
転載しておきます。

日本酒度-7.5
酸度2.5
アミノ酸度1.2
酵母1801号

となっています。


おつまみは、「新ジャガイモの煮物」。