Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

越の白鳥 T7 無濾過生原酒 21BY

2010年05月24日 | 日本酒
【山間】の蔵のお酒です。

【越の白鳥 T7 無濾過生原酒】


今期の【山間】では、個人的には「T7」がいちばん好みでした。
この【越の白鳥 T7】は、【山間 T7】と同じタンクから採られたお酒になります。



精米歩合60%の特別純米酒です。
麹米「五百万石」、掛米「こしいぶき」ですね。


嗅ぎ香はうっすら香る程度の吟醸香。

口に含むと、ピチピチした微かな発泡感と、果実感あふれる酸。
甘みも、口当たりからあります。

遅れて旨味。
ガス感と甘酸、旨味がかなりバランスよく口の中に立ってきますね。

口の中で転がしても崩れず、特にピリッとしたガス感がしばらく残る感じなので、甘みの割にはドライに感じます。

後口はとろみのある旨味と酸。
爽やかな青リンゴのような香りが鼻に抜けます。
余韻は短めで、ふんわりと消えて行きます。


うまいなぁ~。
総じて、瑞々しさという点では【山間 T7】に軍配が上がる気はしますが、その他の点では勝るとも劣らない。
【山間】の味わいが好きな方なら、間違いなく「買い」の1本です!

来週には、同じスペックの「火入れ」が届く予定。
その時は、生との違いを味わってみたいと思います。

白隠正宗 山廃純米 山田錦

2010年05月20日 | 日本酒
3月に世田谷駒場であった「若手の夜明け」というイベントで、初めて飲ませていただいた銘柄です。

【白隠正宗 山廃純米 山田錦】


山廃純米、山田錦100%、精米歩合65%。
骨太な印象のするスペックです。

ですが、「若手の夜明け」でいただいた山廃の燗は、もっとスリムで、すうっと香る吟醸香が印象的でした。
今回はその味をちゃんと確かめるべく、購入。

さっそく味を見ていきたいと思います。
冷やでいただくことにします。


嗅ぎ香はほとんど香りません。
ほんの奥に山廃っぽい香りが見え隠れするくらい。

口に含むと、まず旨味と酸。
とろっとした酸はトロピカルな果実感も匂わせつつ、米の旨味にそっと寄り添います。

口の中で転がすと、舌先に甘みが出てきます。
喉の手前に感じる酸が、その甘みを引き立てる。
この、「喉手前に感じる酸」これが godanism の大好きな酸のあり方。
甘酸っぱい中に、米の旨味をしっかりと感じさせてくれます。

喉越しは本当にきれいで、酸がきれいな形で消えると、他の味わいも一緒にすっとなくなってしまう。
その後、戻り香(と呼んでいいのかわかりませんが)がピリッと利いてきます。

ふわっとした旨味がじんわり残る。
この余韻を消したくないために、次の杯が欲しくなる。。。
そんな印象です。

おかげで、ちびちびと、ずっと飲んでしまえる味わいに仕上がっていると思います。
うまいね!


このお酒は食中向きなので、いろいろ作りました。

・きのこの白和え


・ほうれん草の卵とじ


・新じゃがいもで作った肉じゃが



而今 純米吟醸 雄町 無濾過生 21BY

2010年05月15日 | 日本酒
今期も例年通り、しっかりいろいろ買ってしまってます・・・

【而今 純米吟醸 雄町 無濾過生】


雄町100%使用、精米歩合50%の純米吟醸。
【而今】の生シリーズは、今期はこれで最後になるのかな。



さっそくいただいてみましょう。


嗅ぎ香はフルーティな吟醸香、やや強めですが派手な感じではありません。

口に含むと、まずピリッとした発泡感。
奥のほうにうっすらと出てくる酸と、前のほうにふわっと出てくる甘みのバランスが良いですね~。
鼻に抜ける香りは嗅ぎ香と同系統のもので、ほんのり香る程度です。

口の中で転がすと、ピチピチのガス感と米の旨味。
含み香はフルーティで、「而今を飲んでるなぁ~」としみじみ感じることができます。

後口は渋みと甘み。
ピリッとした辛みを余韻に残した感じでキレます。

うまいです!

裏ラベルには「酸度1.7」と書いてありますが、全体を通して酸はそこまで感じません。
そのぶん甘みも抑えられていて、全体としてはスッキリとした仕上がりになっています。


阿吽さんがブログに書いておられた、昨年と今年の而今の違いについて、私もまったく同感だったので引用しておきます。



昨晩は21BYのものも呑んでみましたが、軽快に感じましたよ!
ただ、昨年のが酸で切る!でしたが今年のは苦渋切ですね。

酒肴日和 - 而今 千本錦 - 2010/05/08」より


私が【而今】を初めて飲んだ日から、3年以上経ちました。
毎年少しずつ違った味を提供してくれますが、一貫して「而今らしさ」は失われていません。
ただ、大西杜氏の目指す着地点と、我々消費者の求める味わいには、多少の乖離があるんじゃないだろうか、なんてことも最近は考えます。

鍋島 純米吟醸 雄町 生酒

2010年05月10日 | 日本酒
やっと開けることができました。

【鍋島 純米吟醸 雄町 生酒】


佐賀県の銘酒といえば、私の中では【東一】と、この【鍋島】。
丁寧に、安定感のあるお酒を提供する、全国でも数少ない地酒蔵だと思います。



岡山県産雄町100%使用、精米歩合50%の純米吟醸酒。

godanism は、【鍋島】を買うのが久しぶりです。

さて、期待して開封。


嗅ぎ香は、穏やかに香る吟醸香。
若干フルーティですが、派手な香りではありません。

口に含むと、ほんの僅かな発泡感とフルーティな酸。
すぐに甘みが追いかけてきます。

口の中で転がすと、ピリピリしたガス感とともに、とろみのある旨みがふわっと。
酸は、口の奥のほうでおいでおいでをする感じ。

喉を通るときに甘みと酸がしっかり出て、輪郭を作ります。

酸を軸にしたフルーティな後口で、キレよく、次の杯が欲しくなる。


【鍋島】の凄いところは、ものすごく「次の杯が欲しくなる」酒だというところ。笑
しかも、単品でも食事に合わせるんでもいけてしまう。
酒質のきれいさ、酸の出方、甘みとうまみのバランス、どれもが秀逸。
さすがの一言。
うまいですね!

よく行く居酒屋のご主人が、「鍋島を取り扱っている酒屋さんは貴重」と言っていました。
まさに、そういう酒質のお酒です。



おつまみ。
・しめじと水菜のソテー
・バターで焼いた出し巻き卵
・冷や奴

金峰 櫻井

2010年05月04日 | 焼酎
たまには焼酎のことも書いてみます。
日本酒ばっかり飲んでいても、世界は狭いばかりですし(笑)。

まぁ、ここ最近ずっと生酒ばかり飲んでいて、正直飲み疲れてしまったところもあるので・・・。
違う味わいのお酒にも手を出していかないとね。

【金峰 櫻井】


これは頂き物です。
3月に誕生日プレゼントとしていただきました。



さつまいもは「黄金千貫」、麹米は「ひのひかり」です。

もう、半分くらい飲んじゃってるんですけど、今更ながらちゃんと感想を書いてみましょう。


嗅ぎ香は、香ばしさと艶のある甘みを伴った香りです。

口に含むと、とろんとした旨味ですね。
アルコールのつんつんしたような要素は一切無く、非常に優しい口当たり。

そのまま喉奥へと消えてしまいます。
後口は、芋の甘みと香ばしさを口の中に残しつつ、さっぱりとキレます。


こういう味わいの芋焼酎は、飲み疲れしないんですよねー。
godanism 的には大好き。笑

プレゼントしてくれたみや君、ありがとうございます!