Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

飛露喜 大吟醸 生酒

2010年03月31日 | 日本酒
郡山は「泉屋」の頒布会の目玉商品の1つ。

【飛露喜 大吟醸 生酒】


全量「山田錦」使用、40%磨きの大吟醸。
出品酒クラスのスペックです。



4合で3000円でした。
「特撰純吟」とそこまで変わらない値段ですね。


嗅ぎ香はフルーティで甘い吟醸香。
リンゴ系の甘酸っぱい香りです。

口に含むと、ほんわかとした旨味にしっかりした酸。
遅れて甘みがふわっと出てきます。

口の中で転がすと、酸の輪郭がくっきりとしてきます。
後口は、酸と若干の渋みがぱっと広がってすっと消える。

「山田錦」らしい華やかな味わいで、大吟醸としての出来は流石の一言。
生酒だからなのか、【飛露喜】としてはかなり濃醇。
きれいさと米の旨味がしっかりと味わえる、屈指の日本酒ですね。

文句なしに、うまいです!

まぁ、1升瓶6000円だと、さすがに高く感じますが。笑い

十四代 純米吟醸 出羽燦々 21BY

2010年03月29日 | 日本酒
【十四代】が続きますねぇ。
なんだかんだ言って、買ってしまうのがこの銘柄の魔力でしょうか。

【十四代 純米吟醸 出羽燦々 生酒】


前回の「角新純米」に続き、このお酒も自分で買って飲むのは初めて。



全量「出羽燦々」使用、50%精米の純米吟醸。
生酒です。

どんな味なのかな?わくわく。


嗅ぎ香はフルーティで甘口の吟醸香。
マスカット系の香りです。

口に含むと、くっきりとした酸と旨味。
これまたフルーティで、しかもしっかりしたもの。

口の中で転がすと、旨味がよりいっそうはっきりしてきます。
甘みもしっかり出てきますね。
ですが、すきっと通った透明感は健在。

後口は旨味を伴った酸で閉められます。
丸い味わいで、若干アルコール感が鼻を通りますが、じっくり味わわないと気づかない程度。


開けてから1週間程度経っています。
開けたてのときはもう少しピリピリ感があったんですが、ここに来て完全にカドが取れました。

個人的には、非常に好みの味。
旨いです!

生酒なので、じっくり飲むわけにはいかないでしょうが、ちびちびもったいながって飲もうと思います。笑

十四代 角新純米 21BY

2010年03月27日 | 日本酒
遅れた分のご紹介を随時していきます!

今日はこれ。
【十四代 角新純米 21BY】


精米歩合55%の純米酒。
年末に出る「角新本丸」の純米バージョンです。

ちなみに、左上に写っている「腕」は・・・、某ブログで「M下君」と書かれている人。笑



スペックとしては、「中取り純米 無濾過生酒」となります。

じつは godanism、飲むの初めて!

これは楽しみなんですね。


瓶口からは、少し甘めの吟醸香。
渋みを伴った香りです。

杯に注いだ後の嗅ぎ香も同じ路線ですが、全体的に香りは締まった印象ですね。

口に含むと、ふわっとした旨味と、少しバナナ系の混じった含み香。
柔らかく、透明感がありますね。

転がすと、丸い当たりの酸。
甘味もありますが、かなり抑えめ。

喉を通るときの余韻は、酸と渋みを伴ったもので、ほわわ~んと口の中に残る感じ。
嫌な感じではありませんが、全体がキュッと締まったタイトな印象の中で、この後口はまずまずのインパクトです。

香り・味わい・舌触りなど、どれをとっても淡麗な印象。
過去に飲んだ【十四代】の中で、もっとも主張が少ないと感じました。

これは、単体で飲むのも良いですが、食事に合わせるのも良いように思います。

山間 ORI-ORI ROCK '10 赤

2010年03月26日 | 日本酒
約2週間ほど更新しませんで、だいぶ空いてしまいました。
godanismは生きてますよー。

Twitter でつぶやくようになってから、ブログのほうが少し疎かになっていますね。
いけません、いけません。

ご紹介できていないお酒もだいぶ溜まっています(笑)。
急ピッチで更新しようかなと思っていますので、よろしければおつき合いくださいませ。


さて、今日のお酒はこれ。

【山間 ORI-ORI ROCK '10 赤】


仕込み10号、純米大吟醸スペックの爆発系にごり酒。
godanism、このお酒を楽しみにしていました!



「まだまだ修行中!」と謙虚な姿勢の武田杜氏。笑
我々消費者としては、これだけの酒質のお酒をしっかり提供していただけること、それが本当にありがたいです。


さっそく開封してみましょう!
例によってアイスピック開栓。

去年度の赤山間は、開封に2時間かかりました。

今年は・・・、

10分で開封!笑

確かに爆発系ではありましたが、去年ほどではありませんでしたね。
というか去年度のがとんでもなかったということだと思います。笑


さっそく味わってみましょう。


嗅ぎ香は甘口フルーティな吟醸香、ややトロピカルな要素もある、しっかりした香りです。

口に含むと、ピッチピチのガス。
ほわわーんと広がる含み香は、嗅ぎ香ほど強いものではありません。
少し遅れて、柔らかい酸と旨味がしっとりと舌に寝そべります。

後口のキレの良さも秀逸。
喉越しに感じる甘みはぽちゃっとしているんだけども、さっと引いていく。

このみずみずしさ!
確かな【山間】らしさがありますね。

去年度の「赤山間」も美味しかったけど、今年のも素晴らしい。

旨いです!

こう言っちゃなんだけど、godanismは「青ORI」より断然こっちですねー。

美味しいうちに飲みきってしまうことにします!

而今 純米吟醸 八反錦 おりがらみ 21BY

2010年03月13日 | 日本酒
やっと封開けしました。

【而今 純米吟醸 八反錦 おりがらみ】です。


【而今 八反錦】のおりがらみは、18BY以来。
3年前に飲んだときには、非常にジューシィな旨味と南国フルーツのようなフルーティな酸味が同居した、素晴らしい出来映えでした。



今年は3年ぶりの発売となります。
楽しみにしていたので、期待大ですね。


まずは、おりを絡めないでいただきます。

嗅ぎ香は甘めフルーティな吟醸香。
パイナップル系の香りです。

口に含むと、心地よい酸。
遅れてピチピチのガス感、そしてまろやかな旨味。

転がすごとに出てくる、バランスの良い甘みが、【而今】らしさの真骨頂ですね。
多少の木香があるのも、例年の「八反錦」でおなじみの味わいです。

若干の渋みを伴ってはいるけれど、さっぱりしたキレ。
いいですねー!


では、次におりを絡めて。

口に含んだときの印象がまず違いますね。
ジューシィな旨味が、舌の上にずっと感じられる。

転がしたときに奥に感じられた酸が影を潜めて、後口の渋みも残りません。
キレの良さも、アップしましたね。

明らかに、おりがらみのときのほうがうまい。

ほんの少し固さを感じますが、それは【而今】に期待するところが大きいが故のものでしょう。

毎年毎年、しっかりと旨い酒を造って出してくれる。
本当にありがたいことです。


アテは「ベーコンと春菊のポテトサラダ」。


1. 春菊は軽く塩茹で、ベーコンはフライパンで焼いておき、それぞれ食べやすい大きさに切る。
2. ジャガイモはくし形に切って素揚げにし、油を切る。
3. 春菊・ベーコン・ジャガイモをシーザードレッシング・黒こしょうで和える。

あぶくま 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒

2010年03月11日 | 日本酒
期待していたお酒が到着しました!

【あぶくま 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒】


雄町100%、精米50%の無濾過生原酒。
斜めラベルに「泉」マークが入っています。
そう、おなじみの泉屋頒布会商品です。



瓶口からは、穏やかな吟醸香。
しっとり系で、若干フルーティな路線です。

口に含むと、すうっと優しい酸がまず出てきます。
ピチピチ感はありますが、固さはなく、優しい口当たり。

転がすとすぐに出てくる控えめな旨味が心地よく、酸とのバランスも良いです。

後口に鼻に抜ける香りが、godanism大好きです!
旨いわぁー。

とはいえ、現在花粉の影響によりほとんど鼻が利きません・・・(涙)。
うまいことはわかるのですが、じっくり味わえないのが本当に辛い。

とりあえず、5月くらいまではなんとか辛抱しよう。

喜久泉 吟冠 本生

2010年03月07日 | 日本酒
田酒を醸す西田酒造店の別銘柄【喜久泉】です。

【喜久泉 吟冠 本生】


写真では見えませんが、ラベルの右上には「吟醸造」と書かれています。

【田酒】が純米系ならば、【喜久泉】はアル添系。
この「吟冠」も、例に漏れずアル添酒です。



酒米は「華吹雪」、精米歩合60%の生酒です。
火入れは青いラベルですね。

さて、お味はいかがでしょうか。。。


瓶口から香るのは、おだやかなんだけど上品な吟醸香。
フレッシュなんだけど、特定の果実を思い浮かべるような香りではありません。

口当たりは非常に丸く、すうっと入ってきます。
爽やかな酸と奥行きのある旨味が、口当たりから広がってくる。
だけど、重たい要素は一切なし。
軽快な味わいです。

口の中で転がすと、喉奥にバランスの良い酸が出てきます。
喉越しは、スパッとキレますね。
余韻は短めで、若干アルコール感を伴う後口。


なるほど、なかなか旨いですねー!
温度が上がってくると甘みもしっかり出てくる辺り、好印象です。

そしてお値段は驚きの2,100円。
西田酒造店屈指のコストパフォーマンスですね。笑


アテは「鯖味噌」。

十旭日 純米吟醸 改良雄町 生原酒 19BY

2010年03月06日 | 日本酒
godanism、日本酒を自宅で買うようになって3年半くらい経ちました。
それまでも日本酒は外では飲んでいましたが、やはり自分で買って初めて、変化や真価がわかると思っています。

日本酒を飲み始めた当初は、香り高い甘めのものがやはり好みでした。
ですが、飲み続けるうちに裾野が広がってきたというか、比較的難しい味わいのものでも飲めるようになったと思っています。

今日のお酒は、どちらかというと初心者向きではありません。
ただ、こういうお酒には、こういうお酒にしかない「味」というものが確かにあります。

【十旭日 純米吟醸 改良雄町 生原酒 19BY】


笹塚の「本間酒店」で購入。
本間酒店のご主人には、「冷やで飲んだらダメだよ」と言われました(笑)



まぁ、そんなことおかまいなしに冷やでいただくんですけどね。

嗅ぎ香はふくよかな米の熟成香。
老ね香ではありませんが、この香りはきっと好き嫌いが分かれるところでしょう。

口に含むと、何ともまろやかで柔らかい酸と、かなり濃い旨味。
すうっと口に中に染み込んでいくような、幅のある味わいです。
19BYだけあって、カドは一切ありません。

口の中で転がすと、奥のほうから甘みがちらっちらっと顔を出してくる。
このときの酸とのバランスが絶妙。

後口はやんわりした旨味を基調とした余韻。
ピリッと出てくる辛みがアクセントで、仕上げも素晴らしい出来です。
旨いですねー!


とりあえず今日は15℃くらいでいただいていますが、もちろんもっと冷やしたときと、燗も試しています。笑

燗にすると、旨味が甘みに昇華して、これまた違った顔を見せてくれる。
冷やすと酸が目立って旨味が目立たない印象だったので、やはり温度帯は上げたほうが良いですね。


それにしても、3年前の私だったらまず買わない味。
飲み続けると、許容範囲が広がるのですね。
それと同時に、味にうるさくなるきらいもあるかもしれませんが・・・。


このお酒だったら、どんなアテも合います。
今日は「卯の花」で。

山間 T4・T5 亀口直詰 生 21BY

2010年03月02日 | 日本酒
待望のお酒がやってきました。
今日のお酒はこれ。

【山間 T4 亀口直詰 生 21BY】
【山間 T5 亀口直詰 生 21BY】


【山間 T4】、【山間 T5】は、五百万石100%の純米吟醸。
両方同じ仕込みですが、仕込み量が違っています。
「T4」は1500K、「T5」は700Kの仕込み。




実は、封開けのときから少し経っています。
というのも、封開け時には少し固さを感じたため。
ちょっと置いたほうが、両方とも旨くなるのではと思い、1週間くらい寝かせました。

どのように変化したかな?


まずは「T4」から。

瓶口から香るのはベリィ系のフルーティな吟醸香。

口に含むと、ピリッとした炭酸ガスとフルーティな酸味。
口の中で転がすと、ふうわりとした甘みが出てきますが、同時にフレッシュな苦み。

後口はガス感と苦み・酸味が余韻を作ります。
甘みを伴った含み香が鼻から抜け、喉越しと口に残る味わいに差がある。
キレよく、とはいきませんが、【山間】らしいふんわりした瑞々しさは健在で、バランス良く〆ています。


続きましては、「T5」。

こちらは、瓶口から香るのは「ブドウ」。
それも瑞々しいマスカットではなく、熟した巨峰のような甘い香りです。

口に含むと、炭酸ガスと酸味がお出迎え。
含み香は甘いですが、口の中に甘みはそれほど出てきません。

転がすと、ほんのりした甘みと苦みがほろっと。
後口は「T4」とほとんど変わらず、ガス感と酸味・苦み。
ただし、余韻には舌に残る爽快感を伴った甘さがあります。
鼻に抜ける香りはやや甘いものの、瑞々しいという方向性のものではないように感じます。


現段階での感想になりますが、【山間 T4】は確かに【山間】らしい、瑞々しさの片鱗がありました。
対して【山間 T5】は、想像していた【山間】とは違う味でしたね。
「T5」は、飲んでも「山間だね!」とはならないと思います。笑

それにしても、仕込みが違うだけ・酒米も酵母も?同じものなのに、けっこう違うもんだなー、と。
勉強になりました。

とりあえず、4合瓶にそれぞれ目一杯とって、夏くらいまで寝かせてみようかと・・・画策中。


おつまみは、「菜の花・人参・長ネギの和風コンソメ煮」で。