Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

白瀑 純米大吟醸 生原酒

2010年08月31日 | 日本酒
先日、初めて狛江にある「籠屋」さんへ行ってきました。
いろいろとお話を聞かせていただきまして、お酒を1本だけ購入して帰って来たのですが。
今回はそのお酒を開けてみます。

【白瀑 純米大吟醸 生原酒】


ラベルには書いてありませんが、原料米は「美山錦」。
精米歩合は、麹米45%、掛米47%です。
日本酒度+2、酸度1.6。



それでいて、値段3,800円!
これは驚きです。


早速飲んでみましょう!


嗅ぎ香はフルーティな吟醸香。
派手ではなく、かといって地味でもなく、華やかなれど落ち着いた香りです。

口に含むと、まず口全体に広がるうっすらとした含み香。
バナナ様の香りと、それに遅れて酸が出てきます。

口の中で転がすと、瑞々しい甘みと喉奥にキレイな酸。
ほんのり感じられる渋みが、全体をキュッと引き締めています。

喉越しは甘酸がバランス出て来て、甘い香りが鼻に抜けていきます。
ピリッとした辛みがキレよく収めています。

バランスいいですね~!
【白瀑】の純米大吟醸として、満足の出来映えですね。
文句なしに旨い。
コストパフォーマンスは非常に高い1本です。

食事に合わせるだけの強さはしっかりもっているお酒ですが、アテなしでもばっちり。

而今 特別純米 九号酵母 火入れ 21BY

2010年08月28日 | 日本酒
まだまだ暑さの残る8月、ビールに手が出てしまうこともよくあるわけですが、やはり日本人たるもの日本の酒を飲んでいかねば。

今日はこれです。

【而今 特別純米 九号酵母 火入れ】


不動の地位を確立した【而今】。



麹米「山田錦」、掛米「五百万石」。
精米歩合60%の特別純米酒。

さっそく飲んでみましょう!


嗅ぎ香は吟醸香と米の香りが合わさったような香りで、穏やかなもの。

口に含むと、まず比較的濃いめの酸が出てきます。
米の旨味が遅れて出てきますが、甘みはさほど感じません。

口の中で転がしても、味わいにはほとんど変化は無く、含み香もおとなしい。
ただ、喉奥にはフルーティな酸が感じられて来て、【而今】らしさの片鱗を見せてくれます。

喉越しはピリッとした辛みと酸。
ガスは無いのですが、後口に爽やかさが残ります。
鼻に抜ける香りは、転がした際に感じられたフルーティな香りで、キレもまずまず。

美味しいことは美味しいのですが、【而今】に求められるレベルとしては、若干弱いような気もします。
このスペック、生のほうが個人的には好みでしたね~。

アテは夏らしくいきましょう。

・鶏ささみとオクラのポン酢

山間を味わう会@稲毛屋'10

2010年08月26日 | 日本酒
8月24日、東京は千駄木にあります稲毛屋さんで、「山間を味わう会」が開かれました。



「武田杜氏をお迎えして」とありますように、新潟第一酒造の武田良則氏をお招きして、21BYで現在までに発売されている【山間】および【越の白鳥】を一同に飲みましょう、という会でございました。



料理は、稲毛屋さん自慢の鰻と、今回は来れませんでしたが糸魚川の阿吽さんからの差し入れです。


お酒の説明を1つ1つしていると、文章がいくらあっても足りませんので、軽い説明だけにとどめて、あとは写真でご紹介したいと思います。

では、じゃんじゃん参ります。

1.【鬼山間 T-1】特別本醸造 中取り亀口汲み生


2.【かめ口一番 Aコレ T-3】本醸造 中取り亀口汲み生


3.【山間 T-4】純米吟醸 中取り亀口詰め生(1500K仕込み)


4.【山間 T-5】純米吟醸 中取り亀口詰め生(750K仕込み)


5.【山間 T-6】純米大吟醸 中取り亀口詰め生


6.【山間 ORI-ORI ROCK '10(青ラベル)】純米吟醸 にごり生


7.【山間 ORI-ORI ROCK '10(赤ラベル)】純米大吟醸 にごり生


8.【山間 T-7】特別純米 中取り亀口汲み生


9.【越の白鳥 T-7】特別純米 中取り無濾過生原酒


10.【山間 Aコレ T-8】純米吟醸 中取り亀口汲み(イズミ~ル汲み)


11.【越の白鳥 T-8】純米吟醸 無濾過生原酒(セメ)


12.【鬼山間 T-13(GOLGO)】本醸造 中取り亀口汲み生


13.【山間 T-8】純米吟醸 火入れ


14.【山間 T-10】純米大吟醸 火入れ
(写真撮れてませんでしたorz)

乾杯酒は【越の白鳥 T-9】。特撰大吟醸 亀口汲み 瓶燗火入れ、でした。


これだけの【山間】が一夜に集まる会は、この日の稲毛屋をおいて他に無いと思います。
非常に贅沢&至福のときを味わうことができました。

本当にありがとうございました!


最後に、この日のおつまみの写真をずらずら並べておきます。













奥能登の白菊 純米吟醸

2010年08月22日 | 日本酒
カネセ商店の代表取締役、グッさんにおススメとして選んでいただきました。

【奥能登の白菊 純米吟醸】


石川県、白藤酒造店のお酒。
うっすらベージュがかった和紙に、くっきりとした印字で印象が残る表ラベルです。



スペックは、日本酒度-1.5、酸度1.4となっています。
精米歩合55%、山田錦40%/五百万石60%。


さっそく飲んでみます!
「まずは常温で!」と言われていたので、猪口に注いでからしばらく置いてみました。


嗅ぎ香はうっすら香る吟醸香。
フルーティではありませんが、米の甘みを感じさせる香りです。

口に含むと、まずすうっと米の旨味がゆっくり感じられてきます。
酸はそれほど出てきません。
甘みも数値ほどは出てこないように感じます。

口当たりが非常に瑞々しくて柔らかい。
突っかかるところはどこにも無く、本当に抵抗無く入ってきます。

口の中で転がすと、奥のほうに酸が出てきますね。
とろみのある質感で、前方の旨味と後方の酸がマッチします。
ここで出てくる酸のキレイなこと!

喉を通るときにも酸が基調になっています。
鼻から抜ける香りには若干のフルーティさが感じられ、後口を爽やかにしますね!
余韻に甘さを残しつつ、キレよく収まります。

これは旨いです!
数値からは想像できない味わいのお酒でした。
何しろ、口に入れてからすぐではなく、後半の盛り上がりがすごい。

食中向きですが、単体で飲んでも飲み飽きしません。
バッチリの旨さです。


肴はこれで。
・茄子の味噌炒め



それにしても、AUNさんの飲んでいる20BYも気になる!笑

上喜元 純米 出羽の里 生酒

2010年08月17日 | 日本酒
えー、久しぶりの更新となります。

godanism、無事に引っ越しを終えまして。
新たな環境にて生活を開始致しました。

まだしばらくは、いろいろと雑務の残っているところではありますが、お酒のご紹介はぼちぼちできるようになりました。

そんなわけで、久しぶりにご紹介したいと思います。

【上喜元 純米 出羽の里 生酒】


山形県、坂田酒造のお酒。
【上喜元】の、酒米「出羽の里」を使った純米生酒です。



精米歩合80%の低精米酒です。

このお酒は、私が【上喜元】を初めて飲んだスペック。

ざりがにさんにご紹介いただきました。

しばらくは生酒としては出荷されていなかったと思うのですが、今期は生酒が出ていました。

早速飲んでみることに致します。


香りは落ち着いています。
吟醸香ではなく、ふわっと香る感じの米の香りです。

口に含むと、まず酸がすうっと出てきます。
遅れて米の旨味。

含み香は若干フルーティで、バナナと梨を合わせたような香りです。
非常に丸い口当たり。

口の中で転がすと、ほんの少しの甘みが出てきます。
ですが、全体の輪郭は口当たりからある酸と旨味。

喉越しはピリッとした辛みを基調とした酸。
艶やかで丸みのある旨味を余韻として、キレもなかなかです。


3年くらい前に同じ生を飲んだと思うのですが、その時の印象とは少し違いますね。

今期のもののほうが、フルーティさは控えめになっていて、食中向きになっているように感じました。

それにしても、このお酒が2000円を切る値段というのは、驚きであることには変わりません!

ちょっと復活

2010年08月03日 | 日本酒
えー、godanism でございます。

引越に向けて準備を進めております最中ではありますが、ちょっとだけ更新しようと思い書き進めております。


冷蔵庫のストックのうち、開いているものを優先的に片付けていたのですが・・・、


あっという間に片付け終わってしまいました・・・。笑


「このペースならばもう1本くらい開けても、引越前には飲みきるだろう」という思惑のもと、


新規開栓!笑


【貴 夏純米 発泡にごり】


夏らしいラベル!
これは夏に飲まねば。笑



山田錦100%、精米歩合60%。

ちなみに、日本酒度+5、酸度1.6、アミノ酸度1.1です。

さっそく飲んでみましょう!


香りは、うっすらと漂う吟醸香。
ほんのりフルーティですが、派手な香りではありません。

口の含むと、「発泡にごり」のラベルからは想像できないほどの丸い口当たり。
少し遅れてピチピチ感が出てきますが、微発泡ですね。

口の中で転がすと、奥のほうに酸が出てきます。
微かに出てくる渋みと、口当たりからの旨味と合わさって、ウマ渋酸の三重奏。笑

喉を通るときは貴らしい含み香と鼻に抜ける香り。
心地よい爽やかさとキレを伴った後口ですね。

おりがらみですが、おりはあっても無くても大して変わりません・・・。笑
生っぽさもほとんどありません。
だけど発泡感は微かながらある、という仕上がりです。

旨いですね~♪
2730円というローコストで、夏に飲む日本酒としてはバッチリのお酒です!

おつまみは、こんな感じ。

・ハタハタの一夜干し

先々月、糸魚川で買って来たもの。これでラスト!涙

・蛸のカルパッチョ

「貴」との相性はバッチリ!