Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

たかちよ 豊醇無儘 扁平精米おりがらみ 23BY

2012年11月19日 | 日本酒
今年、初購入となったお酒です。

【たかちよ】


新潟県、高千代酒造のお酒。



扁平精米と書かれています。
扁平精米とは、通常の精米とは違って、米の表面から均等な厚さで削っていく精米方法。
結果として扁平な形の精米となります。

なんでそんなことをするのか。
簡単に言えば、そのほうが雑味の少ない米になるからです。

ともあれ、レビューにいきましょう。


上立ち香は甘い吟醸香。
果実味があり、非常にフルーティ。

口に含むと、まず舌の上にちょんと渋味が乗ってきます。
含み香が早い段階で出て来て、渋味とからんでグレープフルーツのようなバランス。

口の中で転がすと、酸が喉手前に感じられてきます。
同時に旨味がじんわりと、しっかり主張してきます。
香りは甘いのですが、甘みはそれほどでもなく、どちらかといえば辛口。

後口は渋酸で〆。
非常にさわやかな戻り香があり、余韻はなだらかです。


トレンディな流れを抑えつつ、食にも寄り添おうという二兎を追うお酒です。笑
それを体現しているのがすごいですね。

24BYの新酒もいち早く出ました。
機会があれば飲んでみようと思います。


アテは鶏胸肉のチーズはさみ焼き。


上に乗っているのは粒マスタードを溜まり醤油漬けにしたものです。

善知鳥 大吟醸 山田穂 23BY

2012年11月08日 | 日本酒
初めて見たラベルだったので買ってしまいました。

【善知鳥(うとう)】


青森県にある西田酒造店。
【田酒】を醸す蔵として有名ですが、アルコール添加したお酒は【田酒】ではなく、【喜久泉】【善知鳥】として出荷されています。

通常、【善知鳥】は山田錦または百四拾(華想い)を使用して造られていますが、こちらは山田穂で仕込まれています。



出荷は今年の8月。
ラベル右下の花の絵が妙にリアル。笑

レビューにいきたいと思います。


上立ち香は甘さを伴った吟醸香。
フルーティかつ澄んだ香りです。

口に含むと、まず舌にふんわりと旨味が伸びてきます。
酸もありますが、微かに舌先に感じる程度。

口の中で転がすと、酸は上顎へアタック。
舌の裏側から渋味が感じられてきます。
旨味がここでしっかりと出て来て渋味と一体に。
甘みも絡まって、若干ナッツのようなバランスを感じます。

後口は甘渋で〆。
キレがよく、余韻に酸を置いてスパッと切ります。
戻り香は実にさわやかな吟醸香ですが、派手さは一切ありません。


非常にうまい大吟醸です。
そのままいただいても、何かアテを用意しても問題なし。
値段も山田錦の【善知鳥】に比べれば割安で、おトク感があります。

アテは「ルッコラのポテサラ」。

日高見 純米大吟醸 山田錦 ブルーボトル

2012年11月06日 | 日本酒
大好きな銘柄の一つです。

【日高見(ひたかみ)】


兵庫県、東条特A地区産の山田錦を全量使い、40%まで磨いて造った純米大吟醸。



裏ラベルには「念願だった~」と書かれています。
お米の出自にこだわりを感じます。

レビューにいきましょう。


上立ち香はすうっと透き通るような吟醸香。
ほんの少し南国果実を思わせるフルーティさを伴っています。

口に含むと、舌先には酸、次いでふわっと微かに甘み。
米由来の旨味はじんわり、控えめに伸びてきます。

口の中で転がすと、舌先からは渋味。
酸は上顎にジャンプし、ほんのりとした甘みと一体に。
鼻に抜ける香りにはバナナ香が混じります。

後口は甘酸で〆。
ですが余韻に渋味を置いていきます。
戻り香は艶のある吟醸香で、どこまでも上品。


いや~、ちょーうまいね。
どこに文句の付けどころがありましょう。
仙台の某酒屋店主をして「パーフェクト!」と言わしめる一滴、ただ者ではありません!
人生の節目節目で飲みたいお酒ですね。

アテは、塩豚とじゃが芋の煮物。


塩豚は作っておくと便利ですね~(^^)