Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

仙禽 木桶仕込み 純米大吟醸しずく酒 2009

2009年09月28日 | 日本酒
未開封パーティからだいぶ日が空きました。
遅ればせながら、あの日に開けたお酒を少しずつレビューしていきたいと思います。

まずは、このお酒から登場です。

【仙禽 木桶仕込み 純米大吟醸しずく酒】


このお酒は、去年も買っています。
そのときのエントリはこちら

読んでいただけるとわかるのですが、去年は発泡しまくっていて、かなりの量が吹き出てあまり飲むことが出来ませんでした。
同じスペックなので、今回も非常に警戒していました。



ところが、開けてみると意外にも超静か。
発泡もほんの微かに感じる程度で、去年とはぜんぜん違いました。

とはいえ、味わいはやはりgodanism好み。

スッキリとしたリンゴ系の吟醸香。
含むと、柔らかな旨味と酸味、同じくリンゴ系の含み香が口中に広がって、なんとも心地よいです。
精米歩合40%なだけあって、雑味はまったく感じません。

口の中で転がすと苦みが出てきます。
この苦みは、辛みと一体化してドライな印象を与えます。

後口には、微かに残った発泡感がピリッと利いてきて、キレが良い。

うん、旨いですねぇ~。
ただ、去年のものすごい発泡感たっぷりの同銘柄を知っていると、いくぶん物足りなさを感じます。
【仙禽】は若い銘柄なので、これからも応援していきたいですね~。

おつまみは、椎茸の網焼き。


「しいたけブラザーズ」の椎茸を頂いたので、網焼きにしてみました。

未開封パーティ 2009年9月22日

2009年09月23日 | 日本酒
先日報告したとおり、未開封パーティを決行いたしました!

「未開封パーティ」とは、未開封のお酒を次々と開封してしまおうという趣旨のパーティ。
今回は、初参加のキャミパンさんを含め、総勢4人!でささやかに開催いたしました。笑

各お酒のレビューはおいおいやっていくことにして、そのラインナップと料理をご紹介したいと思います。

まず、トップバッタはこれ。
【陸奥八仙 特別純米 ひやおろし】


最初の料理は、こんな感じ。


右上から、フルーツトマト、切り干し大根と小エビの煮物、しらたきの明太和え、ちくわと人参のきんぴら。

続いて、活性系。
【仙禽 純米大吟醸 木桶仕込み しずく酒】


【鶴齢 純米吟醸 活性にごり 番外品】


刺身は買って来たもの。


お酒の開封を連発します。
【豊賀 特別純米 生原酒】


【三芳菊 純米吟醸 雄町 生原酒】


【而今 純米吟醸 雄町 火入れ】


【飛露喜 純米吟醸 黒ラベル】


写真の横にペットボトルが写っていますが、これは今回参加していただきましたキャミパンさんの差し入れ酒、【飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 19BY】!ありがとうございました!!

料理はこんな感じ。

・肉じゃが


・鶏胸肉のたたき(とり農園)


・豚の柔らか煮(キャミパンさんの差し入れ。ありがとうございました)


【山間】を空けていきます。
【山間 T6 生&火入れ】


生の方は、キャミパンさんの差し入れ酒。ありがとうございました!

【山間 T7 生&火入れ】


正直、【山間】を飲みまくっている方が2人もおられたので、これを「未開封パーティ」で開けるのもどうかと思ったのですが、生&火入れの飲み比べが出来る!という大義名分のもと、開けさせていただきました。笑
キャミパンさんのご助力がなければ無理でしたね~。

・春菊の白和え


・めだいの煮付け


最後のお酒は、【十四代 純米大吟醸 七垂二十貫】。


参加してくださったみやさんの差し入れで幕を閉じました。
・シフォンケーキ


料理の写真、やっぱり少し撮り忘れてますねぇ。
サラダの写真と、ねぎとろさん差し入れの漬け物の写真が無かった。

さて、各お酒のレビューはおいおいやっていきます。
とりあえず無事終わりました。
参加してくださった、みやさん・キャミパンさん・ねぎとろさん、ありがとうございました!

鳳凰美田 大吟醸 雫絞り斗瓶取り 原酒

2009年09月13日 | 日本酒
ようやく涼しくなってきました。
今月の連休中に予定している「未開封パーティ」のラインナップも、いよいよ決定しました。
参加される方はぜひお楽しみに。

今日のお酒はこれです。
【鳳凰美田 大吟醸 雫絞り斗瓶取り 原酒】


「別誂至高」と書いてあります。
【鳳凰美田】の渾身のお酒といったところでしょうか。
ま、確かにその分、お値段は張りました。



さて、気になるお味について。
コイツは果実感たっぷりの超フルーティなお酒です。

瓶口から強く香るマスカット系の吟醸香。
口に含むと、爽やかな旨味にぴりっとした酸味が隠れて出てきます。
甘味はそれほど強くありませんが、何しろ香りが強いので、甘く感じます。

雑味は一切ありません。
ただただクリア。
これはおつまみ要らないね。

きゅっと引き締めるための酸味が、口当たりから終わりまで緩やかに続きます。
これはアル添だからなのかな。

精米歩合35%、兵庫県産山田錦100%という贅沢な造り。
旨いのは当然なんです。
でも、個人的にはちょっと香りが強すぎる。
華やかなお酒は好きなんですけど、このお酒ほど強いと飲み疲れしそう。

火入れなので変化はあまり期待できませんが、ちびちびと飲んでいってみることにします。

雪鶴 純米吟醸 袋しぼり 無濾過生原酒

2009年09月08日 | 日本酒
今日のお酒はこれ。

【雪鶴 純米吟醸 袋しぼり 無濾過生原酒】


このお酒は、AUNの斎藤さんに我がままを言って選んでもらったもの。
「食事に合う、旨味のしっかりしたやつ」って言って、選んでもらいました。
その節は我がままを言ってすいませんでした!



さて、ぐい飲みに注ぐと意外としっかりした香り。
とはいえ、柑橘系でもリンゴ系でもバナナ系でもなく、丸い甘味の香りです。

口に含むと、柔らかくて濃い旨味がふわんと舌を撫でていく。
幾分とろみのついた味わいの奥から、ぴりっとした酸味が顔を出してきます。

後口には、それまで出て来なかったシャープな香り。
苦みも出てきますが、その二重奏が心地よいですね~。

ついつい杯が進んでしまう。

口当たりと後口で、香りと旨味の変化がこうまで出るとは。
面白い酒だー!


当ては、「豚バラ肉の塩焼き」。

山間 T4 亀口直詰 火入れ

2009年09月06日 | 日本酒
ひやおろしの季節到来です。
ひやおろしの熟成感が以前はあまり好きではなく、生ばっかり飲んでいた時期がありました。
最近は日本酒の熟成も、旨味・丸みがあり、ようやく評価がわかってきた感があります。

さて、今日は久しぶりの【山間】。
【山間 T4 亀口直詰 火入れ】です。



先月、千駄木の稲毛屋さんで行われた「山間の会」、参加できて光栄でした。
また機会があれば、末席に参上したいと思います。



今年度から「T-XX」という表記をするようになった【山間】。
この「T4」は、特別純米です。

香りは、落ち着いた甘味のあるもの。
口に含むと、【山間】らしい甘味と旨味が出てきます。
吟醸系の香りではなく、木香のような感じ。

口の中で転がしていると出てくる酸と苦みは、食欲を増進します。
後口はさっぱりキレますが、余韻に残る甘味と辛みが特徴的で、後を引きますね。

いわゆる【山間】に求められる軽快な味わいはありませんが、これはこれで一つの旨い酒。
いろいろな顔を見せてくれる【山間】、来年度も期待していますよ~。

当てはだしまき。

而今 純米吟醸 千本錦 火入れ 2009

2009年09月01日 | 日本酒
まずはお知らせ。

来る2009年9月22日(火)、godanism宅にて「未開封パーティ」を行う予定です。
以前までは、私の方から興味のありそうな人に連絡をして、参加者を募っていたのですが、今回はブログにて公募してみたいと思います。

時間は14時くらいからスタート予定、会費は3000円程度を予定しています。
お酒の種類は当日までのお楽しみ。ですが、当ブログの紹介するお酒を見て共感できる方ならまず間違いないかと。
料理はgodanismで用意しますが、持ち込みも歓迎します。笑

拙宅は東京都世田谷区にあります。
待ち合わせ場所は別途お知らせしますが、そこまでの移動は各自となります。

参加してみたいと思われる方は、下記のメールアドレスまでご連絡ください。
fumy アットマーク loose-leaf.com
(アットマークは「@」です)

定員は限られていますので、早い者勝ちで行こうと思います。笑


では、本題に突入!

今日のお酒はこれ。

【而今 純米吟醸 千本錦 火入れ】


-- 過去に囚われず未来に囚われず 今をただ精一杯に生きる --



もう、旨いに決まっている【而今】ですが、その中でも千本錦を使ったこのお酒はgodanismのお気に入り。

瓶口から香るストロベリィ系の香りは、飲む前から期待大です。
口に含むと、若干の渋みと酸味、少し遅れて甘味がふわっと出てきます。
生に比べるとずいぶんとスリムな味わい。

後口にピリッと辛みが来ます。
この辛みが酸味を伴ったものなので、全体像をきゅっと引き締めてくれるんです。

毎年方向性きちっと定めたお酒を出してくる酒蔵はレベルが高いと思います。
でも、その方向性が間違っていたらやっぱり美味しくない。
【而今】の凄いところは、方向性の確かさと安定度。

う~ん、旨いねぇ~。


当ては茄子の味噌炒め。