漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

会える時を楽しみに待っているよ

2011年03月06日 13時24分56秒 | 第19話/真の才能

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 2007年4月より4年間、
― 途中何度も休んだり、パソコンの故障等でUPが遅れたりもしましたが、
― このブログをほぼ定期的に続けて来られました。

 しかし、今回でストックがゼロになり、
これからは、描いては出し描いては出しにするか、
しばらくUPは休んで、ある程度描き溜めた時点でまた毎週決まった曜日にUPするかのどちらかに
するしかありません。

 これから作者は昼ごはんを食べて、
図書館へと次の話の資料を探しに行くつもりで、
できれば今日、次の第20話の表紙のカラー絵も描き始めようと思っています。
予定では次の話も最初の何ページかは、
抒情的な雰囲気を出すためにカラーにしようと思っています。

 今まで作画をしてくれていた尼将軍様、
この前言っていたような、 「 猫が出て来るOL漫画 」 がどーしても描きたいらしく、
それに専念したいようなので、また作者メインで作画せんといかんなとなりました。
幸いな事に、作者も尼将軍様とほぼ同じような画風で描けるように自然となっていたので、
御覧になって下さる方々にはあまり違和感を感じさせずに移行できるのではと思います。

 …まあ、ここで “ The End ” or “ Fine ” なんてする事もできますし、
そうすれば、 「 トリストラム・シャンディ風の壮大な話中頓絶 」 で、
筋も通るかもしれないし…後は、見た方々に予想させて ― ヒントも今までUPされた分の中に散在しているし。
― なんて事も考えましたが。

 でも、何があっても最後まで続行する事にしました。
最後までちゃんとプロット考えて、ネームも作ってあるしね。
スターン聖下の初代 「 トリストラム・シャンディの生涯と意見 」 は、完結しない事に意義があるけど、
作者の話の場合は、あくまで、

完結する事に意義がある

のです ―― 。


 何か作者さん、決意固いみたいね。

 所々で 「 自分は真面目で頑固者 」 みたいな事言っておったしの。

 何でも頑張り過ぎる事ないのよ。
仕事でもそれが裏目に出たって事もどこかで言っていたでしょ?
しばらく美味しい物でも食べて家族とも楽しく過ごしたらいいのよ。
今まで休日の楽しみも、このブログでいろいろと潰れていたんでしょうから。

 何かシャンディさんの履いている靴、
日本の女子高生も履いてるようなのだよ。

 まさか、 + 黒の長靴下かストッキングかタイツ履いてるとかか?
「 もし高校生の女子がスターンの 『 トリストラム・シャンディ 』 を読んだら 」 なんて事、
ある訳ねーだろってのっ!!

 こーゆうの好きな子って、
案外クラスの人気者で、
男子と一緒になってバカ騒ぎもできるけど、
彼と彼女には絶対なれんと思う。

 シャンディさん、シャドウがきつくて結局口しか見えないじゃない。
…これじゃ正体なんて結局分かんない。

 だから、ママン、前にも俺が言ったように、
ローソンのシャンディがハリソンを殺しに来るんだよ。

 でも、最後が殺人で終わるって雰囲気の話なの…これ?
そういうのって全体的にもっと暗くて冷たいとか硬いとかってのが混ざり合った、
「 悲壮感 」 が漂ってるんじゃないの?

 わしらでは手伝う事もできない以上、
再開を待つしかないんじゃろうな。



 それではまたお会いできる時まで。
もし最終回を知りたかったら、 「 坂の上の雲 」 の視聴じゃないけど、
それまで死ぬなよ。


イタリア料理も舌コピーして来ます

2011年03月05日 19時41分35秒 | 第19話/真の才能

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 何だか、ハリソンさん、今まで散々作者自身にまで、
― 特に人物紹介等でダメ人間みたいに言われて来てましたけど、

どこがダメ人間なんだか、だんだん疑問に感じて来た。

 願わくば、初代トリストラム・シャンディさんも作者のように、
ハリソンさんへの評価が変化してってくれればいいんでしょうが、
明日アップのページを見る限りでは、そのような気配はほぼありません。

 しかも、バカにしている人物から、切なる救いを求めている。
 
― っー、不可解だけど、家族や友人や恋人の間ですら案外よくある事をしているのでした。


 私、イタリアへは行った事ないけど、
スパゲッティはハリソンさんより絶対上手に作れる自信がある!

 うん、でも味は完全に日本人好みにだけどね。
それにスーパーで買った麺を茹でて、
同じくスーパーで買った缶入りのソースをかけて、
粉チーズとなぜか韓国のりの千切ったのをふっただけってヤツね。

 何言ってんの!
アサリとキャベツとニンニクのとか、
ホワイトソースのも時には作ってるでしょ!

 俺、エゲレスのジョークの本で、
エゲレス人の中にはスパゲッティの木に麺がなると信じているヤツがいる。
― つーのを読んだ事あるぜ。

 日本の小学生の中には、
魚が開きの形で海や川を泳いでいると思っている子がいるってのと同じ感じなのかな?

 ナポリ辺りでは、一行がトマトの味にも出会えるんじゃろうか?
現代のようなトマトとチーズのピザは物の本によると、
17世紀にはすでに存在したそうじゃ。

 私は昔の人は、 「 トマトを食うとガンになる。 」
って言ってたって話を聞いた事あるよ。

   今と全然逆な事言ってんじゃんよー!!

 確かに、欧米の北方の国ではそういう者達も多かったようじゃ。
それでそうでない事を証明するべく、
自ら公衆の前でカゴに大盛りのトマトを完食してみせた19世紀の軍人殿の伝説も、
アメリカにはあるそうじゃ。



 明日は、第19話完結編。
遂に初代トリストラム・シャンディ氏が出るゾ出るゾー。




草花の絵をお土産に…

2011年02月27日 19時51分26秒 | 第19話/真の才能

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 えーと、このページ、
3コマ目と4コマ目の間で、アンジェラさんがハリソンさんに無言でおじぎをして、
ハリソンさんが面喰ってドギマギしながらも、
やはり無言で軽く会釈をしている場面が省略されていますので、
ご可能な方は、ローレンス・スターン聖下調で脳内にて補って下さい。

 アンジェラさん、ハリソンさんと出会った頃は童女でしたが、
今ではすっかり大人ですから、お土産と言われてもはしゃがず、欲張ったりもしておりません。
ハリソンさんの趣味と自分の趣味が合致する事をお願いしているのでした。

 でも、ハリソンさん、
18世紀当時はワシントン条約他、動植物の他国持ち出しへの厳しい規制は無かったもんですから、
アンジェラさんになかなかロマンティックな贈り物ができるかもしれません。


 アンジェラさん、若いお母さんでうらやましいわねぇ。
娘と同じ職場の制服着てても似合っているし。

 17話とは違うデザインの着てるから、きっと冬服だね。
日本なら大名家のお姫様に仕えているのと同じだから、
親戚のお殿様に見染められればアレックスさん大出世なのにねー。

 「 そちの名は何と申す? 」
― 完全に 「 OH奥物 」 に毒されてんな!

 いや、だが将来そういう場面が本当に出て来る予定らしいぞ。

 ええ、でも猥褻なシーンは描かないと作者さん、断言していたでしょうに。

 俺は作者がポリシーをひっくり返しても全然かまわんけどな。
「 お渡り 」 のシーンを描けよ!


 ところで、昨日の切手自慢の話の続き、
オースティンさんの生誕200年記念切手なのですが。 
 


 左から、 「 ノーサンガー・アベイ 」 のキャサリン・モーランドさん。
「 プライドと偏見 」 のフィッツジェラルド・ダーシィ様。
「 マンスフィールド・パーク 」 のヘンリー&メアリー・クロフォード兄妹さん達。
「 エマ 」 のエマさんとお父さんのウッドハウス氏。


 ダーシィさん、昔NHKで放送されてたののコリン・ファースさんに似てないじゃない!

 でも、 ↓ ウッドハウスの父っつぁんは、ハリソンに似ているぜぃ!

 ぷっ、激似かも。

 本当に似てるよね―。




 これも実は小学生の時に父に買ってもらったんです。
当時は価値なんて全然分からずに。
何となく欲しいとか言っちゃったりして。
当時は切手集めがブームで、
切手専門の通販で売っていたんですが、
お父さん、ありがとー。

 …それから、 「 ガンダム 」 の記念切手も公開。
実は当時、あんまりちゃんと見ていなかったんだよな~。
自分の感性では、 「 一休さん 」 の方が面白かったんでさー。
現在ガンダムがこんなに絶大な権勢を誇るようになるとは、
中学生の作者は全く予想していませんでした。



  こりゃ、あれだね。将来マニアに売ろうって魂胆で買ったんだね。

 完全に不純な動機でだな…ファンに失礼じゃないか!
それにここって、そもそも切手自慢するためのブログなのか?

 作者のホビーホース ( 趣味 ・ 御宅騎 ) も伝えるという意味では、
全くの場違いでは無いのかもしれんぞ。



 次回の更新は、3月5 ( 土 ) ・ 6 ( 日 ) 日の予定。
次週は、遂に初代トリストラム・シャンディさんがカーテンの陰の、その姿を現す!

本場のお土産を買って来るよ

2011年02月26日 19時34分53秒 | 第19話/真の才能
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 ハリソンさん、1765年の10月初旬にロンドンへと戻り、
年が明けてから出版予定の本の原稿を書店へと届け、
スタンデイジ親子さんに挨拶を済ませて、
フランスのカレー港へと向かう船に乗れるドーバー港へと乗合馬車で向かいました。

 ロンドンでもラモー ( 1683-1764) さんだのクープラン一族 ( 17世紀~19世紀に活躍 ) さんだの、
バルバストル ( 1727-99 ) さんだのコレット ( 1709-95 ) さんだの
…ドメスカ ( 1685-1757 ) さんだのガルッピ ( 1706-85 ) さんだの…といった、
鍵盤音楽の楽譜は手に入ったかもしれませんが。

 輸入物を買うのと、直接外国行って買うのとではやっぱ違うんでしょうね。
英国の18世紀起源物では、ウェッジウッドさんとこのジャスパー・ウェアとかが、
運良ければ日本の地方の町のデパートでも売ってるようですけど。

 …作者はツルッツルの陶磁器でないとコーヒーが美味いと感じない、
逆にツルッツルならば100均物でも、何かの景品物でも全然満足なので、
ジャスパーさんを買おうとは思いませなんだが。

 そんな事を書いていたら思いだしたのですが、
父に貰ったミントンさん ( 18世紀末創業 ) 製の乾電池入れて使う置時計、
装飾性の方を重んじて作られたのか、
時間が狂いやすいので、いつの間にか使わなくなりましたが、
今どこにしまってあるのか忘れてしまいました。
お父さんメンゴ。

 それから、フランスに行った時、母に買おうかどうか迷って、
サン・テグジュペリ ( 1900-44 ) さん自筆の絵を元にした、
「 星の王子様 」 の切手を結局買わずに帰ってしまい、
母はその事自体を知りませんが、
その事は私の残りの人生の間中悔いる事となるでしょう。

 昔、日本でアニメ化された事があって、母はそれが好きだったんです。
特にボーイ・ソプラノで歌われる主題歌が。
もしかしたら、 「 TVのあのカワイイ絵と違うじゃん。 」
― とか言われるかもしれないと思い、
結局買わなかったのでしたけど。

 …なんて事も思い出してしまいました。

 ガンダムの記念切手はチャッカリ買ってるくせにねー。
ちなみに、作者が中学生の頃、アムロ君が主人公のがTVで放映していました。
チェッ、年取ったよなー。


  ↑ もしよかったら、ガンダムの俺にも見せちくりー。

 でも、作者はジェイン・オースティン殿の記念切手を持っている事の方が自慢らしいのじゃ。

 私はそっちの方が見たいわ!
「 プライドと偏見 」 にちなんだ絵柄もあるのかしらね?



 今日の続きは明日。これでやっと夕飯のカレーとトマト&キャベツのサラダが食べられる。


夕暮れ時のシャボン玉の如し

2011年02月20日 18時01分40秒 | 第19話/真の才能

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 初代トリストラム・シャンディさんときたら、
ついにこの話の真っ只中にもぐり込み、
作者を押さえて筆頭ナレーターの役に就任してしまいましたよ。
恐るべし恐るべし…。

 2コマ&3コマ目のバックには、ジョン・スタンレイさん ( 1712-1786 ) 作曲の、
「 アンダンテ ヘ長調 」 という曲を脳内で流しながら読む事ができたら、
さらに雰囲気が盛り上がる事でしょう。
この曲、ジョシュア・リフキンさん指揮のアムステルダム・コンセルトヘボウ室内管弦楽団演奏の、
「 ヘンデル オルガン協奏曲集第2巻 」 の中に、
ピーター・ハーフォードさんのオルガン独奏で入っています。

 話の順番としてはこの後で、ハリソンさんがウォルポールさんにパリで出会い、
リヨンではハモンドさんと出会うという ― 苛酷な運命のネクスト・ステージの始まりで、
一時の幸せはタイトルの如しなのでした。

 …そして未来には、シャンディさんとのこんな感じでの対決が控えていますし、



 シャンディさんと別れ、自分の文を書き続けるために、こんな試練も受けなければなりません。




  ↑ って、去年の今頃カラーであった、ウォルポールさんが、 「 ハリソンさんの正体がバレて酷い目に遭えばいいのに。 」
と妄想した場面が本当になっちゃったって事?

 生卵ぶつけられてるみたいだしね…。 

 でも兄貴、いざ「 正夢 」 となっちまったら、
さすがとビビっているみたいだぜ。

 で、ベタなんだけど、心入れ替えてハリソンさんを助けてやれればいいのにね。

 その前にハリソン殿、
シャンディ殿を嫌い抜いているアラベラ殿との問題も解決せにゃならんだろうに。




 ↑ この場面は、次の第20話に出て来る予定です。

 次回の更新は、2月26 ( 土 ) ・ 27 ( 日 )日 の予定。
 

滅びゆく時代からの脱皮

2011年02月19日 19時02分53秒 | 第19話/真の才能

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 ハロルドさん、― て~事は細かいデータ取っていた本当の理由は、
お舅さん with お側衆に対して、
知識のひけらかしやY談つー、オッサン受けする内容から、
―― 情緒的でロマンティックな路線へとハリソンさんを転換させるために突き付ける、
証拠集めをしてたって事かいな?
―― 大どんでん返しだったって事かもしれないって事かいな?

 時代はハロルドさんが言うように、
理知と猥雑の時代から感性と簡素さを求める時代へと段々に変わって来ていました。
第14話でもアラベラ・キャンベルさんが力説していましたが、女性読者&女流作家が増え、
出版界に大きな影響力を持つようになった事も原因でした。

 初代トリストラム・シャンディさんが優しい心を持ちながら、
様々な革命が次々と起き、大きく変わって行く世の中で、
理知と猥雑の滅びゆく世界側の最後の作家として抵抗し、
やがては敗れ、謎を残して消えて行ったのはなぜだったのでしょうか?


 えっ、でも知識のひけらかしとY談って言うなら、
今の日本のオッサンの週刊誌の世界にだって、
ちゃんと生き残っているぜ!
だからこれは男の世界の正しい継承すべき伝統なんだよ。

 5巻と6巻は、確かに女性読者が読破しようとするにはキツイ所が多々あるかもしれんの。
ル・フィーヴァー中尉殿と息子殿の話は、
主人公の冗談を削除すれば 「 泣ける話 」 としていいかもしれんが。

 6巻のトゥビーとトリムの模擬戦闘の場面、
戦国時代とか幕末の合戦なら結構好きなんだけどなー。
…二人が実は意外にイケメンで、愛があってとか妄想して読んでも…退屈だよな。

 またそのテなのね…。
何かあの二人、…日本にも中東戦争とかで模型作ってワイドショーで解説していた人達がいたけど、
あの人達と同じ種族なのかしら?

 確かにいたのぅ。
軍事評論家殿らが。



 今日の続きは明日。

ソウルメイトなのかも…?

2011年02月13日 15時55分26秒 | 第19話/真の才能

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 第14話 「 黄昏のエア 」 終盤に初登場した時、
このベケット書店出版責任者さんの名前や細かい設定が決まっていませんでしたが、
名前はハロルド・ベケットさんで、
社長さんの娘婿さんという事までが決定しました。

 ハリソンさんにネチネチと絡んで、
ハリソンさんが背中を押してほしい方向へは決して押さずに、
No, on the contrary, ハリソンさんを絶句させ、
書いてるこっちまで不愉快になって来たくらいなのでしたが。

 …御覧になっていた方々はいかがでしたでしょうか?

 でも本当は、書店内の方針に対して彼なりに心を悩まし、
結果、ハリソンさんには心を鬼にして接していたようで、
ここでハリソンさんと本当に心が通い合ういいきっかけになり、
実はソウルメイトだったりとかして、
ハリソンさんの、それからこの人自身の運も開けてくればいいのですが。

 でもそうなると今度は、
ハリソンさんと初代トリストラム・シャンディさんとの間で、
次第に進路が食い違って来て、最後にはかなりハードな争いとなる予感が ――。

 読者には各所で散々、

「 予想してみて下さい。 」

と促しているローレンス・スターン聖下も、 「 トリシャン 」 と 「 怪奇 」 が結び付くとは、
思っとらんかったでしょうな。

 実際、聖下が書いたお話では、いくらごたまぜ小説と言われても、
ホリー・ウォルポール兄貴がゴシック・ロマンスのジャンルを発明した時期と同じくしていても、
そっちの要素は入っていないようだしね。

 ホリー・ウォルポール兄貴の事も、
この物語のホラー要素盛り上げ要員として、
トリシャン批判者の一人としての1回こっきりのゲスト出演者から、
準主役級の一人へと格上げしたんだよな~。


 ハロルドさんとハリソンさん、「 江 」 の織田信長さんVs.明智光秀さん
みたいだったもんね~。
「 お前がいったいどんな働きをしたというのか? 」
なんて言われたりとか、
現領地を没収されて、代わりに欲しいだけやるからこれからどこどこを攻めろとか…。

 信長ドSかっ?!
人前で手すりに頭押さえつけられて、
光秀神経症状…あれよりはマシだったってゆーか。

 でも、同じような事されても秀吉の反応は全然違っていたぜ。
ドMなのか?

 徳川殿もむごい扱いを受けた事があったが、
反応が違っていたの。

 ウォルポールさん、ネームでは、 「 リング 」 の貞子みたいになってたよ~。

 わたしはあの人、この話のBL要員なのかと思ってたけど、
今は、水道橋で出会った美形の方がそっち方面で妖しげだと思う。

 あんた、そーゆーの本当に好きだよねー。


 次回の更新は、2月19日 ( 土 ) ・ 20日 ( 日 ) の予定。
ハロルドさんとハリソンさんの話の続き。

大きくなったら欧州大陸旅行に行けるよ

2011年02月12日 16時31分12秒 | 第19話/真の才能

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  シンプソン家の子供達、
クリストファー君は、両親の経済状態次第、
妹のサリーちゃんは、お婿さんの経済状態&お人柄次第で、
18世紀当時良家で流行の大陸旅行へと行けるんでしょうな。

 テルソン銀行本店は、チャールズ・ディケンズさん ( 1812-70 )の 「 二都物語 」 にも登場します。
ロンドン・シティのテンプル・バーという関所のような建物内にあったそうです。

 森護さん著の 「 英国史のティータイム 」 という本によると、
その建物には、史実上ではチャイルド銀行さんが入っていて、
王室や著名人の方々がお得意様だったとの事です。
チャイルド銀行さんがテルソン銀行のモデルなのかどうかは、
まだ確認できていないのですが。

 「 ヨリック氏の説教集 」 は、この物語では、
「 トリストラム・シャンディ 」 の中に出て来る、
ヨリック牧師さんが書いたという設定のスピンオフ作品です。
ハリソンさん、 **** さんみたいな感じで書いて、
書店へと原稿を納めに来たんでしょうか?


 ハリソンさん、自分のお友達がお金出すのに、
そんなに気楽に言って、期待持たせちゃっていいのかな~?

 欧州大旅行なんて、作者と同じバブル世代かそれ以上の年代なら共感できるのかもしれんが、
今時の若者には想像を絶する贅沢にしか見えんわ。

 **** には、中学生の頃に流行ったあの名前が入るの?



 今日の続きは明日。 

旅費は渡りに船で

2011年02月06日 19時07分28秒 | 第19話/真の才能

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  ハリソンさん、甥のジョージさんのお陰で節約旅行ができそうですが、
帰国後、テルソン銀行ロンドン本店から借り越し分のご入金催促状が来てしまうのでした。

 …ホント、ハリソンさん、お人好しな上に、真面目で努力家で几帳面な一方で、
鷹揚で大雑把という矛盾した面を併せ持つもんだからこうなる。
―― そういう所も、初代トリストラム・シャンディさんに見込まれて、
2代目を託されてしまった理由なんでしょうな~。

 ジョージさんの至れり尽くせりの親切が、
ハリソンさんをナポリの乱痴気城へと向かわせ、
不幸なアルドンサ姫とめぐり逢わせ、
「 ラ・マンチャの男 」 役を引き受ける事となり、
続いてローマでは大騒動を引き起こして、
〈 ローマの水戸光圀公 〉 に助けてもらう羽目になるのでした。


 じゃ、ローマの助さん格さんも出て来るって訳?

 ♪ じーんせい楽ありゃ苦はいらねー ♪
若いお姉さんのお色気入浴シーンも欲しい所だに。



 次回の更新は2月12日 ( 土 ) ・ 13日 ( 日 ) の予定。

ベケット書店のキツ~イ店員さんとハリソンさんとの和解の話です。 

 


この心の旅路の始まり

2011年02月05日 15時27分07秒 | 第19話/真の才能

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 そういえばこの話、フランス・カレー市の英国ホテルへと、
マー坊が就活に来て、ハリソンさんが飛び起きる所から突然始まっていたのでした。

 で、今日のアップ分からそもそもの元に戻って、
ハリソンさんがフランス・イタリア旅行に出発する所が描かれる事となります。

 ジョージさん、ベルギーでは、15世紀の画家ファン・アイク兄弟が描いた祭壇画の実物を見て、
パリで仲良くなったウォルポールさんとその話で盛り上っちゃうのかもしれません。

 エリーズさんが最後のコマで言っている近所のレース工房のオーナーさんって、
ランズバーグさんの事なんでしょうな。
ランズバーグさんはウォルポールさんと仲良しなので、
ジョージさんは紹介してもらえたって事なんでしょう。

 シンプソンさん一家もヨーク州にあるジョージさんの家へと
ハリソンさんと一緒に来ているのでした。
1コマ目の子供2人は、13話にも出て来たマイケルっちとべリンダさんとの子供達と飼い猫カンデイ君です。

 べリンダさんとエリーズさんは、
出身階級も商家の娘っ子と同じ、話のテンポが合いそうなので、
フツーの人達よりは高尚な内容なのかもしれないけれど、
町方の奥さん達の井戸端会議と大して変わらないノリで、
菓子+紅茶同伴で、飽きもせずに何時間でもキャッキャとお喋りするんでしょう。
そして、まいけるっちさんはそれを横目でウザそ~に眺めながら、
本か雑誌か新聞でも読んでるんでしょうな。

 ところで、初代トリストラム・シャンディさん、
先週は、大理石模様のカーテンの陰に隠れて声のみの出演でしたが、
本当の姿はどうなんでしょうか?

鼻がぺちゃんこだから出たく無かったって事なんでしょうか?
それとも、顔なんてどーでもいーけど、
積年の心の傷が癒えずに引きこもりだからとか?

 …でも、それならなぜハリソンさんの行動を逐一知ってるかのような事言ってんでしょうか?

 今話の最後にもう一度出て来てくれるかもしれませんが、
カラーページの左手以外にも一部でいいから見せてほしい物です。


 今日の続きは明日。

私だけの救世主として彼は生まれた

2011年01月30日 11時24分29秒 | 第19話/真の才能


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  For unto me only a gentleman is born.

 このつぶやき集、
初代トリストラム・シャンディさんがどこから言っているのかと考えると、
非常に怖ーい展開なのですが ―― 。

 バックにあるマーブル・ペーパーは、
作者が自分で製作した物で、
「 トリシャンカノ紳 version. 」 の中にもあるので、
良かったら探してみて下さい。

 ハリソンさん、超個人的救世主としてシャンディさんに指名されてしまいました。
〈 私の小羊 〉 だって?!
―― こういう人があなたの身近にいたら怖くありません?

 でもシャンディさん、ローレンス・スターンさんが描いた能天気姿から
なぜこんな風に変貌を遂げてしまったんでしょうか?


 作者はこのプロットを映画 「 マトリックス 」 とヘンデル殿作曲の宗教曲 「 メサイア 」 から
思い付いたそうじゃ。

 じゃ、ハリソン最後は死んじまうのかよ?



 次回からモノクロ・ページに戻ります。
次回は多分遅れないと思います。
更新予定は、2月5日 ( 土 ) ・ 6日 ( 日 ) です。

 



そこから飛び降りるんじゃないよ!

2011年01月29日 17時38分47秒 | 第19話/真の才能

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  Sorry late .
またまた予定通りに行けませんでした。
今度は仕事が忙しくて、帰宅しても頭クラクラしててパソコンが使えませんでした。

  By the way ,
 ―― て事は、ハリソンさんが一応
「 トリストラム・シャンディ 」 の筆記をしているという事
なんでしょうかね?

 自動書記とかね ―― 怖っ!
なかなか帰ってくれないとか…。

 ハリソンさん自身でも不明な事が多過ぎて、
いろいろと考え込んでいる内に自殺志望者と行きずりの人に間違われてしまったようです。
ポン・デュ・ガールが自殺の名所って話は、
今の所聞いた事が無いですけどね。
18世紀の中頃には、ハリソンさん達がいる段を増築して、
道路として使用していたというのは聞いた事がありますけど。

 この人、登場の仕方とかコマ内での大きさの扱いからいって、
これからの話のどこかで主要人物となる可能性が大アリって感じですな。

 でも…見るからに明るくて豪快そうですらあるのに、
死のうとした事があるんでしょうか?


 明日は怖い内容です…どういう意味でかは人によって違うでしょうけれども。




 

 

お前は2代目シャンディ

2011年01月23日 19時25分17秒 | 第19話/真の才能

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 すみません。
また予定通りに行きませんでした。
原稿描けてはいたんですけど、
スキャナ撮りしょうとしたら、
スキャナ壊れてたんです。

 飼い猫が倒したからなんだか、
壊れる年数に差し掛かっていたからなのかが不明ですが、
XP用でセブンでは使いにくい事もあったので、
これを機に今日買い換えました。
で、少し使い方を練習してから本撮りしました。

 何かこーゆー登場の仕方からすると、
パラレル・ワールドの方々と見かけ上は全く同じなんですけど、
初代トリストラム・シャンディさんは、
死神でもあっくんでもありませんな。
ちゃんとした人間なのでした。

 …でも、それでもこーゆー現れ方ができるって、
どーゆー事だか想像できますか?
しかも2代目ってねー。
麻宮サキみたいな感じってか ― ?


 1コマ目の左下、どう見ても 「 冬のソナタ 」 と同じじゃないの~。
ユジンがサンヒョクとの婚約式の日に会場へと向かう途中で、
雪を眺めるチュンサンに出会って動揺する場面そのまんま!
パクちゃんが死んじゃった事も思いだしちゃったわ!シクシク…。


 上記の理由で、次のページのアップは火曜日頃でしょう。



水道橋の上で

2011年01月16日 22時57分09秒 | 第19話/真の才能

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 もしかしたらマー坊の方は、
ハリソンさんに石投げ&口論で勝った上に、
高い所から広い場所も眺められてスカッとしてるかもしれないんですがね~。

 同じ場所でも、人によって思う事は違う時もあるもんなんですよね…。

 次回は遂に、ハリソンさんとトリストラム・シャンディ氏との
不気味な出会いが描かれる事となります。


 次回の更新は、1月22日 ( 土 ) ・ 23日 ( 日 )の予定>。



落葉に思想を込めたくなるのは…

2011年01月15日 21時57分18秒 | 第19話/真の才能

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 去年の今頃、第15話の始めの方で登場した老貴婦人、
― ( この人、これからは、 「 落葉の貴夫人 」 と呼びますね。)
― は、枯葉を見て、ウォルポールさんに愛を語りたくなり、
ウォルポールさんはドン引きしかかったのですが、
ハリソンさんの方は哲学したくなったのか…マー坊にドン引きされています。

 年を取って死を意識するようになると、
落葉に思想を込めたくなるものなのでしょうか ―― ?

 ともかくもハリソンさん、
負けたからといって、童子のように感情を爆発させて悔しがるのもどうかと思い、
別の方向でそれを表現したんでしょうけど、
マー坊に年寄り扱いされて、
結局は激怒しているのでした。


 今日の続きは明日。