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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *
モーツァルトさんの本名について何度も書いてますが、
ヨアネス・クリュソストムス・ウォルフガング・テオフィール・モーツァルト
―― といいます。
現在呼ばれている、
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
―― は、本名を元にして後から付いた芸名のようなモンなのでした。
ハリソンさんのセリフにあるように、
モーツァルトさん、背丈が小っちゃくて、
大人になっても150センチ台だったようで、
その事を自分自身で冗談のネタにもしていたようです。
モーツァルトさんのお父さんのレオポルドさんは、
子供の命名には無頓着でした。
ウォルフガングさんは生きている間には、
必ずしも才能と努力が報われていませんが、
結果としては、現代では18世紀の歴史上人物全員の中でも屈指の有名人となったのでした。
全部の世紀を合わせても相当上位なんじゃないでしょうか?
音楽家としては、18世紀では多分一番でしょうね。
小学校低学年や幼稚園児でも楽器を習っていれば知ってるでしょうし。
バッハさん、ヘンデルさん、ヴィヴァルディさんのバロック三大巨匠は、
もっと年が上行ってからでないと分からないでしょうし。
一方、 「 トリストラム・シャンディ 」 のウォルターお父さん、
子供の命名には相当のこだわりがあって、
キリスト教の聖人名や昔からある名前は退けて、
次男を異教の神と同じ名、トリスメジスタスと名付けようとするのでしたが、
メイドの物忘れと、洗礼を授けた牧師の、
ウォルターさんよりも知識量が少なかった事から来た思い込みから、
トリストラムという、
パッと見、わざわざ不幸を呼びこんでしまいそうな名前が付いてしまうのでした。
ウォルターさん、
人生の幸・不幸の原因を名前に帰していますが、
シャンディ家の男子の方々、
残念ですが、こういう性格の人達は、世界津々浦々どこへ行っても、
また、どんな時代であっても、
組織内での出世は望めませんよ~。
表面的な世界は、理路整然とした思考力を持ち、
断固たる態度で力強く主張し、
行動的で、手段を選ばず他者を従わせられる者を
中心にして回るようにできていて、
組織の覇者がすなわち社会の成功者とされるんです。
トリストラムさんも、
多分現代なら、注意欠陥性障害とか発達障害とか
レッテルを貼られてしまい、
周りにいる人次第では、
人気者で可愛がられるか、
徹底的に言いがかりをつけられて苛めぬかれるか、
天国から地獄へ。
地獄から天国へ。
…どっちにしたって、相当苦労すると思いますよ。
この物語の結末近くでも、
その事についてかなり突っ込んで描くつもりでいますがね。
それに対して、作画者の尼将軍さんが以前にも書きましたが、
かなりキツイとビビっているのでした。
まぁ~でも、作者、ぶっちゃけで名前と運勢の関係では、
画数占い本とかで自分に都合のいい事が書いてあると、
将来に期待してしまうんですけどね~。
晩年運
― とか、あったりすると、まだ間に合うから特にね!
次回の更新は、10月16(土)・17日(日)の予定。
次回は、ハリソンさん ( バツイチ ・ 干物男 ) のお嫁さん候補の一人、
メイン・ヒロインの登場。