漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

紳士と若者(16/16) なぜ扉がラストに・・・?

2007年05月20日 15時13分24秒 | 第1話/紳士と若者
ホワイトクリフ/ドーヴァー


 だって~、最初の最初にこれを持って来ても訳が分からないかと・・・。

 主人公は鏡を使って、自分+風景(ドーヴァー海峡から望むホワイトクリフ)をどんなかな?―と見ています。
デジカメもカメラ付きケータイも20世紀末~21世紀初頭までなかったからな~。
絵の左側にいる緑の上着の少年からは何か誤解されて怪しまれているようですけど・・・。

 主人公の足元にある荷物は、居眠り用に持って来たらしいです。
お座布の柄が多分布にマーブリングしたヤツなんでしょうけど、
いったいどこで売ってたんかいな?
現代では、画材店にマーブリングセット(2000円位)が売っているので、
それを買ってオリジナルで作れるんですけどね。

 第2話からは、最初にカラーページを持って来て予告を付ける予定です。
それは今夜アップしようと思っているので、もしよかったら来週にでもご覧下さい。

紳士と若者(15/16) To be continued.

2007年05月19日 14時19分11秒 | 第1話/紳士と若者
 
 一週間の間にご覧になって下さった方々、どうもありがとうございます。
実は先週誤字がありまして、月曜日(5/14)の夜に修正しておきました。m(vv)m

 どこなのかというと、ラテン語の ab Ovoad Ovo と入力しておりました。

ab は~から、~以来、~によって、~に
ad は~の方へ、~の傍らに、~のもとに、~のために、~により

という意味だと作者が持っているラテン語入門の教科書に書いてありました。
何でこういった本を持っているのかというと、作者は中世~18世紀の西洋宗教音楽の
アマチュア研究家だったからです(現在は黎明期の交響曲を研究しています)。

 18世紀のヨーロッパではキリスト教の力が衰えて来てはいましたが、音楽の方はまだまだ沢山作られていました。
英国ではヘンデルが英語で「メサイア」(1741年)他沢山の宗教曲を書いていましたし、
ハイドンはウィーンでドイツ語の「天地創造」(1798年)を初演しましたが、
これは例外の方で、当時はラテン語で歌われる曲の方が圧倒的に多かったのです。

 という訳で、ラテン語を少し知っておいた方が、曲を聴いてさらに楽しめるかなと思ったのです。

 今回の間違いが起こった事の分析ですが、調査の結果アップした時間がAM11:51でした。
大方お腹をすかして、【卵の方へ】と心が向かってでもいたのでしょう。
その後にスーパーへ行って卵を買ったという記録があるレシートも残っていました。

 フロイト博士にとっては全く納得できない分析結果かもしれませんが・・・。

紳士と若者(14/16) 明日あいにいきます

2007年05月13日 11時51分04秒 | 第1話/紳士と若者

 マーシィ君、何かいい案でもあるんですかね?

 先週、主人公の性格が悪いと書いたのですが、いい所についても弁護しなくては公平じゃあありませんね。
本当は心が優しい人物なんです。それなのになぜこういうふるまいをするようになったのか―というのが、
この物語の主題の一つなのです。
 
 まだずっと先の話なのですが、過去の主人公に様々な不幸が襲います。
そしてそれはおよそ10年の時を経た将来に、再び繰り返されようとします。
その時に主人公がどうするのかというのが、物語のクライマックスとなります。

 実はもっと若い時に、自分の心の中の棚卸しができて、この話が描ければ良かったのですが。
でも、「人生の正午を告げる鐘の音」を聞かなければ、分からない事も沢山あったものですから。

<次回の更新は5月19・20日の予定です。>

 次回は第1話完結編&カラーページ&第2話予告編となります。

紳士と若者(13/16) 戻って来たぞ!

2007年05月12日 12時24分23秒 | 第1話/紳士と若者
 
 GW中と今週一週間の間にご覧になって下さった方々、どうもありがとうございます。

 L.スターンの書いた話の中で、自伝作家の主人公は、

―for in writing what I have set about,
I shall confine myself neither to his rules,
nor to any man's rules that ever lived.

「―私が取り掛かっている書き物については、ホラティウスさん(古代ローマの詩人・紀元前65-8)のルールにも、
古来よりのどんな方々のルールにも縛りつけないつもりですからね。」
(トリシャン1-4から「ハリソンさん―」作者自身の訳です。既成訳のコピーは著作権とか交渉がめんどうなので自分でやっちゃいました。)
―と書いています。

 一方こっちの話でホラティウスさんのab Ovo「卵の初めから」描いていない事については、
2000年も経つ内に作話のルールは変わり続けて来て、今ではもう何でも有りの時代なのでいいとします。

 でも普通ヒストリカル・ロマンは主人公が生まれる時か、子供時代から始まりますけどね。
あの中身についてはあまりに過激すぎて、立読戦隊チャレンジャーなど皆無と思われる「令嬢テレジア」でさえも、
物語の冒頭は、後のタリアン夫人が18世紀の後半にスペインの裕福な家庭で、
フランス人とスペイン人のハーフとして生まれたというのを自身がナレーションする出だしですから。

 ・・・実はこの「ハリソンさん―」って、作者自身が決めたルールは結構沢山あるんですよ。

 ●登場人物ガ話ス言語ニヨッテ、書体ヲ変エル事。
 ●登場人物ノキャラクターニヨッテ、アル言葉ニツイテハ、表記ヲ漢字ニシタリ平仮名ニシタリ、送リ仮名モ変エル事。
 ●オノマトペ(擬音・擬声語)ヲ使用シナイ事(但シ動物ノ鳴キ声ニオイテハソノ限リデハナキ物トスル)。

 その他にも幾つかあると思われますが、このページについては、
最後のオノマトペがどうした―というのが適用されています。
オノマトペを使いまくって少年漫画みたいに、もっと大げさで動きがある描き方もできるんですけどね。   
  


紳士と若者(12/16) そうはさせないぞ!

2007年05月06日 14時27分32秒 | 第1話/紳士と若者

 今までアップした分だけ見ても、我ながら自分の描いた主人公の性格の悪そぉ~な所に、少し滅入って来ています。

 ある女優さんがドラマで、同性に嫌われそうな、実際とても嫌味っぽいヒロインを演じていた事があり、
取材では「そういう人物だけれども、可愛らしく思っていただけるように演じたい。」と言っていた記憶があります。

 作者はこの話の全ての登場人物の親みたいなもんですから、
どの人物にも、公平な目で良い所もあれば悪い所もあると、できる限りの(でもあくまでも静かな)
愛情を持たなくてはいけないのに―とは思うのですが。

 主人公に限らず、「性格悪ィやん!」な人物はこれから何人も登場しますから、
「今滅入っていてどうするんや!」とも思っています。
・・・本当に主人公を圧倒する性格の悪い人も出て来るんですよ。
そしてそういった人にさえ、私はその人の身になって理解をして行かなくては
ならないんです。一度描いてしまった以上は―。

<次回の更新は5月12・13日の予定です。>

 

紳士と若者(11/16) やっぱりダメか・・・

2007年05月05日 22時15分53秒 | 第1話/紳士と若者
 
 こう見ていると主人公って、かなりの癇癪持ちですわな。
それと頭にいろいろな考えが駆け巡って迷いやすいし。
それが他人の目に、気が変わりやすいとか、気まぐれとか、わがままとか
子供っぽいとかに映ってしまっているのではないかと。

 マーシィ君、ムッとして出て行こうとしていますが、
主人公がもう一回、端からはどういう過程でそうなったのかが理解不能な感じで、
気が変わってでもくれなければ、イタリアへは行けそうもありませんな。


 しかしねぇ・・・採用された所で、何言い出すかし出すか分からんかもしれない人に付いて行くなんてさぁ、
マーシィ君、おめぇさんできるんかいな?
だって、途中でブチ切れて「やーめた!」なんて言って、リタイアしてカレーに戻るにも、当時は電車も飛行機もないんだし。

 ・・・仮にあったとしても、ストライキ(仏)とか時間より凄ーく遅れて(伊)来たりしてね~。
 

紳士と若者(10/16) 一応話は通じてる?!

2007年05月04日 21時55分42秒 | 第1話/紳士と若者
 
 また、外国語ページになってしまいました。
主人公は英語、マーシィ君は仏語で喋っています。
でも、英語は中1の教科書に、仏語はNHKフランス語会話の4月のテキストに
載っているような文ですから、訳を付けなくても大丈夫ですよね。

 作者ってば実は若い頃、英検で2級まで合格していたらしい事が
この度の自己調査で分かったんですよ(掃除をしてたら押入から賞状が出て来た)。
で、記憶を辿ってみると、試験の時は適当にマークシートを塗りつぶしてたら、
答が合っていたという訳でもなく、正解の所は自信を持って塗りつぶしたんです。
それからかなりの高得点で合格したらしい。

 でも現在はかなり忘れてしまっています。
海外に行く用もないし、居住地が外国人の多い所でもない。
仮にいたとしても、最近はみんな日本語で話してくれるし。
―という訳で使う機会もない。

 危ないのは年のせいか、会話の途中で日本語すらも思い出せなくなる事です。
特に名詞をド忘れちゃったりとかね。あれは自分でも本当に困っています。

 若い頃、母親が物の名前を忘れてしまい、「あれは」とか「それは」とか
言っているのを、「あれやそれじゃあ分からない!」なんて責めてしまいましたが、
自分も同じだわな。

 それに実は「英検」と「TOEIC」の違いもよく分かりません。

 「英語漬け」をゲーム感覚で時々楽しんでいる程度なのですわな。



紳士と若者(9/16) 採用条件の提示

2007年05月03日 20時45分18秒 | 第1話/紳士と若者
 
 主人公、かなりキツい事言ってますが、
髪型はともかくとして服装の事を言うのはちょっとまずかったのでは・・・。
理由はかなり後で分かる事になりますが。

 作者は20世紀後半から21世紀初頭の現在まで生きてきましたが、
その間、面接で自分達の都合ばかり言って、
自己主張の強い面接者の会社は断られた方が正解だという知恵を得ました。
面接中に気付いた段階で目を伏せたり、返事に力がないようにした方が
良いのだと。

 下手に気に入られて入ってしまったら最後、
多大な犠牲を強いた上で、倒れるまでこき使いますからな。
・・・まあ人によって判断基準や許容のレベルは違うのでしょうが。

 あとは世の中で、一見いつも正しい事を言っていて、
品行方正で真面目で几帳面という評価を得ている老若男女は、
意外に周りを不快にしていて、それがしだいに怨念の波動と化し、
結果当人へ不幸という形でフィードバックして来ているという事を
知りました。

 主人公はどうなんでしょうね。いったいどういう人なんでしょう。

 イタリア語は主人公がローマへ行くのに付いて行くのだからいいとして、
英語は主人公と話す以外に何か役に立ちますかね。

 ちなみに1765年当時は、まだアメリカ合衆国は存在すらしていません。

紳士と若者(8/16) すでにギャグ漫画の様相?

2007年04月30日 18時13分53秒 | 第1話/紳士と若者
 
 作者は一応「ヒストリカル・ロマン」「サイコロジカル大河ドラマ」のつもりなんですけど・・・。
 ←初めて使ってしまいました。
これ、便利かも!

 L.スターンの作品に対して「ギャグ満載」とか「大冗談ロマン」とかいう評を読んだ事があります。
それはともかくとしても、こちらは現時点ですでにギャグ漫画のノリになってしまっています。

 ・・・まぁいいや、こうなったらお気取りしててもしょうがない。
ヒストリカル・サイコロジカル・ギャグロマンを目指すかな。
でも・・・本当の所、真面目に描いている話もちゃんとあるんですよ。
明るい笑顔の裏で気の毒な人生を送っている人も出て来るし。

 L.スターンの小説で主人公の頭のすえ方がヘンだという場面があります。(トリシャン1-3)
英文でunaccountable obliquity(奇妙な傾斜)とあるんですけど、
具体的にどういう事なんでしょう?

 子供にありがちな脊柱側湾症から、連動して首まで曲がってしまったんでしょうかね?
だったら作者も実はそれなので意味が分かるんですが。
大人になってからも肩こりがひどくて、首を動かすとバキバキィ!と凄い音がして、
周りの人が<首の骨が折れたかぁーっ!>―って目を点にして作者を見ますが。
それとも何でか分からないけど、何かの拍子に首を傾げる癖でもあるのか?
チック性の物なのか?
・・・まさか霊が付いているんぢゃないよね。(昔の北野武さんかいな?)

 この漫画の主人公も首が曲がってんですかね?
当時は証明写真なんて無いから、写って驚愕!首が曲がってるゥ~!
写真を斜めに断裁して補正せよ!―なんて事は無いでしょうがね。
 
 ところで証明写真といったら就職の面接と来るじゃあないですか!
マーシィ君は主人公に採用してもらえるんですかね?

 常識的に考えると、少なくとも現代の就職試験でこんな入室の仕方をしたら、
いくら売り手優位の市場でも当然採用なんてされないですが・・・。

<次回の更新は5月3・4・5・6日の予定です。>

 
 



 


 

紳士と若者(7/16) 別に食おうとしている訳ではないので・・・

2007年04月29日 23時41分58秒 | 第1話/紳士と若者

 昨日はどうも文章だけの画面になっていた時間帯があったようで、
その時に見て下さった方々、失礼いたしました。

 原因はHTMLの設定が上手くいっていなかったのと、一行あたりの文字数が多くなってしまい、
漫画の位置もずれて画面からはみ出てしまったためだと思われます。
修正して確認しておきました。m(v_v;)m

 実は「漫ブロ」は初めてで、始める前にブログ村とかを覗いて、
どんな風に形式等を模倣すればいいのかを研究はしましたが、
まだまだ勉強不足です。

 本当の事を言うと、コマーシャルアートの勉強と仕事は経験していますが、
漫画を描く事自体も初めてなんですわな。
まだ描き始めの方なので線が硬いし、キャラも定まっていないですが、
最新話(第17話)では、かなり作者の登場人物に対する理解も深まって、
カワイイ感じになって来ていますよ。

 今ページでは主人公より先に、副主人公のフルネームの方が分かってしまいます。
まぁでも、主人公の名前だってタイトルと何らかの関係があるってのは想像できますよね。
主人公のフルネームは主人公自身が先の話で言うセリフのように、

「英語圏ではそこらじゅうに転がっている実に平々凡々たる名前」

です。

 この話の登場人物の名は、適当に欧米の芸能人から思いつきで採用したのもありますが、
意味を込めて付けた人物もいますので、何人か登場人物が増えたら、
まとめて由来を書く事があるかもしれません。

紳士と若者(6/16) 質問しているのは俺の方だろうがつっ!

2007年04月28日 17時51分28秒 | 第1話/紳士と若者
 
1週間中にご覧になって下さった方々、新規でご覧になって下さった方々、2回以上ご覧になって下さった方々、どうもありがとうございます。
 
 初回にも書きましたが、本漫画の作者は(別にベースになっている小説の作者のマネをしてるんじゃなくて本当に)病気持ちで、
最近お天気の具合が安定しないせいもあってか、せっかくのGW初日だというのに体調良くないです。
体中がちくちく痛むし、連動して頭の中もどんよりィ~。

 今日は病院も連休に入ってしまうので、薬をもらいに行ってきたのです。
健康な人が名前を聞いたら怪訝(けげん)な顔をしてしまうだろうという結構キツイ薬を飲んで進行を止めているのですが、
薬が効かなくなってきたのでは?―と、実はちょっと心配になってきています。

 明日は若いお兄さんの名前と主人公を訪ねた目的が分かります。
仮に作者からこっそり教えてもらってすでに知っている人がいたとしても言わないでおいて下さいね。


紳士と若者(5/16) 城内に攻め込まれてしまいました

2007年04月22日 17時06分14秒 | 第1話/紳士と若者
  
 このページからまたしばらく日本語に戻ります。

 この先も時々フランス語や英語、イタリア語やラテン語が出てきますが、もし間違っていたら、
とりあえずはあなた様の頭の中で「しよーがねぇな~こいつゥ、本当はこう言いたいんだよなぁ(^~^;)。」
―と訂正してお読みになっていて下さい。
 
 宜しく御願ひ奉りまする。

 日本語では書体によって、何語で話しているかが分けてあります。
登場人物がフランス語で話している時はゴシック体です。
(ちなみに今ページはゴシック体。)
英語を話している時は正楷書体にしてあります。
慣れれば簡単に見分けが付けられるようになると思います。

 昨日の文で、自分でも書いた後に気になって調べた事がありました。
「から騒ぎ」でキアヌ・リーブスさんが演じていたのは、クローディオではなく、ドン・ジョンという役でした。
きっと「マトリックス」で演じた救世主のイメージから、まさか悪人役をやっちゃあいなかっただろうと勘違いしてしまったのだと思います。

 来週からGWですが、もしお時間の余裕があれば、最寄りの図書館ででも、
筑摩書房の第33巻をお借りになってお読み下さい。
この話のベースとなった小説が収録されていますので。

 そして本物語では件の書物にある衝撃ラストのその先も描かれる事になりますので、
さらに余裕がありましたら、どうなるのかを予測してみて下さい。

<次回の更新は4月28・29・30日の予定です。>
 
 
 

紳士と若者(4/16) 「マトリックス」みたいだったという事でご了解下さい

2007年04月21日 23時36分49秒 | 第1話/紳士と若者
 
 1週間中にご覧になって下さった方々。そして今日新たにご覧になって下さった方々、どうもありがとうございます。

 「マトリックス」というのはキアヌ・リーブスさん主演の大ヒット映画の事です。
あの方はまだ初々しい頃に、映画「危険な関係(原作はラクロ 1741~1803)」のダンスニーの役も演じてましたよね。

 「危険な関係」といえば、18世紀の李氏朝鮮を舞台に翻案された、ペ・ヨンジュンさん主演の映画「スキャンダル」も実は見に行ってしまいました。
映画館は本当におばさん達とおばあさん達ばかりで、(ヨン様のために)お洒落した彼女らは(ヨン様のために)ど真ん中の列に固まって陣取っていました。
作者はその事を噂には聞いていて、(年齢については彼女達と大して差はないのですが、ヨンジュンさんのファンという訳ではないので)
悲壮な覚悟をしつつ(?)当日映画館へと向かいました。・・・そして隅っこの席に控えめに座り鑑賞しました。

 あと、あまり記憶が定かではないのですが、リーブスさんは「空騒ぎ(原作はシェイクスピア 1564~1616)」
のクローディオの役も演じていたような・・・?

 「マトリックス」には英和辞典でご存知のように、何種類もの意味がありますが、
映画 THE MATRIX(原題です)の事以外の意味を選択してしまうと、今回のページと何の関係があるんだか全く訳が分かんなくなってしまうでしょう。
(もっともそれ以前に、この漫画の内容自体が意味不明なら話は別なのですが・・・。)





 

紳士と若者(3/16) そりゃあないでしょう・・・!

2007年04月15日 10時53分29秒 | 第1話/紳士と若者

 1ページ目の1コマ目と2コマ目の主人公の髪型が違いますが、なぜだか分かりましたか?

 17~18世紀の紳士は人前で、カツラをかぶっていました。
(フサフサなのを見せ付けたい人とか、熱い・痒い・キツいのでウザいという人、何故か・・・?の人、
無頓着な人、意地張ってワザと―かぶらんという人も中にはいたのでしょうが・・・。)

 紳士の方々がカツラをかぶったナイセストな理由については、
鈴木豊さんの著書「ヘンな世界史」(ワニ文庫)に書かれています。

 主人公は人前では銀毛のカツラをかぶっていますが、
一人でいる時や親しい間柄の人達の中では、カツラをかぶらずに地頭オンリーでいるという事が、物語中で結構あります。

 表向きは常識や習慣や規則や時間におとなしく従っていますが、
実はそういうのが辛くてストレスが溜まりまくっています。

 反動から一人でいる事も多く、そういう時はかなり自由気ままで、
特に心の中身については崇高・典雅から残酷・ハレンチ・ヘンタイに至るまで何でもアリだと思っています。
ただし、いずれにせよ小心者なので実行には移せません。

 面と向かい、他者を自分の内面世界に引き込むにもためらいがあります。

 ・・・そして、そういったストレスが自己MAXに達した時、主人公はある事件を引き起こしてしまいます―。

<次回の更新は4月21・22日の予定です。>

紳士と若者(2/16)  何の御用ですか?

2007年04月14日 18時51分18秒 | 第1話/紳士と若者

 1週間中にご覧になって下さった方々。どうもありがとうございます。
何か今回以降、見た目がBL(意味が分からない方いらっしゃいますか?ネットで検索して下さい。)
っぽい展開の妄想を誘発しないかとちょっと心配なのですが…。

 イヴ・K・セジウィックさんの「男同士の絆 イギリス文学とホモソーシャルな欲望」(翻訳があります)という著書を読んでいて、
自分自身そんな読み方もできるかも―と思ってしまったものですから。
あわわ…すいません、すいません…!

 先月に映画「マリー・アントワネット」と「パフューム」を見に行きましたが、ネットのレビューでは、
どっちも「何でフランスが舞台なのに英語喋ってんだ?」「フランス語で見たい。」等の意見が結構あったような…。

 …今回は、―という訳でもないのですが、(先月以前に2ページ目もすでに完成していたもので)全部セリフがフランス語になっております。
でもこれ、もろ「NHKフランス語会話」の4月のテキストの冒頭にでも載っていそうな感じですが…。