ハリソンさん、どういう理由でだかアラベラさんに失恋してしまい、
( 当然ながら、時代背景からして彼女にダンナがいたからではありません。
ダンナが激怒して二人を引き離したとしても、世間からは 「 あの夫婦バッカじゃね? 」
―― と、言われるのがオチです。 )
フランス各地をセンチメンタル・ジャー二―して周り、南仏に辿り着き、
しばらく住んでいた1763年の夏の事でした。
ハリソンさん、町方に用事があっての帰り道、
喉が渇いて何か水っぽい物が欲しくなりますが、
コーラだのソーダだのスポドリだのアイスティー&コーヒーだのの自動販売機がある訳ありません。
( ちなみに自動販売機の原理は古代にすでに発明されていましたが。 )
―― と、そんな所に丁度、鶏卵と無花果を売っているオバサンと出会うのでした。
「 トリストラム・シャンディ 」 第7巻43章に同じ話が出て来るのですが、
シャンディさん、話の結末まで話してくれてないのでした。
それではハリソンさんの場合はどのような運命を辿ったのでしょうか?
また、今度は4日も予定から遅れてしまいましたが、
理由は何だと思いますか?
実は、怪しい関西弁話してるオバサンの服装がなかなか満足できなかったからでした。
ちなみにアヴィニヨンがフランスの京都みたいな感じなので関西弁のようにしてみました。
それに対して、ハリソンさんは旅行者なので教科書みたいな感じで。
プロヴァンスにはサントン人形というのがあって、
もとはキリスト様が生まれた時の様子を表した粘土人形でしたが、
その後、プロヴァンス地方の人々の風俗を表した物へと変化して行き、
現在はお土産店で主として観光者向けに売っているのでした。
写真のは、それ程でも無いのですが、
観光資料には、かなりガラモン ( 柄物の服のコーディネートの極致、またはそのような
服装をしている人物。花柄と豹柄など凡人には考えもつかない組み合わせを着こなす。
中高年女性に多い。 / 大修館書店 「 みんなで国語辞典! 」 より )
―― な、お人形さんもあって、
それを上回るガラモン度の高さにしようと思ったのですが、
作者、色彩とか、デザインの勉強、かなりの真面目度で、
先生方やクライアントさん方や社長や営業方の顔色を伺ってやっていたんで、
全体に対して一部が不調和な感覚ってどーも苦手なんですわー。
それから、ハリソンさんの腰巻姿、
18世紀の絵画やその頃を舞台にした映画でも、
まだこういうカッコをした方を一度も見かけた事が無いのでした。
それよりかは今時の若造りの50代以上のオジサンオバサンがしているのを時々見かけるけど、
作者には 「 そりゃ、あなた方の若い頃は最先端のファッションだったかもしれんが…。 」
と、違和感満々なのでした。
次回は出来次第、早くて15日 ( 日 ) でしょうか。