他者の創作物や創作態度に不満を持つ事は、
決して悪い事ではないのです。それが自分の中で湧き上がる創作欲求への
気付きに繋がるのなら― 。
ヒュームさんのおっしゃる事はもっともで、
ハリソンさん、他人に望みを託すより自分で書いてしまえばいいんです。
作家は書いている内に、知らず知らずに哲学者になって行くものですからね…。
私、哲学っていうと昔のCMで野坂昭如さんだかが歌ってた、
♪ ソッソッソックラテスかプラトンか~ニッニッニーチェかサルトルか~
みーんな悩んで大きくなった~ ♪
って歌しか思い浮かばないわ。
ママン、俺それ分かんね!
いつ頃の話っすか?
いつだったかしら?10代後半から20代前半頃までのどこか?
お酒のCMだったのかしらね~?
「グラスの底に顔があってもいいじゃないか!」っていうのもあったわね。
哲学とも取れない事はないが、
それは…故岡本太郎氏がデザインした消費者プレゼント品のキャッチフレーズじゃ!
北野武氏が後にギャグにしてからかっておった…。
あの人、「芸術は爆発だ!」とかも、
CMで確か自分でデザインしたのか、
ヘンな模様のピアノ弾きながら言っていましたよね?
あれもあの人なりの芸術に対しての哲学なのかしら?
どっちにしてもアラフォー世代以上じゃないと分らない話題なんじゃ…?
あら、ごめんなさい。
次の話でハリソンさんとランズバーグ夫人との仲が
深まるのかしら?
でも、作者のこったから「令嬢テレジア」みたいなエロ・シーンは絶対ないね!
↑ パンダ君のゆー通り、絶対ないです。
ページ数の都合により、第11話が今年最後の話へと変更になりました。
ハリソンさんが「トリストラム・シャンディ」の正体について、
ランズバーグ夫人に衝撃の告白を ― 。
&ウォルポールさんの嫉妬が炎上!
〈第11話は11月1日が開始予定です〉
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悪魔と裏切者 ルソーとヒューム / 山崎正一さん・串田孫一さん共著
/河出書房新社
今話に登場しているヒュームさんのモデルになった、
実在の英国の哲学者デイヴィッド・ヒュームVSフランスの超有名な思想家ジャン・ジャック・ルソーのバトル
の詳細が書かれています。ウォルポールさんのモデルになった人も出ています。
また後でこの事件については描くかもしれないので、もし良かったら予習しておいて下さい。
ヒュームさんとルソーさん、それぞれ大切にしている物が
違っていて話がかみ合わないみたいで、読んでてどちらも気の毒だわ。
でも…何か女子中高生の仲良しグループ内での突然のケンカに似てるみたいだよ…。