
ウォルターは、帝王切開なら大脳も小脳も損傷しないという考えに到達。
この方法で誕生した史上の数々のヒーロー達もこの説に花を添え、
説得力を与えていた。
だが、エリザベスの反応にウォルターは、
これについてはもう言わない方が良さそうだと判断。
こんなように、出産方法の選択の話し合いが、
妻との間に何度も繰り返された挙句、妥協案が成立。
エリザベスのしたいようにさせるが、
有事の際にはスロップ医師に判断と処置を任せる。
結局、難産でスロップ医師の出番となり、
鉗子分娩によって子供の鼻が潰れる。

子宮口が全開の10センチまで開き、
子供が骨盤内まで下がっている時に使わないと、
子供の体に損傷を与え、引きちぎってしまう事も
あったと。
母体もズタズタに引き裂いて傷付け、
もちろん麻酔無しなので、現場はやはり阿鼻叫喚の凄まじい状況。
産婦からは、この方法も胎児転位法と同じく恐れられていたそうです。
