デュポン先生、基本的には真面目で、キチンとしている人なんですが、
その一方で、時に目の前の人の影響を受けて揺らいでしまうなんてトコもあって、
…デキ婚だったしね。
ウォルポールさん、自分のカンに異様に自信を持っていて、
そのカンを正当な物とする証拠を見つけ出せる自信も相当な物なのでした。
何せ、世間では、極めて優れた検索能力を 「 ウォルポールの幸運 」 と呼んでいる人がいたくらいなので。
ちなみに彼自身はそれを 「 セレンディピティ 」 と呼んでいるようですが。
デュポン先生、ウォルポールさんは、自分のためでは無くて、ウォルポールさん自身のある心の欲求をかなえるために、
こんな事をしているのだという事に気付いてしまったようです。
で、次ページから、ウォルポールさんが 「 トリストラム・シャンディ氏探し 」 をするのとほぼ同じ理由から、
J.J.ルソーさんと第10話にも出て来た、D.ヒュームさんの世紀の大ゲンカの原因作りをしてしまう部分が
描かれる予定なのでした。
次回の更新も出来次第。