漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

ここだけの秘密(10/10) 魔女は何でも知っている

2008年11月30日 12時15分10秒 | 第11話/ここだけの秘密

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ハリソンさんのセリフにある、アイザック・ニュートン(1642-1727)という人なんですが、
あの林檎で万有引力を発見したという伝説のある、
理数系が苦手な人々にすら超有名な、英国の物理学者・数学者です。

 伝説の林檎の木の枝が、「挿し木用に何処何処に贈られた。」
なんてニュースを聞く事がありますが、「果実は食ったらマズイ」とも聞いた事があります。
砂糖とレモン汁を大量にブッかけて焼き林檎にして、シナモンまぶしても食べられたモンじゃないのでしょうか?
作者は試してみたいのですが…。

 先週、大家さんの奥さんから林檎を2つもらいましたが、
ジョナゴールドではなくて、歯応えが固い品種なので、
焼き林檎にしようと思いつつ、ニュートンさんの林檎にも思いを馳せてみるのでした。

 「トリシャンカノ紳version.」の中では、ウォルター・シャンディが妻のエリザベスに対して、
田舎で主治医の力を借りて次男を産むようにと説得する時に、ニュートンの言葉が引き合いに出されます。

 「科学は産みの苦しみそのものを減らす事はできないとしても、危険を減らす事はできるのだ。」
とウォルターが言うのですが、それに対してエリザベスは、
「― それは神様がお許しになられたのかしらね?」
と言い返すのです。そしてウォルターは、
「科学とは神が人間に与えた物だ!かの偉大なるニュートンも、
〈科学の一歩一歩は我らに神の存在を知らせてくれる。それ故に科学は尊い。〉と言っているぞ!」
と喚くのでした。

 エリザベスときたら、「そんな人知らない。いつの何処の人?」
なんて事言っちゃってるのでした。
ウォルターは、
「何を言うかバカタレめが!英国の歴史的著名人の上位10名に絶対入るだろうし、今でも生きておるわ!
と憤慨するのでした。

 エリザベスは、しょーもない夫の扱いには慣れているので、
「あ、そっ。」
とそっけない調子でその場を済ませ、テラスで椅子に座って刺繍をしていたのですが、
「寒くなって来て、体にさわるから中に入る。」
と言って、そそくさと立ち去ってしまい、椅子の片付けはウォルターにさせてしまうのでした。

 ニュートンさんが子供の頃というと17世紀の半ばで、「魔女狩り」や「宗教裁判」が欧州で最盛期でした。
ハリソンさんの生きていた頃には、「啓蒙思想」やら「科学の発展」などによって、
人々の心理に変化が起こり、大分下火にはなって来ていました。
でも、実際は18世紀の終わりまで「魔女裁判」は行われていて、宗教裁判も1834年まで続くのでした。


そういえば、1782年にスイスで処刑された、
「最後の魔女」の名誉回復が行われた
のが、この間ニュースになっていたな。

勤め先のスケベオヤジに関係がバレないようにと濡れ衣着せられて、
拷問の上、公開で首を切られたんですって。
今だったらセクハラ+パワハラって事で、オヤジの方の首がぶっ飛ぶわよね。

…賠償金もすごいんじゃろうな。

そして…折からの世界同時不況で再就職の口も無く― 。

魔法なんて使わなくても食事に針は入れられるよ。

「メタミドホス」とかもな…。



 子供の頃に、マンガやアニメの影響を受けて、魔法使いになりたいと思った事はありませんでしたか?
作者はありましたね。今は平和でいいわな~。

ランズバーグ夫人がそう思った理由については、後から埋めて行く事になると思います。
ハリソンさんは、何て答えるのでしょうか?

〈次回の更新予定は12月の6・7日〉








ここだけの秘密(9/19) 仲良しになる秘訣

2008年11月29日 09時56分57秒 | 第11話/ここだけの秘密

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「老嬢」(英語では old maid)なんて言葉は今時使われてないでしょうが、差別用語なんでしょうか?
それから「老嬢」に対して、この話ではウォルポールさんやヒュームさんがそれに相当する人物なのですが、
その状況を言い表す言葉が思い浮かびません。
そういえば、「トリシャン」のトゥビー叔父さんもそうでしたっけね…。

 作者、外見のソフトさとは裏腹に、硬派で頑固な職人気質なので、
実の所、自分の絵に満足できた事なぞはほとんどないのですが、
このページのランズバーグ夫人とハリソンさんの表情については、
なかなか上手く描けているもんだと、文字通りの自画自賛なのでした。


昔の男子たるもの、いい年をして未婚だったとしても、「大義・大志があった」からとか、
「薄命だった恋人のために独身を貫く」とか言い訳ができて、
周りも「美談」として納得とまではいかなくとも、黙認してくれていたりした訳じゃ。

「薄命の恋人のため」というのは今でも通用するんじゃないの?
だって、「愛と死をみつめて」の男の人が結婚したら、
世間からの非難ゴーゴーだったとか、「余命一ヶ月の花嫁」の場合なんて、
ガセの噂が出ただけで大騒ぎ
のようだしね。

でも、「セカチュー」では、何で朔ちゃんがいつまでもヘタレてんのって、
周りの登場人物も、映画やTVを見てる人も心配してたよ。

あれは作り話だから…。

その一方で、「タイタニック」のローズが結婚して、
100歳過ぎまで長生きしても誰も文句言わない
で、そうした方が美談なんだと言う。
戦国大名の家の女子が夫の死後に何度再婚しても、「それでよろし」で済んじまう。
本やTVのドキュメンタリーや、それを基にドラマや映画になったりした、
「亭主を不治の病で亡くした妻の話」の妻がもし再婚しても、
世間は「良かったね。そっとしておいてやろうよ。」と言うんだ!

男の人の場合はホントに何て言うのかなー?

老童かよ?!

ウォルポールさん、ゴシック好きなんて高尚な外観を装っているけど、
結局の所は子供っぽいオタクの年取ったお坊ちゃまなんだから、
それでいいんじゃない?


そして遂にジェイン殿の口から、例の言葉が出ます。
この話、雰囲気全体が淡々としていますが、明日が一応今年アップ分のクライマックスという事になりますな。





ここだけの秘密(8/19) She’s Lady Jane

2008年11月23日 16時25分12秒 | 第11話/ここだけの秘密

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ランズバーグ夫人が長女と言うからには、姉妹が何人かいたという事になりますが、
姉妹との間に恋愛や結婚に関わる何らかのトラブルがあったのでしょうか?
また、実家には兄上様か弟君はいたのでしょうか?
貴族の家柄ですから、家督や財産の相続問題等もあったのでしょうか?

 両親とキョウダイに恵まれ、学生時代を無事にやり過ごして就職。
友と恋人に出会え、また新たな家族を得る機会に恵まれるといった、シンプルな人生を送って来れた方々には、
ハリソンさんの転落人生もランズバーグ夫人の身分詐称も実に理解し難い事なのかもしれません。

 若い方々のために一応説明しておきますが、ハリソンさんのセリフにある「背の君」
というのは、「夫」の事を指しています。



不思議なのは、よくできた女性が意外に縁遠かったりする事よね。
容姿が可愛いくてチャラチャラしただけの子よりは、
家庭的な所もちゃんとあったりするのにね。

俺の職場にもそーゆーオバサンが2人いるけど、
年はともかくも、人間性や人生経験に対して気後れがしちまうし、俺も正直遠慮だな…。
仮に表向きは真面目そうだったとしても、
波乱万丈でグチャグチャの半生を隠してんじゃねえかとか、
実は裏でスゲェ事してる遊び人なんじゃねぇかとか…な。

ランズバーグ夫人、仕事と自分で自由にできるお金は持ってるから、
一生独身でも生活には困らないでしょ?

でも、こんな時代に女社長みたいな事やってて…気苦労は多いんじゃないの?
せっかくお姫様に生まれたというのにね。
同じ優れているんなら、家族とのトラブルがある前に、
宮中にでも勤めに出てれば良縁に出会えたかもしれないのに。

こういった高齢独身者同士は男女で出会っていても、
なぜか成婚率が低かったりするモンじゃ。

そういえば、ウォルポールさんやヒュームさんとも、
みんなで独身同士なのに、「萌友の輪」止まりみたいだものね。
ハリソンさんともどうなるのかしらね?

ハリソンとゴスヲタオヤジが取り合いしてる横で、
全然別のヤツが出て来て、女社長サンをカッさらったりしたら、
面白ぇのにな!


来週は遂にランズバーグ夫人が、
「『トリストラム・シャンディ』の作者なんでしょ?」
― とハリソンさんに聞きます。ハリソンさんはどう答えるんでしょうか?

〈次回の更新は11月29・30日の予定〉


 





ここだけの秘密(7/19) 身分詐称夫人 

2008年11月22日 21時34分20秒 | 第11話/ここだけの秘密
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ハリソンさん、エリーズ妃からランズバーグ夫人の事を、
ドーセット州の地主ランズバーグ氏の未亡人で、子供もいないのだと簡単に紹介されていました。

 ランズバーグ夫人の実家の所在地や、詳しい家族構成などは、
エリーズ妃やレディ・アンも聞き出す事ができずにいました。
でも、なぜかウォルポール氏はランズバーグ夫人が実家に居づらくなり、
故郷を遠く離れる事になった詳細を、彼女自身から聞いた事がないというのに知っているのでした。


ハリソンの「微笑みにムカつく」って〈野郎〉もいるんだろな。きっと。
前に韓国男優に熱中していた主婦連を嘲笑っていたオツサン系や
将来同じような道を辿りそうな予備軍の独男系とか。

この年で人の話を聞いてくれるオジ様って貴重なんじゃない?
先週の作者さんの話にあったけど、ハリソンさんが周りにいる主婦の人気者って訳、
私、何だか分るな。

ハリソンさん、第6話では、ランズバーグ夫人と
あまり親しくなって行くのに乗り気でないような感じだったのに。
何かいい感じになって来たんじゃないかな?

あと、何かウォルポールさんが2人に対して、
いや~な感じになって行きそうな予感。

あのオヤジ、そういえばゴシップ・オタッキー
人物紹介にあったからな。そんで2人の事を直接本人から聞いてもいないのに、
週刊誌の記者みたいに、いろいろと知ってんじゃね?

あの御仁も、本当の所は、孤独で寂しい気の毒な人物なのかもしれんの~。

お金持ちで、元総理の息子さんで、男女の友達が沢山いても物足りないのね。
何度も言うようだけど、奥さんや子供がいれば、絶対そんな事してないでしょうに。
…仕事じゃないんだから。


ランズバーグ夫人の本当の身分とは?
今日の続きは明日。



ここだけの秘密(6/19) 池の畔で心が開放されて 

2008年11月16日 16時30分02秒 | 第11話/ここだけの秘密

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もし、ランズバーグ夫人がこの物語のヒロインならば、
ハリソンさんも彼女に「ひとりタイタニック」なんてさせていなかったでしょう。
この物語のヒロイン、実は現在書きかけの第17話9ページ目で初登場なのでした。
やっぱヒロインにしては、かなり遅い登場ですよね~?
そちらはどんな女性なのかというと、花に例えたら、「スプレー咲きの白ばら」といった所でしょうかね。

 話を戻して、「忍冬(すいかずら)の君」ことランズバーグ夫人も、映画「タイタニック」のローズ嬢のように、
上流階級にありそうな家族関係やら縁談話のもつれなどで悩んでいるのでしょうか?


確か、作者初回で現在17話の下書きを描いてるってあったような…。

あれから、ほとんど進んでないという事じゃないか?
もう11話まで来とるぞ。大丈夫なのか?

フランスの鴨もウチの近所の川にいる鴨と何処といって
変わった所なんてないじゃない?

わたしの家の近くの公園にいるのもあんな感じだよ。

作者はローレンス・スターンの妻や最晩年に懸想したという
女性の容姿を想像して、ズバリ的中させた事があったそうじゃ。
後に「週間朝日百科 世界の文学59」で2人の絵姿を確認して
びっくらこいたそうじゃ。

作者って、プチ超能力系?

若い頃ほどでもないが、霊感も少しばかりあるとの事じゃが…。

だから第7話の最後にちょっとホラー的な展開
ほのめかしたんじゃ…。

♪ きっと来る~ ♪ なんて…いったい何が来るんだよッ?!




心にふと浮かんだり、口にした事柄が、後になって結構実際に起こったりしてしまい、
恐くなる事もあります。
来週はランズバーグ夫人の生い立ちが彼女自身の口から語られます。

 フランス通過編のプロット&ネームはでき上がっています。
(実際描く時には微調整が必要になるとは思いますが。)
その後はこれからネーム作成となりますが、
初回にもあるように、ラストはもうどうなるか決まっているのでした。
予定では、来年まとまった時間を作って、集中して続きを描こうと思っています。

〈次回の更新予定は11月22・23日の予定〉










 

ここだけの秘密(5/19) 長所と短所は紙一重

2008年11月15日 14時19分25秒 | 第11話/ここだけの秘密

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  ハリソンさん、先代ブリングストン伯爵とはかなり険悪な関係のようでしたが、
甥っ子のジョージさん&エリザベス妃殿下、それからマー坊やリック君には決してキラわれていませんし、
それどころか「親しみ」や「助けてあげたい」という感情を持たれているようです。

 ランズバーグ夫人とも急速に親しくなって行くようですし、
これから先、自分の夫よりも 「ハリソンさんが大好き 」 と平気で言ってのける、
いい家の奥さん方何名かも登場するのですが、何ゆえか男性閲覧者の方々分りますか?


あれだな、ローレンス・スターンの人から妬まれてキラわれる部分とハリソンのキャラ、
絶対どこかで繋がっているんだぜ!

私思ったんだけど、先週の続きで、先代伯爵夫妻って、
ジェイン・オースティンの「マンスフィールドパーク」に出て来る、
バートラム准男爵夫妻のようだったのかもよ。

どんな感じなの?

何かね~、ダンナは厳めしくて、奥さんはボーっとしてるの。
でも、あの家の子供達は裏で好き勝手していたようだったけど。
それで最後に、長男は遊び人生活が祟って病気になっちゃうし、長女は不倫が原因で離婚しちゃうし、
次女はだらしない貴族の家の次男と駈け落ち婚しちゃうし…で。

ジョージ殿やアン殿の様子では、先代ブリングストン伯爵は、
さらに管理能力が高かったようじゃの。人でも、事物でも何でもかんでも。

悪く言えば自己チューだったんだね。


 ハリソンさん、人によって評価が天と地ほどにも違うようですな。
明日は人工池のほとりで、心に秘密を抱えたランズバーグ夫人が、
ハリソンさんを前にして ― 。





ここだけの秘密(4/19) 領民にとっては名君だった先代様

2008年11月09日 12時12分11秒 | 第11話/ここだけの秘密

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「忠臣蔵」の吉良上野介さんじゃありませんが、先代のリチャード・ブリングストン伯爵は、
リック君の言っている通り、領民の生活に安定をもたらし、尊敬され、慕われた実に天晴れな名君でした。
領地が属する選挙区(英国で有権者が最も多かった。)内で勢力を広げていて、
ハリソンさんは「選挙運動せい!」とケツを引っぱたかれていました。

 先代伯爵は、当時盛んだった土地の囲い込みもしていましたが、耕作者との交渉も実に巧みで、
禍根を残す事もありませんでした。
新しい農業の方法もどんどん自ら勉強し、専門家からも知恵を仰ぎ、実践して相当な効果を上げていました。

 それらに対してハリソンさんは、ハリソンさんの心の優しさから来た物なのですが、自分なりの反対意見を持っていました。
でも、それを伯爵に通じる言葉へと変換して伝える事が不可能だったのです。
伯爵はハリソンさんの事を「言い訳ばかりしている、ぐずでウスノロで全く非効率的なヤツ。」だと完全に見下していました。



俺の会社にもいるぜ、大卒で同じ年なんだけど後から新卒入社して来た、
バリバリデキル系のヤツが。硬くて難しそうな言葉をスラスラ使って、声はハキハキ、
言葉遣いや礼儀や服装がきちんとしてて、会社の上からは相当買われているけど、
その完璧感が正直イラつく。

私の所にも東京の名門大卒25歳のイヤ~な感じの小娘役職者がいるわ。
「美女か野獣」で松嶋菜々子さんがやっていた役みたいな感じ。
成果主義だか何だか知らないけど、
たとえパートのオバちゃんでも、年上で昔からいる私の立場に少しは気を使ってほしいわ。
新聞とかにある、男の人が使う用語を得意に振り回して攻撃的な38歳の正社員の局もいるし。
ホントにナマイキで私の方が「ババァ」って言いたいくらい。

領民は先代伯爵のいい部分としか付き合わないで済んでいた。
伯爵もいい所だけ見せる工夫、自己宣伝が上手だったんじゃな。
そして、ハリソンを必要以上に悪く見せる魔力を持っていた。

ハリソンとジョージは苦労が耐えなかったって、
― 何か分るような気がするよな。俺もイヤ気がする。

前の伯爵様の奥さんはどんな人だったのかな?
玉の輿だっていうし、伯爵の事は好きだったの?

私の思うに、こんな風なダンナに圧倒されて、
「好きなんだかキライなんだかもう分らない状態」
だったんじゃないかと思うわ。



実は、真面目で努力家で優等生のがんばり屋さんも決して完全無敵ではありません。
天才の出現に怯え、存在を排除したいと心が乱れて来るのです。
来週は、ランズバーグ夫人が「ひとりタイタニック」しちゃってます。

〈次回の更新予定は11月15・16日〉





 



ここだけの秘密(3/19) その頃駐車場では…

2008年11月08日 15時02分00秒 | 第11話/ここだけの秘密

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マー坊は人から愛されやすい容姿と人柄なので、今一緒にいるリック君他、
ブリングストン伯爵夫妻に同行している使用人の人達ともすぐに仲良くなりました。


 いい家の人達って、「人づきあいが商売」
みたいな所があるみたいね。

それもそれで大変なのじゃろうて。
世の中のほとんどの人が、自分がは不器用で人付き合いが苦手と悩んでいるのに。
だから、いつの世でも人生相談の本が売れるのじゃろう。

でも、ボンビーズは見てくれの派手な所だけに目が行くってもんだ。
「楽して遊んでるだけ」って思われ続けられた挙句、20何年後まで生き延びれば、
最後に「首チョンパ賞」に当って死ぬ予定のヤツらがこの話の頃のフランスに居る。

いいお友達や彼氏や彼女を持っていないと、
未来が開けなくて、ダメになって行く
って点じゃ…わたしっちと全然同じじゃん!



…だとすると、ハリソンさんの転落人生は何故なのでしょうか?
明日はマー坊がリック君から、ハリソンさんと先代ブリングストン伯爵との間に
確執があった事を聞きます。





ここだけの秘密(2/19) フェイドアウトしましょ!

2008年11月03日 12時22分35秒 | 第11話/ここだけの秘密

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 ランズバーグ夫人は、もし人物紹介に書かれていた事が事実ならば、
「知性と教養、経済力と行動力があり、その上かなり高貴な家の出身」なのですから、
人前でも何を臆する必要があるものかと思われるのに、
なぜ人の輪の中でいつもいつもお人形さんしてなくてはならなかったのでしょうか?


今話のメインタイトルすげっヘンだぜよ!
「ここだけの秘密」― って…見る見ないは閲覧者の方の勝手だとしても、
イチオウ全世界の人が見られるような仕組みにはなってるんだぜ!

昔、渡辺徹さんが何かのバラエティ番組で、
「これはここだけの秘密なんですけどね…。」なんて話をしていて、
一緒に出ていたタレントさんから、
「これ日本全国に放送されてるんですよッ!」
― って突っ込まれていた

のを思い出すわ~。

日本語が分らないと見ても意味分かんないよ。
絵もそんなにキレイでカワイイって感じじゃないから、
パッと人の目を引いたりもしてないと思う。

エロくもないしな~。
扱っている内容からして鬼を付けて期待していたのに
― ってガッカリしているヤツもいるんだぜよ。

今まで見て来た18世紀物の漫画とは、何か雰囲気違うわよね。
一応パーティーの場面は出て来たけど、とても地味な感じだし、舞踏会や音楽会はまだ出て来てないし…。

日本語が分ったとしても、閲覧者各々人生経験の内容によっては、
作者・わしらも含めて登場人物の心情をリアルタイムで理解する事は困難かもしれん。
理解するのに時間がかかる類の話なんじゃろうて。



音楽会&舞踏会は後でちゃんと出て来ます。
音楽会では、スペシャルゲストで21世紀現在超有名なあの人が出て来て、華麗にピアノ協奏曲を弾くんです。
舞踏会では、ハリソン&ランズバーグ組がマンハイム・シンフォニーに乗って、
華麗に…と言うより勝手にメヌエットを踊るシーンも出て来ますので、そういうのがお好きな方々はお楽しみに。

〈次回の更新は11月8・9日の予定〉





ここだけの秘密(1/19) 助け船

2008年11月02日 19時47分43秒 | 第11話/ここだけの秘密

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  ハリソンさん、ヒュームさんとはほんの挨拶程度の時間しか
お話ができなかったし、話したかった内容もヒュームさんの巧みな話術ではぐらかされて
しまいましたね。


 あっ、サンドイッチ食べてるよ!

はさんでいるのは果物のジャムとか、ゆで卵のつぶしたのとかみたいね。

サンドイッチは、英国のサンドイッチ伯爵(1718-1792)という賭博好きの人物が、
飲食の時間も惜しいとの事で考え出したパンの食べ方なのだそうじゃ。
1765年頃にはその名前で呼ばれている。

その頃って、いかんせんツナマヨサンドはないよね?
俺スキなんだけどな。

多分ないと思う…それから納豆マヨサンドも…。
私スキなんだけどね。
 

 ちなみに作者が計った所では、
第10話でハリソンさんが、ヒュームさん&ウォルポールさんと
出会ってから離れるまでの時間はたったの3分50秒でした。
今日の続きは明日。

第11話 予告編おまけ

2008年11月02日 10時41分53秒 | その他
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 ハリソンさん、今まではトロ臭くて、ノホホンとしていて、ひたすらお人よしといった印象の人でしたが、
実は呪怨を溜め込んだとっても怖~い人なのでした。
閲覧者によっては、超過激で唖然・慄然とするくらいの心の闇の部分もボチボチ出て来るようになります。


作者も血液関係の異常による体調不良のために、
  予定が遅れてしまいましたが、今日の夕方頃最初のページをアップいたします。

第11話 登場人物紹介

2008年11月02日 10時41分50秒 | 第11話/ここだけの秘密

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第11話/ここだけの秘密 予告編

2008年11月02日 10時41分20秒 | 第11話/ここだけの秘密

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 1759年末から60年の元旦にかけ、英国のヨーク、そしてロンドンの書店で、
「紳士トリストラム・シャンディの生涯と意見」という小説らしき読み物が発売され、大人気となりました。
61年初めと年末に6巻まで出た後、作者の体調不良を理由に休刊となり、
65年に7巻+8巻の続巻刊行が再開されました。

 すでに5巻あたりから人気の凋落が始まっていましたが、
7・8巻では一旦人気が盛り返して来ていました。
そして作者がいったい誰なのかは、「我こそは作者なり」と僭称する者・偽作品・模倣作品が
多数現れ続けたのにもかかわらず、真実は依然として謎のままだったのでした。

 ハリソンさんはランズバーグ夫人と親睦会会場となった屋敷の裏地にある、
人口池へと散策に出かけます。
ランズバーグ夫人はハリソンさんの甥夫婦を始めとする知人友人達に隠している
自分の秘密を明かします。

 そして、ハリソンさんに対し、「あなたが『トリストラム・シャンディ』の作者なのでしょう?」
― と、根拠の不明な唐突とも思える質問をするのでした。