漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

黄昏のエア (30/32) ブッ飛ばしたい度200%

2009年10月31日 17時29分00秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 2週間ほど、待っていて下さった方、いらっしゃったらごめんなさい。m( u . u )m
でも、2週間の間、視聴率があまり下がっていないのですが、
「今日はアップされてるかな~?」
― とか、見て下さった方もいらっしゃったのでしょうか?
いずれにせよ、ありがとうございます。

 今回は、加筆分だったという事もありますが、
& … だいたいそうなのですが、今回もパソコンの具合が悪くて、
自力で直そうと格闘していて大幅に遅れました。
第14話が終了したら、お金がかかるのはイヤだけど、
観念してメーカー修理に出そうと思っています。

 そんな事もあって、今年は14話までで終わりにして、
来年から15話を始めようと思います。
話の内容の区切りの上からもその方がいいかも ― 。

 18世紀の中頃では、まだ出版社と印刷所と書店と製本所が
一緒になっていたようです。その後分離が進んで行きました。
漫画の中では、ショーウィンドウに、新刊&おススメ本の製本済み見本が展示されていて、
試し読み用のページが開かれている商品もあります。
もちろん店内にもいろいろあるので、いい本があったら本文を注文して、
よければ一緒に製本もやってもらって、できたらお渡しといった販売方法でした。

ハリソンさんがとある連絡を受けて、
浮かない顔して書店へと入って行くのですが ― 。


 うぅわぁ~っ、もういい機会だから、Windows7が入っているパソコンに変えちまおっかな~っ!!
ついでに地デジTVとデジカメも買ったら、店員におだてまくられていい気分に
なれんじゃないのか~!?
も~、パソコンの具合が悪いと、精神状態が最悪になる~っ!!

 書店の出版部門の責任者さん、
この話では今までいなかったタイプのイヤ味テイスト満載な新キャラなんですが、
次ページではさらにキツい事をハリソンさんに宣 ( のたま ) ふのでした。

今日の続きは明日。




黄昏のエア (29/32) また離婚騒動起こすのかよ?

2009年10月17日 17時46分19秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ハリソンさん、若い頃はルーシィ・ニコルさんという人気オペラ女優のファンで、
ハリソンさんがファンレターを出した事がきっかけで、
彼女とペン友になって、ヨーク州に彼女がお仕事で来た時や、
ハリソンさんがロンドンに行った時に会っていました。

 ハリソンさん、当時は既婚者だったのですが、
ガードが緩甘で奥さんに勘付かれてしまいました。
その上にハリソンさんの他の女性関係も絡んで、
ショックを受けた奥さんが大事件を引き起こしてしまい、
とどのつまり泥沼離縁騒動となってしまったのですが ― 。

 …それも、漫画で描かれるのはかなり先の事なので、
詳細はお時間がある時にご想像下さい。


 イタチを 「 大きな白い猫がいる。 」 と見間違えた人がいるそうです。
カンディ君に片思いのまいけるっち、これからカンディ君にいろいろとあだ名を付けて、
決して本名では呼ばないでしょう。

 ラスト3ページ、まだこれから夕ご飯食べてからのペン入れだから、
見たいTVもあるし、明日の分がアップできるか心配 ― 。





黄昏のエア (28/32) 黄昏の後に来るは暗闇…

2009年10月11日 11時03分24秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 アラベラさんが、ハリソンさんから渡された本を見て、
読んでどんな反応を起こすかは、本話では取り扱いません。
扱ったとしても、かなり先の事になりますので、
その間にどんな風だったのかを各々の心の中で想像してみて下さい。


 ドロドロや激々や * * * * を期待していた方がいたとしたら、11話に続いて本話でも無くて残念でしたね~。
ハリソンさん、恋愛はセンチメンタル・ジャーニー系なんですよね~。
18世紀 + ドロドロ激々 * * * * を期待するなら、フランス革命を終結させたと言われている、
テレーズ・タリアン夫人の恋愛遍歴を描いた、 「 令嬢テレジア 」 が今10巻まで出ていて、
ロベスピエールさんが進める恐怖政治の真っ只中、運命の人タリアンさんと一緒にますますスゴイ事になってるんで、
そっちでたっぷりとご堪能して下さいや!


 次週からハリソンさんの運気が暗転。
今、英国が舞台の物語といったら、日本じゃ18世紀物じゃなくて19世紀ヴィクトリア朝物が主流なんだよな~。
作者もほとほと運が悪いぜ!

〈 次回の更新は10月17.18日の予定 〉

黄昏のエア (27/32) 全てを話そう

2009年10月10日 11時31分48秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ハリソンさん、確か第7話でデュポン先生に、
「 ロミジュリのノヴェライズお仕事をアラベラさんの弟に取られた上、
自分の仕事よりそっちの評価が上々だったのが悔しかった。 」 とか、
「 でも、トリストラム・シャンディ氏が60年の新年早々、
自分の代わりに敵を取ってくれてうれしかった。 」
とか、言ってるんですが ― 。

 アラベラさんは、前述の如く、 「 ロミジュリ 」 の影の監修者なので、
ハリソンさんの敵だし、ハリソンさんがシャンディ氏と何らかの関わりが
あるからには、アラベラさんの敵となるのでしょうな。

 ちなみに、アラベラさんは、ハリソンさんが 「 ロミジュリ 」 執筆者募集に
応募していた事も知らなかったのでした。

 さらに固い友情を結ぼうと、ハリソンさんは 「 英国古今演劇小説 」 企画段階から、
「 めぐり逢う魂 」 & 「 トリシャン 」 On Sale に関わる秘話をアラベラさんに
洗いざらい話してしまおうと、
雰囲気に呑まれて思ってしまうのでしたが ― 。


 20代の女の子じゃあるまいし、40代のいい年したおじちゃまが、
ロケーションやら、相手の出方やらその他にも様々な要因があるんでしょうが、
感情に流されて、大卒で決して知性や教養も無いわけじゃ無いはずなのに、
立ち止まって考慮せず、その場ですぐに言動に移してしまうのは失敗の元なんじゃないのか?

 明日は、まいけるっちが再登場。
ハリソンさんの過去の大失敗を暗示する嫌味をぶっこいちゃいます。




 

黄昏のエア (26/32) 自分だけの世界から…

2009年10月04日 17時34分25秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 逆に、何でハリソンさんは、上っ面ばかり誉めそやされて、
同性から嫌われそ~な、年の離れたお嬢様タイプの女性にばかり惹かれるのでしょうか?
パリで仲良くなった伯爵令嬢兼女社長ジェイン・ランズバーグさんや、
亡くなった奥さんもそんな感じの女性なのでしたが ― 。

 ― 塚、この点は、ローレンス・スターンさんにも
そっくりそのまま当てはまるような気がするのですが、
そこんトコをズケズケ書いて、それじゃどんな女性が合うんだってトコまで想像して、
書き溜めた論文集の中にそれらを何気に混ぜ込ませて、
一般書店流通向けに出版して下さる大学の先生はいらっしゃらないでしょうか?!

 ― 作者、是非読んでスカッとしてみたいですわい。


 アラベラさん、青鞜会にも入れなかったし、
自分が書いた物を自分以外の人に見せるのも初めてで、勇気がいたんだろうな。
 この中に、 「 黄昏のエア 」 も入っていて、
ハリソンさんはこの後、何かある事にこの詩を思い出すのでした。

 次週、ハリソンさんは、自分のある作品も
アラベラさんに読んでもらおうと決意するのですが ― 。

 ところで、アラベラさんが、「 トリストラム・シャンディ 」 を嫌う理由って、
何だと思います?
実は、自分のセールス上のライバルだとか、Y本という評判の他にも訳があって、
もしかしたら、こっちの方がずっと大きいのかもしれないのでした。

〈 次回の更新は、10月10・11日の予定 〉

黄昏のエア (25/32) お父さんが使命を終える時…

2009年10月03日 16時09分21秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 まだ 「 熟女 」 ではない女性が、
年上の男性にお父さん代わりを求める事はありがちな事です。
必ずしも不倫とは限らず、25歳のOLが30代前半の中間管理職者である、
直属の独身上司の彼女って事もあったりしますが ― 。

 不思議なのは、そういう女性達は家柄が良さそうで、
高い教育を受けて、幸せそうな暮らしぶりをしている人が、
意外に多いという事です。
美人でいい洋服着ていたりもする。
一見何でも持っているように見えるのですが
実は、 「 平均値的同性集団 」 に反感を持たれ、
すごく嫌われていたりする…。

 外観の整いぶりに対して、心の未熟さのコントラストが
際立ち過ぎてしまうんでしょうな。

 アラベラさんも、現時点では同性から 「 イケ好かない 」 と思われるタイプに属するんでしょうが、
これから何かが起こり、この物語の最後の頃にはすっかりたくましく変貌し、
多くの女性が憧れて自らの未来の希望とするような、
真の 「 ジェントル・ウーマン 」 となった御姿をお見せできる事があるのかもしれません。

 …But , そうなるためには、お父さん代わりの現夫とハリソンさんは、
それぞれ 「 逆三行半 」 や 「 お役御免 」 とならざるを得ないのでしょうな。
…トホホ。


 さあ! ここで、もしあなたが 「 トリストラム・シャンディ 」 読者の方でしたら、
ウォルター・シャンディさんの言うセリフ、 「 夫たる資格なしとなれば、
種牛にとっては死刑の宣告と同じ事。 」
― を思い出してみましょう。

 アラベラさんが、自分の本当の姿と向き合い、
他者に心を開く始めの一歩。

今日の続きは明日。