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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *
モーツァルトさんのお姉さんが、
ロンドンでシマウマを見たという記録があったのですが、
どこで見たんでしょうね?
ライオンの世話係のオジサンの一見優しそうな言葉の裏には、
「 やっぱ両親が揃っている方が、世の中渡るのに何かと都合がいい、
特に若い女の子の場合は、嫁ぎ先の間口が広がるからね。 」
…という思想が隠れているのでした。
最近の日本では、
家族の構成に欠員がある家庭に対する差別や見下しや無配慮が、
また激しくなって来ているようです。
歌謡曲でも家族を賛美する歌が、
若い人向きの歌でもあって、
デパートの有線で流れていたりしますが、
20世紀後半の価値観への反動や挑戦なんでしょうか?
作者のようにバブル期に若い頃を過ごして、
いろいろな規制の価値観がぶっ壊れて行くのを楽しんでいた人にとっては、
また明治時代への逆戻りかよ!
…って感じなんですけどね。
そういや、幕末・明治時代の思想が、
TVや書籍を始めとして、復権して来ているような感じですよね。
でも、そういう家族崇拝・至上主義のお陰で、
そこから少しでも形が崩れていると、
自分は無縁社会のすでに住人、もしくは予備軍なんだと悩んでいる人達が、
NHKの視聴率上昇や出版物の売り上げに貢献し、
流行語大賞の候補に押し挙げてしまう程大勢いるっているのは何なんでしょうか?
案外、家族がちゃんと揃っていて、
生活に困らず、多少の余裕も有るという人達の方が今ではもう少なくて、
一種の特権階級と化しているって事なんかい?!
バブルの頃は、北野武さん言う所の、
「 一億総中流ビンボー階級 」
― って、言われていたんですけどね…。
多分これからは、
フツーがいいよね!
…が、イヤミタラタラな言葉になると思うな~。
次回の更新は、11月27 ( 土 ) ・ 28 ( 日 ) 日の予定。
前から見たら優雅の極致、でも後ろからは…の動物っていったい何なんでしょうか?