漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

黄昏のエア (7/32) 半月ぶりの再会

2009年07月26日 15時23分18秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 昨日は予定通りにアップができませんでした。

 こんな時に限って、複雑な床の模様とか、点描があったりして。
しかも、尼将軍様ときたら、「 加筆せよ。 」 とか言っておいて、
自分は、「 夏だ~!祭りだ~!! 」
とか言って、こっちは放ったらかしで、
花火大会や盆踊りや、リフレクソロジーとやらに行って、
癒されまくってんですからね~っ!

 作者&他メンバーも、夏休み前の本職の仕事量増大で、
残業続き地獄、全く人手が無かったんですわな~。

 こんな調子で来年から大丈夫なんだろか?
今年分までは描き貯めがあるから何とかなるけど。
今回の試み ( アップする週にする分を描く ) で、
先行きが不安になって来ましたわい。

 …なんてボヤキはここまでです。ごめんなさい。

 アラベラさん、当時の英国にはほとんどいなかった狐犬、
ポメラニアン君&召使さん達とキャンベル家のロンドン邸でお留守番していました。

 年の離れたダンナのヘンリーさんは、用事があるごとに、
ロンドンとコルチェスターにある領地を行ったり来たりしています。

 ヘンリーさん、今でこそいろいろあって人間丸くなり、
「 トリシャン・カノ紳version. 」 ( ← カテゴリー参照 ) のトゥビー叔父さんにちょっと似た雰囲気の、
「 いいお父さん夫 」 のキャラに辿り着いたのですが、
昔は、も~他人には冷酷無比の上に、死んだ2人の妻にとっては、
ウルストンクラフト女史 ( 1759-1797 ) が怒りに震えそうなくらいの、
ほとんど虐待夫だったのでした。


 上記の理由で、次ページも出来上がり次第アップとさせて下さい。
後の加筆ページもお盆休みに取り返せたらいいなと思いますが ― 。






黄昏のエア (6/32) 夫は敵にあらず

2009年07月19日 17時24分42秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 まいけるっちのセリフの中の 「 東印 」 とは、
東インド会社の事です。
毎年4月の第2木曜日に行われていたようで、
取締役になるためには2000£以上の株を所有している必要がありました。

 票を投ずる側も、持株によって投票できる票数が違い、
筆頭株主のキャンベル氏は、最高数の投票権を持っていました。

 ハリソンさんとアラベラさんには、実は文芸趣味以外にも共通点があって、
実父に対して、 「 知識 」 をキーワードにした恨みを持っています。

 ハリソンさんは、彼の父親が学歴コンプレックスから、
逆に知識の絶対性を信じ込んだ挙句、
幼年期から大学入学前のハリソンさんへとその思想を厳しく押し付け、
わざわざハリソンさんが人から嫌われたり、
苛められるようになる種を仕込んだのを、未だに許せないでいるのでした。


 次ページからは、
アラベラさんと、彼女の理想の父親像が投影されたキャンベル氏との、
仲睦まじい再会。

〈 次回の更新は7月25・26日の予定 〉




黄昏のエア (5/32) 恋だけでは全てが上手く収まらない

2009年07月18日 18時51分50秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 タイトルが何か、徳川家康さんが直江兼続さんへと、
千利休さんの茶室の中で言ったセリフみたい。
家康さんは、「 愛だけで世の中全てが上手く収まりますかな? 」
みたいな事言ってたような気がするけど。

 ハリソンさんが単純&脳天気な恋ばかりしまくった挙句、
「 恋の兜教 」 とやらを18世紀後半の全欧米&Theirs 植民地に広めて行ったとしたら、
全然カンドーの涙も説得力も無いわな~!!
コントにならなるんでしょうけど。

 ついでに、まいけるっちのセリフ、
「 勝手にしろ。 」 なんて一旦言っときながら、
「 そうは行けないんだな。 」 って落とすなんて、
いったいどっちなんだよ? ― って感じですよね~?!


 いよいよアラベラさんの旦那の影が ― 。

今日の続きは明日。

黄昏のエア (4/32) 恋神礼賛

2009年07月12日 10時03分12秒 | 第14話/黄昏のエア
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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 ハリソンさん、ヘルメットに 「 恋の前立て 」 付けて、
「 恋という字は、10画ですよっ! 」 と、大喜びですが、
アラベラさんが、ハリソンさん ( &もちろん旦那さんの ) の知らない所で、
「 どこかの誰か 」 とデヴォンシャー公爵夫人+お紅茶総理伯爵みたいな仲になっていたとしたら、
どうすんでしょうか?


 …ちなみに尼将軍様、生・沢村一樹セクスィー武将さんを見た事があるそうです。

 アップする分をその週中に描くのはキツイぜ!
これが終わったら、来週以降の分の原稿下描きをせにゃならぬ。

〈 次回の更新は18・19日の予定 〉

黄昏のエア (3/32) 堅物 Versus 遊び人 

2009年07月11日 20時55分57秒 | 第14話/黄昏のエア

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 少なくとも1762~65年のハリソンさんを見る限りでは、
ハリソンさんが昔からの遊び人で、女ったらしに見えるのかもしれないのですが、
ハリソンさん、28歳で最初の結婚をするまでは、
女性には自分から近付いたりはしなかったのでした。

 …というのも、両親がハリソンさんの定義では、奇人変人変態カテゴリー内なので、
その血を受け継ぐ自分は、まともな結婚など決してできないだろうし、
それどころか異性に相手にされる権利すら有しないと、
真剣に苦悩していたからなのでした。

 反対にまいけるっちと来たら、
30歳でベリンダさんと年貢の納め時になるまでは、
「 恋する機械 」 なんて呼ばれていて、
友人達が彼らの姉妹達や従姉妹達の貞操の危機を警戒していました。


 ウォルポールさんの時もそうでしたが、
ハリソンさんの方が、たいていの人よりも、背がずっと高いのでした。
まいけるっち、もしかしたら160センチ前後くらいかも…。
尼将軍様と同じくらいかよ!

今日の続きは明日。




黄昏のエア (2/32) 友の忠告

2009年07月05日 12時41分24秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 16世紀のヘンリー8世の時代に、
英国ではミニチュア・ポートレイトが描かれ始めました。

 当初から親族でない男女間での贈り合いは、
それが小型の物で、 「 貴重品として大事に扱う 」 「 肌身に着ける 」 という事から、
「 愛の証 」 の意味合いを醸していましたから、
ハリソンさん、アラベラさんの細密画を懐中時計の蓋の裏側に貼って、
すっかり舞い上がってしまっています。


 まいけるっち、実はハリソンさんが後で赤っ恥をかかないようにと心配して、
釘を刺しているんですけどね…。

〈 次回の更新は7月11・12日の予定 〉 

 

 

 

黄昏のエア (1/32) おノロケ満載唖然

2009年07月04日 18時33分05秒 | 第14話/黄昏のエア

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* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *


 
 第14話なんですが、作者は最初18ページを予定していました。
BUT,またしても尼将軍様からダメ出し喰らっちゃいました。

 今度の理由は、 「 ハリソンさんのキャラのこっ恥ずかしい部分もちゃんと描け! 」

― との事でした。

 もともと作者のネーム ( 漫画用のラフな下描き ) 帳には有ったエピソードなのですが、

「 物語の真実を変えもしないけれども改めもせず、しかも主人公の名誉を
傷付けるような事をわざわざ描く必要はない。 」

― という、 「 ドン・キホーテ後編 」 第3章にある、ドンキ様のお言葉を根拠に、
ボツにしましたが、尼将軍様によると、

「 これを描かないと、ハリソンさんのお人よしっぷりが強調できないでしょうがっ! 」

「 お人よしエピソードの積み重ねによって、
ハリソンさんの 『 悲劇の生涯 』 への説得力が後々増して来る筈なのっ! 」

「 たとえ受け手側が、ハリソンさんに対して失笑したり、イライラしたとしても断固描くべし! 」

― との事で、まずは6ページひとかたまり分のエピソードが復活したのでした。

 でも、冒頭に11ページも加筆だぜ~。
今日のページだってギリギリだったし、明日のページは実はまだ完成していないんだよな…。