風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

フィギュアスケート

2011-02-17 22:37:11 | ギター、映画など他
 風子ばあさんは、テレビでフィギュアスケートを見るのが好きである。
どの選手にも手に汗握るように応援する。
ジャンプの失敗などを見ると、思わず、ぎゃっと叫ぶ。

 ことに好きなのが、小塚崇彦選手がリンクに出る直前である。
佐藤コーチに背中を撫でてもらい、ポンと軽く叩いて押し出してもらう。
あの瞬間を見るのがたまらなく好きである。

 佐藤コーチも、小塚も、あの行為にはちょっぴりのテレを内包している。
しかし、真剣勝負の気迫の最後の確認である。
テレてる場合ではないのである。

 いつものおまじないをしないと勝てないのである。
ここに師弟の厚い信頼関係を見る。

 頑張れよ、のコーチの手のぬくもりを背に、小塚選手は不安な心を静め、滑りだす。

 あの美男の、はにかんだような表情を見るのがたまらない。

 おりしも、4大陸選手権大会がはじまる。
ああ、わくわくする。